中退は就職に不利?履歴書や面接で減点されない方法とおすすめの職種

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文部科学省が、平成26年に行った調査では、大学を中退した人は全国で79,311名と意外に多くいます。中退した人の中には、周囲の友達は卒業して正社員として就職しているのに、自分だけ中退で希望の仕事に就けないことに対して、コンプレックスを抱えたり悩んだりする人もいるようです。では、学校を中退した人は、本当に就職や転職で不利なのでしょうか。履歴書や面接で中退であることを理由に減点されない方法を紹介します。

中退が就職に不利とされる理由

大学の中退者や高校の中退者は、新卒と比較すると就職において不利とされています。それにはどのように理由があるのでしょうか。

中退すると、就職先の選択肢が狭まる

学校を中退すると高校中退は「中卒」扱いに、大学中退は「高卒」に、大学院中退は「大卒」と最終学歴の扱いが変わるため、就職活動においては応募企業の選択肢が狭まるのが一般的です。大学中退の場合には、新卒や第二新卒とは同じ扱いにならないため「大卒」を条件とした求人には応募できません。就職活動を行う際には、中途採用の枠で応募することとなります。

 中退にはマイナスイメージがある

就職活動で、中退者は企業から学業を途中で投げ出した人物として、マイナスの印象に捉えられがちです。面接などでは、採用担当者や面接官から「なぜ中退したのか」と質問されることがほとんどです。あまりマイナスの印象を与えないように、中退理由はできるだけポジティブな内容や表現に言い換えるようにするとよいでしょう。

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履歴書の中退理由の書き方

履歴書の学歴欄には、学校を中退したことを記載しなければなりません。もし、偽って卒業と書いてしますと学歴詐称となり、内定を取り消される可能性もあります。また、入社後に分かった場合には、信頼を失ってしまうこととなるでしょう。では履歴書への書き方とポイントについて解説します。

学歴欄への記入方法

履歴書の学歴欄に記入する際には、一般的には「一身上の都合で退学」とだけ書きます。学業不振や人間関係など、好印象を与えない理由の場合は、あえて履歴書に書く必要はありません。経済的な事情や健康上の理由など、中退の理由がやむを得ない事情であった場合にだけ、学歴欄に追記するようにします。ただし面接ではほとんどの場合、中退の理由を質問されるので答えられるように準備しておきましょう。

 

履歴書を作成する際の記入例を紹介します。

△年□月 ××大学 ○○学部 入学

△年□月 ××大学 ○○学部 中途退学

家庭の経済的事情により退学(または一身上の都合により退学など)

追記する場合の書き方

履歴書に中退の理由を記入して、さらに補足説明が必要な場合は追記してもかまいません。しかし、あまり長々と書かずにシンプルに書くようにしましょう。次に記入例を紹介します。参考にしてください。

 

【記入例】

・健康上の理由により退学(現在は完治しており業務に支障なし)

カッコ内の文章を追記することで、現在は勤務に問題がないことを補足しています。

・留学で語学習得のため退学(ビジネスレベルの英会話を習得)

努力したことや成果があれば、中退したとしてもアピールすることができます。補足して記入しましょう。

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面接でマイナス評価されにくい中退理由の答え方

面接では、ほとんどの場合中退した理由を質問されると思っていてよいでしょう。ネガティブな理由だからといっても、事実と異なる説明をしてしまうと話の辻褄が合わなくなったり、面接をうまく通過して入社したとしても、嘘は必ずばれるものです。中退理由を質問された時には、正直に理由を説明しながらも、できるだけマイナス評価されないような表現で答えるようにしましょう。

大学と合わなかった場合

大学を中退した人の中には、あまり良く考えずに入学してしまい思い描いていた内容と違っていたや、入学してみると大学の雰囲気にどうしても馴染めなかったなどの理由で中退してしまった人もいることでしょう。このように、自分に原因がある中退理由の場合には、過去の自分を反省した上で改善していることを説明するようにします。

 

【答え方の例】

「深くリサーチせず大学を選んでしまい、講義に興味が持てず中退してしまいました。今回この失敗を活かし、自分を見つめ直して企業選びを慎重に行っています。」などです。

学業不振による場合

学業不振や単位が取れずに中退した場合など、プラスの印象になるように表現しにくい中退理由の場合には、没頭したことなどポジティブな話に切り替えるという方法もあります。没頭した結果、なにか成果が出ていることがあれば説明するとなお良いでしょう。

 

【答え方の例】

「大学生活に面白みを見いだせず中退し、無気力に過ごしていましたが、知人に誘われた仕事で○○にやりがいを感じるようになりました。現在、~~という結果を残しています。」

経済的理由の場合

親の経済的な理由など、自分以外に原因がある場合でも、中退をポジティブに捉えていることを付け加えて説明してアピールポイントに変えるようにしましょう。

 

【答え方の例】

「経済的理由で中退することになってしまいましたが、同期の人よりも早く社会人になれるチャンスだと思っています。」

 

【先輩たちの声】

山田春樹さん 職種:エンジニア

 

今回の転職のきっかけはなんですか?

高校卒業後、大学に進学したものの経済的な理由で中退してしましました。その後はアルバイトで3年間本屋さんでの販売員を経験しました。25歳という年齢で、正社員勤務をしたいと考えて転職を決意しました。

キャリアスタートの良いところを教えてください!

とにかくレスポンスが早かったです!煩わしい連絡は一度もなく、必要な時しか連絡がなかったのもよかったです。そして、面接対策をしてくれるところが本当によかったです!1回だけじゃなくて、自分が納得いくまで何度も付き合ってくれました!

>山田春樹さんの詳しい体験談はこちら

 海外留学による場合

海外留学するために中退した場合、どのような目的で海外留学をしたのか、海外留学によって何を得られたのか。その経験を応募企業でどのように活かすことができるのかを伝えるのが大切です。

 

【答え方の例】

大学在学中、一度短期留学でアメリカに渡り英語の勉強をしましたが、短期間ではネイティブな英語を学ぶことができないと実感しました。そのため大学を退学して、再度留学して本格的に英語を学ぶこととしました。身につけた英語力を御社の海外取引部門で活かしたいと思っています。

病気やけがの場合

病気やけがによって中退した場合、面接官が不安に思うのは現在の健康状態です。完治している場合には問題ありませんが、もし継続して治療が必要な場合は、隠したり嘘をついたりせずに正直に伝えましょう。場合によっては、医師の診断書を提出して、現在は働くことは問題ないという証明をするのも大切です。

 

【答え方の例】

大学在学中に病気になってしまい、通学するのも難しくなり退学することにしました。退学後は一時入院をしましたが、退院してからは順調に回復して、今現在はお医者様から働くことに問題のない健康状態だといわれています。

他の学校に進路を変更した場合

中退後に他の学校に進路を変更した場合には、なぜ進路を変更したのか理由を説明するようにします。中退した学校が合わなかったからなどと答えるとネガティブな印象を与えることがあります。目標があって進路を変更したと伝えると良いでしょう

 

【答え方の例】

大学の経済学部に進学しましたが、IT系のプログラマーになりたいという思いを持つようになり、専門的に学ぶため中退して専門学校に進路を変更しました。ぜひ、御社でプログラマーになるという夢を叶えたいと思っています。

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中退者の就職活動におすすめの求人情報源

新卒の場合には、学校に来る求人情報を見たり、新卒者向けの企業説明会に参加するなどで就職活動を進めることができます。一方、学校を中退してしまった人は、どのように就職活動を進めたらよいのでしょうか。

ハローワーク

ハローワークは、正式には公共職業安定所と呼ばれる主に職業紹介を行っている国が運営する施設です。全国各地の設置されているため、地元の求人や中小企業の求人が豊富にあります。ハローワークでは、就職に関する相談や職業相談なども行われているので、アドバイスを受けながら希望職種に関する求人情報や案内を受けることができます。基本的にすべての支援を無料で受けることができるので、大学を中退した人が就職活動を行うなら、ぜひ利用したほうがよいサービスですが、求人の検索や応募をするためには、毎回ハローワークへ足を運ぶ必要があります。

 求人情報サイト

求人情報サイトには、新卒者向けと転職者向けのサービスがありますが、どちらも無料で利用することができます。多くの場合、検索条件の指定ができるため、大学中退者でも応募できる求人が見つけることが可能です。情報の検索はパソコンだけでなく、スマホでも可能なため時間や場所を問わずに求人情報を検索して就職活動が行えます。検索だけでなく応募までもインターネット上ですることができますが、自分で求人を探したり、面接日程を調整したり、条件交渉をしたりする必要はあります。

 転職支援サービス

転職エージェントなど転職支援サービスを利用するのもおすすめです。転職エージェントは、企業から紹介手数料を受け取るため、応募者は基本的に無料で利用することができます。さまざまな転職エージェントがありますが、中退者向けに手厚いサポートを行っている業者を選ぶとよいでしょう。 転職エージェントは、企業の募集要項を把握しているので、大学中退者でも応募できる求人を紹介してくれます。また、転職エージェントに登録すると、キャリアコンサルタントなどの資格を持った専任の担当者から、就職のいろいろなアドバイスや支援を受けることが可能です。新卒者と違って、大学中退者は基本的に自分一人で就職活動を進めなければなりませんが、転職エージェントは、そのような孤独で不安な状況のなか、就活に取り組む中退者を心理面でもサポートしてくれます。

 

【先輩たちの声】

鹿島俊明さん 職種:エンジニア

 

キャリアスタートで実際に面談してみて、いかがでしたか?

自分の過去の選択について、理由を掘り下げてくれて、自分の適性や目標が明確になりました。職種も2つくらいあって、将来を考えて自分で選択をして決めさせて頂けたのもよかったです。

大変だった事は何ですか?

会社に行って面接するのもプレッシャーでしたよ(笑)筋道が通っていればアドリブで答えることはできたのですが、変化球の質問が来た時は汗かきました。しかし、聞かれた時に笑いに変えられてなんとか乗り切れました!

>鹿島俊明さんの詳しい体験談はこちら

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中退者でも採用されやすい職種

転職サイトなどで求人情報を見ると、学歴を問わず中退者でも応募可能な求人も多くあります。そのなかでも、特に中退者でも採用されやすいとされる職種を紹介しましょう。

IT系エンジニア

IT業界は、急成長を続けているため、常に人材不足の状態にあると言われています。経済産業省による「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査」では、人材不足は今後さらに拡大し、2030年には約79万人もの人材が不足すると予想されています。IT業界は、学歴よりスキルが重視されるため学歴不問の求人が一般的です。そのため大学中退でも応募できる求人が多く、例え未経験でスキルが無くても、社内で育成することを前提に採用する企業もあります。未経験者の場合には、プログラミングスクールなどに通って勉強した後に、就職活動をしてエンジニアになるといった方法も選べます。ITエンジニアは、努力が成果に結びつきやすい職種であり、多くのIT企業では実力主義により学歴より成果で評価されるため、大学中退からの中途採用でも不利にはならない職種といえるでしょう。

 

【先輩たちの声】

太田浩一さん 職種:エンジニア

 

今回の転職で叶えたかった事はなんですか?

自分でいちから作り上げ、また手に職を付けたいと思い、IT業界で正社員として働きたいと思いました。

キャリアスタートの良かった点、もっとこうして欲しかった点を教えてください!

一言でいうと「親切」という印象と、面接対策などもしていただき、面接も緊張せず臨めました。

>太田浩一さんの詳しい体験談はこちら

 

 営業職

営業職は、学歴や専門的な知識やスキルをあまり必要とされない職種です。多くの場合、採用にはコミュニケーション能力ややる気、体力が重視されるため中退者でも応募可能な求人が多くあります。実績や成果によって評価されるため、頑張れば早い段階での昇進や昇格、昇給などを目指すことができるやりがいのある職種です。

公務員

公務員は安定していることから昔から人気のある職業です。公務員には「国家公務員」と「地方公務員」があります。高校を中退した中卒者が目指すことができるのは国家公務員では自衛官です。中卒で自衛隊員になるには、陸上自衛官を育成する高等工科学校に進学する必要があります。入学すると特別職国家公務員となります。また、高等工科学校に進学しなくても、基本的に18歳以上になれば入隊し国家公務員となることができます。地方公務員では、警察官と消防官は学歴について問われないので、高校中退の中卒でも受験可能です。また自衛官以外の国家公務員も学歴の制限がないので、高校卒業程度の学力があれば受験することができます。

 事務職

一言で事務職と言っても、事務の仕事にもいろいろな種類があり、それぞれ必要とされるスキルが違います。しかし、いずれも、学歴が必要とされることが少ないため、目指す事務職に必要なスキルや資格を持っていると採用されやすいでしょう。例えば経理事務の場合には、簿記の資格を持っていれば有利です。営業事務の場合には、営業職のサポートが主な業務のため、電話応対などの基本的なビジネススキルに加えてコミュニケーション能力が必要となります。また、どの種類の事務職も基礎的なパソコンのスキルは身につけておいたほうが良いでしょう。

販売職

販売職の仕事は、主に店舗での接客と商品の在庫管理や品出し、レジ打ちなどです。従って、学歴や特別な資格やスキルなどが必要とされない職種です。接客を行うことから、コミュニケーション能力があると採用されやすくなります。経験を積むと、店舗の売り上げの管理や他のスタッフのシフトなども任されるようになり、店長として昇格するなどキャリアアップの可能性もあります。

建設業

建設業は、東日本大震災からの復興や東京オリンピック・パラリンピックに関わる建設ラッシュで、仕事が多く慢性的な人手不足の状況になっています。総務省の労働力調査によると建設業就労者で55歳以上は約34%、29歳以下の比率は約11%と高齢化が進み、特に若年者の人材不足に伴う次世代への技術継承が課題となっています。建設業では一部の技術者を除いて、現場で働く技能者は学歴を問わず採用されやすい職種です。手に職を付けられる職種のため、将来的には独立することも可能です。

 

参考:国土交通省「建設業就業者の現状」

http://www.zenkensoren.org/wp/wp-content/uploads/2019/02/cf59ab61598d09bbb2401c008d620e73.pdf

 Webデザイナー

Webデザイナーの仕事は、企業や個人のクライアントから依頼されたWebサイトのデザインを行うことです。具体的には、Webサイトの構成とレイアウトを決定して、Webサイトのデザインを作り、HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を用いて、Webページを作成していきます。Webデザイナーになるには、これらに合わせてillustratorやPhotoshopなどの知識やスキルが必要となりますが、IT業界は人材不足のため、未経験者でも応募可能な求人が見られます。特に学歴は必要とされないため中退者でも転職は可能ですが、知識やスキルを持っている方が転職には有利なため、スクールなどで基礎的なことを学んでから応募すると採用される可能性が高くなります。

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新卒に比べると就職に不利と言われる中退者ですが、業界や職種によっては就職や転職が可能です。フリーターや第二新卒の正社員転職に特化している転職エージェントの「キャリアスタート」では、大学中退者向けの求人情報があります。無料で利用でき、専任の担当者が希望や適性に合った求人を紹介してくれます。まずは登録してみてはいかがでしょうか。

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