既卒は就活でハローワークを利用すべき?メリットと注意点を紹介!
「既卒だけど、ハローワークって利用した方がいいの?」
このようなお悩みはありませんか?
既卒者はハローワークに行かなくても就職することはできますが、希望する仕事や就職活動の進め方によっては、ハローワークを活用した方が良いケースもあります。
そこで、本記事ではハローワークの利用が向いている人と向いていない人、ハローワークのメリットと注意点を解説します!
併せて、既卒者がより良い就職を叶えるために活用したい転職エージェントも紹介しますので、ぜひご一読ください。
Contents
1. 既卒者はハローワークに行った方がいいの?
既卒者の状況によって、ハローワークに行くべきか否かは分かれます。
しかし、就職方法はハローワーク以外にもあり、ハローワークを利用しなければ就職先が決まらないというわけではありません。
ハローワーク以外の就職方法としては、以下があげられます。
- 転職エージェントを活用して就職する
- 求人サイト経由で企業に応募して就職する
- 求人を出している企業に直接応募して就職する
- 親戚や知人などに会社を紹介してもらい就職する
このように、就職する方法はハローワークの活用以外にも多くあるのです。
(1)ハローワークの利用が向いている人・向いていない人
ハローワークの利用が向いている人は、以下の特徴があげられます。
- 地方で就職したい人
- 中小企業への就職を考えている人
- 数多くの求人情報を見たい人
- 自分で応募先を見極めたい人
ハローワークは多くの中小企業の求人を保有しているので、大企業よりも中小企業に就職したい人や、地元での就職を考えている人はハローワークが向いているといえます。
また、できるだけ多くの求人情報を閲覧したい人や、労働条件などを自分で細かく見て応募先を決めたい人はハローワークの利用がおすすめです。
一方でハローワークの利用が向いていない人は、以下の特徴があります。
- 大企業に就職したい人
- 自分の適性がよくわからない人
- ブラック企業を絶対に避けたい人
- 選考対策を徹底したい人
ハローワークの求人は大企業よりも中小企業が圧倒的に多いので、大企業を目指している人はハローワークには向かないでしょう。
また、保有している求人数が多い分ブラック企業が紛れている可能性が高いため、ブラック企業を絶対に避けたい人にもおすすめできません。
また、ハローワークの職員は非正規雇用が多く、一般的な自己分析や選考対策はできますが、一人ひとりに合わせたアドバイスまではできないことが多いので、丁寧な就職サポートを受けたい人には合わないでしょう。
このようにハローワークの利用は、既卒者が希望する就職先や就職活動の進め方によって向いている場合とそうでない場合があるといえます。
2.既卒者がハローワークを利用する3つのメリット
既卒者がハローワークを利用するメリットを以下3つ紹介します。
順に説明します。
(1)若手向けの就職支援サービスがある
ハローワークには、「新卒応援ハローワーク」という専門窓口があります。
新卒応援ハローワークは各都道府県に1か所以上、全国では56か所に設置されており、在学中の学生だけでなく卒業後おおむね3年以内の人も利用できるサービスです。
新卒応援ハローワークは、通常のハローワークと異なって担当者制で個別支援を行っています。
毎回同じ担当者が親身に就職サポートをしてくれるので、安心して利用できます。
加えて、新卒応援ハローワークの相談スタッフは、キャリアコンサルティング有資格者や企業の人事労務管理経験者などが担当しているので、キャリアのプロの視点からのアドバイスがもらえる点も特長です。
フリーターなどで卒業3年以上経過している場合は、「わかものハローワーク」を利用できます。
わかものハローワークは、おおむね35歳未満の人を対象としており、受けられるサービスは新卒応援ハローワークとほとんど変わりません。
「通常のハローワークは利用者の年齢層が高くて行きにくい…」と感じている人でも若者向けの専門窓口がある点は、ハローワークの魅力の一つです。
(2)地元の求人を多く保有している
ハローワークは全国の求人を多く扱っており、全地域を網羅的にカバーしています。
そのため、地元での就職を考えている人にとって多くの求人情報を入手できることは、ハローワーク利用の大きなメリットといえます。
現在住んでいる場所に限らず全国の求人検索ができるため、IターンやUターンを見越した就職活動もしやすいでしょう。
(3)要件を満たせば無料で職業訓練を受けられる
職業相談や求人紹介だけでなく、要件を満たせば職業訓練が受けられることもハローワークを利用するメリットです。
職業訓練とは、仕事に必要な知識やスキルを習得するための制度で、事務や介護、IT系などさまざまな訓練コースが設けられています。
職業訓練を受けることで未経験の仕事にも挑戦しやすくなりますし、仕事への意欲を選考でアピールできます。
求職者の状況によって受講できる訓練の種類が異なりますので、気になる方はハローワークで相談しましょう。
以下の記事では職業訓練について詳しく解説していますので、興味のある人はこちらもぜひ参考にしてください。
3.既卒者がハローワークを利用する際の4つの注意点
ハローワークを利用する際の注意点を以下4つ紹介します。
順に解説します。
(1)相談員の質がまちまちの可能性がある
ハローワークは、相談員の質に差があることを頭に入れておきましょう。
ハローワークの相談員の多くは非正規であり、全員がキャリアに関する知識を豊富に持っているわけではありません。
そのため、業界動向や企業風土など求人票以上の情報は知らない相談員や、既卒の就職事情に疎い相談員がいる可能性も考えられます。
ハローワークを利用する際は、求人票以外の情報などは自分で積極的に調べる姿勢が求められます。
(2)就職後に企業とのミスマッチが起きやすい
前項で紹介したとおり、ハローワークは相談員の質に差があります。
そのため、相談員が求職者の適性を見極めないまま求人を紹介して、求職者は入社後に仕事内容や労働条件に不満を感じるケースがあります。
また、厚生労働省の発表によると、ハローワークの求人票の記載内容と実際の労働条件が異なる旨の申出等が6,811件ありました。
実際に求人内容と入社後の条件が異なる事実確認ができた企業は2,967件でしたが、その倍以上の人が就職後に企業とのミスマッチを感じているといえます。
ハローワークはこういった企業の是正指導を行っており、年々不適切な企業は減少していますが、ハローワークの求人は企業情報や労働条件だけでなく、企業の口コミなども自分で調べる必要があるでしょう。
(3)大企業の求人は少ない
ハローワークでは、比較的大企業の求人が少ないことも注意点の一つです。
人気の高い大企業は、企業とマッチした人材を紹介する就職エージェントや書類選考で足きりができる就職支援サービスを活用して採用を行っているケースが多々あります。
応募者がそれほど多くない企業であれば、応募者全員の面接をしたり、合否に関わらず通知を出したりしてもそれほど労力はかかりません。
しかし、人気のある大企業には何百人もの応募者が出るため、手数料がかかっても最初の段階である程度会社とマッチする人材に絞り込む必要があるのです。
(4)ブラック企業が紛れていることがある
ハローワークは、保有する求人数が圧倒的に多いことからブラック企業が紛れていることが少なくありません。
そもそも、ハローワークは求人掲載が無料で行えるため、頻繁に退職者が出ている企業や採用にコストをかけられない企業が利用しやすいのです。
求人掲載の審査もそれほど厳しくなく、たとえ地元で評判があまりよくなくても一定の基準を満たしていれば公平に求人を取り扱わなければなりません。
企業情報に詳しくない転職者にとってブラック企業を見極めるのは難しく、ハローワークの相談員もブラック企業と気づかずに紹介してしまう可能性があるのです。
ハローワークの求人について、以下の記事でも詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
4.就活を成功させるためには就職エージェントも活用しよう
前述のとおり、既卒者がハローワークを利用するメリットもある一方、注意点もあります。
そういったリスクを避けてより良い就職をするためにはハローワークだけではなく、転職エージェントを活用することがおすすめです。
転職エージェントについて、以下の3つを解説します。
順に説明します。
(1)就職エージェントとは?
転職エージェントとは、就職・転職希望者と人材を求めている企業の間に立って最適なマッチングをサポートするサービスです。
仕事に関する知識を豊富に持ったキャリアアドバイザーが、求職者に寄り添って求人紹介から選考対策、労働条件の交渉代行まで手厚く支援を行います。
また、就職活動を始める前の自己分析や企業・業界研究のサポートも行っているので、「自分の適性がわからない」「やりたい仕事がない」「どんな仕事があるか知らない」といった人でも自分に合う企業探しができます。
このことから、就職活動をする既卒者は絶対に活用したいサービスです。
(2)ハローワークと就職エージェント、転職サイトの違い
ハローワークと転職エージェント、転職サイトは求職者が無料で利用できる就職支援サービスである点は一緒ですが、以下の違いがあります。
求人数 | 相談員 | 選考対策 | ||
ハローワーク | 多い | ・主に中小企業の求人 ・ブラック企業が紛れている可能性がある |
非正規雇用が多い | 一般的な選考対策 |
転職エージェント | ハローワークほど多くはないが非公開求人を保有している | ・中小企業の求人に加えて大企業の求人もある ・一定レベル以上の企業の求人を扱っている |
全員キャリアのプロ | 企業に合わせた選考対策 |
転職サイト | 多い | ・中小企業の求人に加えて大企業の求人もある ・ホワイト企業もブラック企業もある |
相談員はいない | 選考対策は自分で行う |
ハローワークと転職エージェント、転職サイトの最も大きな違いは、キャリアに精通した相談できる人がいるかどうかです。
求人サイトは自分の好きな時間に就職活動ができることは魅力ですが、応募から選考対策、労働条件の交渉まですべて自分で行う必要があります。
また、ハローワークには相談員がいますが、全員が就職情報や企業情報に詳しい訳ではありません。
転職エージェントでは、就職に関する知識を持つキャリアアドバイザーが採用担当者目線の選考対策を行うため選考通過率がグンと上がります。
また、希望する労働条件だけで求人を紹介するのではなく、就職希望者の強みや適性に合った求人情報を提供したり、キャリアプランを一緒に考えてくれたりするので、よりベストな就職活動ができるでしょう。
(3)既卒者におすすめの就職エージェントはキャリアスタート!
キャリアスタートとは20代の就職を専門的にサポートしている転職エージェントです。
キャリアアドバイザーがマンツーマンで職業相談から内定まで徹底サポートするのではじめての就活でも安心して就職活動を進められます。
また、キャリアスタートでは労働条件はもちろん、求職者の性格や強みなどと企業が求めている人材がマッチしているかどうかの見極めに注力。
その結果、入社後の定着率は92%と高い実績を出しています。
「自分に合う仕事ってなんだろう」「初めての就活だから丁寧にサポートしてほしい」といった既卒者は、今すぐキャリアスタートの無料面談予約をしましょう!
まとめ
ハローワークは離職者向けのサービスと思われがちですが、「新卒支援サービス」や「わかものハローワーク」など既卒者向けのサービスもあります。
より多くの求人情報を見たい、地元の中小企業への就職を視野に入れている既卒者は活用してみましょう。
しかし、ハローワークの相談員や求人の質はまちまちであることが多いため、自分に合った企業への就職を叶えるためには就職エージェントも併せて活用することがおすすめです。
既卒者や若手の就職支援に特化したキャリアスタートに相談して、より良い就職活動を行いましょう!