高卒から総合職を目指すのは「学歴の壁がありそう」と感じやすい一方で、準備と戦略次第で十分にチャンスがあります。実際、総合職は会社の中核を担うポジションのため、応募条件に学歴が設定されることもありますが、近年は学歴よりも成果や伸びしろを評価する企業も増えています。だからこそ大切なのは、総合職と一般職の違いを理解したうえで、自分の強みを磨き、実績を積み上げることです。
この記事では、高卒でも総合職を目指せる理由から、総合職の種類、一般職との違い、総合職に近づくための具体的なポイントまでをわかりやすく解説します。この記事を通して、高卒でも総合職への道を現実に変える一歩を踏み出しましょう!
高卒から総合職へ就職・転職は可能?
高卒から総合職へ就職・転職することは可能ですが、その道は必ずしも平坦ではありません。多くの企業では学歴を重視する傾向があり、大卒以上が応募条件になっているケースも珍しくありません。しかし近年、一部の企業ではフレッシュな高卒人材を求める動きもあり、高卒でも実力次第で総合職に就く機会はあります。例えば、高校生のうちから取得した資格や、アルバイトやインターンで培った実績をアピールすることで、学歴よりも能力や経験を評価してくれる企業に出会える可能性が広がります。また、志望する企業や業界の職種や求めるスキルを事前にリサーチし、自分の強みを磨くことが成功の鍵となります。このように、学歴だけに頼らず、自己研鑽や努力によって高卒からの総合職キャリアを目指すことが十分に可能です。
高卒から目指せる総合職の種類
ここでは、高卒から目指せる総合職について説明します。総合職は大きく分けて「事務系総合職」や「技術系総合職」などがあります。それぞれの職種について以下で詳しく解説していきます。
事務系総合職
事務系総合職は、総務、人事、経理、企画、営業といった分野に属します。これらの職種は、企業の経営を支えるための重要な業務に携わることが特徴です。高卒者でも就職が可能な場合があり、将来的には管理職や経営層へのキャリアアップも目指せます。
総務や人事では、従業員のサポートや社内環境の整備を行います。一方、経理は会社の金銭管理を担い、営業や企画では新たなビジネスチャンスを生み出す業務に注力します。これらの職種では、大卒者が優遇される場合もありますが、高校時代からパソコンスキルや簿記などの資格を取得しておけば有利になります。
技術系総合職
技術系総合職は、研究、設計、開発、生産、品質管理などの理系分野に属する業務を指します。特に製造業やIT業界などでは多くの需要があります。高卒者であっても、専門的な知識やスキルを備えていれば採用される可能性があります。
たとえば、生産や品質管理の仕事では、製品の製造プロセスを監視し、トラブルを防ぐ役割を担います。一方、開発や設計では、新しい商品や技術を生み出すことが求められます。これらの業務では実務経験や技術力が重視されるため、高卒でも資格取得や専門学校での学びを活用することで総合職への道が開けます。
総合職と一般職の違い
ここでは、総合職と一般職の違いについて詳しく解説します。それぞれの役割や待遇の特徴を理解することで、進むべきキャリアの方向性を見極める手助けとなるでしょう。
仕事内容
総合職は、企業全体を支える幅広い業務を担当します。具体的には、経営企画、人事、営業戦略など、より会社の中核を担う業務が多いです。一方、一般職は主に定められた業務に特化し、例としてデータ入力や書類作成、営業サポートなど、補助的な役割を担います。総合職の仕事は将来的な管理職登用を見据えたものが多く、各業務でリーダーシップが期待されるのに対して、一般職は専門性や正確性が重視される点が異なります。
転勤や部署異動の有無
総合職は転勤や部署異動の可能性が高いです。会社全体の運営に携わるため、異なる地域や部署で経験を積むことが求められるケースが多く、柔軟な対応力が重要となります。一方、一般職は通常は転勤がなく、同じ部署や拠点で勤務することが大半です。そのため、ライフスタイルを重視したい人には一般職が向いています。ただし、昨今では企業によって制度が異なる場合もあるため、事前に確認することが大切です。
キャリアアップのスピード
総合職はキャリアアップのスピードが速い傾向があります。特に若い世代でも成果を出せば管理職候補として出世する例が多いです。これに対して、一般職では昇進というより職務の熟練度が評価され、キャリアの幅が限定される場合が少なくありません。また、高卒と大卒でスピードに差が出る場合もあり、大卒者のほうが早い段階で昇進する傾向があります。ただし、努力次第では高卒でも追いつくことは可能です。
基本給・年収
| 年齢 | 高卒総合職年収(賞与込・万円) | 高卒一般職年収(賞与込・万円) | 差(万円) |
|---|---|---|---|
| 18歳 | 285万7000円 | 280万1000円 | +5万6000円 |
| 22歳 | 329万4000円 | 300万8000円 | +28万6000円 |
| 30歳 | 445万5000円 | 381万3000円 | +64万2000円 |
| 40歳 | 583万7000円 | 479万1000円 | +104万6000円 |
| 50歳 | 689万3000円 | 560万9000円 | +128万4000円 |
| 60歳 | 672万5000円 | 585万6000円 | +86万9000円 |
参考:厚労省統計一覧(賃金事情等総合調査)、厚労省毎月勤労統計調査(賞与)、e-Stat(政府統計ポータル)「賃金事情等総合調査(令和6年)」、e-Stat(毎月勤労統計調査)
総合職と一般職の年収には大きな違いがあります。総合職は基本給が高く設定されており、昇給やボーナスの幅も大きい傾向にあります。
上記の表からも分かる通り、総合職は一般職よりも100万円以上年収が高くなることもあります。高卒者が年収を重視するなら、総合職を目指すことが有利といえるでしょう。
責任
総合職は、その業務内容に応じてより大きな責任を負います。経営状況への影響がある意思決定やプロジェクトの推進を行い、失敗した場合のリスクも伴います。その一方で、成果を挙げれば会社から高い評価を得られるメリットがあります。一般職は責任の範囲が限定的で、通常はサポート業務が中心となります。これにより、仕事のプレッシャーが軽減される一方、大きな裁量権を得る機会があまりない点が特徴です。
高卒から総合職になれる人の特徴
ここでは、高卒から総合職を目指す際に求められる人物像について解説します。以下では、高卒でも総合職に就きやすい人の特徴を具体的にご紹介します。
素直で柔軟性のある人
総合職は、様々な業務を担う中で環境の変化に柔軟に対応する力が求められます。そのため、他者の意見を素直に受け入れつつ、状況に応じて自分の考えや行動を変えられる柔軟性が重要です。また、高卒で総合職を目指す場合、学歴によるハードルを越えるために、新しい知識やスキルを積極的に吸収していく姿勢が不可欠です。一方で、「自分はこれが得意だから」と独自のやり方に固執する人は評価されにくい傾向にあります。特に人事担当者は、若手人材の成長意欲や対応力を注視しています。
主体性・向上心がある人
高卒でも総合職に挑戦できる人は、主体的に行動し、自分のスキルや役割を向上させる努力を惜しまない人です。働く中では、誰かに指示されるのを待つのではなく、自ら課題を見つけ解決に取り組む積極性が重視されます。特に転職市場で評価される総合職の人物像として、「与えられた環境を最大限活かす能力」や「自己成長を求める姿勢」が挙げられます。また、向上心を持ち続けることで、仕事に必要なスキルを効率的に磨くことができ、キャリアアップにもつながります。
高い責任感がある人
総合職は、会社の中枢業務を担当することが多く、重大な責任を伴うポジションです。高卒であっても、与えられた業務に責任を持ち、最後までやり抜く姿勢を示すことで高評価を得ることができます。一方で、途中で仕事を放棄したり、責任を他人に押し付けたりすると、信頼を失いキャリアアップが難しくなります。また、責任感を持つことで周囲からの信頼を得やすくなり、必要とされる人材として認知されることが増えます。その積み重ねが将来の管理職や昇進につながるため欠かせない要素と言えるでしょう。
高いコミュニケーション能力のある人
総合職として会社の中核を担うためには、部下や上司、他部署、顧客と効果的なコミュニケーションを取る力が重要です。特に高卒で総合職を目指す場合、学歴が重視される場面があったとしても、実績や周囲との信頼関係で評価を覆すことが可能です。そのためには、相手の意図を的確に理解し、自分の考えを分かりやすく伝えるスキルが必要です。また、日頃から周囲との意思疎通を丁寧に行うことで、仕事を円滑に進めるだけでなく、チーム全体のモチベーション向上にも貢献できます。
我慢ができる人
高卒で総合職を目指す場合、一足飛びで望むポジションに就くのは難しいことが多いです。一般職や現場勤務で一定の期間経験を積み、その中で成果を積み上げていく必要があります。このプロセスでは、1〜3年では目標に届かず、5年以上かかるケースも珍しくありません。そのため、総合職への道を諦めずに、一歩ずつ目標に向かって努力を続けられる「我慢強さ」が欠かせません。また、長期的な視点を持ち、自分の成長やキャリアについて計画的に進むことが、総合職を目指す最短ルートとなります。
高卒から総合職になれない人の特徴
ここでは、高卒から総合職になれない人に共通する特徴について解説します。以下では、その具体的な理由を詳しく紹介します。
「自分は〇〇担当だから」と境界線を引く人
「自分は〇〇担当だから」と業務範囲を限定してしまう姿勢は、総合職においてネガティブな印象を与えます。総合職では会社全体を俯瞰した視点が求められ、時には幅広い業務を経験することが期待されています。しかし、「この業務は自分の担当外」と境界線を引いてしまう人は、柔軟性や主体性に欠けると見なされる可能性があります。特に高卒で総合職を目指す場合、他者との差別化が重要です。担当業務以外にも積極的に関わり、自分の能力を示す努力が必要と言えるでしょう。
「指示待ち」が習慣化している人
総合職では、自ら課題を見つけ解決に向けた行動を取る主体性が求められます。指示がなければ動けない「指示待ち」型の人は、評価されにくい傾向があります。高卒で総合職を目指す場合、学歴をアドバンテージとする大卒者と競争する必要があるため、指示待ちでは大きな壁を感じることがあるでしょう。自身で考え、計画を立て、実行する力を身につけることが、総合職として採用されるポイントとなります。
自己研鑽ができない人
自己研鑽を怠る人も、総合職を目指す上で不利です。総合職では、高度な専門知識やスキルが必要とされる場合が多く、常に学び続ける姿勢が求められます。高卒の場合、大卒と比べて初期段階での学歴による差があるため、その差を埋める努力が重要です。たとえば、資格の取得や新しいシステムの習得などを通じてスキルを磨くことで、企業からの評価が高まるでしょう。向上心が欠けていると、周りと差が開き、総合職の候補としてみなされなくなる可能性が高くなります。
「論理的思考(ロジカルシンキング)」を軽視する人
総合職では複雑な課題を解決する場面が多く、論理的思考力が重要視されます。「難しい」と感じて避けたり、軽視する人は、問題の原因や解決策を正確に導き出せないため、業務の質が下がるおそれがあります。ただし、論理的思考は訓練次第で向上します。日常的に問題解決を意識しながら取り組むことで、スキルが高まるでしょう。高卒から総合職を目指すには、この力を高める工夫が不可欠です。
居住地や職種に「強いこだわり」がある人
総合職では転勤や職務内容の変更がつきものです。しかし、居住地や職種に強いこだわりを持つ人は、これらの柔軟性を欠くことになり、不向きとされる場合があります。特に地方から首都圏の企業を目指す場合、勤務地が限定されることで選択肢が狭まり、キャリアの広がりを阻害する可能性もあります。高卒で総合職を目指す場合、まずは広い視野を持ち、多様な働き方に適応できる姿勢を示すことが重要です。
高卒から総合職になるためのポイント
ここでは、高卒から総合職を目指す際に押さえておきたい重要なポイントについて解説します。以下では、具体的なアプローチや成功のためのコツについて詳しく説明します。
いきなり総合職を狙わない
高卒で総合職を目指す場合、いきなり総合職を狙うのではなく、まずは実績を積むことが重要です。派遣社員から正社員となり一般職で経験を積み、その後、総合職へ昇進するというステップを踏む人もいます。企業は学歴以上に現場でのスキルや成果を重視する傾向がありますので、最短で総合職を目指すには、まず会社から「貢献できる人材」として認められる必要があります。このプロセスは時間がかかることもありますが、確実に信頼を築き、自分の評価を高めることで、総合職への道が開ける可能性があります。
現在の仕事で成果をあげることに集中する
高卒で総合職を目指す場合、まずは現在の職場で明確な成果をあげることが大切です。成果を出し続けることで、上司や同僚からの信頼を得られ、総合職への推薦やオファーの可能性が高まります。また、転職を検討する際にも、過去の実績を明確にアピールできることは大きな強みになります。日々の業務に集中し、自分が会社にどれだけ貢献できるかを考えながら行動することで、将来的なキャリアアップに繋がるでしょう。
自分といえば「〇〇」といえるスキルを身につける
学歴以外で高卒が総合職を目指す際には、自分だけの強みとなるスキルを身につけることが効果的です。「自分といえば〇〇だ」と自信を持って言えるスキルがあると、企業側にとって必要不可欠な存在として評価されるきっかけとなります。たとえば、特定の業務知識、ITスキル、または対人関係力などが挙げられます。専門資格の取得や自己研鑽を続けることで、他の候補者との差別化を図ることができます。自分の価値を高める努力は、総合職へのステップアップの重要な鍵となります。
高卒から総合職を目指す際によくある質問
ここでは、高卒から総合職を目指す際に多くの方が抱える疑問に回答していきます。以下では、高卒でも総合職になれるかどうかや、必要な資格、年収の目安などについて詳しく解説していきます。
高卒でも総合職になれる?
高卒でも総合職に就くことは可能ですが、大卒以上の学歴を求める企業が多いため、応募できる求人は限定されます。しかし、企業によっては高卒者を積極的に採用し、実力評価を重視する場合もあります。特に若年層のキャリア形成を支援する政策を導入している企業では、学歴にかかわらず意欲や能力が評価されることがあります。また、実績やスキルを積み、自身の価値を高めることが採用への近道となります。したがって、高校生の段階から将来を見据えて準備を進めることが大切です。
高卒でとったほうがいい資格は?
高卒で就職や転職を目指す場合、資格は学歴を補う重要な武器となります。特に事務系総合職を目指すなら「簿記」や「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」、技術系総合職なら「危険物取扱者」や「第二種電気工事士」などが評価されやすいです。また、営業系であれば「宅地建物取引士」や「ファイナンシャルプランナー(FP)」も有利に働くことがあります。これらの資格は実務能力の証明となり、総合職への登用を目指すステップとして効果的です。
高卒で勝ち組になれる年収は?
高卒者がいわゆる「勝ち組」と感じられる年収の目安は、個人の価値観によって異なりますが、一般的に500万円を超えると満足感を得られる方が多いようです。総合職のキャリアを積んだ場合、30代後半から40代にかけて年収700万円以上に到達することも可能です。これは一般職の年収平均を大きく上回る水準であり、学歴に関係なく努力次第で到達できる範囲です。特に成果主義の企業であれば、実績がダイレクトに給与へ反映されるため、大きな可能性があります。
高卒で受かりやすい公務員は?
高卒者が受験できる公務員試験としては、市役所職員(初級)や消防士、警察官、地方自治体の事務職などが挙げられます。これらの職種は学歴よりも筆記試験や面接の結果が重視されるため、高校生でもしっかりと対策を講じれば採用のチャンスがあります。また、公務員は安定した年収や充実した福利厚生を誇るため、総合職とも共通点があります。特に地方自治体の公務員では地元貢献が評価されるため、地元密着型で就職を目指す方に適しています。
高卒のニートが多いのはなぜですか?
高卒後にニートとなる理由には、進路選択の迷いや自信の喪失、スキル不足などが挙げられます。特に学歴社会の風潮で、自身の選択肢が大卒者よりも狭いと感じ、高校生のうちから足踏みしてしまうケースが見られます。また、早い段階で就職に失敗すると、その経験がトラウマとなり社会復帰が難しくなることもあります。ただし、正社員や総合職を目指す意欲を持ち、スキルアップや資格取得に励むことで、再挑戦できる環境が整っています。努力を積むことで状況を好転させることは十分に可能です。
まとめ
高卒で総合職を目指すことは、容易ではありませんが不可能ではありません。一般的に学歴が求められる場面も多い中、実績や経験、そして努力次第で可能性を広げることができます。総合職の業務は会社を支える重要なポジションであり、管理職や幹部候補として期待されるため、高卒であっても高いスキルや強い向上心が求められます。また、総合職と一般職では年収やキャリアアップの可能性に差があるため、将来像を明確にしながら行動することが重要です。「高卒だから無理」という考えにとらわれず、学歴に頼らず実績を積み上げることで、正社員として夢をかなえる道を歩みましょう。常に積極的な姿勢で挑むことが成功のカギです。




















