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なぜ製造業はやめとけと言われる?やりがいと向いている人とは

「製造業に興味はあるけれど、向いているかわからない」と思われる人もいるのではないでしょうか。

確かに製造業は向き不向きがありますが、やりがいをもって活躍している人も多く存在しており、働きやすい環境で給料が上がるなどのメリットも多数あります。そこで今回は、製造業に向いている人と向いていない人、やりがいや大変なところについてそれぞれ紹介します。

また、日本は「ものづくり大国」と呼ばれるほど製造業に力を入れてきた歴史がありますが、具体的にはどのような業界なのでしょうか。製造業の業種や職種についても解説しますので、気になる方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

1.製造業はどのような業界?

製造業とは物を作り出す産業のことを指します。機械や人力を使って原材料を加工し、製品を製造する業界として日本のものづくりを支えています。製品の具体例としては下記の通りです。

製品の具体例

・自動車

・電子機器

・食品

・医薬品

上記のように私たちが日常生活で使う様々な製品を製造しています。製造業は多様であり規模や技術レベルも異なりますが、その一般的な機能は原材料の調達、生産プロセスの設計、製品の製造、品質管理、販売などです。

製造業の産業構造は大手メーカーや中小企業など様々な企業が存在しています。製品の企画や設計、生産ラインの設置や生産管理など様々な分野の専門知識や技術が必要なため、多くの人によって稼働しています。また、製品の品質の向上や生産効率化を目指すために様々な研究開発が行われています。

近年ではIOTや人工知能などの先進技術の導入が進むなど、製造業でもデジタル化が進んでいます。例えば自動運転技術の開発や部品の3Dプリンターによる生産などが注目されています。製造業では経済の発展に重要な役割を果たしており、国内だけでなく海外にも多くの企業が進出しています。

2.製造業の大変なところ

製造業で大変なところとしては、下記の通りです。

製造業の大変なところ

・24時間稼働だとシフト制で不規則となる

・肉体労働がつらい

・残業が発生することがある

製造業では立ち仕事や重たい物をもつ作業がある場合には、身体に負担をかけるため体力によってはつらいと感じることがあります。
また、交代制のシフトにあわせると就寝時間や食事の時間帯が不規則になります。家族や友人と休みや生活時間が合わないことで、孤独感を感じる場合があります。

3.製造業に向いている人の3つの特徴

製造業に向いている人の特徴としては、下記の通りです。

製造業に向いている人の3つの特徴

(1)地道なものづくりの作業が好き

(2)体を動かすことが好き

(3)専門知識・スキルを得たい

(1)地道なものづくりの作業が好き

地道な作業が好きな人には製造業は向いています。製造業では製品をイチから作り上げることが多く、コツコツとした地道な作業の積み重ねから製品が形になっていくからです。そのため作業の中ではミスをせずに製品をつくる集中力が必要となります。ものづくりの一連の過程を経て完成した製品を見たときに、自分自身の手がけたものと達成感を感じられるのです。

(2)体を動かすことが好き

体を動かすことが好きな人は製造業の仕事をやりがいと感じやすいです。製造業は一日中立ち仕事の場合もあり、機械や工具を使っての作業、製品の運搬など体を動かすことができる作業が多いからです。デスクワークでじっとしていることが苦手という人も、製造業は適度に体を動かすことができるため体を動かすことが好きな人には向いているでしょう。

(3)専門知識・スキルを得たい

専門知識・スキルを得たいという人は製造業に向いています。製造業では高度な技術を使った技術系専門スキルを身につけることができるからです。例えば、自動車製造業では電気・電子系、材料系、制御系など様々な分野の技術者が求められています。

また、一定の技術や経験をもった人材に対しては高い給与水準を設定していたり、ボーナスなどの手当もしっかりとつくなどのメリットもあります。会社によってはグローバル市場で戦うために最新技術を取り入れて、国内外で高度な技術や知識を身につけて長期的なスキルアップができます。

4.製造業に向いていない人の2つの特徴

製造業に向いていない人の特徴としては下記の通りです。

製造業に向いていない人の2つの特徴

(1)実力主義の会社で働きたい

(2)人と接する仕事をしたい

(1)実力主義の会社で働きたい

実力主義の会社で働きたいという人は製造業にはあまり向いていない可能性があります。

主な理由としては下記の通りです。

実力主義の会社で働きたい人が向いていない理由

・経験年数で評価されることが多い

・製品完成までの工程が多く努力した分がすぐには反映されにくい

・個人での実績よりもチームでの実績が求められる


上記のように製造業は実力主義な考えよりも経験年数やチーム力が評価されるため、営業職のように個人で努力した成果がすぐに給与に反映されるということは少ないです。ただし、経験年数を積んでスキルや資格取得できれば評価されやすくなり長期的なキャリア形成の観点から見ると適した職場と言えます。

(2)人と接する仕事をしたい

人と接する仕事がしたいという人には製造業はあまり向いていない可能性があります。製造業では工場勤務の場合は外部との交流が少なく、人と接する機会が限られるためです。また、製造業の仕組み上、個人の責任を減らすためにひとつの製品を複数人で作り上げています。そのため個人の作業が特別に評価されるのではなく、チーム全体の業績評価が行われるケースが多いのです。そのような背景もあり、属人性を活かした対人のコミュニケーションの仕事を重視したい人にとっては物足りなさを感じることがあります。

5.製造業の4つのやりがい

製造業のやりがいとしては下記の通りです。

製造業の4つのやりがい

(1)未経験からチャレンジできる

(2)待遇面が充実している

(3)幅広い業務を経験できる

(4)携わった製品が世に出る

(1)未経験からチャレンジできる

製造業は未経験、学歴不問でチャレンジすることができます。理由としては、マニュアル化や研修体制が整っていて未経験から教わることができる環境だからです。当社も未経験からチャレンジできる製造業の求人をご紹介可能ですので、詳しく知りたいという人はお気軽にご相談ください。

(2)待遇面が充実している

製造業は待遇面が充実していることが多いです。健康保険、厚生年金などの社会保険はもちろんのこと、特殊勤務手当、深夜手当、資格手当が充実している企業があり、安定して長期的に勤務することができます。また、働き方改革にも力を入れている企業もあり、ワークライフバランスが取りやすい職場が増えています。お盆時期や工場メンテナンス期間には長期休暇がとれることがありますので、仕事と休みのメリハリをつけて働きたい人はプライベートを充実させることができます。

(3)幅広い業務を経験できる

製造業は商品の開発設計から製品の生産・納品まで多岐にわたる工程の業務が発生するため幅広い経験を積むことができます。
例えば、商品の想定市場やニーズに合わせた設計や製造プロセスの検討や改善、生産ラインの管理・調達、品質管理や不具合対応、販売戦略の立案やマーケティング活動など、製造業においては多種多様な業務があります。そのため、幅広い業務の経験を積むことで自身のスキルアップ、キャリアアップを目指していけます。

(4)携わった製品が世に出る

製造業で自分が手がけた製品が世に出る瞬間は非常にやりがいを感じる瞬間です。製品を完成させるまでには、デザインや製造プロセスの改善、品質管理、セールスプロモーションなど、多くの課題があります。この過程でチーム全員が力を合わせ、目標に向かって努力をした結果、ついに製品が完成して市場に出る瞬間には自分たちのこれまでの努力が報われたと達成感を感じられます。また、製品が世に出た後も多くの人がその製品を手に取って利用する様子を見ることで、その製品に関わったことの意義を再確認できます。さらに、製品が世界的なブランドとして認知されて多くの人々に愛用される様子を思い描くことで一層モチベーションを高めることができます。製品が世に広がり人々の暮らしをより便利にするための手助けができることがやりがいであり、目標となるでしょう。

6.製造業の職種の種類

製造業の職種の主な種類は下記の通りです。

  • 製品企画
  • 製品開発
  • 生産技術
  • 営業

製造業は製品企画から市場に出回るまでに工程が多岐にわたるため、幅広い職種があります。

7.製造の業種による仕事の特徴

製造の業種による仕事の特徴を詳しく見てみましょう。

製造の業種による仕事の特徴

(1)機電系

(2)食品系

(3)化学系

(4)木材系

(1)機電系

製造業の就業先には自動車や機械のメーカーの他にインフラ、技術系商社などがあります。具体的な仕事内容としては下記の通りです。

機電系の仕事内容

・製品の設計や開発

・製造現場の制御や改善

・機械加工・組立業務

・電気・電子回路の設計

・品質管理

機電系は理系出身者が多いというイメージがあるかもしれないですが、学歴不問・未経験歓迎で働ける企業の求人もありますので、少しでも気になる人は面談にてご相談ください。

(2)食品系

食品系の就業先としては弁当、惣菜、パン、冷凍食品、飲料などのメーカーがあります。具体的な仕事内容としては下記の通りです。

食品系の仕事内容

・食品の製造・加工

・製造ラインの稼働・調整管理・生産

・製造ラインの品質管理

・製造に関する衛生管理

・工場管理として製造現場の生産性をあげる

・新商品の企画・開発

食品系の製造現場は力仕事が少ないため比較的女性が多く働いています。取り扱う製品の種類によっては、自分の手がけたものがコンビニエンスストアやスーパーマーケットの店頭などで並べられることもあります。

(3)化学系

化学系の就業先としては総合化学、誘導品、電子材料などのメーカーがあります。
具体的な仕事内容としては下記の通りです。

化学系の仕事内容

・製品開発・設計

・製造現場の管理、生産計画の立案、原材料調達

・品質管理として製品の品質評価、分析・検査

・環境対策として環境に配慮した物質を選定

・製品に関する問題対応、技術サポート

化学系の範囲は幅広く企業向けとしては化学肥料、無機化学工業製品、有機化学製品があり、消費者向けとしては石鹸、洗剤、塗料、医薬品、化粧品などのメーカーがあります。

(4)木材系

木材系の就業先としては家具、建材メーカー、製材所などがあります。

具体的な仕事内容としては下記の通りです。

木材系の仕事内容

・土場作業で入荷した丸太を種類ごとに仕分ける

・木を一定の厚さに成形する

・指定の規格サイズに合わせて調整

・製品を種類や品質によって検査・仕分けをする

木材系の製造は製材機械、クレーン、フォークリフト、台車などを使うことがありますが、力仕事が発生することもあり、男性が多い傾向にあります。

まとめ

今回の記事では製造業に向いている人、向いていない人、大変なところや、やりがいについて紹介しました。製造業に転職するときには求人に「学歴不問・未経験応募可能」と記載のある求人に応募すると書類選考は通過しやすいです。

その中でも「キャリアアップしたい」、「スキルアップしたい」「ワークライフバランスを保ちたい」などの希望があるかと思います。まずは、自分について振り返り、棚卸をして自分の強みや価値観はどんな転職先が合うのかを考えて、業界・会社を選ぶことをおすすめします。

私たちキャリアスタートでは、これまで未経験から製造業へ転職をしたいという方々をサポートしてきました。キャリアスタートでは、働きやすく、キャリア形成できるホワイトな企業を中心に、求人サイトでは見つけることのできない非公開求人も含め、希望にマッチした求人をご紹介可能です。