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専門中退後の就職は難しい?正社員を目指すための具体的な方法を解説

「専門学校を中退したら、就職はもう無理なのかな?」
「専門学校を中退して働きたい!どうやって就活すれば希望の企業へ入れるの?」

専門学校を中退すると最終学歴は高卒となり、応募できる求人の幅が狭まるのは事実です。

卒業生と比べると正社員定着率に差が出るデータもあり、簡単に就職できるとは言えません。

しかし、専門学校を中退したから就職できないと決めつけるのは誤りです。

早めに就職活動を進め、中退の事実を含めて強みに変えて企業へアピールできれば、就職のチャンスはあります。

この記事では、専門中退が就職に与える影響や難航しやすい理由を正直にお伝えしたうえで、就活を成功させるための具体的なコツと、面接での伝え方まで詳しく解説します。

専門中退の履歴が就職に与える影響

専門学校を中退することで就職に影響がないとは言い切れません。

最終学歴は高卒となり、学校側からの就職サポートが受けられないことで、就職活動において不利になる場合もあるでしょう。

ここからは、専門中退の履歴が就職に与える影響をデータから解説します。

正規雇用の割合は低くなる

専門学校を中退した人は、卒業した人と比べて、正社員として安定して働き続ける割合が低い傾向があります。

項目専門・短大・高専卒専門・短大・高専中退
正社員定着36.7%13.0%
正社員間転職6.7%1.7%
非正規のみ16.5%35.7%
現在無業10.3%22.7%
出典:『大学等中退者の就労と意識に関する研究 25P』

この表は、専門・短大・高専を卒業または中退した人について、離学後最初の仕事から調査時点までの就業形態の変遷を整理したデータのうち、正社員として定着した人、正社員のまま転職した人、非正規雇用のみを経験した人の割合をまとめたものです。

比較すると、中退歴がある人は卒業した人より正社員としてキャリアを築いている割合が大きく低く、一方で非正規雇用のみの割合は高くなっています。

専門中退した人の中退後の動向

専門学校を中退した人の中退後の動向についても見ていきましょう。

項目割合(%)
就職活動のみをしている60.4%
就職活動中だが、非正規雇用で働いている24.3%
就職活動中だが、正規雇用で働いている4.2%
就職活動中だが、進学や資格取得のために勉強している7.6%
その他2.1%
無回答1.4%
出典:『大学等中退者の就労と意識に関する研究 』第3章 図表3-2、図表3-3
※ハローワークへ来所した専門学校中退者へのアンケート結果です。

ハローワークへ来所した専門学校中退者144名へ調査したところ、すでに就職している人が4.2%、アルバイトをしている人が24.3%という結果になりました。

専門学校中退後多くの人が就職活動を進めており、生活のために何かしらの形で働いていることがわかります。

そもそも専門学校を中退する人の割合は?

令和6年度専門学校生の中途退学者・休学者数等の調査結果」によると、専門学校の中退者の割合は6.05%でした。

割合としては高いものではありませんが、決して低くはない数値です。

退学を選んだ理由はさまざまですが、学生生活への不適応や修学意欲の低下が一番多く、その次に精神的な原因、就業が続いています。

中途退学の理由割合
学生生活不適応・修学意欲低下25.0%
心神耗弱・疾患12.6%
就業・起業等12.5%
学力不振11.7%
転学等8.6%
経済的困窮5.1%
病気・けが・死亡4.8%
不明4.6%
海外留学0.3%
その他15.0%
出典:令和6年度専門学校生の中途退学者・休学者数等の調査結果

専門学校を中退した人の就職が難航しやすい理由

専門学校を中退する人の多くが、中退の前から就職活動を始めていますが、正社員としてキャリアを築ける人は卒業生に比べて低くなっています。

なぜ専門学校を中退すると就職活動に影響が出るのか解説します。

  • 最終学歴が高卒になり応募できない企業が増える
  • 学校からの就職サポートが受けられない
  • 中途採用枠へ応募しなければならない
  • 専門学校で学べる技術や知識が習得できない
  • 早期に退職するという先入観を持たれやすい

最終学歴が高卒になり応募できない企業が増える

専門学校を中退した人の最終学歴は書類上高卒となります。

そのため、専門卒が条件となっている求人への応募は難しくなります。

これは、専門学校を修了していることが、必要なスキル・知識をつけていることの証拠と考えられるためです。

専門学校を中退していても就職自体は可能ですが、選べる企業の選択肢が卒業者よりも狭くなる可能性があることは理解しておきましょう。

学校からの就職サポートが受けられない

通常専門学校は就職活動時に、学校から手厚いサポートが受けられます。

OB・OGが経営する企業への紹介、推薦文などの支援、また教員からの就職先探しや書類作成のアドバイスなどがメインです。

しかし、中退するとこのようなサポートは期待できないため、初めての就職活動を自分で乗り切らなければなりません。

そのため、専門学校中退者は卒業者と比較して、サポート面でも不利な状態になる可能性があります。

中途採用枠へ応募しなければならない

専門学校を中退して仕事を探す場合、中途採用枠への応募になります。

中途採用枠とは、すでに学校を卒業した人や、社会に出ている人を対象にした採用枠のことです。

新卒採用のように一括で大量採用される仕組みではないため、募集人数が少なく、企業ごとに求める条件も細かくなりやすい傾向があります。

卒業枠のようにポテンシャルだけでなく、「戦力になるか」をよりシビアにチェックされるため、就職が難航しやすいです。

専門学校で学べる技術や知識が習得できない

専門学校を中退すると、本来であれば在学中に身につけられるはずだった技術や知識を、十分に習得できないまま就職活動に進むことになります。

専門学校は、特定の職種や業界で必要とされる実践的なスキルを学ぶ場です。

そのため、中退によって学習が途中で止まると、応募先によっては「基礎が身についていない」と判断される可能性があります。

特に、資格取得や実習が重視される企業では知識や経験不足がネックとなることがあるでしょう。

早期に退職するという先入観を持たれやすい

専門学校を中退していると、採用担当者から「入社してもすぐ辞めてしまうのではないか」と見られることがあります。

もちろん、中退した人が必ず早期離職するわけではありません。

ただ、企業側は応募書類や面接で見える情報が限られているため、途中で学校を辞めた事実から、継続力や忍耐力へ懸念を抱いてしまうのです。

特に中途採用枠では新卒採用よりも、企業は「長く働ける人材なのか」を重視するため、採用の面でも慎重になります。

この点については中退の理由は正直に伝えつつ、企業を選んだ理由や今後のビジョンを伝えて疑念を払拭する必要があります。

専門中退後の就職活動を成功させるコツ

専門学校を中退したことで、就職が難しくなるのは事実です。

しかし、就職活動ができなくなるわけではありませんし、就活へ真面目に取り組むことで、いち早く社会人としての一歩を踏み出せます。

専門学校を中退した後の就職活動のコツを紹介するので、ぜひ実践して希望企業への内定を獲得しましょう。

  • 自己分析で強みを明確にする
  • 空白時間を作らず早めに就活に取り掛かる
  • 研修制度が充実した未経験歓迎の求人を狙う
  • 就職エージェント・ハローワークを活用する

自己分析で強みを明確にする

専門学校を中退したあとに就職活動を進めるなら、まず自分の強みを整理することが重要です。

中退という経歴だけに意識が向くと、「不利な点をどう隠すか」に考えが偏りやすくなります。

しかし、採用担当者が知りたいのは、過去の経歴そのものよりも、これからどのように働ける人なのかです。

例えば、専門学校で学んだ内容が途中までであっても、授業や実習を通じて得た知識はあるはずです。

また、アルバイト経験や部活動、趣味の活動の中で、継続力や対人対応力、正確さなどを身につけている場合もあります。

こうした要素を整理しておくと、面接でも自分を説明しやすくなります。

空白時間を作らず早めに就活に取り掛かる

専門学校を中退したあと、何もしない期間が長くなるほど就職活動では不利になりやすくなります。

採用担当者から見ると、空白期間が長いと「何をしていたのか」「働く意欲が低いのではないか」と疑問を持たれやすいためです。

そのため、中退後はできるだけ早く就職活動に取り掛かることが大切です。

すぐに正社員就職が難しい場合でも、求人を調べる、履歴書を作る、面接対策を始めるなど、動き出しておくだけで印象は変わります。

アルバイトをしながら就職活動を進める形でも問題ありません。

大切なのは、何もしていない状態を長く続けないことです。

早めに動けば、そのぶん応募先の選択肢も広がりやすくなりますし、中退後の説明にも一貫性が出しやすくなります。

研修制度が充実した未経験歓迎の求人を狙う

専門学校を中退した場合は、即戦力を強く求める求人よりも、研修制度が整った未経験歓迎の求人を狙う方が現実的です。

専門学校を卒業していれば身についていたはずの知識や技術が不足していると見られることがあるため、最初から高い専門性を求める職場では不利になりやすいからです。

一方で、未経験者の育成を前提にしている企業であれば、入社後に仕事を覚えていくことができます。

マニュアルや研修、教育担当者のサポートがある職場なら、経歴だけで不利になりにくく、実際の勤務の中で評価を上げやすいでしょう。

就職エージェント・ハローワークを活用する

専門学校を中退したあとに一人で就職活動を進めると、求人選びや応募書類、面接対策でつまずきやすくなります。

そのため、就職エージェントやハローワークを活用するのがおすすめです。

就職エージェントを使うと、自分に合いそうな求人の紹介を受けられるだけでなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策も受けられます。

専門学校中退という経歴をどう説明すればよいか悩んでいる場合にも、第三者の視点でアドバイスをもらえるのは大きなメリットです。

また、ハローワークも、地元の求人を探したいときや、できるだけ幅広い求人を見たいときに役立ちます。

担当者に相談すれば、応募先の選び方や就職活動の進め方について助言を受けることも可能です。

使える支援を利用しながら、就職活動を進めていきましょう。

専門中退の履歴を就職活動で伝えるポイント

専門学校を中退した経歴は、就職活動で不利に働くことがありますが、中退の事実が問題になることは少ないです。

採用担当者が見ているのは「なぜ中退したのか、その経験をどう受け止めているのか、そして入社後に同じことを繰り返さないか」です。

専門中退の履歴を就職活動で前向きに伝えるコツを紹介します。

  • 中退の事実や理由は正直に伝える
  • ネガティブな理由でも反省と改善点をセットにする
  • 使えるスキルや経験を会社へ交換できるポイントとして伝える

中退の事実や理由は正直に伝える

専門学校を中退したことは、履歴書や面接でごまかさずに伝えることが大切です。

採用担当者は、経歴のきれいさだけでなく、応募者が誠実に向き合える人かどうかも見ています。

そのため、中退の事実を曖昧にしたり、話を濁したりすると、かえって不信感を持たれやすくなります。

仮に話しにくい理由であっても、事実関係は簡潔に、わかりやすく伝えることが重要です。

まずは「いつ、なぜ中退したのか」を端的に説明し、そのうえで現在は就職に向けてどう考え、どう行動しているのかにつなげた方が評価されやすいです。

ネガティブな理由でも反省と改善点をセットにする

中退理由が前向きなものではない場合でも、そのまま終わらせなければ大丈夫です。

重要なのは、失敗や迷いがあったことではなく、その経験をどう受け止めているかです。

例えば、「進路選択が甘かった」「学ぶ目的が曖昧だった」「生活管理ができていなかった」などの理由があったとしても、それを認めたうえで、今は何を改善したのかを伝えれば印象は変わります。

採用担当者が気にしているのは、同じ理由で入社後も辞めないかという点です。

そのため、反省だけで終わるのではなく、現在は働く目的が明確になっていることや、生活面・考え方の改善につながっていることまで伝えましょう。

使えるスキルや経験を会社へ交換できるポイントとして伝える

専門学校を中退していても、在学中に学んだ内容や、その後のアルバイト経験、実生活で身につけた力まで含めれば、仕事に活かせるものはあります。

就職活動では、中退したことの説明だけで終わるのではなく、自分が会社にどう貢献できるのかまで伝えることが大切です。

例えば、専門学校で学んだ基礎知識、実習経験、パソコン操作、接客経験、継続して取り組んだことなどは、職種によって十分アピール材料になります。

培った経験や知識を仕事と紐づけて、会社にとって役立つ人材であることをアピールしましょう。

専門学校を中退した人の就活失敗事例

専門学校を中退した後の就職活動の失敗の多くは、動き方を誤ったことが原因です。

就職活動でつまずきやすいポイントを把握するためにも、代表的な失敗事例を頭に入れておきましょう。

  • 雇用が不安定な期間が長くなる
  • 中退理由で採用側にネガティブな印象を与えてしまった
  • 一人で闇雲に就職活動をして条件の悪い企業へ就職してしまった

雇用が不安定な期間が長くなる

専門学校を中退したあと、正社員就職がうまく進まず、アルバイトや短期雇用を続ける期間が長くなってしまうケースがあります。

最初は「とりあえず生活費を稼ごう」と考えて非正規雇用を選び、その後就職活動を再開しないまま時間が経ってしまいます。

このように、アルバイトの期間が長くなるほど、採用側からは「なぜ長期間アルバイトをしているのか」と見られたり、中には「正社員のような責任が重い仕事を避けているのでは」と思われることも。

このような事態を避けるためにも、なるべく早期に就職活動を始め、アルバイトと並行して活動を続けるようにしましょう。

中退理由で採用側にネガティブな印象を与えてしまった

専門学校を中退した理由の伝え方によっては、採用担当者に悪い印象を与えてしまうことがあります。

理由の説明が曖昧だったり、責任転嫁のように聞こえたりすると、「入社後もすぐ辞めるのではないか」と不安を持たれやすくなります。

例えば、「先生が苦手で、授業がつまらなかった」「人間関係が嫌だった」だけで終わると、問題に向き合わずに逃げたように受け取られる可能性があります。

重要なのは一度挫折をしたとしても、それについて反省し、改善したポイントを伝えることです。

人間関係に問題を抱えていたのであれば、以下のように回答できます。

回答例

当時は対人関係への対応が未熟で、うまく乗り越えられませんでした。

ただ、その経験から、問題を抱え込まず早めに相談し、相手と認識をすり合わせる大切さを学びました。今は職場でもその姿勢を徹底したいと考えています。

このように、改善点も話すようにしましょう。

一人で闇雲に就職活動をして条件の悪い企業へ就職してしまった

専門学校を中退したあとに就職を急ぐと、「まずはどこでもいいから決めたい」という気持ちが強くなりやすいでしょう。

その状態で応募先を選ぶと、給与や休日、残業時間、離職率、研修制度などの重要な条件を十分に確認しないまま入社を決めてしまいがちです。

また、一人で就職活動をしていると、求人票のどこを見るべきか、自分に合う職場はどこかを客観的に判断しにくくなります。

その結果、内定が出た安心感から、条件の精査が甘くなってしますこともあるでしょう。

しかし、条件の悪い企業へ入って早期離職すると、専門学校中退に加えて短期離職の経歴も重なり、次の就職活動がさらに不利になるおそれがあります。

だからこそ、就職先は受かった会社ではなく続けられる会社という視点で選ぶことが重要です。

必要に応じて就職エージェントの力を借りて、第三者の視点を入れながら進めましょう。

専門中退後の就職活動ならキャリアスタートへご相談ください!

専門学校を中退した後の就職活動は、卒業者と比べると不利になりやすい場面があるのは事実です。しかし、就職できないわけではありません。

大切なのは、空白期間を作らず早めに動き出すこと、中退理由を誠実に伝えながら自分の強みをアピールすること、そして自分一人で抱え込まずサポートを活用することです。

専門中退という経歴があっても、一人ひとりに合った就職先は必ずあります。

「どこに相談すればいいかわからない」「自分の強みが見つからない」という方は、ぜひキャリアスタートにご相談ください。

フリーターや既卒・第二新卒の正社員就職を専門とするキャリアアドバイザーが、あなたの状況に合わせた求人紹介から書類添削・面接対策まで、内定獲得まで無料でサポートします。

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。
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