「販売職はどのような人が向いているのか?」
「どんな人が販売職に向いていないといわれているのか?」
販売職への転職を検討している方の中には、自分自身が販売職に向いているのか分からない方もいるのではないでしょうか。
事務職と比べて販売職は多くの人と接することになるので、販売職の向き不向きがあるのは事実です。
そこで、本記事では、販売職に向いている人と向いていない人の特徴や、販売職に転職するときの注意点についてご紹介します。
この記事を読めば、あなたが販売職に向いているかどうか判断することができるでしょう。
1.販売職に向いている人の6つの特徴
まずは、販売職に向いている人の特徴についてご紹介します。
販売職がおすすめの人の特徴は以下の6つです。
- 一人ひとりに合わせて柔軟な対応ができる
- 相手の気持ちを汲み取れる
- マルチスキルがある
- 怒られることに慣れている人
- 好きなものに囲まれて仕事をしたい
- 経営や運営のスキルを学びたい
あなたがこれらの特徴に該当していれば、販売職に向いているので、前向きに転職を検討してみましょう。
(1)一人ひとりに合わせて柔軟な対応ができる
一人ひとりに合わせて柔軟な対応ができる方は、販売職に向いています。
販売職は、多種多様なお客様を相手にしなければならず、お客様の要望に応じて適切な対応をしなければなりません。
接する人によって、対応の仕方を臨機応変に変えることができる方は、入社してもすぐに戦力として活躍できるでしょう。
(2)相手の気持ちを汲み取れる
相手の気持ちを汲み取れる方は、質の高い接客ができます。
お客様によって来店の目的は異なるため、接客中にお客様が何を求めているのか瞬時に把握しなければなりません。
いかにお客様のニーズと捉えて、最適な商品やサービスを提供できるかが顧客満足度向上において重要です。
話をすることが苦手でも話を聞くことが得意であれば、販売職で十分に活躍できるでしょう。
(3)マルチスキルがある
販売職では複数の業務を同時に行うため、マルチスキルがある方は販売職と相性が良いです。
質疑応答やレジ打ち、品出し、在庫管理など幅広い業務をこなさなければなりません。
また、1人のお客様を相手にしているときでも、他のお客様のことも意識する必要があります。
常に視野を広くし、状況に応じて必要な業務を行うことが販売職の仕事なので、ながら作業が得意な方は販売職を検討してみてください。
(4)怒られることに慣れている人
良い意味で怒られることに慣れている方も販売職には適任です。
販売職はクレームを受けることがよくあり、業務の1つとしてクレーム対応が含まれます。
クレームを言うお客様の中には、ヒートアップして怒鳴り散らす人もいるので、怒られ慣れていない場合は、頭が真っ白になって冷静な対応ができなくなることが多いです。
中には、理不尽なクレームを言われることもあり、その都度冷静に何をすべきか考え、その場を治めるように対応しなければなりません。
接客経験があり、クレーム対応に慣れている方は、販売職でも問題なく働けるでしょう。
(5)好きなものに囲まれて仕事をしたい
好きなものに囲まれて仕事がしたい方にも販売職はおすすめです。
趣味に関するものを取り扱っている店舗で働けば、好きなことを仕事にできます。
販売職は職種が豊富で、趣味を仕事にしやすい職業です。
本や洋服、家具など好きなものがある方は、販売職で趣味を仕事にしてみてはいかがでしょうか。
(6)経営や運営のスキルを学びたい
販売職に就けば、経営や運営スキルを学ぶことができます。
店舗を運営するのに必要な知識を得られるので、将来自分でお店を持ちたい方におすすめです。
売上管理や労務管理、在庫管理など経営の基礎や運営ノウハウを網羅的に蓄積できます。
経営・運営スキルを取得しておけば、独立開業するときに経験を活かすことができるでしょう。
2.販売職に向いていない人の4つの特徴
次に、販売職に向いていない人の特徴をご紹介します。
販売職と相性が悪い人の特徴は以下の4つです。
- 怒りが顔や態度に出てしまう
- 身だしなみが悪く清潔感がない
- 人の話を聞くことが苦手
- 長時間の立ち仕事ができない
これらの特徴に該当する方は、販売職へのこだわりがなければ、他の職種への転職を検討してみましょう。
(1)怒りが顔や態度に出てしまう
怒りが顔や態度に出やすい方は、販売職には向いていないかもしれません。
先ほど紹介したように、販売職ではクレームを言われることがよくあり、一方的に怒られることがほとんどです。
自分に全く非がない場合でも逆切れしないことが求められ、クレーム対応時に冷静になる必要があります。
少しでも顔や態度に出ると、クレームがヒートアップする可能性が高くなるため、人間なのでイラっとすることはありますが、理性をコントロールしなければなりません。
ましてや社員であれば、アルバイトの手本となるように接客しなければならないので、逆切れをよくしてしまう方は、販売職は避けた方が良いでしょう。
(2)身だしなみが悪く清潔感がない
身だしなみが悪く、清潔感がない方はお客様に悪いイメージを持たれる可能性が高くなります。
販売職で大切なのはお店のイメージです。
販売員のイメージがお店のイメージに直結するため、髪がぼさぼさになっている人や無精ひげを生やしている人など、清潔感がない人がいるだけでお店の印象が悪くなります。
販売職に就くのであれば、清潔感を良くすることは1つのテーマと認識しておきましょう。
(3)人の話を聞くことが苦手
人の話を聞くことが苦手な方は、販売職はつらく感じるかもしれません。
販売職で求められることは、お客様のニーズをいち早く察知して、魅力的な商品やサービスを提供することです。
お客様のニーズを把握するためには、話を聞くことを避けては通れません。
販売職において聞き手に徹することが重要であることを押さえておきましょう。
(4)長時間の立ち仕事ができない
長時間立つことができない方は、販売職と相性が悪いです。
基本的には、販売職は立ち仕事なので、休憩時間以外は常に立った状態になります。
デスクワークに慣れている方や、3~4時間続けて立ち続けるのが厳しい方は、体力的につらくなる可能性が高いでしょう。
3.あなたは販売職に向いている?10のチェックリスト
販売職に向いているのか具体的にイメージができるように、販売職に向いているかどうかを判断するチェックリストを作成しました。
今回は10個の項目を用意したので、あなたの特徴を照らし合わせてチェックしてみてください。
- 人によって接し方を変えられる
- 相手が何を考えているのか感じられる
- 複数の作業を同時に行える
- クレーム対応に慣れている
- 特定の趣味がある
- 将来自分の店を持ちたいと思っている
- 明るさや元気よさに自信がある
- 初対面の人でも気軽に話ができる
- 聞き手に徹することができる
- 長時間立ちっぱなしでいられる
8個以上該当する方は、販売職に向いている可能性が高いです。
また6個以上該当していれば、大変なことはあるかもしれませんが十分乗り越えることができるので、販売職への転職を前向きに検討してみてください。
4.販売職に転職するときの3つの注意点
販売職への転職を決めた方向けに、販売職に転職するときの注意点をご紹介します。
特に気を付けるべきポイントは以下の3つです。
- 雇用形態を確認する
- 職種を確認する
- 雇用条件を確認する
労働条件や労働環境は、気持ちよく働くために必要なので、どれもチェックしておきましょう。
(1)雇用形態を確認する
募集要項の雇用形態を確認しましょう。
雇用形態とは、企業と従業員が締結する雇用契約の1つで、社員の立場を表したものです。
主に以下のようなパターンがあります。
- 正社員
- 契約社員
- 派遣社員
- パートタイム労働者
正社員以外は非正規雇用(雇用期間に定めがある契約)なので、長期的に働きたいのであれば、正社員契約を結びましょう。
(2)職種を確認する
職種を確認することも大切です。
販売職といってもショップ店員や実演販売員などさまざまな働き方があります。
大きく分けると、販売職の職種は以下のとおりです。
- コンビニ
- スーパー、ディスカウントストア
- ドラッグストア
- 百貨店
- アパレル
- 家電量販店
- 携帯電話販売店
- 化粧品販売店
取扱商品が興味のある職種を選びましょう。
(3)雇用条件を確認する
雇用条件を確認することもポイントです。
あなたが企業に求める条件を明確にし、それにマッチした企業を選ぶことをおすすめします。
たとえば、給料や福利厚生、残業時間など働く上で重要視していることは誰にもあるはずです。
求人案内に記載していない場合は電話や面接時に聞いて、条件に合わなければ面接や入社を見送るなどすれば問題ありません。
納得して働くためにも、気になる点は分からないままにしないようにしましょう。
まとめ
販売職はさまざまな人と接する仕事なので、向き不向きが顕著に表れる職業です。
人と話をすることが得意な方やマルチスキルがある方、経営を学びたい方など、今回紹介した向いている人の特徴に該当する方は、前向きに販売職への転職を検討してみてください。
なお、販売職に転職する際は、労働条件など募集要項を隅々までチェックして、納得して働ける企業を選びましょう。