「留年するなんてありえないと思っていたのに、これからどうすればいいんだろう」
「大学で留年するなんて、親にも友達にも恥ずかしくて一生言えない」
大学の掲示板や通知で「留年」の二文字を目にしたとき、目の前が真っ暗になるような感覚に陥る方は少なくありません。
世間一般では「大学留年なんてありえない」という厳しい声もあり、まるで人生が終わってしまったように感じる人もいるでしょう。
しかし、実際のデータを見てみると留年自体はレアケースではなく、むしろそれを強みに変えて就職に成功するケースもあります。
この記事では、大学留年の実態やよくある理由、就職への影響について詳しく解説します。
大学留年なんてありえない?データから見る留年率

「大学留年なんてありえない」と思われがちですが、実は一定数の学生が留年を経験しているのが現状です。
実際にどの程度の学生が留年するのか、「大学における休学・退学・留年学生に関する調査第 43 報(2020 年度調査結果)」で発表された、大学における留年率データを以下表にまとめました。
| 区分 | 全体留年率 | 男子留年率 | 女子留年率 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 4.8% | 5.8% | 3.0% |
| 文系 | 5.3% | 6.9% | 3.7% |
| 理系 | 4.6% | 5.5% | 2.3% |
| 6年制 | 3.4% | 4.2% | 2.1% |
このデータを見ると、大学で留年する人の割合は決して多いとは言えないものの、『ありえない』と表現するほど少なくはありません。
学部や6年制かどうかによって多少の差はあるものの、約20名に1人が4年、あるいは6年で卒業で無いのは事実です。
もちろん、だからといって留年して良いわけではありませんが、留年したからといって人生が終わると極端な考えは持たないようにしましょう。
大学を留年しても人生終わりではない理由については、こちらの記事でも解説しています。
大学留年のよくある理由

そもそもなぜ大学留年してしまうのか、実際によくある理由は以下の5つです。
留年する理由はさまざまで、やむをえないものと自己管理で対策できるものがあります。
自己管理で対策できるものについては、なるべく自制して留年にならないように注意しましょう。
- 授業についていけない
- 勉強内容に興味を失ってしまった
- アルバイトやサークル活動に熱中しすぎてしまった
- 大学やゼミに馴染めない
- 体調や心身に不調をきたしてしまった
授業についていけない
大学留年でよくある理由は、授業についていけないことです。
勉強についていけなくなると授業がつまらなくなり、徐々に欠席が多くなりがちです。
結果として出席日数が不足したり、試験で合格点を出せずに単位を落としてしまいます。
特に大学は専門的な科目が多いため、一度つまずくとその後ついていけなくなる人も少なくありません。
これを防ぐためには、授業の予習と復習を欠かさないこと、また欠席した授業はレジュメなどを友人から取得することが大切です。
不明点があれば教授へ直接質問に行くなど、なるべく授業についていけなくなる原因を減らすようにしましょう。
勉強内容に興味を失ってしまった
大学で学んでいる内容自体に興味を失って、大学へ行かなくなる人もいます。
専門的な学科が多い大学では、選考科目へ熱意が持てないと「なんのために勉強しているのだろう」という気持ちになってしまいがちです。
例えば、法学部へ進んだものの法律に興味が持てない、あるいはゼミで選んだ専攻が合わないなどの理由で勉学を続けることに疲れてしまいます。
勉強内容への興味を完全に失ってしまった場合、大学によっては学部や学科の変更手続きが可能な場合があるため、大学へ問い合わせてみると良いでしょう。
ただし、学科や学部を変えてもその先授業が面白いと感じるとは限りません。
仮に勉強に興味がなくても最低限の単位を取得するようにし、規定年数での卒業を目指すのがベストでしょう。
アルバイトやサークル活動に熱中しすぎてしまった
アルバイトやサークル活動へ熱中しすぎた結果、勉学が疎かになる学生もいます。
勉強よりも熱中するものができたため、授業を休みがちになったり、試験勉強を一夜漬けで済ませていると、専門的な大学での進級試験に落ちてしまうこともあるでしょう。
「勉強よりも働くのが楽しい」「サークル活動に打ち込みすぎて、生活リズムが乱れてしまった」というような理由で、留年につながることがあります。
生活のためのアルバイトや、学外の活動は経済的な自立や知見を広げるためにも役立つものです。
しかし、学生の本文は勉強であるため、これを忘れてはいけません。
優先順位を間違えないように、勉強のスケジュールを確保したうえで、このような活動をおこないましょう。
大学やゼミに馴染めない
大学で友達ができなかったり、ゼミの雰囲気があわないなど、人間関係や環境が合わないケースもあります。
勉強自体に意欲があっても、環境が合わないと大学へ通学するのが苦痛になり、単位を落としてしまうケースはあるでしょう。
また、地方から大学進学のために一人暮らしを始めた場合、友達がいないと孤独を感じやすくなり、心身のバランスを崩すこともありえます。
人は交友関係が狭くなると急に心細くなり、居場所がないと感じてしまうものです。
大学で友達ができない場合はサークル活動を探してみたり、学外の活動に参加してみるなどして、環境を変えるように努力してみると良いでしょう。
体調や心身に不調をきたしてしまった
大学に通っている最中に、心身に不調をきたして退学を余儀なくされるケースもあります。
体調やメンタルの不良で休みがちになれば、当然単位を必要なだけ取得できません。
もちろん休学という選択肢もありますが、その場合でも休んでいる期間中の単位を後で取り直す必要があるため、留年することになります。
心身の不調はあなたの責任ではありません。
もしも不調を感じた場合は早めに大学の事務局に相談し、休学などの選択肢も検討しましょう。
大学留年は企業からしたら「ありえない?」就職に与える影響

大学留年した学生は、企業からしたらありえない存在なのでしょうか?
留年歴が就職に与える影響について解説します。
- 留年したからといって大きく不利になるわけではない
- 中退して最終学歴が高卒になるよりも選択肢は広がる
- 面接で留年理由を前向きに伝えるのが重要
留年したからといって大きく不利になるわけではない
大学で留年したからといって、大きく就職活動に不利になるわけではありません。
冒頭で解説した通り、大学生全体で4.8%程度は留年しており、20人に1人が留年する計算です。
大学卒業者の就職率は98.1%と非常に高い水準となっています。(出典:令和5年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在))
上記の数値は留年経験者のみに絞った就職率の調査ではありませんが、留年経験があっても卒業ができれば就職に成功している学生が多いと考えて良いでしょう。
もちろん大学を留年した年数、留年した理由によっては不利になる可能性は否定できません。
しかし、1年程度の留年であれば大きな影響はないと考えて良いでしょう。
中退して最終学歴が高卒になるよりも選択肢は広がる
大学を留年した場合に取れる主な選択肢は、単位を取得して卒業するか、中退して就職するかの2つです。
仮に中退した場合最終学歴は高卒となり、大卒が応募要件となっている企業の求人には申し込みができません。
特に大手企業の場合は大卒を基本条件としている企業が多く、選択肢を増やすという意味では、仮に留年しても卒業まで頑張った方が就職には有利といえます。
もちろん、大学を中退しても就職が不可能なわけではありません。中退後の就職については、こちらの記事をご覧ください。
面接で留年理由を前向きに伝えるのが重要
就職面接で留年の理由を聞かれる可能性はありますが、その際の伝え方によって印象は大きく変わります。
仮にバイトに熱中して授業をサボったのが原因で留年した場合、「バイトが楽しく、授業をサボってしまいました」では、目の前の楽しいことに流される無責任な印象を与えるでしょう。
一方で、以下のように言い換えれば面接官にも好印象を残せるはずです。
アルバイトでリーダーを任されて仕事の楽しさを知りました。ただ、自己管理の意識が不足していたため、学業がおそろかになって留年に至りました。
留年してからその面については反省し、学業を優先させながら、リーダーとしての仕事をこなせるようにスケジュール管理を見直しています。
そのおかげで、マルチタスクスキルやスケジュール管理能力が身についたと感じています
留年の理由は言い換えを駆使すれば大きな欠点ではなく、むしろ強みとしてアピールできることを覚えておきましょう。
大学留年後の就活で意識したい3つのポイント

大学を留年していたとしても過度に不安がることなく、その失敗を強みに変えましょう。
就職活動において意識すべき3つのポイントを紹介します。
- 留年について嘘をつかない
- 留年した理由と改善点をセットで伝える
- 留年期間に努力したことをアピールする
留年について嘘をつかない
大学を留年した理由を面接で聞かれるケースは多いです。
その際、つい留年の理由や事実を誤魔化したくなる心理は理解できますが、嘘をつくのはいけません。
履歴書を見れば留年した事実は当然わかります。
また、理由について虚偽を伝えてしまうと、後々嘘がバレてあなたへの信頼が壊れるかもしれません。
留年したことは事実なので、理由についても簡潔に、正直に話しましょう。
留年した理由と改善点をセットで伝える
留年した理由が自己管理不足など、あなたに責任がある場合は、理由とセットで改善したポイントを伝えましょう。
企業の面接で見られているのは留年した事実ではなく、『問題が起きた際にどう向き合い、解決する姿勢があるか』ということです。
自己管理の甘さで単位を落とした場合は「自己管理が甘く単位を落としてしまいました。反省したうえでより詳細なスケジュール・タスク管理に取り組み、次年度には全ての必要単位を取得できています」のように、具体的な行動をセットにすると良いでしょう。
留年期間に努力したことをアピールする
大学留年期間に就職のために努力したことがあれば、積極的にアピールしましょう。
留年した事実よりも、その1年間で学業や将来のために努力した姿勢を見せることが重要だからです。
たとえば、資格の取得や志望企業の業務に通じる経験などがあれば、採用感に本気度をアピールし、留年したという印象を挽回できます。
ただ留年しただけではなく、その1年間を有効に活用したことをアピールする経験を具体的に伝えてください。
大学留年についてよくある質問

最後に、大学留年についてよくある質問をまとめました。
大学で留年すると人生終わりというのは本当でしょうか?
大学で留年したら人生終わりというのは、全くの間違いです。
大学を留年して卒業した人の多くは就職を成功させています。
また、仮に留年後に中退を選んだとしても、就職活動を経て社会経験を積んで成功している人がいるのも事実です。
留年したからといってその先の人生がダメになるわけではないので、前向きに今後の人生と向き合い、今すべきことを実行しましょう。
大学留年が確定した際の親への対応を教えてください。
大学留年の事実を親に伝えるのは気が重いものですが、嘘をつかず事実を伝えるのが最も重要です。
そして、留年を伝える際は原因の分析や反省をきちんと言葉にして伝えて、同じことを繰り返さない決意も話しましょう。
また、親は大学留年したことで経済的な負担や子どもへの心配、将来への不安を感じているはずなので、その気持ちへ寄り添う「本当にごめんね。でも頑張るので応援してほしい」などの言葉をかけると良いでしょう。
大学に留年した場合、奨学金は続けて受けられるのでしょうか?
多くのケースでは、留年によって奨学金がストップします。
もちろん体調不良など、本人に非がない場合は証明書類の提出で継続が可能な場合もあるので、相談してみると良いでしょう。
ただし、学業への集中力低下や出席不足などの理由だと学業不振とみなされ、継続が認められないことが多いです。
大学の学生課や奨学金の支援団体に連絡し、受給継続について確認しましょう。
大学留年経験者の就職はキャリアスタートへご相談ください!
「大学留年なんてありえない」と感じる方もいるかもしれませんが、統計で見ると大学生の約20人に1人は留年を経験しており、決して珍しいことではありません。
授業へのミスマッチや生活リズムの乱れ、心身の不調など、留年の理由は人それぞれです。
留年はあくまで人生の通過点であり、その経験を強みに変える姿勢があれば、就職も乗り越えられるはずです。
もしも留年後の就職が不安なら、キャリアスタートへご相談ください。
キャリアスタートは大学留年経験者の就職活動、留年が原因で退学してしまった方の就職活動のサポートを得意とする就職エージェントです。
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