【状況別に解説】転職したばかりで辞めたい!辞めたいと感じる理由と対処法

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「転職したばかりだけど辞めてもいい?」「転職してすぐにまた転職はできる?」と不安になっている人もいるのではないでしょうか。

転職したばかりで辞めたくて悩んでいても、事前に対処法を知っておくことで、辞めるべきか続けるべきかを的確に判断できるようになります。
実際、転職したばかりで辞めたいと感じていた人が、転職して新たな職場でやりがいをもって仕事に取り組めるようになることがあります。

今回の記事では、転職先が合わないと感じる人の割合やその理由と対処法、覚悟しておくべきこと、辞めてもいい状況について紹介します。
転職した直後に抱えている悩みの解決につながりますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.転職先が合わないと感じている人の割合


転職したものの、転職先が合わないと感じる人は少なくありません。
リクナビNEXTが2019年5月に行った調査によれば、「転職後、その職場に馴染めなくて辞めたいと思ったことはありますか?」という問いに対し、下記グラフの結果となりました。


参考:転職したけど新しい職場に馴染めない…辛い・辞めたいと感じた時のアドバイス|リクナビ

上記グラフから、転職経験者のおよそ6割が転職後に辞めたいと考えていることがわかります。
同調査では辞めたいと思った理由として「上司・同僚との人間関係(75.1%)」や「仕事の進め方(45.3%)」という理由があげられています。
したがって、転職後に新たな職場の人間関係や仕事に馴染めずに辞めたいと感じることは珍しくないと言えるでしょう。

2.転職したばかりで辞めたいと感じる理由と対処法


転職したばかりで辞めたいと感じる理由と対処法には次の4つがあります。

転職したばかりで辞めたいと感じる理由と対処法

(1)事前に聞いていた待遇面と相違があった

(2)人間関係や社風が合わない

(3)業務の進め方が合わない

(4)業務に慣れることができない

(1)事前に聞いていた待遇面と相違があった

転職したばかりで辞めたいと感じる理由のひとつが、事前に聞いていた待遇面と相違があったというものです。
たとえば、給料や待遇、仕事内容などの求人条件が入社前に提示されたものと異なる場合、転職を後悔することが多いです。
仕事内容や職場の環境が期待とは異なり、「こんなはずではなかった」と感じることがあります。

対処法としては、まずは雇用契約書などを提示して転職先に確認を行うことが大切です。
転職エージェントを利用して入社した場合は、転職エージェントを通じて確認することもできます。
また、入社の合意がメールや口頭だけで曖昧な内容があると、後からトラブルになる可能性があるため、労働条件を明記した雇用契約書や労働条件通知書を交わすことも重要です。

(2)人間関係や社風が合わない

人間関係や社風が合わないというのは、転職後に辞めたいと感じる理由として多いものです。
たとえば、自分の意見や感情をうまく伝えられないケースのほか、まわりと会話の波長が合わないケース、価値観や性格が合わないケースなどが考えられます。
人間関係がうまくいかなれば、意思疎通もスムーズにいかず、仕事のやりがいやモチベーションが低下することにつながります。

また、転職先の社風が自身の価値観や目標と合わない場合も、ストレスや不満が増加し、「こんなはずではなかった」と感じることが多いです。

人間関係や社風が合わないと感じる場合は、まず自分の意見や感情をオープンに伝え、相手との理解を深めるよう取り組むことが重要です。相手の意見や視点に対して理解しようと努め、共感や理解を示すことで関係性を改善できます。

そのため、社風とのギャップを認識し、上司や同僚にサポートを求めたり、アドバイスをもらったりすることで、適応の糸口が見つかることもあります。

(3)業務の進め方が合わない


業務の進め方が合わないのも、転職後に辞めたいと感じる理由のひとつです。
会社によって業務範囲や業務進行の仕方、業務量は大きく異なる場合があり、転職前にイメージしていた仕事内容が実際とは異なる場合や、経験やスキルが活かせないと違和感を覚えることが多いです。

特に、前職での成功体験やノウハウを持っている人はそれに固執してしまい、新しい職場のやり方を受け入れられないと感じることもあります。

対処法としては、新しい職場での業務を成長のチャンスと捉えることが重要です。これまでとは違う視点で仕事に取り組むことで、新たな仕事の面白さや自己成長の機会を発見できます。また、チームメンバーとお互いの役割を明確にし、協力し合う姿勢を持つことも大切です。

(4)業務に慣れることができない

業務に慣れることができず、転職後に辞めたいと感じる人もいます。
新しい職場では、業務内容や同僚・上司の名前、会社のルールなど、覚えるべきことが多くあり、適応するのには時間がかかります。
名前を覚えられなければコミュニケーションが取りにくくなるほか、業務内容についていけないと自信を失って「辞めたい」と感じることも多いです。

特に最初の3ヶ月は初めて行う業務が多く、スムーズに進行できずに落ち込みがちですので、業務に慣れないと感じるときは、「最初の間だけ」と捉え、上司や同僚からのフィードバックを積極的に求め、自己改善に努めましょう。

3.転職したばかりで辞めたいときに覚悟しておくこと


転職したばかりで辞めたいときに覚悟しておくことは、次の3つあります。

転職したばかりで辞めたいときに覚悟しておくこと

(1)転職理由によっては次の転職先は決まりにくい

(2)問題解決力が身につかない

(3)スキルや経験が積みあがらない

(1)転職理由によっては次の転職先は決まりにくい

転職理由によっては次の転職先は決まりにくいことは覚悟しておかなければいけません。
履歴書上で短期離職が分かるため、次の転職先を探す際に不利になる可能性があります。

特に日本では短期離職に対してネガティブなイメージを持つことが一般的で、採用担当者に「忍耐力がない人ではないか」「職場に馴染もうという努力をしない」といった印象を与えやすく、「採用してもまたすぐに転職するのではないか」と疑われ、書類選考や面接で不利になりやすいです。

また、次の転職先が決まらずブランクが生じると、収入が途絶えるリスクもあり、さらに転職活動が長引く可能性もあります。
転職後すぐに辞めた場合は、採用担当者を納得させられるような退職理由を伝えることが大切です。

(2)問題解決力が身につかない

転職後すぐに辞めると、問題解決能力が身につかない可能性もあるので注意が必要です。
短期間で転職を繰り返すと、逃げ癖がついてしまう恐れがあり、少しの挫折や困難でもすぐに「辞めたい」と感じて、結果的に問題解決力を培う機会を失ってしまいます。

さらに、何度も短期間での転職を繰り返せば、転職活動がますます不利になり、正社員として雇用してくれる会社が見つからず、長期的なキャリア形成において大きな障壁となる可能性があります。
転職先の職場で困難に直面したときには、すぐに辞める選択肢を選ぶのではなく、まず問題解決に努めることが重要です。

(3)スキルや経験が積みあがらない

転職したばかりで辞めたいと感じる場合、スキルや経験が積みあがらないという可能性もあります。
短期間で転職を繰り返すと、スキルアップの機会を失い、自分のキャリアの成長が止まってしまうからです。

どの業種や職種においても、一定期間働かないとその仕事のスキルを身につけることは困難です。
短期間で辞めることでスキル・経験が積みあがらないまま時間が経過し、徐々に次の仕事を探すのが難しくなります。
転職活動でスキルや経験を問われても、実績を答えられないことが多くなり、面接でもマイナスポイントとなりやすいからです。

したがって、転職で得たキャリアアップや待遇改善の機会を手放してしまうリスクがあるため、短期間での退職は慎重に判断する必要があります。

4.転職したばかりでも辞めても良い4つの状況


転職したばかりでも辞めてもいい状況は次の4つです。

転職したばかりでも辞めても良い4つの状況

(1)事前に聞いていた待遇面に大きな相違があった

(2)ハラスメントを受けている

(3)心身に不調をきたしている

(4)会社が倒産しそうになっている

(1)事前に聞いていた待遇面に大きな相違があった

事前に聞いていた待遇面に大きな相違があった場合は、転職後すぐに辞めるのも選択肢のひとつです。
給与が著しく低い場合や残業時間が多い場合、サービス残業をさせられる場合、面接時の説明とは異なる部署に配属されるなど、雇用契約書に記載されていた内容と比べて待遇面が大きく異なることがあります。

待遇面に大きな相違があると感じるままでは、仕事へのモチベーションを続けることが難しくなります。
一度上司や人事などに相談してみて改善がみられなければ、転職後すぐであっても退職を検討しましょう。

(2)ハラスメントを受けている

ハラスメントを受けている場合は、転職してすぐの段階でも転職を検討しましょう。
殴る・蹴るなどのパワハラのほか、理不尽に怒られたり社内で毎日怒鳴り声が響いたり、セクハラを受けたりなど、過度なストレスがかかっている環境であれば我慢する必要はありません。

明らかにハラスメントが横行している環境で我慢して働き続ければ、心身を病んでしまう恐れがあります。
会社に相談しても職場の環境が改善されない場合は、心身ともに病んでしまう前に転職を検討しましょう。

また、ハラスメントをされているときにとるべき行動については、こちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

【状況別に解説】パワハラで辞めたいときにとるべき5つの行動を徹底解説!

2023.07.28

(3)心身に不調をきたしている

心身に不調をきたしている場合も、転職することを検討しましょう。
どのような職場でも心身に不調をきたしている場合は、無理して働き続ければ、症状が深刻化して日常生活にも悪影響があるほか、将来的に働き続けるのが困難になる恐れがあります。

たとえば、仕事のことを考えるとお腹が痛くなる、吐き気がする、夜寝られないなどの症状が慢性的に続いている場合、心身に不調をきたしているかもしれません。
まずは、心身の健康を優先し、休養の相談をして、それでも治らない場合は転職を前向きに検討しましょう。

(4)会社が倒産しそうになっている

会社が倒産しそうになっている場合も、転職を検討しましょう。
入社する前は経営がしっかりしている会社と思っていても、入社後に経営状況が危機的状況と気づくことがあります。
企業は経営状況が悪い場合でも公にしないことがほとんどなので、事前にリサーチしていても実情に気づけないことも珍しくありません。

取引先への支払い遅延や従業員への給与未払いが頻繁にある場合には、倒産兆候があるため、本格的に転職を考えたほうが良いでしょう。

5.転職したばかりで辞めたい人が退職前にすべきこと


転職したばかりで辞めたい人が退職前にすべきことは次の4つです。

転職したばかりで辞めたい人が退職前にすべきこと

(1)3ヶ月程度は経過を見る

(2)信用できる人に相談する

(3)人事へ異動できないか相談する

(4)在籍しながら転職活動をする

(1)3ヶ月程度は経過を見る
転職したばかりで退職を考えた際は、まず3ヶ月程度は経過を見ましょう。

リクナビNEXTの調査では、「辞めたいと思っていたのは、入社してからどのくらいの期間ですか?」という問いに対して、下記グラフのデータとなりました。

(参考:転職したけど新しい職場に馴染めない…辛い・辞めたいと感じた時のアドバイス|リクナビ

上記のデータから、「入社して3ヶ月の間、辞めたいと思っていた」と回答したのは計45.7%と約半数であることが分かります。

転職したばかりでは、業務内容や環境に慣れずつらいと感じやすいですが、3ヶ月働いてみると、仕事に慣れてやりがいを感じられるようになったり、人間関係が構築できて働きやすくなり、退職の考えが薄れるケースも珍しくはありません。
もし、3ヶ月経過しても転職の意向が変わらなければ、それから転職を検討しても遅くないでしょう。

(2)信用できる人に相談する

転職したばかりで退職を考えたら、信用できる人に相談するのも大切です。
まわりの信用できる人に、悩みを打ち明けてアドバイスを受けることで、悩みの原因やストレスが軽減される可能性があります。

また、早めに相談することで、状況が悪化することを防げることがあります。
会社内の信用できる人とのコミュニケーションを通じて退職の理由やキャリアプランを共有することで、職場への影響を最小限に抑えて、退職の条件や期間を話し合うことが可能です。

(3)人事へ異動できないか相談する

転職したばかりで退職を考えたら、人事へ異動できないか相談するのも選択肢のひとつです。

試行錯誤を続けても、職場の人間関係や業務内容に適合しない場合、別の部署に異動できるのであれば、人事に相談してみましょう。
ほかの部署へ異動することで悩みが解消される可能性があります。
入社する際に面接を担当してくれた人がいれば、その担当者に相談してみるのも良いでしょう。

(4)在籍しながら転職活動をする


転職したばかりで辞めたい場合は、在籍しながら転職活動も検討しましょう。

転職直後は誰でもストレスを感じやすく、前職では耐えられたことが大きな負担になることがあります。
このような時に転職活動を始めると、今の職場で得たものやプラスになっている点に気づき、転職直後の一時的なストレスを乗り越える覚悟が定まることがあります。

他の求人を冷静にチェックすることで、どの職場でも転職後にストレスが生じる可能性があることに気づき、「慣れれば大丈夫」と思えるようになることも多いです。

また、短期離職した状態で転職活動すると、短期離職がマイナスに評価されて次の転職先がなかなか決まらないこともあるため、転職エージェントなどを利用して在籍しながら転職活動することをおすすめします。

なお、転職先を決めずに退職するデメリットはこちらの記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

【状況別に解説】次を決めずに退職するときのメリット・デメリット

2023.06.30

まとめ


今回の記事では、転職先が合わないと感じる人の割合やその理由と対処法、覚悟しておくべきこと、辞めてもいい状況などを紹介しました。

転職してすぐに「転職先が合わない」と感じる人は少なくありませんが、転職先が合わないと感じたら、まずはなぜ合わないと感じるのか、その理由を明確にして対処法を考えることが大切です。

もし、辞めたいと感じたら3ヶ月は経過をみて、まわりの信用できる人に相談してみましょう。
それでも状況が改善しないようなら、在籍しながら転職活動することをおすすめします。

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