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大学院を辞めたいときはどうする?中退の理由・メリットと就職への影響を解説

「大学院を辞めたいけど、就職に影響が出るのではないかと不安」
「研究室が合わなくて毎日辛い。続けて意味があるのだろうか…」

大学院へ進学したものの、研究室や教授との相性、また意欲の低下などで中退を考える人は少なくありません。

しかし、大学院の中退で研究室や教授からの就職のサポートを失ったり、企業から悪印象を持たれることを避けたいのも事実です。

この記事では、大学院を辞めたいと感じる主な理由と辞めるメリット、中退前に考えるべき注意点を解説。

後半では、大学院中退後の就職の進め方まで踏み込んで説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。

大学院を辞めたい?辞める前に考える将来への影響

大学院を辞める前に考えておきたいのが、就職を含めた将来への影響です。

大学院を中退しても最終学歴は「大学」なので、大きな影響がないと考える人もいるでしょう。

しかし、大学院卒でなければ応募できない職種も多いです。

大学院は専門的な知識や研究を行う場であり、その過程を経たものだけを対象とした求人も多くあります。

大学院卒しか受けられない職種、大学院卒の方が有利になる企業もあるため、志望する業界や企業によっては、大学院を卒業した方が就職しやすいこともあるでしょう。

もう1つ考えたいのが、大学院を中退してからの就職は既卒での応募になることです。

既卒扱いの場合、すでに転職経験や実務スキルがある人と選考枠を争うこととなり、社会人経験がない大学院中退者にとってはハードルが高い可能性があります。

もちろん、大学院で学んでいることと無関係な仕事を目指す場合は、この限りではありません。

また、第二新卒といって、大学卒業から3年以内を目安に若手の採用枠を設けている企業もあるため、中退時の年齢によっては新卒と変わらない環境での応募は可能です。

将来的にどんな仕事をしたいのか、そのために大学院卒の学歴が必要なのかは、よく考えておきましょう。

大学院を辞めたい人のよくある理由

漠然と辞めたいからといって大学院を中退し、後悔するケースもあります。

しかし、辞めたい理由が明確に言語化されておらず、モヤモヤしている状態の人もいるはずです。

大学院を辞めたい人のよくある理由を6つ紹介するので一度読んでみて、あなたの心境や境遇と当てはまるものがあるか確認してみましょう。

  • そもそも目的なく進学してしまった
  • 研究に興味を無くしてしまった
  • 研究が難しく、完了させることができなかった
  • 研究室に馴染めない・教授と合わない
  • 学費や生活が苦しくなってしまった
  • 早く就職して自立したいと思った

そもそも目的なく進学してしまった

大学院を辞めたくなる理由として、そもそも大学院への進学に明確な目的がないことが挙げられます。

3年生の時期に就職したい企業もなく、それなら大学院へ進もうなど、モラトリアムのために進学した人もいるはずです。

このようなケースでは大学院での研究に意義を見出せず、中退を考え始めてしまいます。

研究に興味を無くしてしまった

興味のある分野の研究を目的として大学院へ進んだものの、研究に興味を失ってしまう人もいます。

実際に研究をしてみて「あまり面白くない」「情熱が維持できない」と感じるケースです。

興味のない研究に膨大な時間を費やすことが虚しくなり、中退を考えてしまいます。

研究が難しく、完了させることができなかった

所属する研究室の内容が難しく、研究を完了させられないことで中退を考える人も多いです。

大学院はより専門的な分野を研究する必要があり、大学時代のように授業を受け、知識を頭に入れていくだけでは研究は進みません。

能動的に知識を入れて仮説をたて、それに対して自分なりの知見を見出す必要があります。

研究のテーマが合わない、教授の指導方針が合わないなど理由はありますが、研究が進められないと大学院にいること自体が辛くなってしまうでしょう。

仮に大学院に留年すると将来へ悪影響があるのかどうかは、こちらの記事で解説しています。

研究室に馴染めない・教授と合わない

大学院は研究室で過ごす時間が圧倒的に多いので、研究室に馴染めなかったり、教授との相性の悪いと、一気に学生生活が苦痛に感じることがあります。

特に教授と相性が合わないと研究指導が頭に入らなかったり、アドバイスを受けるために話しかけたりすることすら苦痛になります。

さらに教授は就職時にも推薦状を書いてくれたり、就職支援をしてくれる存在です。

その教授と相性が合わなければ、就職もうまくいかないだろうと悲観してしまっても仕方ありません。

加えて、研究室に仲間と呼べる人がいないと孤立してしまい、追い詰められて徐々に環境から離脱することを考えだしてしまいます。

学費や生活が苦しくなってしまった

大学院へ通い続けるための学費、生活費が不足し、それにより中退を考えるケースもあるでしょう。

学生生活調査報告』によると、大学院の学費や生活費の平均は以下のとおりです。

区分学費合計
(単位:円)
生活費合計
(単位:円)
修士課程746,9001,003,700
博士課程636,4001,617,900
専門職学位課程960,7001,212,800

もちろん親の仕送りはあるものの、生活のためにアルバイトをしている学生も多く、研究とアルバイトの両立に苦労している学生も少なくありません。

親の負担を考えて早く自立したいと考えたり、研究と生活費の捻出に限界を感じて、中退を考えている院生もいます。

早く就職して自立したいと思った

「早く就職して経済的にも、社会人としても成立したい」と考える院生もいます。

大学の同期が就職をして社会的ステータスを高めていくなか、同じ年齢でまだ学生の自分に違和感を感じる人もいるでしょう。

また、大学院の学費や生活費を親に負担してもらっている状況への申し訳なさ、あくまで親の庇護下にいることから脱したいと思う人もいるはずです。

このようなモヤモヤを解消するために大学院を卒業し、いち早く就職して社会人として働いて行きたいと考えます。

大学院を辞めてもいい?辞める場合のメリット

大学院を辞める前には理由の整理と、辞めた場合のメリット・デメリットを理解しておく必要があります。

まずは大学院を辞めるメリットを説明します。

そのメリットが大学院中退によって得られる結果に見合うものかよく考えましょう。

早期に就職を始められる

大学院中退によって得られるメリットは、早期に就職活動を始められることです。

修士課程であれば第二新卒枠での応募ができる可能性もあり、新卒に近い立場で社会人としての一歩を踏み出すチャンスになります。

まだ若手と呼ばれる20代のうちに就職先を決め、働き始めることで、早期にキャリア形成を始められるでしょう。

社会的・経済的に自立できる

大学院を中退することで、社会的・経済的な自立への一歩を踏み出せます。

中退後に就職をすれば、給料で生活を成り立たせていくことができるためです。

そうなれば親に仕送りをもらったり、アルバイトと研究で1日が終わっていく忙しい日々からも解放されます。

また、社会人という安定した職業に就くことで、親や身の回りの人も安心してくれるでしょう。

大学院を辞める場合の注意点

大学院を辞めて就職活動をすれば、自立して生活し、キャリアを築けます。

しかし、大学院を辞めることで発生するデメリットによる就職への影響も忘れてはいけません。

大学院を辞めるのが本当に正しい道なのか、注意点を読んでよく考えてください。

  • 大学院卒の学歴は手に入らなくなる
  • 研究室からの就職サポートを得られなくなる
  • 研究職にはつけなくなる
  • 入社後に興味が持てる仕事につけるとは限らない

大学院卒の学歴は手に入らなくなる

大学院を中退すれば、当然ながら大学院卒業の学歴は得られません。

最終学歴は「大学卒」となり、院卒を対象とした求人には応募できなくなる可能性があります。

企業によっては研究開発職や専門職について、院卒を応募条件としているケースも少なくありません。

特に理系分野では、修士課程を修了していることが前提となる企業も多く、大学院を中退することで選択肢が狭まる可能性があります。

研究室からの就職サポートを得られなくなる

大学院を修了する場合、研究室を通じた就職サポートを受けられることがあります。

教授から企業を紹介してもらえたり、研究室のOB・OGとのつながりから企業を紹介してもらえたりすることが多いでしょう。

特に理系の研究室では、研究室単位で企業との関係が構築されていることもあり、就職活動が比較的スムーズに進みやすいです。

しかし、大学院を中退した場合、このような研究室経由の就職支援を受けられなくなる可能性があります。

そのため、就職活動を自力で進めなければならず、必要な準備などにも入念な準備が必要です。

研究職にはつけなくなる

大学院を中退すると、研究職を目指すことは難しくなります。

企業の研究職は、修士課程以上の学歴を応募条件としている場合が多いためです。

そもそも研究職では、専門的な研究経験や論文実績が求められることも多く、大学院での研究活動そのものが評価対象となります。

そのため、研究を仕事にしたいと考えている場合は、大学院を修了しておいた方が有利になるでしょう。

将来のキャリアとして研究職を考えているのであれば、中退の判断は慎重にするのがおすすめです。

入社後に興味が持てる仕事につけるとは限らない

大学院を辞めて就職した場合、必ずしも自分の興味に合った仕事に就けるとは限りません。

大学院では専門分野を深く研究しますが、就職後の仕事は研究内容と直接関係しないケースも多いからです。

また、就職活動では企業側の採用枠やタイミングの影響もあり、希望通りの職種に就けないこともあります。

大学院を辞めて就職する場合は、「とりあえず働く」という選択になる可能性もあることを理解しておく必要があります。

そのうえで、どのような仕事なら納得して働けるのかを考えておくことが大切です。

大学院を辞めるか迷ったときの考え方

大学院に在籍することは苦痛だが、大学院を辞めるべきか迷っている人も多いはずです。

その場合は以下の3つのステップで、中退すべきか考えてみましょう。

  • 大学院を辞めたい理由を整理する
  • メリットとデメリットを比べる
  • 辞める以外の選択肢がないか考えてみる

大学院を辞めたい理由を整理する

大学院を辞めるか迷ったときは、まず「なぜ辞めたいのか」を整理することが重要です。

研究が合わないのか、研究室の人間関係が原因なのか、それとも将来のキャリアに迷っているのか、理由によって取るべき対処は大きく変わります。

例えば研究テーマが合わない場合は、研究テーマの変更や研究室の移動で解決できるケースもあります。

辞めたい理由を明確にすることで、本当に中退が必要なのか判断しやすくなるでしょう。

メリットとデメリットを比べる

大学院を辞める判断をする際は、メリットとデメリットを整理して比較することも大切です。

中退には早く就職できるというメリットがある一方で、院卒資格を失うというデメリットもあります。

短期的な感情だけで判断すると、後悔してしまう可能性もあります。

そのため辞めた場合の将来と続けた場合の将来の両方を具体的に想像してみることが重要です。

辞める以外の選択肢がないか考えてみる

大学院を辞める以外の選択肢も検討しましょう。

例えば研究室の変更、研究テーマの変更、大学院内の相談窓口への相談などです。

環境を変えることで、研究を続けやすくなるケースもありますし、テーマが難しすぎる場合は変更によって、研究を完了させられるかもしれません。

辞めるという決断をする前に、今の状況を改善する方法がないか一度考えてみることが大切です。

また、大学には休学という選択肢もあります。

一度休養して研究から離れて将来について考えたり、その間にインターンを経験することも可能です。

大学院を中退してからの就職の進め方

大学院を中退することを決めた場合は、自力で就職を進めなければなりません。

しかし、初めての就職活動を一人で行うのは精神的にもハードルが高いものです。

大学院を中退後の就職の進め方のポイントを紹介するので、なるべくスムーズに活動を進められるように準備しておきましょう。

  • 新卒扱いで応募できる求人を探す
  • 研究内容やスキルに関係のある職種を選ぶ
  • 中退の理由を面接で回答できるようにまとめておく
  • キャリアエージェントへ相談する

新卒扱いで応募できる求人を探す

大学院を中退した場合でも、企業によっては新卒扱いで応募できる求人があります。

特に大学卒業から3年以内であれば、第二新卒として応募できる企業も多いです。

第二新卒はポテンシャル採用が中心となるため、社会人経験がなくても応募できる求人が多いのが特徴です。

まずは新卒枠や第二新卒枠の求人を中心に探してみるとよいでしょう。

研究内容やスキルに関係のある職種を選ぶ

就職先を探す際は、研究内容やスキルに関係したものを選びましょう。

大学院で学んだ内容は、中退したとしても無駄になるわけではありません。

研究を通じて身につけた分析力や問題解決力、専門知識は就職活動でも評価されることがあります。

そのため、研究分野に近い業界や職種を選ぶことで、自分の経験を活かしやすくなります。

大学院で学んだことをどのように仕事へ活かせるのかを整理しておくことが大切です。

中退の理由を面接で回答できるようにまとめておく

大学院を中退して就職活動をする場合、面接で中退理由を聞かれる可能性が高いです。

そのため「なぜ大学院を辞めたのか」「その経験から何を学んだのか」を説明できるようにしておく必要があります。

例えば、研究に嫌気がさした場合でも、単に「研究が嫌になった」という説明ではなく、そこからどのように進路を考えたのかまで伝えることが重要です。

中退理由を前向きな経験として説明できるように準備しておきましょう。

大学院中退の理由を前向きに言い換える具体的な例は、こちらの記事で紹介しています。

キャリアエージェントへ相談する

大学院を中退して就職活動を進める場合、キャリアエージェントへ相談するのも1つの方法です。

キャリアエージェントでは、第二新卒や既卒向けの求人を紹介してもらえるほか、履歴書の添削や面接対策などのサポートも受けられます。

また、キャリアエージェントは非公開求人なども多数保有しており、自分だけで求人を探すよりも、選択肢が広がる可能性があります。

大学院中退後の就職活動に不安がある場合は、専門のキャリアアドバイザーへ相談してみるとよいでしょう。

大学院を辞めたいとお悩みならキャリアスタートへご相談ください

大学院を辞めたいと感じる理由は人それぞれですが、感情だけで中退を決めてしまうと、就職や将来のキャリアに影響する可能性もあります。

大学院を辞めることで早く就職できたり、経済的に自立できたりするメリットがある一方で、院卒の学歴が得られなくなる、研究職を目指しにくくなるといったデメリットも存在します。

そのため、まずは辞めたい理由を整理し、メリットとデメリットを冷静に比較したうえで判断することが大切です。

もし大学院を中退して就職を目指す場合は、キャリアスタートへご相談ください。

キャリアスタートは大学院の中退を経験した人の企業紹介実績が豊富で、院で学んだ知識や経験、そしてあなた自身の希望を元にマッチ度の高い求人を紹介可能です。

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。
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