フリーターから正社員へ就職するには?ハンデを乗り越える就活のコツ

/

正社員になったことがなくアルバイト経験しかないフリーターの方は、学校卒業時に就職できずアルバイトを続けているケースや、そもそも就職活動をしなかったなど理由はさまざまあるでしょう。こうしたフリーターでも正社員を目指すことはできます。なかには現在の状況が楽だからと続けている方もいるかもしれませんが、時間的な問題などの理由がある方以外は、将来のことを考えるなら正社員を目指したほうがメリットは大きいと言えます。

》フリーターの結婚は難しい?正社員への転職がおすすめの理由

「フリーターは正社員として就職したほうがいい?」

アルバイトだけで生活をしているフリーターは正社員と比較すると、不安定さや生涯で得られる収入、身につく業務のスキルなどが異なります。

正社員と比べたときのフリーターの特徴

・雇用状態が不安定

正社員と比較すると、フリーターは雇用状態が不安定です。アルバイトは正社員とは異なり契約期間が設定されていることが多く、契約期間の終了と同時に仕事がなくなってしまう可能性があります。フリーターのなかには現状、再契約が続いているからと安心している方もいるでしょう。実際に現在では何度も再契約をしているのであれば、急に更新をしない不当な解雇、いわゆる雇い止めは認められなくなっています。男性・女性と差別しないことと同様に、アルバイトだからといって理由なく不当に解雇することはできません。しかしこれはあくまでも正当な理由がない場合で、正当な理由で解雇されてしまうケースであれば、契約満了を受け入れるしかありません。正当な理由とする条件のひとつとして、人件費を削減しなければならないほど経営状態が悪くなっているということがあります。そのような状態で解雇する人員を会社が検討する際、アルバイトだからと優先することはできませんが、実際の仕事内容、担当している仕事の量、また非正規雇用である点などを考慮した場合、正社員が有利になる可能性が高いです。

・生涯年収に差が出る

アルバイトの場合、正社員と大きく異なる点として固定給ではないことがほとんどであることと、賞与が支給されにくい昇給の機会が少ない傾向にある、というものがあげられます。正社員でも賞与が少なく勤務時間も長いブラック企業もありますが、そのような企業ばかりではありません。賞与が少ないと年収は減ってしまいますし、アルバイトは時給制のため勤務時間が短い場合の影響は大きく、生涯で得られる収入を比較すると正社員よりも少なくなってしまいます。

・仕事の経験やスキルを積み上げにくい

アルバイトは非正規雇用であるため、正社員と比較すると難しい業務が割り当てられるケースは少ないようです。もちろん、アルバイトでも長期間働いていれば責任ある仕事を任せられるケースもあります。しかし短期間のアルバイトを何度も変えているケースだと、重要な仕事を担う機会は少なく、業務に役立つスキルがほとんど身につかないため、年齢を重ねるほど正社員になることが難しくなってしまいます。

・ポジションが異なる

職種にもよりますが、アルバイトであるフリーターは重要なポジションにつくことができるケースは少ないです。長期的に続けているとアルバイトの中での責任者や新人教育担当などを任されるケースはありますが、正社員のように経験を積んで支店や部署内での重要な責任者を任されるケースは多くありません。

フリーターから正社員になれるの?

社会人経験がアルバイトしかないフリーターでも、正社員になることは可能です。正社員になるステップは主に二通りあり、正社員として別企業に採用され就職する方法と、アルバイトや契約社員、または派遣社員から正社員へ登用される方法です。

》脱!フリーター生活を脱出しよう

就職について相談する

「フリーターが正社員として就職するためのポイント」

フリーターから正社員になるためのポイントとして、アルバイトなど非正規雇用からの登用よりも、資格を取得する、あるいは就職支援サービスなどを活用して未経験者OKの求人を狙うのがよいでしょう。

アルバイト先で正社員を目指す

アルバイトから正社員登用の機会がある職場であれば、フリーターでも正社員になれるチャンスがあります。しかし長期間働いていれば必ず正社員になれるとは限らず、ごくわずかな人数しか正社員になれない企業も少なくないのが実情です。その場合はただ勤務し続けるだけではなく、正社員並みにスキルが高いと認められなければいけません。

実務に役立つ資格を取得しておく

正社員として就職したい職業が既に決まっているのであれば、関連する資格を取得しておくと有利です。資格の有無だけで採用が決まるわけではありませんが、その業種に必要な知識があると客観的にアピールできるため、経験不足をカバーできます。
例えば経理や事務の仕事であれば簿記検定、Webを含むITに関する仕事であればITパスポート、職種によっては取得していることで月収が上がるケースのある危険物取扱者といった資格もあります。

就職支援サービスを利用する

正社員の経験がないフリーターの場合、就職サイトや就職・転職エージェントを活用するのがおすすめです。就職サイトでは公開されている求人情報の条件を自分で確認して、応募可能な企業を探すことができます。就職エージェントは人材紹介会社として各企業から求人情報を受け取り、同時に求職者応募も受け付けている会社です。自分が希望している職種の登録をすることで、エージェント側が非公開求人を含む求人情報の中から、その人の希望やスキルに合った求人を紹介してくれるサービスです。また、面接や応募書類の添削といったサポートも受けられるので、就職活動における心強い味方になってくれます。
このほか、ハローワークで求人情報を探すといった方法もあります。

未経験者OKの求人を探す

正社員募集の中には経験者を募集しているケースがありますが、フリーターから正社員を目指すのであれば未経験者可としている求人を狙いましょう。未経験者の採用が多い職種として、人とのコミュケーションを重視する営業や、飲食店などの接客サービス業があげられます。

》正社員未経験からの就職活動のポイント

就職について相談する

「フリーターの就活に必要な準備とは?」

フリーターが正社員になるための準備として、しっかりと自己分析を行い、活動の期限を決めておきましょう。

●自己分析をする

まずはフリーターから正社員になりたい理由を書き出すなどして整理しましょう。収入を安定させる、増やすなどに加え、スキルを身につけ責任ある仕事がしたいといったものもあるでしょう。これらの理由を、プラスの印象となるよう面接官に伝えましょう。

●就活の段取りを組む

自分の中でいつまでに正社員になるという期限の目標を設定しておくと、積極的に活動することができます。就職活動が長引いてしまうとモチベーションが下がるだけではなく、年齢を重ねてしまうことでより就職条件が厳しくなる傾向が強いです。若い人しかチャンスがないわけではありませんが、30代になると20代よりも未経験での採用率は低くなってしまうようです。

●履歴書・職務経歴書を書く

フリーターの人はアルバイト応募時の履歴書を使い回しているケースがありますが、正社員では応募ごとに履歴書を作成しましょう。その際、自己PRや志望動機を同じ内容で記載するのではなく、応募する企業に則した内容を毎回考えるべきです。企業の理念や業務内容に合わない内容を使いまわしてしまうと、書類選考の段階で不採用となる可能性が高くなってしまいます。

》履歴書の自己PR欄には何を書く?作成時のコツと注意点|例文付き

就職について相談する

「フリーターの就活で押さえておきたい面接のポイント」

フリーターが正社員になるためのポイントとして、面接対策や身だしなみのほか、面接での会話のテンポなども気を付けましょう。

●面接対策をしておく

面接で聞かれる質問はある程度決まっています。特にフリーターやニート期間があったのであれば、なぜ正社員にならなかったのか仕事をしていない期間何をしていたか、また、なぜ正社員になることを考えたのかなどの質問を受けるでしょう。フリーター期間が長ければ、アルバイトで得たスキルなどを聞かれる場合もあります。最後に質問はないかと聞かれることもあり、これは面接担当者が仕事に対しての興味や関心の強さなどを探っている場合が多いようです。そのため、会社のホームページで確認できる企業情報や、休暇や給料の質問などは避けましょう。仕事で役立つ勉強や資格などを確認しておくと、やる気をアピールできます。

●スーツを着用する

どのような業界であっても、スーツの着用がマイナスになることはほとんどありません。しかし、ただスーツを着用するだけではなく、髪の毛や化粧、髭など身だしなみは整えておきましょう。また何年も前に購入したリクルートスーツは体型が合わなくなっていることもあるので、その場合には新しいものを用意しておくと印象もよくなります。

●質問には簡潔に答える

面接の質問に対しては簡潔に回答できるようにしましょう。前おきが長くなってしまうと自分の伝えたい内容が相手に理解されにくいので、結論を簡潔に伝えることが大切です。
またフリーター時代に業績アップに貢献したなどのエピソードを取り入れる場合には、具体的な数字を盛り込むと相手に伝わりやすいです。

》面接に落ちる理由を3つの観点で解説!失敗しないためのポイントは?

就職について相談する

収入アップとやりがい、正社員ならどちらも叶う

フリーターの年収や将来性などを考えると、どちらも安定する正社員を目指すべきと言えます。ただし、派遣社員やアルバイトからのステップアップは解雇の可能性があり、正社員登用が難しいケースも多いようです。また、教育内容も異なり、非正規雇用は「該当期間だけ手を貸してもらう」といったニュアンスが強いため、部分的な業務しか教えてもらえず、スキルの習得に結び付きづらいです。一方、採用時から正社員であれば企業の全体的な業務や課題に取り組むため、相応の教育が受けられます。
介護や家事といったやむを得ない理由もありますが、楽だからとフリーターや派遣社員を選ぶのは避けましょう。アルバイトや派遣社員は、時間や期間が決められた契約であり、正社員と比較すると将来的なキャリアや大きな収入アップは見込めません。

就職について相談する

20代の就職・転職なら、まずは「キャリアスタートの転職エージェント」に無料登録!

20代の就職・転職にキャリアスタートがおすすめの3つの理由

  • 就職・転職支援実績
    3000人以上
  • 年収100万円以上アップ
    の事例多数
  • 未経験からの就職・転職で
    定着率92%以上

キャリアスタートでは、20代の若手に特化した転職エージェント・就職エージェントサービスを提供しています。エージェントサービスに登録いただくと、事務職やIT営業・ITエンジニアなど、あらゆる職種の中からご希望に沿った正社員求人を無料でご紹介。

求人の応募から内定まで、専任のコンサルタントが徹底サポートします。「履歴書・職務経歴書の添削」や「面接対策」「給与交渉」も無料で代行します。

私たちの強みは、普通では出会えない、20代の若手を採用したい会社をたくさんご紹介できること。さらにコンサルタントを経由して、あなたの魅力を企業側へプッシュしてもらえるので、自分一人で選考を受けるよりも、内定の可能性を一気に高めることができます。

まずは以下のボタンから転職エージェントサービスにご登録ください(簡単1分・無料)