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第二新卒の面接でよく出る質問13個と回答例!内定率を高める面接準備

「第二新卒の面接でよく出る質問は?」
「人前で話すのが苦手で、面接が不安」

第二新卒の面接の質問で問われているのは、その企業への熱意や伸びしろです。

そのため質問は比較的パターン化しており、しっかり準備すればあなたの長所をアピールする回答を用意しやすいはずです。

この記事では、第二新卒の面接でチェックされる3つのポイントと頻出の質問を13個紹介し、その回答例も用意しています。

第二新卒の面接でチェックされるポイントとは

第二新卒の面接では、質問内容そのものよりも「その回答から何を見られているか」を理解しておくことが大切です。

そこでまずは、面接官が第二新卒に対して必ずチェックする3つのポイントを押さえておきましょう。

第二新卒の面接でチェックされるポイント
  • その企業へ入る熱意
  • 入社後の伸びしろや企業への貢献の可能性
  • 身だしなみや社会的な常識

(1)その企業へ入る熱意

第二新卒採用では、求職者の職歴やスキルよりも、熱意を重視します。

第二新卒枠は、社会人経験が浅い人を対象とした採用であり、職歴やスキルだけで候補者を比較するのは難しいのが実情です。

そのため、面接官が特に重視するのは「入社後にどれだけ成長できそうか」というポテンシャルと、その土台となる熱意です。

実際、スキルが不足していても、強い意欲を持つ人材は教育次第で大きな戦力に育つことが多いためです。

また、第二新卒の応募者は短期離職の経歴を持つケースもあるため、企業としては「今回は本当に続けられるのか」「この会社にかける想いはあるのか」を慎重に確認します。

つまり、面接官は即戦力性よりも「自社に合い、長く貢献してくれるかどうか」を見極めるために、熱意を強くチェックしているのです。

(2)入社後の伸びしろや企業への貢献の可能性

まだキャリアの初期段階にある第二新卒には、ポテンシャルも期待されています。

第二新卒はまだキャリアの初期段階にあり、他の中途採用のように即戦力性を求められるわけではありません。

むしろ、入社後にどれだけ伸びていけるかというポテンシャルが重視されます。

仮に経験が少なくても前職での経験をしっかり言語化し、「この企業でその経験をさらに伸ばして成長したい」と伝えると良いでしょう。

(3)身だしなみや社会的な常識

社会人経験がある以上、基本的なマナーや清潔感は必須です。

髪型や服装、言葉遣いなど、社会人としての常識が身についているかどうかは第一印象で判断されます。

特に身だしなみは数秒で評価が決まるため、油断せず細部まで整えておきましょう。

第二新卒の面接で頻出する質問一覧と回答例

面接官から何を見られているかを意識しながら、第二新卒の面接で頻出する質問一覧を読んでみましょう。

そのうえで、あなたの熱意やポテンシャルを伝えられる回答を考えてみてください。

(1)自己紹介をしてください

「自己紹介をしてください」という質問は、面接開始後のアイスブレイクや、あなたのコミュニケーションスキルを見るために設けられています。

また、この質問によってあなたの経歴を改めて確認し、その後の質問に活かす意図もあります。

自己紹介は簡潔に、あなたの名前や経歴、身につけてきたスキルと志望動機をまとめるように答えると良いでしょう。

回答例

〇〇と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。

私は○○大学△△学部を卒業後、××業界の□□株式会社で営業職として勤務し、法人営業を中心に担当しました。特に新規開拓で年間△件の契約を獲得し、計画比120%の成果を達成した経験があります。

その中で培ったコミュニケーション力と課題解決力を活かし、よりお客様に長期的に寄り添える環境で働きたいと考え、御社を志望いたしました。本日はよろしくお願いいたします。

(2)あなたの自己PRをお願いします

この質問では、あなたの強みが企業の業務にどう貢献できるかをチェックされています。

強みだけを述べるのではなく、実際の経験を簡単に示しながら「入社後に活かせる」ことを強調するのがポイントです。

回答例

私の強みは問題解決能力の高さです。問題が起きた時にその原因を深く分析し、解決のための仮説を立てた上で実行に移すことができます。

前職では、導入後の利用が定着せず解約が出ていることが課題でした。そこで初回提案時に導入目的とKPIを言語化して合意を得ること、商談後48時間以内に要点と次回ゴールを共有すること、週次で利用データを確認し活用事例と改善提案を継続という3つの運用を考え、お客様と定期的なコミュニケーションを取り続けました。その結果、6か月継続率が◯◯%→◯◯%に改善し、アップセル率は◯%→◯%、さらに紹介経由の新規案件を◯件創出できました。

御社では既存顧客のLTV最大化やクロスセル・継続期間の延長が重要と理解しています。私の強みを活かし、オンボーディングと定期接点の設計や活用提案の運用経験を活かしたいです。

(3)長所と短所を教えてください

長所は仕事に活かせる強みを、短所は自己理解と改善姿勢を伝える場です。

短所を話す際には、そのままではなく克服に向けた工夫をセットで話すと好印象になります。

回答例

私の長所は、目標達成に向けて粘り強く取り組めることです。

前職では、新規営業で最初は断られることが多く、結果が出にくい時期もありました。そこで、1日◯件の訪問・架電数を必ず実行し、断られた理由を記録・分析して改善策を考えることを徹底しました。続けるうちに提案の質が向上し、半年後には新規契約件数がチーム平均の1.5倍に達しました。

このように私は成果が出るまで粘り強く行動を継続できる点が強みです。

一方私の短所は、慎重になりすぎて行動が遅れることです。前述した電話営業でも最初のうちは断られてしまった理由を分析して、次の方へ架電する効率の悪いフローになっており、家電件数をこなせないことがありました。

そのため、今はタスクごとに期限を設け、まず行動してから改善する姿勢を意識するようにしています。この取り組みによって、仕事のスピード感と精度のバランスを取れるようになってきました。

(4)なぜ当社で働きたいと思ったのか、志望動機を教えてください

この質問で面接官が見たいのは、あなたの熱意と、この面接に向けていかに企業研究をしているかどうかです。

具体的に企業の強みを挙げ、過去の経験とどう結びつくかを伝えましょう。

回答例

御社を志望した理由は、〇〇業界でのトップシェアを持つだけでなく『△△を通じて社会に貢献する』という企業理念に強く共感したからです。前職の営業経験を通じて、お客様に単なる商品を届けるのではなく、長期的な信頼関係を築くことの大切さを学びました。

御社の理念のもとであれば、自分の経験を活かしつつ、お客様により深い価値を提供できると確信しています。

(5)なぜ転職をしたいと思ったのですか?理由を教えてください

この質問には、あなたが入社後も長く働ける人材なのかを見極めたいという意図があります。

面接官はあなたがすぐ辞めないかを懸念しているため、転職理由は学びや挑戦の意欲を踏まえた、ポジティブなものを答えましょう。

回答例

前職では営業活動を通じて提案力や顧客折衝の経験を積むことができました。しかし業界が限られていたため、より幅広い分野で挑戦したいという思いが強くなりました。

御社であれば、培った営業スキルを活かしながら新しい業界で成長でき、長期的にキャリアを築けると確信し、転職を決意しました。

(6)前職は第一志望で入社した会社ですか?

この質問では、キャリア選択の一貫性だけでなく「自分が第一志望として選んだ会社をなぜ辞めたのか」を確かめています。

第一志望であったなら「強い意志で選んだはずなのに、なぜ辞めるのか」、第一志望でなかったなら「なぜ別の選択をしたのか」という点を通じて、入社後の定着度や覚悟を見極めています。

そのため、当時の選択理由と現在の志望理由を筋道立てて説明することが重要です。

回答例(第一志望ではなかった場合)

前職は第一志望ではありませんでしたが、業界研究を進める中で成長できる環境だと考え入社しました。

実際に学びは多く得られました。しかし、働く中で自分の強みである顧客対応や提案力をより活かせるのは、御社のように直接お客様に価値を届ける営業だと気づきました。そこでこれまでの経験を踏まえ、長期的にキャリアを築く場として御社を志望しています。

回答例(第一志望だった場合)

はい。新卒時は前職を第一志望として選びました。当時は自分の専門性を磨ける環境だと考え、入社を決めました。

実際に学ぶことは多くありましたが、働くうちに自分の強みと企業の方向性にギャップを感じ、よりお客様に長期的な価値を届けられる環境で働きたいと思うようになりました。私は御社の理念や事業内容には以前から強く共感しており、ここでなら腰を据えて成長し貢献できると確信しています。

(7)前職で苦手だった仕事を教えてください

この質問ではあなたの人間性やポテンシャルを見抜こうとしています。

課題にどう向き合ったか、改善努力ができる人材かどうかを確かめるための質問です。

嘘をつく必要はないので苦手を正直に話しつつ「克服の工夫」を添えると好印象です。

回答例

私は数字を扱う細かい資料作成が苦手でした。理由は、数値の入力や計算に時間がかかり、正確性を保ちながら効率的に進めることが難しかったからです。

そこで改善のために、先輩に指導を仰ぎながらExcel関数やショートカットキーを習得し、さらに作業手順をテンプレート化する工夫をしました。その結果資料作成の時間を大幅に短縮できるだけでなく数字の精度も安定し、上司から「仕事が早く正確になった」と評価をいただけるようになりました。

この経験から、細かな資料作成に対しての苦手意識も以前より薄れています。

(8)前職と異なる仕事や、やりがいが少ない仕事にも真摯に取り組めますか?

この質問では入社後の仕事への熱意を汲み取るのに加えて、やる気や成長意欲があるか、前向きな人間性があるかを見るための質問です。

柔軟に仕事をこなせること、そして自分なりのやりがいを見つけ、楽しめる姿勢を見せると良いでしょう。

回答例

はい。前職では、必ずしも希望通りの業務ばかりではありませんでしたが、与えられた仕事の中で学べることを意識して取り組んできました。例えば、ルーティン作業でも効率化の工夫を行うことで成果につなげられ、自分自身の成長も実感できました。

御社でもどのような業務であっても前向きに取り組み、自分なりにやりがいを見つけながら成長していきたいと考えています。

(9)これまでの仕事で学んだことはありますか?

この質問では、あなたが経験を学びに変える前向きな姿勢があるかを見るための質問です。

これまでの経験からどんな成長や学びを得ているか、そしてそれをどう次に活かせるかが見られています。

仮に前職の在籍が短い期間であっても、気づきや成長意欲を示すと好印象です。

回答例

前職で学んだのは、信頼関係を築くことの重要性です。

入社当初は数字を追うことばかりを意識していましたが、それでは成果が伸び悩みました。そこで、商談後は必ず当日中にフォローメールを送り、進捗や課題をこまめに確認するなど、誠実な対応を積み重ねるようにしました。その結果、『あなたになら任せたい』と継続契約をいただけることが増え、既存のお客様から新たにご紹介をいただける機会も広がりました。

御社でもこの姿勢を活かし、お客様や社内メンバーとの信頼を基盤に、長期的な価値を提供できる存在を目指したいと考えています。

(10)新卒のときに当社へ応募していますか?

この質問では、企業への志望度や一貫性が見られています。

軸がないと判断されると「すぐ離職する」と懸念される可能性があるので、仮に応募していなくても、前向きな理由を加えて説明し、また長期的に働く意欲があることをアピールしましょう。

回答例①(応募していない場合)

実は御社には新卒の際は応募していませんでした。当時は△△業界を中心に就職活動をしていたためです。

しかし、実際に働く中で自分の強みや志向性が明確になり、御社の事業内容や理念が最もマッチすると感じました。社会人経験を経た今だからこそ、御社で長期的にキャリアを築きたいと考えています。

回答例②(応募していた場合)

はい。新卒の際も御社を第一志望として応募しました。当時は力及ばず入社には至りませんでしたが、御社の『□□を通じて社会に貢献する』という理念に強く共感し、働きたいという気持ちは変わりませんでした。

前職で営業経験を積み、課題解決力や提案力を磨くことができた今なら、御社の事業により大きく貢献できると考え、改めて志望いたしました。

(11)入社後のビジョンはありますか?

この質問はあなたのポテンシャルを見極めるうえで重要な質問です。

将来像を持っているか、また会社に貢献できるポテンシャルがあるかが見られています。

短期・中期・長期の流れで話すと説得力が増します。

回答例

まず入社後は営業担当として成果を上げ、御社の商品やサービスを深く理解することを第一の目標にしています。

中期的にはチームをまとめる立場に挑戦し、後輩の育成にも携わりたいです。将来的には、事業拡大に貢献できるリーダーとして、会社になくてはならない存在になっていきたいと考えています。

(12)日々の仕事で重視していることはありますか?

この質問は日々の仕事への姿勢から、あなたの仕事への熱意、ポテンシャルを見極めるのが目的です。

社会人としての基本的な姿勢だけでなく、あなたが日々工夫していることを伝えると、独自性があり印象にも残りやすくなります。

回答例

私は誠実さを重視しています。

例えば、前職の営業ではお客様との打ち合わせ内容を、必ず当日中に議事メモにまとめて送付し、次回の提案に反映するようにしていました。小さな約束を一つひとつ守ることで信頼を積み重ね、結果的に既存のお客様から新規案件をご紹介いただけるようになりました。

御社でも、こうした誠実な姿勢を徹底し、長期的な信頼関係を築いていきたいと考えています。

(13)何か質問はありますか?

この質問ではあなたの主体性やその企業への熱意が見られています。

「特にありません」と答えてしまうと熱意が伝わらず、準備不足と判断される可能性があります。

企業研究を踏まえた逆質問を用意し、前向きな姿勢を示すようにしましょう。

回答例
  • 御社で営業として早期に成果を出したいと考えています。現在は△△の勉強を進めていますが、入社前に読んでおくべき書籍や受講しておいたほうが良いセミナーがあれば教えていただけますか?
  • 営業職として活躍するためには、数字の追求と同時に信頼関係の構築が大切だと考えています。◯◯さん(面接官)が考える『御社で成果を上げている営業に共通する姿勢』があればぜひ教えていただけますか?
  • 御社の中期経営計画を拝見し、今後△△事業に注力されると理解しました。私自身も△の分野に強い関心を持っており、入社後は積極的に関わりたいと考えています。◯◯さん(面接官)が考える『この分野で成果を上げるために大切な力』は何だとお考えですか?

第二新卒の面接で質問にスムーズに回答するために

面接では、事前準備の有無が回答の質に大きく影響します。

想定される質問に備えて答えを準備し、実践的な練習を積むことで、自信を持って本番に臨めるようになります。

(1)想定される質問と回答を用意しておく

第二新卒の面接の質問は、ある程度パターンが決まっています。

志望動機や自己PR、転職理由など、自分の経験を交えて答えられるように事前に整理しておきましょう。

また、紙に書き出すだけでなく、声に出して確認すると内容の不足や不自然さに気づきやすくなります。

回答の良し悪しがわからなくなった場合は、家族や友人などに見てもらい、熱意が伝わるかをチェックしてもらいましょう。

(2)実際に面接を想定した練習をしておく

想定質問を準備したら、次は実際に話す練習です。

家族や友人に模擬面接をしてもらったりすることで、人前でもスムーズに受け答えできるようになります。

可能ならあまり親しくない人の前で喋る練習がおすすめです。

頼める人がいない場合は、転職エージェントの面接練習を利用してみましょう。

キャリア形成に詳しいサポーターとなら、実際の面接さながらの練習ができるはずです。

第二新卒の面接の質問に不安があるならキャリアスタートへご相談ください

第二新卒の面接に頻出の質問の回答を用意する際には、「なぜこの質問をするのか」考えるのが重要です。

面接官が重視するのはあなたの入社への熱意、ポテンシャル、そして社会人としての常識があるかどうかです。

この3つをよく検討したうえで、あなたの前向きな姿勢が伝わる回答を用意し、面接に挑みましょう。

第二新卒の面接対策に不安があるなら、キャリアスタートへご相談ください。

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面接の回答添削や練習も徹底的におこない、あなたの良さが伝わる受け答えができるように支援します。