「販売職の仕事がきつくてやめたい…。」
「販売職の仕事がきついと感じているのは自分だけなんだろうか…。」
このように販売職の仕事がきついと感じていませんか?
実際、販売職は、小売業や外食業界と並ぶほど労働環境が厳しいと言われています。
そんな大変な仕事を毎日頑張っているあなたが、「きつい」「限界」「やめたい」と感じてしまうのは仕方がないのかもしれません。
この記事では、販売職がきつい理由をはじめ、販売職に向いていない性格、販売職から転職できる職種まで解説します。
1.販売職がきつい理由10選
「販売職はきつい」と言われる理由として、よくあるものを10個紹介します。
- 給与が安い
- 勤務時間・休みが不定期
- 力仕事が多い
- 販売ノルマがある
- クレームが多い
- 異動・転勤が多い
- 人間関係が面倒
- 体力仕事と事務仕事の両立が難しい
- スキルが身につきにくい
- 正社員でも将来性がない
順に解説します。
(1)給与が安い
販売職は給料が安いところが多いです。
求人ボックスの調査によると、アルバイト・パートの時給は約939円、派遣社員の時給は1,338円程度、正社員の平均月収は28万円となっています。
販売職給与が安い理由は4つがあげられます。
- 理由1:格安販売であることが多い
- 理由2:人件費が安定していない
- 理由3:昇進が難しい
- 理由4:特別なスキルが必要でなく、比較的誰でもできる仕事である
昇進すればもちろん給与は高くなりますが、仕事量と給与の釣り合いが悪いと言われています。
どれだけ商材が好きでも、やりがいを感じていても、生活がかかっている給与が低いと働き続けることに疑問を感じる方も多いでしょう。
(2)勤務時間・休みが不定期
販売職の多くはシフト制です。
そのため、勤務時間や休みは不定期となります。
働く時間が不定期だと、生活習慣が乱れ、自律神経に支障をきたす原因ともなります。
特に正社員の方は、夜遅くまで働き、朝早くから仕事をすることで睡眠時間が削られることが多いです。
(3)力仕事が多い
販売職は接客だけが仕事ではありません。
重い商品を運んだり、陳列したりする必要があります。
体力がない方にとっては、過酷だと言えるでしょう。
(4)販売ノルマがある
販売職には、必ずと言っていいほどノルマが存在します。
特にアパレル業界では、企業によってスタッフ同士で売り上げを競わせるところもあります。
数字やノルマをプレッシャーに感じる方が多く、精神的に参ってしまう場合があります。
(5)クレームが多い
販売職にクレームはつきものです。
店舗側に問題がある場合もありますが、中には理不尽なクレームも存在します。
そのような理不尽なクレームにも柔軟に対応しなければならないため、精神的にきつい仕事だと言えます。
(6)異動・転勤が多い
店舗数の多い企業に勤めている場合は、異動や転勤が多くなります。
慣れてきたころに異動・転勤となると、1から店舗の雰囲気をつかみ、仕事を行わなければならないため、体力的にも精神的にも大変です。
近頃は地域限定採用を行っている企業も多いですが、その場合には給与や昇給、ボーナスが正社員より不利であることも多いです。
(7)人間関係が面倒
販売職は、同じ店舗内で協力して仕事を行います。
一度でも人間関係に亀裂が入ってしまうと、サービスの質が下がるだけでなく、売上にも影響を与えてしまいます。
そのため、お客様だけでなく、一緒に働く従業員にも気をつかう必要があります。
今従業員は困っていないか、従業員同士の仲が悪くなっていないかなど、気にしなければならないのです。
(8)体力仕事と事務仕事の両立が難しい
販売職は、基本的に店舗で品出しや商品整理、接客を行う体力仕事を行います。
時間に空きがあれば、売上の報告書を作成したり、週報や月報を作成したり、評価シートの作成などの事務仕事も行う必要があります。
体力仕事に取り組みながら、事務仕事にも時間を割く必要があるのは大変です。
(9)スキルが身につきにくい
販売職では、以下のようなスキルを身につけることができます。
- 基本的なビジネスマナー
- 電話対応
- パソコン操作の基本
- コミュニケーション能力
これらは社会人の最低限のスキルです。
また、商品の知識は身に付きますが、他の仕事でも使える専門性は身につけづらいという点も問題です。
専門的なスキルは身につけられないため、転職する際に不利になる可能性があります。
(10)正社員でも将来性がない
ネットショッピングの普及により、実店舗の状況は厳しくなっています。
それにより、百貨店の販売員や、中規模のアパレルブランドは将来性が低いと言われています。
また、以下のように昇進の席が少ないことも、正社員に将来性がないことの特徴です。
- リーダー・チーフ
- 店長
- SV(スーパーバイザー)・エリアマネージャー
- 本社勤務(バイヤー・人事・総務など)
店長であれば、早ければ入社後半年で上がることができます。
しかし、それ以上の役職は求められる実績やスキルが高いため、上がることが難しいです。
また、大手販売会社であれば、社内で昇格試験を受けなければならない場合が多く、実績やスキルを高めるだけでなく、常に勉強をする必要があります。
そのため、プライベートでも販売の勉強に時間を費やせる方でないと、昇進は難しいでしょう。
2.販売職に向いていない性格とは?
どの職業にも、向き・不向きな性格があります。販売職に向いていない性格は以下の通りです。
- コミュニケーション能力が低い
- 視野が狭い
- 心配性
- プライドが高い
- プレッシャーに弱い
順に解説します。
(1)コミュニケーション能力が低い
コミュニケーション能力が低い方は、販売職に向いていません。
- 特徴1:初対面の人と話すことが苦手
- 特徴2:会話を続けることが苦痛
- 特徴3:何を話せばいいのかわからなくなる
販売職は、商品を売るために接客を行う必要があります。
時には、お客様の世間話や相談を聞き、そこから上手に商品に誘導しなければなりません。
会話なしで販売職は成り立たないため、コミュニケーション能力が低い人は向いていないでしょう。
(2)視野が狭い
販売職は、1人のお客様に接客を行いながらも、視野を広く持って、次にどのお客様につくべきかを考える必要があります。
また、困っている従業員がいればフォローに入ることも大切です。
視野が狭いと、目の前のことで頭がいっぱいになりがちであるため、周りに気を配ることができません。
そのため、視野が狭い方は販売職に向いていません。
(3)心配性
自分が発言したことや行動したことが気になってしまう性格の方は、販売職に向いていません。
店舗には、次から次へとお客様が来店します。
1つの出来事にとらわれすぎていては、仕事が上手く進みませんよね。
あまり神経質にならずに接客できる人が向いていると言えます。
(4)プライドが高い
販売職は、さまざまなお客様と関わる仕事です。
人によっては横柄な態度で接してくるでしょう。
そのような場合でも、イライラせずに冷静に接客しなければなりません。
仕事上ではプライドを捨て、上手にお客様と接する必要があるため、プライドが高い人は販売職に向いていません。
(5)プレッシャーに弱い
販売職には、多くの場合ノルマが存在します。
常にノルマや数字に追われながら仕事を行うため、プレッシャーに弱い方はストレスに感じるでしょう。
3.「きついのに辞められない…。」その理由は?
販売職で生きていくことに限界を感じているのに、もうつらくて投げ出したいくらいなのに、どうして辞める決断ができないのでしょうか。
その理由は3つです。
- 販売が楽しい・接客することが好き
- 仲間意識が強すぎる
- 次の仕事に就けるか不安
順に解説します。
(1)販売が楽しい・接客することが好き
自分の好きな商品を販売したり、お客様にお勧めすることに楽しさを感じる方が多いのではないでしょうか。
また、接客は時間を忘れるほど楽しく感じている方もいらっしゃるかもしれません。
加えて、常連のお客様がいると、その方のことを考え、辞める決断ができないこともあるでしょう。
(2)仲間意識が強すぎる
シフト制である販売職は、仲間意識が強くなりやすいです。
また、常に人手不足であることが多い販売職であるため、周りに迷惑をかけたくない気持ちから、辞める決断ができない人が多くいます。
(3)次の仕事に就けるか不安
最低限のスキルしか身につけられない販売職から、次の仕事が見つかるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
また、販売職以外の仕事は未知であるため、不安に感じている方もいるでしょう。
次の見出しで販売職からのおすすめの転職先を紹介しているので参考にしてみてください。
4.販売職から転職できる職種
販売職でも、新たな道に進むことができます。
未経験者を歓迎している求人も多いため、安心して転職ができますよ。
- 別の販売職
- SV(スーパーバイザー)・エリアマネージャー
- 営業職
- ITエンジニア
- 介護職
- ドライバー
- 事務職
以上のような職業に転職できます。
順に解説していきましょう。
(1)別の販売職
店舗や企業の方針に不満がある方や、商材を変化させたい方は、別の販売職に転職することをおすすめします。
未経験で販売職に転職する人よりも、販売経験のある人の転職のほうが圧倒的に有利です。
販売職で働いていきたいと考えている方は、別の企業に転職しましょう。
(2)スーパーバイザー・エリアマネージャー
勤める企業でのキャリアアップが難しい場合、別企業でのスーパーバイザー・エリアマネージャーに応募することもできます。
現在チーフや店長など、マネジメント業務を担当している方であれば、チャンスがあります。
まだ経験していない方は採用される確率がグンと下がりますので、注意してください。
(3)営業職
販売職では、コミュニケーション能力を高めることができます。
そんなコミュニケーション能力を活かせる仕事といえば、営業職。
営業職で求められるのは、やる気やコミュニケーション能力であるため、販売職の方にピッタリな転職先です。
また、自社製品の魅力を上手に伝えることも、販売職の方は得意分野ですので、非常に有利だと言えます。
さらに、ノルマのある仕事という共通点もあります。
給与報酬 | 中~高 |
主な雇用形態 | 正社員>契約社員 |
正社員のなりやすさ | 難易度:中~高 |
(4)ITエンジニア
ITエンジニアは常に人材不足であるため、需要が高くあります。
そのため、プログラミングの知識を身につければ、誰でも転職が可能です。
黙々と仕事に取り組みたい方にピッタリな転職先です。
給与報酬 | 中~高 |
主な雇用形態 | 正社員>契約社員 |
正社員のなりやすさ | 難易度:中 |
(5)介護職
介護職は常に人手不足であるため、未経験でも無資格でも採用されることがあります。
資格を取れば年収アップも期待できる職種です。
介護職はさまざまな職種から転職している方が多いので、安心ですよ。
給与報酬 | 中 |
主な雇用形態 | 正職員・非正規職員 |
正社員のなりやすさ | 難易度:中 |
(6)ドライバー
免許を持っている方は、ドライバー職もおすすめです。
ドライバーは経験よりも体力面や不規則勤務の可否が重要となります。
販売職は、店舗で品出しや商品整理、接客を行う体力仕事を行った経験があったり、不規則勤務を行った経験があったりするため、有利になると言えます。
また、大型免許を取得すれば収入アップも期待できます。
企業によっては、免許取得をサポートしてくれることもあります。
給与報酬 | 低~中 |
主な雇用形態 | アルバイト>正社員・契約社員 |
正社員のなりやすさ | 難易度:低 |
(7)事務職
体力面に不安を感じる方は、事務職をおすすめします。
事務職は、社内での連携の際に、コミュニケーション能力を活かすことができます。
事務職は人気な職種であるため、しっかり面接準備などを行うようにしましょう。
給与報酬 | 低~中 |
主な雇用形態 | アルバイト・派遣>契約社員>正社員 |
正社員のなりやすさ | 難易度:高 |
5.販売職から転職する際のポイント
販売職から転職する際には、ポイントがあります。
- 勤務時間・休日の希望を決める
- 活かせる経験やスキルを明確にする
以上2つのポイントを意識しつつ、転職活動を進めましょう。
順に解説します。
(1)勤務時間・休日の希望を決める
まず大切なのが、「土日休み」「平日休み」どれを希望するのかということです。
シフト制の場合は、平日休みであることが多いですね。
メリット | デメリット | |
平日休み |
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土日休み |
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それぞれのメリット・デメリットを考慮して、休みの希望を決めましょう。
また、勤務時間に関しても、「シフト制」「固定制」どちらにするのかを決めておくことが重要です。
メリット | デメリット | |
シフト制 |
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固定制 |
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それぞれのメリット・デメリットを考慮して、勤務時間の希望を決めましょう。
(2)活かせる経験やスキルを明確にする
販売職では、コミュニケーション能力や、オペレーション能力など、さまざまなスキルを身につけることができます。
これまでの経験を思い出し、希望する職種にあった経験・スキルをアピールできるよう、準備しておきましょう。
まとめ
販売職には、きついと感じる理由と向いていない性格があることがわかりました。
本当につらく、辞めたいと感じている場合は、仕事をお休みして、体力的にも精神的にも回復してから転職することをおすすめします。
当社には販売職から転職できる求人は多くありますので、お気軽にご相談ください。