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大学を卒業できないと内定はどうなる?留年確定時の対応と内定維持のコツ

「単位が足りず、大学を卒業できないかもしれない…」
「内定が決まっているのに留年したら、内定取り消しになるの?」

卒業を間近に控えた時期、このような不安に押しつぶされそうになっている方は少なくありません。

確かに卒業延期は就職や経済面に影響を与えますが、迅速かつ誠実に対応することで、内定を維持したり、再起を図ることができます。

本記事では、大学を卒業できない場合に起こる現実的なリスクから、内定を取り消されないための交渉術、さらには土壇場で卒業を勝ち取るための救済措置までを徹底解説します。

大学を卒業できないと起きること

大学を卒業できないと起きることで一番影響が大きいのが、卒業を前提で内定を獲得した企業で働けない可能性です。

基本的に企業は『⚪︎年卒業者』を対象に採用活動をおこなっており、その年に卒業して入社するのが前提です。

つまり、卒業がずれれば上記の前提が崩れるため、原則内定は取り消しとされるケースが多いです。

万が一内定が取り消されたら、当然ですが就職活動をもう一度やり直さなければなりません。

その他、卒業が伸びたことで追加で1年分の学費や生活費が発生したり、奨学金が停止するケースもあるでしょう。

留年によって何が起きるのか知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。

大学を卒業できなくても内定取り消しにならないケースもある

大学を卒業できないからといって、必ず内定取り消しになるわけではありません。

内定を維持できるケースを3つ紹介します。

  • 9月に入社をずらしてもらえる
  • 翌年の内定に繰り越してもらえる
  • 卒業なしで入社を許可する

9月に入社をずらしてもらえる

日本の新卒募集は卒業年度の4月入社を前提としています。

しかし、企業の仕組みによりますが、入社を9月にずらすことで、卒業を待ってくれるケースもあります。

不足している単位がわずかであり、9月までに卒業を確定させられるようなケースの場合は、入社月をずらすことで内定を維持可能です。

9月入社を認めているかどうかは企業によって異なるため、前例がないかホームページなどで確認してみると良いでしょう。

翌年の内定に繰り越してもらえる

内定を維持し、入社を1年待ってくれる企業もあります。

翌年の内定に繰り越ししてくれるため、改めて就職活動をする必要はありません。

もちろんすべての業種ではなく、人手不足の業界やあなたの将来性を見込んでいる場合に限ります。

なお、内定繰越の場合も入社前に面談や健康診断などはやり直しになることが多いので、再面接への準備は必要です。

卒業なしで入社を許可する

非常に稀なケースですが、卒業なしで入社を許可される場合もあります。

大学生のまま入社し、働きながら必要単位を取得して卒業も可能なケースです。

ベンチャーなど入社条件を個別に変更できるなど、裁量が自由な企業ではこのような採用がおこなわれることがあります。

ただし、これが認められるのは企業側があなたの優秀さを買っており、「どうしてもこの人材が欲しい」と思っている場合に限られます。

大学を卒業できない場合に取るべき対策

万が一大学を卒業できない場合には、以下のような対策をとりましょう。

内定先への連絡はもちろんのこと、そもそも卒業ができるような救済措置があるかもしれません。

  • 教授や学生課に相談して救済措置を相談する
  • 単位認定制度がないか調べる
  • 成績不服申し立てをしてみる
  • 内定先の企業へ連絡する

教授や学生課に相談して救済措置を相談する

大学を卒業できないかもしれないと気付いた時点で、教授や学生課に相談して救済措置がないか確認しましょう。

単位不足の場合は追加履修、追加のレポート提出などの救済措置が用意されていることがあります。

相談する際は「卒業したい」ではなく、内定を獲得していることを伝えて事情を理解してもらえるようにします。

なお、卒業直前では履修が間に合わなくなることもあるので、不安を感じた時点で迅速に相談するのが重要です。

卒業に不安を感じたら取得単位数などを見直しし、救済措置も相談しましょう。

単位認定制度がないか調べる

大学には単位認定制度がある場合もあります。

単位認定制度とは、特別な資格や検定の取得、インターンシップへの参加などを実施することで、単位を取得したと認める制度です。

すでに取得済みの資格を単位に振り返る制度が利用できる場合もあります。

なお、単位認定制度は申請期限、対象となる学年に制限があり、また取得した資格が『大学在学中の取得に限る』などの条件が設けられていることもあります。

大学によって制度の詳細が異なるため、教務課に内容を確認して、単位を埋められるて立てを検討しましょう。

成績不服申し立てをしてみる

単位が認められていないことについて納得がいかない場合は、成績不服申し立てを実施しましょう。

「試験の手応えはあったはずだ」「レポートを提出したのに、未提出扱いにされている」などのケースに有効で、大学側に正式に再確認を求められます。

例えば、採点の誤りやレポートの確認不備、またシラバスと成績評価が著しくズレているなどのケースで利用できる制度です。

なお、成績不服申し立ては成績の発表から数日以内など、期限が設けられていることが多いです。

大学のホームページなどで要件、必要書類を確認したうえで教務課へ相談に行きましょう。

内定先の企業へ連絡する

大学を卒業できない可能性がある場合は、内定先の企業へも速やかに連絡しましょう。

企業側は、あなたを新入社員として迎え入れるために、デスクや備品の準備、研修の段取り、配属先の調整など、膨大なリソースを割いています。

報告を先延ばしにするほど、企業側に多大な損害と無駄な労力をかけさせてしまうことを忘れてはいけません。

また、連絡する場合は卒業ができないという事実だけでなく、今後の見通しを伝えることで内定維持の交渉がしやすくなります。

大学を卒業できないことを企業へ伝える際のポイント

大学を卒業できないことが確定した場合に、内定先の企業へ何をどう伝えるかが重要です。

以下のポイントに沿って、誠意をもって内定先へ連絡しましょう。

まずは電話で誠実に謝罪する

内定先の企業へ卒業ができない旨を連絡する場合、まずは電話で直接報告するのがマナーです。

声のトーンから反省の意を伝えることができ、また詳細をタイムリーに確認し合うことができます。

電話では「卒業が困難になってしまった事実と原因」を伝え、また迷惑をかけてしまったことへの謝罪を伝えます。

ここでは内定維持の交渉はせず、一旦お詫びの連絡をしましょう。

お詫びメールで卒業予定時期と内定交渉をする

電話が終わったあとで、詳細を整理してお詫びメールを送ります。

口頭のやり取りを記録で残し、また社内で内定維持を検討してもらうための重要な資料になるためです。

メールに記載すべきはお詫びの言葉、そして以下のような内定維持の検討材料です。

伝える内容
  • 卒業予定時期のスケジュール
  • 内定維持の交渉
  • 熱意の再アピール

例として、以下のような文章を送ると良いでしょう。

メールの例

株式会社〇〇
人事部 採用担当 〇〇様

いつも大変お世話になっております。
内定をいただいております、〇〇大学の〇〇 〇〇です。
先ほどはお忙しい中、お電話にてお時間をいただき誠にありがとうございました。

お電話でもお伝えいたしました通り、私の不徳の致すところにより、当初予定しておりました今月末の卒業が困難となり、留年が確定いたしました。

貴社には多大なるご期待をいただき、入社に向けた温かいご準備をいただいていたにもかかわらず、このような事態を招いてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。

また、今後の進路につきまして、誠に勝手なお願いではございますが、以下の通りご相談させていただけないでしょうか。

【今後の予定とお願い】

卒業予定時期
202X年9月(半年後の卒業を目指し、残りの〇単位を確実に取得いたします)

入社時期のご相談
もし可能であれば、9月の卒業を待っての入社、あるいは来年度4月入社として、再度貴社にてお力添えをさせていただけるチャンスをいただけないでしょうか。

貴社で貢献したいという私の熱意に変わりはございませんが、今回の件で多大なご迷惑をおかけしている以上、貴社のご判断を真摯に受け止める所存です。

大学を卒業できないと悩む人が抱える質問

最後に大学を卒業できないと悩む人が抱える質問をまとめました。

大学を卒業できないかどうかはいつ分かりますか?

一般てkには3月上旬〜中旬におこなわれる成績発表で確定しますが、それ以前に卒業可能かどうかを予測することは可能です。

学期末の出席状況やレポートの提出状況から、単位が取れるかどうかの判断はつくはずです。

または、教務課や教授に確認して現時点での成績表をもらうこともできます。

大学を卒業できなかった場合、親に連絡は行きますか?

大学によって運用が異なりますが、親に成績表や修学状況を書面にて通知する取り組みを取り入れている大学も増えてきています。

もちろんすべての大学ではないため、大学から親に留年の通知がいかない場合もあるでしょう。

しかし、いずれにせよ親に大学を卒業できないことはきちんと伝えなければなりません。

大学から書面がいく前に、卒業が難しいと判明した時点で親へ謝罪と生活改善について話したうえで、学費や生活面での支援をお願いしましょう。

大学を卒業できない人の割合はどれくらいですか?

大学を規定年数で卒業する人の割合は78%、つまり2割強の学生が規定年数で卒業ができないことになります。
(参考:平成17年度学校基本調査 調査結果の概要(高等教育機関) 卒業後の状況調査 1大学(学部)卒業者

大学を卒業できないと知った時は「自分だけ」「恥ずかしい」と思うかもしれませんが、割合を見ると意外と大学を卒業できない人はいるものです。

もちろん卒業できなくても問題ないわけではありませんが、決してあなただけに起きることでないことは、精神的な落ち込みを軽減する材料になるでしょう。

留年の割合や留年経験をプラスに変える方法については、こちらの記事も参考にしてください。

大学を卒業できない状況での就活はキャリアスタートへご相談ください

大学を卒業できないという現実に直面したとき、最も大切なのは「一人で抱え込まず、迅速に行動すること」です。

まずは教授や教務課へ救済措置や単位認定の相談を行い、少しでも卒業の可能性を残す努力をしましょう。

万が一、留年が確定してしまった場合でも、内定先企業へ誠実に謝罪し、今後の見通しを伝えることで、入社時期の調整などの配慮を得られる可能性があります。

もしも大学を卒業できず、就活がもう一度やり直しになった場合は、キャリア形成の専門家への相談も検討しましょう。

キャリアスタートは大学中退、留年経験者の就職支援を多く経験しています。

適切な就職先の紹介から就職支援まで幅広い範囲のサポートが可能です。

大学を卒業できないかも、卒業できず内定取り消しになってしまったなどの悩みがある場合は、ぜひ一度ご連絡ください。

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。
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