「就職浪人はやめとけ!」と言われる6つの理由と就活を挽回させるポイント

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「就職浪人はやめとけって言われるのはなぜ?」「就職浪人すると就活で不利になる?」
と不安になっている人もいるのではないでしょうか。

就活で内定が得られないと自信を失って、行動を先送りにしたくなりますが、就職浪人するとどのような影響があるのか、事前に深く理解しておくことで後悔のない選択ができるようになります。

こちらの記事では、就職浪人する人の割合や就職留年との違い、やめとけと言われる理由、メリット、就活挽回のポイントについて解説しています。
進路選択に迷いがなくなることで、対策もとれて就活成功の可能性が高まるので、ぜひ最後までご覧ください。

1.明確な理由がない就職浪人はやめよう


特に明確な目的がない限り就職浪人は避けたほうがいいです。
日本の就職市場では新卒採用が依然として重視されており、新卒を優遇して採用する企業が多いため、就職浪人を選ぶことで、貴重な機会を失ってしまうからです。

なんとなくの理由や、就職活動のストレスを避けたいという消極的な理由で就職浪人を選ぶと、その後の就職活動でも満足のいく結果が得られにくく、後悔する可能性が高まります。
そのため、特別な事情や明確な理由がなければ、就職浪人を選ぶことはおすすめしません。

2.就職浪人をする人の割合


文部科学省の発表によれば、2023年の卒業者数590,162人の卒業後の進路は次のような結果となっています。

(参考:文部科学省|表3 大学(学部)卒業後の状況 – 令和5年度学校基本統計

進学や就職などしなかった「それ以外の者」は48,642人と、全体の8.2%となっています。
約48,000人全員が就職浪人というわけではありませんが、一定数は卒業後に就職浪人を選択している人がいることがわかります。

3.就職留年との違い


就職浪人とは、大学を卒業した後に就職せず、翌年以降に再び就活を行うことを指します。
新卒としての採用枠を失うため、特に大手企業を志望する場合には不利になる可能性があります。

一方、就職留年は、大学を卒業せずにあえて1年留年し、翌年の新卒として就活を続けることです。
就職留年は新卒としての就活が可能であり、新卒対象の企業説明会やセミナー、大学のサポートを受けられます。
また、履歴書に留年の理由を記載する必要がなく、書類だけでは就職留年したか判断することはできません。

大手企業を狙うのであれば、就職留年は選択肢のひとつとなりますが、1年分の学費が余計にかかるので費用を工面できるのかどうか、よく検討したほうがいいでしょう。

4.就職浪人はやめとけと言われる理由6選


就職浪人はやめとけと言われる理由は、主に下記の6つです。

就職浪人はやめとけと言われる理由6選
(1)新卒カードを失う

(2)企業からの評価が厳しくなる

(3)同じ企業に再チャレンジしても落ちる

(4)孤独感や焦燥感を抱きやすい

(5)大学や周囲の支援が受けられない

(6)就職浪人期間の行動も問われる

(1)新卒カードを失う

就職浪人をやめるべき理由のひとつとして、新卒カードを失うことが挙げられます。
日本の企業は多くの場合、新卒を重視して採用を行います。
企業が新卒採用を重視するのは、新卒は吸収力が高く、企業文化の継承や将来の幹部候補の育成、職場の活性化などにつながるためです。

新卒は企業にとって重要な人材とされており、採用において非常に有利となります。
しかし、就職浪人を選んだ場合、多くの企業から既卒として扱われ、新卒採用の枠から外れる可能性が高いです。

既卒や第二新卒の採用枠は新卒と比べて非常に少なく、選考倍率が高くなるため、就職浪人は就職活動において不利になることを把握しておきましょう。

(2)企業からの評価が厳しくなる

就職浪人は企業からの評価が厳しくなるのも、やめとけと言われる理由のひとつです。
企業は就職浪人に対して「なぜ新卒で就職しなかったのか」といった疑問から、ネガティブなイメージを抱く傾向があります。
また、面接の場面でも高確率で質問され、説得力のある回答を求められることになります。

特に、就職浪人になった背景として、スケジュール管理の問題や精神的な脆さがあるのではないかと不安視されることも少なくありません。
就職浪人で採用面接を受ける際は、なぜ就職浪人を選んだのか、その期間にどのような成長や学びがあったのかを明確に説明し、企業側の不安を払拭することが重要です。

(3)同じ企業に再チャレンジしても落ちる

同じ企業に再チャレンジしても落ちる可能性が高いというのも、就職浪人はやめとけと言われる理由です。
就職浪人をすれば、在学中に一度落ちた企業に再チャレンジすることも可能です。
中には、第一希望の企業の内定をどうしても取りたいからと、就職浪人を選ぶ人もいるでしょう。

しかし、就職浪人で再度同じ企業に挑戦しても、最終面接で落ちた場合には再び不合格となる可能性が高いです。
特に、最終面接など内定にもう一歩届かなかったという人は、再度不合格になりやすいです。

最終面接では人柄や将来性が重視されるため、就職浪人後に大きな変化がない限り、同じ理由で再度落とされるリスクがあります。
また、企業によっては一度選考に落ちた場合、再エントリーが制限されることもあるため、事前に情報を集めておく必要があります。

(4)孤独感や焦燥感を抱きやすい

就職浪人はやめとけと言われる理由に、孤独感や焦燥感を抱きやすいというのもあります。
就職浪人になると、新卒で就職した同級生たちとの話が合わなくなり、孤独を感じやすくなるためです。

また、周囲と自分を比較し、「自分は何をやっているのだろう」といった不安や焦りが強まりやすくなります。
さらに、既卒扱いでの就職活動は難易度が上がり、早く内定を得たいというプレッシャーを感じることも少なくありません。

このような精神的な負担が続くと、モチベーションの低下につながり、就職活動にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

(5)大学や周囲の支援が受けられない

大学や周囲の支援が受けられないのも、就職浪人はやめとけと言われる理由のひとつです。
就職浪人は卒業生として扱われるため、大学の推薦を受けられなかったり、大学のキャリアセンターなどの就活サポートを受けられない可能性があります。

多くの大学では在学中の学生を優先してサポートを行っているため、卒業生には十分な支援が提供されない場合があります。
サポートが受けられない場合、自分自身で模擬面接やエントリーシートの対策を行う必要があり、就活の難易度が上がりやすいです。
また、就職や進学を選んだ同級生とは環境の違いから相談しにくくなり、孤立感が増すことも少なくありません。

(6)就職浪人期間の行動も問われる

採用面接では「なぜ就職浪人を選んだのか」だけではなく、「就職浪人の期間に何をしていたのか」「何を得られたのか」も厳しく評価されます。

目的を持って行動したこと、そのうえで得られたことを具体的に回答すれば、企業側のマイナスイメージを払拭できるでしょう。
しかし、曖昧な答えや実質的な成長が乏しい場合、評価が厳しくなり、採用が不利になる可能性が高まります。

労働意欲が低くて就活を先延ばしにしていたなど、マイナスな印象を与えないよう、空白期間について納得できる回答を用意しておくことが非常に重要です。

5.就職浪人のメリット4選


就職浪人をするメリットには下記の4つがあります。

就職浪人のメリット4選
(1)就職留年と比較して費用がかからない

(2)就活のために多くの時間をかけられる

(3)過去の就活で得た知識や経験を活かせる

(4)社会人となった友人を参考にできる

(1)就職留年と比較して費用がかからない

就職留年を選ぶと、一年分の学費が余計に必要かかりますが、就職浪人は費用がかからないことがメリットです。
特に、学費の支払いを家族に頼っている場合、就職留年すると家族からのプレッシャーも増す可能性が高いのです。
一方、就職浪人では学費が発生しないため、経済的な負担がなくなるのでプレッシャーも軽減されるでしょう。

しかし、アルバイトをしない限り収入がないため、生活費を抑えながらうまく就活費用にお金を充てることが重要です。

(2)就活のために多くの時間をかけられる

就職浪人は、就活のために多くの時間をかけられることもメリットのひとつです。
就職留年は講義への参加や単位取得、卒論作成など、学業と並行して就活を進める必要がありますが、就職浪人は学業の負担がありません。
就活に専念する時間を確保でき、自己分析や企業研究、面接対策などに十分な時間を費やせるのがメリットです。

ただし、時間が自由に使える分、モチベーションの維持が難しくなることもあり、計画的に行動しないとダラダラと過ごしてしまうリスクもあります。
就活浪人を成功させるためには、適切なスケジュール管理が大切です。

(3)過去の就活で得た知識や経験を活かせる

過去の就活で得た知識や経験を活かせることは、就職浪人のメリットです。
就職浪人は、一度就活を経験しているため、前回の就活でつまずいた点を洗い出し、改善策を講じることで内定獲得の可能性を高められます。

たとえば、面接に苦手意識があれば面接対策を重点的に行うなどの対策が可能です。
また、情報収集や応募書類の作成にも慣れているため、現役学生と比較してスムーズに就活を進められるのもメリットです。

ただし、応募条件や募集内容が変更されている場合があるため、再度応募する企業については最新の情報をよく確認しておく必要があります。

(4)社会人となった友人を参考にできる

就職浪人のメリットは、社会人となった友人を参考にして、ネットの口コミサイトなどでは得にくい信頼性の高い情報を得られることです。

すでに社会人として働いている友人からアドバイスをもらうことで、企業の実情や社風、仕事の大変さなど、現場のリアルな情報を得られます。
また、友人の経験を参考にすることで、企業選びや面接対策が明確になるためため、就活を有利に進めることができます。

就職浪人はタイミングが遅れた分、こうした友人の知識や経験を活かして、より充実した就活を行うのがポイントです。

6.これから就活を挽回させるポイント


これから就活を挽回させるポイントは下記の6つです。

これから就活を挽回させるポイント
(1)自己分析・業界・企業研究を徹底する

(2)応募書類を添削してもらう

(3)模擬面接を行う

(4)選考フローの少ない企業を積極的に受ける

(5)会社説明会・選考が同日の企業を受ける

(6)就活エージェントに相談すれば一発解消!

(1)自己分析・業界・企業研究を徹底する

就活を挽回するためのポイントが、自己分析・業界・企業研究を徹底することです。
まず、自己分析を通じて自分の強みや価値観を明確にすることで、企業の求める人物像と自分の適性に合った企業を見つけられると同時に、自分との共通点を根拠をもって伝えられるようになります。

また、単に自分の強みを把握するだけでなく、その強みをどう活かせるかを考えることで、将来のビジョンが明確になり、それを実現できる企業を見つけることにもつながります。

さらに、業界や企業の研究も欠かせません。似たような業界や職種でも企業によって求める人物像や働き方が異なるため、しっかりと企業研究を行い、自分に最も適した企業を選ぶことが大切です。

(2)応募書類を添削してもらう


応募書類を添削してもらうことも、就活を挽回するためのポイントです。
これまでの就活で書類選考に通過していなかった場合、改善点がある可能性があります。
信用できる第三者に添削してもらうことで、書類選考に通過する可能性が高まります。

実際、履歴書やエントリーシートの作成において、誤字脱字などの細かなミスを見落とすことは珍しくありません。
特に、経理や事務職など正確性が求められる職種では、些細なミスでも評価に響くことがあるため注意が必要です。

自分でのチェックだけでなく、第三者による添削を受けることで、ミスを防ぎ、応募書類の精度を高められます。

(3)模擬面接を行う

就活を挽回するためのポイントとして、模擬面接を行うことも重要です。

模擬面接で面接の練習を重ねておくことで、緊張感が和らぎ、自信を持って本番に臨めるようになります。
面接官役の人からフィードバックをもらえば、面接時の志望動機や入社後のキャリアビジョンの伝え方もうまくなり、熱意の伝わる回答ができるようになるでしょう。

模擬面接は、家族や知人に面接官役をお願いしたり、ハローワークや転職エージェントなどの支援サービスを利用したりする方法があります。
また、実際に本命の企業を受ける前に、類似の業界・職種の企業で面接を受けてみるのも、練習として役立ちます。

(4)選考フローの少ない企業を積極的に受ける

選考フローの少ない企業を積極的に受けることも、就活を挽回するためのポイントです。
企業によって選考ステップの長さは異なりますが、選考ステップが短い企業を優先的に受けることで、多くの企業に挑戦する機会が増え、内定獲得までの期間も短縮できます。

まずはひとつ内定が欲しいと考えている人であれば、選考ステップの短い企業で短期間で内定が得られることで、精神的に余裕が生まれ、就活全体がスムーズに進むことが多いです。
効率よく内定を獲得するためには、選考フローの短い企業をリサーチし、計画的に応募することも大切です。

(5)会社説明会・選考が同日の企業を受ける


就活を挽回するためには、会社説明会と選考が同日に行われる企業を受けることもおすすめです。
会社説明会と選考が同日になっている場合、選考回数が少なくスケジュール調整がしやすく、内定獲得までのスピードが早いのです。

中には、選考免除イベントや内定直結イベントなども開催されており、短期的に内定を獲得できる可能性があります。
ただし、選考回数が少ない企業からの内定を得る際は、短い選考期間のなかで自分の適性やキャリアプランに合っている企業かどうかをしっかり見極めることが重要です。

(6)就活エージェントに相談すれば一発解消!

就活を挽回したいなら、就活エージェントに相談すれば一発で解決できます。
就活エージェントでは就職市場に精通した就活のプロから就活のトータルサポートをしてもらえます。
たとえば、自己分析から履歴書やエントリーシートの添削、面接対策、非公開求人の紹介など、幅広いサポートが受けられます。

就活のプロは就職市場のトレンドや企業が求める人材について熟知しているため、効率的な対策で就活を挽回させるなら就活エージェントを活用しましょう。

まとめ


今回の記事では、就職浪人する人の割合や就職留年との違い、やめとけと言われる理由、メリット、就活挽回のポイントなどを紹介しました。

大学卒業後に就職や進学をせず、就職浪人を選択する人は一定数いますが、就職浪人は新卒カードを失うなどのリスクもあるため、メリットとデメリットを理解したうえで進路を選択することが重要です。

また、今から就活を挽回させるなら、就活エージェントの利用がおすすめです。
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