就職活動の方法は様々ありますが、特に大学中退者の場合は就職サイトでの就職活動が万人におすすめできるわけではありません。
就職サイトで正社員を目指す場合は、数多くの掲載されている求人の中から自分にマッチしている求人を選ばなければならないだけでなく、面接における大学中退理由を自分でうまく答えなければなりません。
他にも、企業との連絡を自分一人で進めなければならないなど、就職活動に慣れている人でないと就職サイトをうまく活用することは難しいと考えられます。
大学中退者には就職サイトではなく、就職活動全般をサポートしてもらえる就職エージェントの利用がおすすめできます。
この記事では、大学中退者にはなぜ就職サイトが向かないのか詳しく説明しつつ、就職サイトよりも効率的に理想の職場への就職が期待できる就職エージェントの魅力について解説していきます。
大学中退者の人でこれから正社員を目指して行動をしたいと考えている人は、記事の内容を参考にしてみてください。
大学中退者に就職サイトが向かない理由

大学中退者の就職活動に就職サイトの利用が向かない理由としては、以下の4つのポイントが挙げられます。
- 1.求人を自分で比較検討しなければならないから
- 2.応募書類を自力で書かなければならないから
- 3.面接対策で中退理由を上手く答えられないから
- 4.選考に落ちても理由が分からないから
それぞれの理由について詳しく解説していきます。
1.求人を自分で比較検討しなければならないから
就職サイトを使って就職活動を始めていく場合、応募する求人を自分で選んでいく必要があります。
厚生労働省の調査によれば、新しく募集される求人の数は増減はあるものの、全体的に右肩上がりであることが分かっています。
昨今の日本において、人材不足に悩む企業が増えていることに加え、少子高齢化で働こうとする人の人数が減っていることから、求人の数がどんどん増えているといった状況になっているのです。
就職サイトはとにかく多くの求人の中から応募先を選べるのが特徴とされていますが、現在は選ぶ求人が多すぎて、逆に向いている仕事が選びづらくなっているといった実態が見られます。
特に大学を中退した後、「特にやりたい事は無いものの正社員になりたい」と考えている人にとって、かえって就職サイトは仕事を選ぶ難易度が高い手法だと言えます。
2.応募書類を自力で書かなければならないから
就職サイトにおける就職活動は、一般的に以下の流れで行うことになります。
- サイトへの登録
- 履歴書や職務経歴書の準備
- 求人への応募
- 面接〜内定
就職サイトを使う場合、これら全ての活動を自分1人でこなさなければなりません。
特に大学中退者が悩みやすいポイントとして、履歴書や職務経歴書といった応募書類の準備が挙げられます。
応募書類を充分に書けていないと、書類選考にすら通過せず面接に至ることができません。
大学中退者が応募することになる中途採用枠では、書類選考に通過することが第一の壁となってきます。
このことから、大学中退者が就職サイトで就職活動を進めると、なかなか書類選考に通過せず、就職活動の期間が長引いてしまうことも考えられます。
3.面接対策で中退理由を上手く答えられないから
大学中退者が面接に臨む際、多くのケースで聞かれるのが大学の中退理由です。
大学の中退理由を上手く答えられないと、企業からネガティブなイメージを持たれてしまい、選考に通過することが難しくなることも考えられます。
ただ、就職活動に慣れていない大学中退者の場合、中退理由を効果的に伝える方法が分からないこともあるでしょう。
就職サイトのコラムを参考に中退理由を準備することもできますが、上手く中退理由が話せているかどうか分からないまま面接をしなければならなくなります。
フリーター期間 | 正社員になれた人の割合 |
6ヶ月以内 | 64.0% |
7ヶ月から1年 | 58.3% |
1年から2年 | 52.2% |
2年から3年 | 58.9% |
3年超 | 48.9% |
4.選考に落ちても理由が分からないから
大学中退者が応募することになる中途採用枠は、数名であることが多くなっています。
パーソルキャリア株式会社の調査によると、中途採用枠で就職を決定した人の平均的な応募者数は27社という結果も出ています。
したがって、大学中退者は就職サイトを通じて非常に多くの応募や面接をしていくことになりますが、就職サイトだと選考に落ちてもその理由を知る方法はありません。
自分がなぜ落ちてしまったのか分からずに面接を繰り返す必要があるため、心身ともに疲弊していくことも考えられます。
大学中退者が就職サイトを上手く活用するコツ
先程解説した通り、大学中退者には就職サイトの利用があまりおすすめできませんが、いつでも気軽に求人に応募できるという点では就職サイトにメリットがあります。
ここからは、大学中退者が就職サイトを使って就職活動を進めていくに当たり、認識しておきたい活用のコツについて3つご紹介します。
待遇や働き方の基準を調べることに活用する
就職サイトの最大のメリットは、数多く掲載されている求人を自由に比較検討できるという点です。そのため、情報収集のように就職サイトを使うことが活用のコツとなってきます。
例えば興味のある職業がある場合、複数の就職サイトをチェックし、平均的な待遇や働き方について理解を深めることに活かしてみるのが良いでしょう。
また、多くの就職サイトでは就職活動を進めていくにあたってのコラムや診断テスト、書類作成のテンプレートなどを提供していますので、就職活動の合間で関連する知識を習得するのに活用してみるのもおすすめです。
診断コンテンツを使ってみる
先ほど触れましたが、就職サイトには各種診断コンテンツが設けられています。利用する就職サイトにもよりますが、以下のような診断をサイト上で受けられます。
- 適職診断
- 年収診断(自分のスキルや経歴でどれくらいの年収の仕事に就職できるか)
- 仕事に求める価値観診断
- 性格診断
いずれも簡単な質問に答えていくだけで、診断結果を確認することができます。診断コンテンツを使うことで、今までにない気づきを得て仕事探しが捗る可能性もあるでしょう。
なお、診断コンテンツについては、就職サイトだけでなく厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagでも提供されています。
就職サイトの診断コンテンツでは会員登録が必須となってくるため、気軽に会員登録をしたくないような人は、厚生労働省のサイトもチェックしてみてください。
自己診断ツール | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
スカウトで送られてくる求人のみをチェック
就職サイトでは、自分の経歴に応じてスカウトを受け取ることが可能です。
数多くの求人の中から応募先を検討することは難易度が高いと感じている人であっても、スカウトを受け取った企業の求人のみチェックしてみるといった方法が取れます。
「大学を中退している身でスカウトを受け取れるのか」と不安に感じるかもしれませんが、特に年齢が若い人や自己PRに熱意が込められているような人であれば、ポテンシャル採用枠としてスカウトが送られてくることも期待できます。
スカウトを受け取りたい場合は、就職サイトに登録した後のマイページで、スカウト受信設定をチェックしておくようにしておいてください。
大学中退者は就職エージェントの利用がおすすめ!
大学中退者が理想の就職先から内定を貰いたいのであれば、以下の理由から就職エージェントの利用がおすすめできます。
- 1.無料で面談をしてもらえる
- 2.履歴書の添削や模擬面接が実施できる
- 3.自分にマッチした非公開求人を紹介してくれる
- 4.企業とのやり取りを全て代行してくれる
- 5.登録から内定獲得まで全て無料
これらのポイントに少しでも魅力を感じるような人は、大学中退者の就職支援に強い就職エージェントに登録することを検討してみてください。
1.無料で面談をしてもらえる
就職エージェントに登録をした後は、就職支援のプロであるキャリアカウンセラーに無料で面談をしてもらうことが可能です。
無料面談では、自分が正社員就職を希望している理由や、将来就きたいと考えている求人の希望条件などが聞かれます。
それだけでなく、大学を中退してから現在に至るまで就職したい仕事がない人であっても、面談を通じてどんな仕事が自分に向いているのかを的確にアドバイスしてもらうことが可能です。
面談の内容は今後の就職活動のサポートの参考にのみ使われ、就職活動の通過率に影響はしないため、気軽に受けられる点もメリットと言えます。
2.履歴書の添削や模擬面接が実施できる
就職エージェントは、大学中退者の就職活動を幅広くサポートしてくれます。
特に大学中退者が悩みやすい履歴書の準備や面接対策といった点については、無料添削や模擬面接の実施といった形でのサポートが受けられます。
自分で作った履歴書や職務経歴書を送ることで担当者から添削してもらえるだけでなく、大学中退の事実を上手く伝えるための具体的な例文を教えてもらうことも可能です。
また、大学中退者が正社員就職を目指すのであれば面接対策が重要となってきますが、一人ひとりにカスタマイズされた模擬面接をあらかじめ受けることができますので、安心して面接を受けられるでしょう。
3.自分にマッチした非公開求人を紹介してくれる
登録後に行う無料面談の後は、自分の希望や性格にマッチした求人を紹介してもらうことが可能です。
厳選された求人のみが紹介されるため、就職サイトを使うときのように応募先に悩んでしまうといったことは少なくなります。
また、就職エージェント経由で紹介をしてもらえる求人は、通常就職サイトに公開をされていないような非公開求人が中心となります。
非公開求人は、就職サイトで公開されているような求人に比べて待遇が良いといった傾向も見られるため、理想の求人を見つけやすくなるでしょう。
4.企業とのやり取りを全て代行してくれる
就職エージェントを使って就職活動を進める場合、自分と企業の間に常に就職エージェントの担当者が入ってくれることになります。
そのため、企業との面接日時の調整や、応募書類の送付などの代行をしてもらえる点も大きなメリットです。
特に、大学中退者で今まで企業とやり取りをしたことがないような人は、メールを1つ送るだけでもビジネスマナーが気になってレスポンスが遅れてしまうことが考えられます。
レスポンスが遅れれば、そのぶん他の人に内定が出てしまう可能性が高まりますので、スピーディーな連絡ができるようになるという点も就職エージェントを使うメリットと言えます。
5.登録から内定獲得まで全て無料
ここまで解説した通り、就職エージェントは求人の紹介だけでなく、応募書類や面接の対策、企業との連絡の代行など幅広くサポートをしてくれます。その上、すべてのサポートが無料で利用可能です。
就職エージェントは企業からの採用報酬で運営されていますので、求職者側はコストを支払わなくて良いようなビジネスモデルになっています。大学を中退してお金がない人であっても、就職サポートを利用しやすいというのは嬉しいポイントの1つと言えるでしょう。
大学中退者が就職エージェントを選ぶ際のポイント
就職エージェントは様々なサービスが提供されていますが、特に大学中退者が就職エージェントを選ぶ際は以下のポイントを意識しましょう。
- 若手や大学中退者の支援実績が豊富か
- アドバイザーが企業と直接やりとりしているか
- 求人数が多いか
とにかく多くの就職エージェントに登録をしてしまうと、担当者からひっきりなしに連絡が来てしまうだけでなく、どのエージェント経由で応募している求人なのかが自己管理できなくなってしまいます。
上記の3つのポイントを満たすような就職エージェントについて、2〜3個程度選ぶことがおすすめです。
若手や大学中退者の支援実績が豊富か
就職エージェントによって得意な領域は異なります。
例えばIT系の職種の就職支援に特化したエージェントもありますし、年収の高い層の就職支援をメインにしているサービスもあります。
大学中退者が自分に適した就職エージェントを選びたいのであれば、若手や大学中退者の就職支援実績が豊富かという点で選ぶようにしてください。
就職エージェントのこれまでの就職支援実績については、基本的に各サービスサイトで公開されています。
就職支援実績を確認する際は、これまでの支援人数だけでなく、サービス利用者の内定率や就職後の定着率といった観点でも比較検討することがポイントです。
アドバイザーが企業と直接やりとりしているか
就職エージェントの体制として、就職希望者とやり取りする担当者と、求人募集企業とやりとりをする担当者の2つに役割分担されているサービスがあります。
このような役割分担をしている就職エージェントだと、求人の細かい内容まで分からないまま求人紹介を受けることになってしまいます。
就職エージェントを利用するのであれば、できるだけ募集企業の内部事情に詳しい担当者にサポートをしてもらう方が良いため、アドバイザーが企業と直接やりとりをしているような就職エージェントかどうかを確認しましょう。
大手の総合型就職エージェントほど役割分担がされている傾向にあるため、先程の理由と合わせると、大学中退者の就職支援に特化した就職エージェントを選ぶのがおすすめと言えます。
求人数が多いか
就職エージェントは自分にマッチしている求人を紹介してくれますが、そもそも利用している就職エージェントが紹介できる求人が少なければ応募先の選択肢は狭まってしまいます。
できるだけ多くの求人の中から自分にマッチした求人を紹介してもらうためにも、利用を考えている就職エージェントが保有している求人数が多いかどうかはチェックしておきたいところです。
サービスサイトに求人数が書かれていない場合は、登録後に行われる初回のキャリア面談でどれぐらいの求人数があるのかを確認してみましょう。
大学中退者が就職エージェントを使う際の注意点
ほとんどの大学中退者に就職エージェントの利用がおすすめできますが、これから就職エージェントを活用しようとする際は、以下の注意点があることを認識しておいてください。
- 担当アドバイザーとの相性を確認する
- できるだけ複数のエージェントを併用する
- 大手のエージェントだから就職できるということではない
- アドバイザーには思ったことを素直にいう
これらのポイントに注意して就職エージェントを利用することで、さらに効率的に就職活動を進められるようになるはずです。
担当アドバイザーとの相性を確認する
就職エージェントに登録をすると、自分専任の担当アドバイザーがついてくれます。
基本的に担当アドバイザーと二人三脚で内定獲得を目指していくことになりますが、まず注意しておきたいのが担当アドバイザーとの相性確認です。
自分の性格と担当アドバイザーの性格に問題があると、就職活動を進めていくモチベーションが下がるといったリスクが考えられます。
紹介してもらう求人の条件を変えるのは簡単ですが、担当アドバイザーの性格を変えてもらうということは難しいため、もし相性が悪いと感じた場合は担当変更の依頼も検討してみてください。
できるだけ複数のエージェントを併用する
複数のキャリアアドバイザーからアドバイスをもらいつつ就職活動を進めるためにも、できるだけ複数の就職エージェントを併用するのがおすすめです。
就職エージェントの併用によって紹介を受けられる求人の幅を増やせるだけでなく、大学中退者の支援に強いエージェントを見極めることも可能になります。
ただし、利用する就職エージェントが増えすぎてしまうと管理が難しくなるため、最高5社程度を目安にして併用することを意識してみましょう。
大手のエージェントだから就職できるということではない
テレビCMをやっているような大手の就職エージェントを使えば内定率を高められるということではありません。むしろ、大手の就職エージェントはキャリアアップを狙う個人が多く利用している傾向にあるため、大学中退者の就職支援が後回しになることも考えられます。
特に大学を中退していて、これから初めて正社員を目指したいと考えているような人であれば、大手の就職エージェントよりも大学中退者の就職支援に特化しているサービスを使うことがおすすめです。
アドバイザーには思ったことを素直にいう
自分を担当してくれるアドバイザーは、自分が理想とする就職先から内定を獲得するまで親身にサポートをしてくれますが、人間である以上全てのサポートが自分に完璧にフィットしているということは難しいと考えられます。
例えば、アドバイザーが紹介してくる求人が自分の希望に合っていないと感じた場合は、その旨をしっかりと伝えることがポイントです。
思ったことを素直に伝えるようにすれば、サポートの内容も自分にマッチしたものになることが期待できます。
大学中退者が就職エージェントを使う時の流れ
大学中退者が就職エージェントを使って内定を獲得するまでには、以下のような流れで就職活動を進めていくことになります。
- 登録〜キャリアカウンセリング
- 自分にマッチした求人の紹介を受ける
- 応募書類の添削や模擬面接を実施する
- 企業推薦〜面接調整
- 面接〜内定
初めて就職エージェントの利用を検討し始めるような人は、この流れを理解しておくだけでスムーズに内定獲得を目指せるようになるでしょう。
登録〜キャリアカウンセリング
利用したい就職エージェントを見つけたら、まずはWeb上で登録を行います。
登録時には自分の基本的な個人情報を入力することに加えて、今までの学歴や職歴、どういった求人を希望しているのかといった情報を入力していきます。
登録後には就職エージェントから電話がかかってきて、キャリアカウンセリング(無料のキャリア面談)の案内が届きます。
日時を指定して面談を行うことで、具体的な就職サポートを受けられるようになります。
自分にマッチした求人の紹介を受ける
キャリアカウンセリングで自分の希望条件を伝えることができたら、条件にマッチした求人の紹介を受けていきます。
紹介の受け方は就職エージェントによって様々ですが、メールで求人票が届くのが一般的です。
時間を見つけて求人内容を比較検討し、気になる求人を特定できたら自分の担当アドバイザーに伝えましょう。
応募書類の添削や模擬面接を実施する
気になる求人に応募する前には、履歴書や職務経歴書といった応募書類の添削や企業ごとにカスタマイズされた模擬面接を行います。
応募前にこれらのサポートを受けておくことで、書類選考や面接選考での通過率を大幅に上げることが期待できます。
なお、応募書類の添削や模擬面接のサポートは任意となっていますので、ある程度就職活動に慣れてきたらスキップしても問題ありません。
ただ、就職活動に慣れていない大学中退者の場合は、できるだけ1社ごとにサポートを受けることがおすすめです。
企業推薦〜面接調整
求人に応募する準備が整ったら、担当アドバイザーに推薦をしてもらいます。
自分の応募書類とともに推薦文を企業に送ってくれるため、就職サイトで応募する時よりも魅力的な人材だと思われやすくなるといったメリットがあります。
また、推薦のあと書類選考に通過をしたら企業との面接調整に入ります。
面接調整については就職エージェントが代行をしてくれますので、アドバイザーから来た日程候補日を確認し、面接日時を確定させていきます。
面接〜内定
企業との面接当日になったら、自分一人で面接に向かいます。
面接の方法はオンラインが主流になっていることもありますので、アドバイザーから送られてくるオンラインミーティングのURLは必ず控えておくようにしてください。
無事に面接に通過することができれば内定となります。
内定後は、企業との雇用契約の締結等の事務作業を行ったあと、就職活動は終了になります。