20代で初めての転職で年収は上がる?20代前半・後半での転職の特徴
「はじめて転職するけれど、どんなことに気を付けたらいいのか知りたい」
「転職で未経験の仕事に挑戦したいけれどできるかな?」
このようなお悩みはありませんか?
20代は若さが武器になるので転職がしやすく、未経験の仕事でもチャレンジしやすい年齢層です。
とはいえ、しっかりと準備をせずに転職してしまうと「思っていた仕事と違う…」「年収が下がってしまった」といった事態になりかねません。
この記事では、20代で初めて転職する際に知っておきたい情報をまとめていますので、転職を検討している人はぜひご一読ください。
Contents
1.20代の転職って実際どうなの?
まずは、20代の転職実情を以下3つ紹介します。
順に説明します。
(1)転職を決めた理由は?転職理由ランキング
ここでは20代に多い転職理由を「令和2年雇用動向調査結果の概況」の「転職入職者が前職を辞めた理由」をもとにランキング形式で紹介します。
【20代男性転職理由ランキング】
順位 | 20代前半 | 20代後半 | ||
1 | 収入が少なかった | 13.2% | 人間関係が好ましくなかった | 15.2% |
2 | 労働条件が悪かった | 11.8% | 収入が少なかった | 12.8% |
3 | 仕事の内容に興味を持てなかった | 8.5% | 労働条件が悪かった | 11.2% |
【20代女性転職理由ランキング】
順位 | 20代前半 | 20代後半 | ||
1 | 労働条件が悪かった | 21.0% | 人間関係が好ましくなかった | 14.6% |
2 | 収入が少なかった | 11.5% | 収入が少なかった | 11.5% |
3 | 人間関係が好ましくなかった | 11.2% | 労働条件が悪かった | 9.8% |
転職理由は、20代全体で「労働条件が悪かった」「収入が少なかった」が多い結果となりました。
20代女性や20代後半男性は「人間関係が好ましくなかった」も転職理由として多くあがっています。
(2)転職後はどんな変化がある?
(株)マイナビが転職者を対象に行った「転職動向調査 2022年版(2021年実績)」では、「転職に満足している」と答えた20代は男性46.4%、女性61.5%と非常に高い結果が出ています。
また、転職後の変化に関するアンケートでは、「労働時間が減った」「人間関係が良くなった」と答えている20代も多く、前項であげた退職理由を転職によって解決した人が多いことがわかります。
(3)転職後の年収は?
転職後の年収は、転職先によって異なります。
同業他社への転職であれば、スキルや経験が活かせることから給与アップする可能性は十分あります。
しかし、業界を超えた転職の場合は、業界によって平均給与額が変わるので、上がる可能性も下がる可能性もあるでしょう。
とはいえ、厚生労働省発表の「令和2年雇用動向調査結果の概況」では、転職後に収入アップした人は20代前半47.6%、20代後半37.2%という結果で、実際は転職によって収入が増えた人の方が多いようです。
一方で、転職後の収入は変わらない人は20代全体で30%前後、減少した人は20代前半21.6%、20代後半32.3%と一定数存在していることも頭に入れておきましょう。
2.20代前半・後半、性別別の転職活動の特徴は?
ここでは、20代前半・後半・20代女性それぞれ転職活動の特徴を紹介します。
順に説明します。
(1)20代前半
20代前半は、企業からの需要が高く転職しやすいことが特徴です。
少子化の影響で若手の確保が難しくなりつつあるため、20代前半の転職者を歓迎する企業が増えてきています。
また、20代前半は業務経験やスキルよりポテンシャルが重視されます。
そのため、未経験者採用の求人も多くあり、新しい業界・職種に挑戦しやすいでしょう。
20代前半の転職でのデメリットは、短期離職の場合、職務経験を評価されないケースもあり、即戦力を求めている企業には転職しにくい可能性があることです。
(2)20代後半
20代後半は、職務経験が評価の対象になりやすいため、同職種へは転職しやすいのですが、異職種への転職難易度はやや高くなることが特徴。
必ずしも大きな成果を出している必要はありませんが、これまでの実績や仕事から学んだこと・習得したスキルなどをアピールできるように準備することが大切です。
とはいっても、20代後半でも未経験者採用をしている企業はありますので、未経験の仕事に興味がある人は積極的にアクションを起こしましょう。
(3)20代女性
20代女性は、出産などのライフイベントがあるため、転職のタイミングが難しいことが特徴です。
特に出産を考えている人は、産休や育休を取ることになるので、出産と転職のタイミングが重ならないよう注意しましょう。
また、出産後に転職活動を行う場合は、転職先の子育てサポート(時短勤務など)が充実しているかなどもチェックが必要です。
3.20代におすすめの転職先
ここでは、20代におすすめの転職先を以下3つ紹介します。
順に解説します。
(1)営業職(不動産業・人材サービス業)
営業職のおすすめポイントは未経験者採用を積極的に行っている企業が多いことと、成果主義なので若手でも実績によって評価されることです。
また、営業職にはインセンティブを設けられていることが多いので、成果次第で高収入を叶えることができます。
特におすすめなのは、不動産業、人材サービス業の営業職です。
不動産業は宅建などさまざまな資格があり、資格取得支援制度を設けている企業が多くあります。
働きながらスキルアップできるため、やりがいが感じられるでしょう。
人材サービスは、扱う商品数が少ないので業界未経験者でもチャレンジしやすい点が特長。
自身の就職・転職経験を仕事に活かすこともできます。
どの企業でも採用活動は行うため、常に需要があることも魅力の一つといえるでしょう。
以下の記事では、営業職について詳しく説明していますので、こちらも参考にしてください。
(2)施工管理(建設業)
施工管理とは、工事が円滑に進むよう管理を行う仕事です。
建設業は人々の生活の基盤を支える仕事なので仕事は常にありますし、施工管理職は高収入の傾向があります。
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」では、建築技術者と土木技術者の平均年収は約576万円で、国税庁が出している平均年収433万円よりもずっと高収入です。
加えて、施工管理は学歴、性別、経験不問であることが多いため、挑戦しやすい職業といえます。
さらに国家資格を取得することでキャリアアップや収入アップを図れる点も魅力の一つです。
以下の記事では、施工管理について詳しく説明していますので、こちらも参考にしてください。
(3)インフラエンジニア(SES企業)
インフラエンジニアとは、IT基盤の開発や保守運用を行う仕事ですが、SES企業(システムエンジニアリングサービス)に所属する場合は保守運用を担当することが多いようです。
インフラエンジニアのおすすめポイントは、高収入を目指しやすいこと。
求人ボックス給料ナビによると、インフラエンジニアの平均年収は538万円で、国税庁発表の平均年収の433万円と比べると、100万円以上も高額であることがわかります。
また、入社後の研修が充実しているので、最低限のIT知識は必要ですが、未経験でも挑戦しやすい仕事です。
近年、システムの基盤を支えるITインフラは、企業にとってなくてはならないものとなっているので仕事がなくなることもありません。
以下の記事では、未経験からでも高収入を目指せる仕事の紹介をしていますので、こちらも参考にしてください。
4.はじめての転職で気を付けたいこと
ここでは、初めての転職活動で気を付けたいことを以下3つ紹介します。
順に説明します。
(1)しっかりと自分を見つめ直すこと
Avalon Consulting(株)の「就活で後悔していることベスト5と対策方法をランキング形式で発表」によると、「就活で後悔していること」の第2位が「自己分析や業界研究が甘かった」でした。
自分に最適な企業へ転職するためには、自己分析を徹底することが大切です。
以下のことを紙に書き出してみましょう。
- 今の仕事のなにが不満なのか・転職でしか解決できないことか
- どんな仕事(会社)であれば、自分の目指す将来像を実現できるのか
- これまでの職務経験で得たスキル・学んだことはなにか・成果はあるか
自己分析を行うことで、自分の考え方や仕事や人生で重視することが見えてきて転職の軸ができたり、そもそも転職すべきかどうかを冷静に考えることができます。
また、選考で聞かれる可能性の高い退職理由や自己PRの準備にも役立つでしょう。
(2)退職理由を他責にしないこと
企業は選考を行う際に、早期離職のリスクと自社とのマッチング度を見るためにも高い確率で退職理由を聞いてきます。
その際に転職理由を他責にすると、「自分の思い通りにならなかったらすぐ辞めてしまうのではないか」「忍耐力がないのではないか」と思われてしまう可能性があります。
そのため、たとえ会社の待遇や人間関係などの不満が退職理由だったとしても、なるべく「○○を目指しているから転職する」など前向きな理由にしましょう。
(3)企業の情報収集を徹底すること
(株)ビズヒッツの 20代の初めての転職で失敗したことランキングでは、1〜3位が「転職先のリサーチが足りなかった」「もっと他の会社と比較検討すればよかった」「前の会社より労働環境が悪くなった」でした。
企業情報不足のまま転職したことで、入社後に「思っていた仕事と違う」「残業が多い」と後悔する人が多いようです。
転職を繰り返さないためにも、企業の情報はしっかりと調べましょう。
また、転職エージェントを活用すれば企業の内情まで知ることができるので、ミスマッチを防ぐことができます。
5.20代はじめての転職は転職エージェントを活用しよう
最後に、初めての転職活動に欠かせない転職エージェントについて解説します。
順に説明します。
(1)転職エージェントを活用するメリット
初めての転職活動を成功させるためには、転職エージェントの活用が重要です。
転職エージェントに登録するメリットとしては、以下が挙げられます。
- 転職の流れがわからなくても、キャリアのプロがサポートしてくれる
- 「そもそも転職すべきかどうか」「業界の将来性」といったことも相談できる
- 数多くある求人(公開・非公開)から、自分に最適な企業を紹介してもらえる
- ブラック企業を避けられる
- 年収アップを図れる
- 待遇や日程の交渉を代行してもらえる
- 20代の転職に合わせた選考対策をしてもらえる
このように、転職エージェントを活用するメリットは数多くあります。
特に「転職は何からしたらよいかわからない…」といった人は、まずエージェントに相談しましょう。
転職エージェントでは、企業内情なども把握しているので、あなたの希望条件に最適な企業を紹介してもらえます。
また、若手で雇ってもらう立場の人が年収や勤務条件の交渉をするのは難しいものですが、転職エージェントではそういった交渉の代行をしてくれる点もポイント。
上記のことから、20代で初めて転職する人は転職エージェントに登録することをおすすめします。
(2)転職エージェントと転職サイトの違い
転職エージェントと転職サイトはどちらも無料で利用できるサービスですが、以下の違いがあります。
【転職エージェントと転職サイトの違い】
転職エージェント | 転職サイト | |
サービス内容 | 求職者と企業の間にいる仲介者から転職サポートを受けられるサービス | 掲載されている求人情報を閲覧して自分で求人に応募できるサービス |
求人 | 転職サイトより少ないが、非公開求人がある | 転職エージェントと比較すると多い |
転職のアドバイス | キャリアのプロからアドバイスを受けられる | 転職に関する情報を自分で探す |
求人を出している企業の情報 | 企業の内情や業界の動向なども教えてもらえる | 企業情報は基本的に公開されているもののみ入手できる |
選考対策 | 自己分析や選考対策サポートを受けられる | 選考対策や自己分析、業界・企業研究は自分で行う |
年収・勤務条件の交渉 | 転職エージェントが代行してくれる | すべて自分で行う |
転職エージェントと転職サイトの最も大きな違いは、「転職サポートを受けて転職活動をするか・自分だけで転職活動をするか」です。
初めての転職はわからないことだらけですが、転職エージェントでは転職のプロがサポートしてくれるので、転職成功できる可能性が高いだけでなく効率的に転職を進められます。
後悔しない転職をするためにも、転職サイトだけでなくエージェントも活用しましょう。
(3)キャリアスタートで20代はじめての転職を成功させよう!
キャリアスタートは、20代の転職活動に特化したエージェントです。
これまで3,000人以上もの転職支援実績があり、20代の転職ノウハウが蓄積されているので、効率的な転職活動・効果的な選考対策ができます。
転職者の不安に寄り添ってマンツーマンで丁寧に転職支援を行うので、初めての転職でも安心して転職活動を進められます。
また、キャリアスタートはただ内定を取るだけではなく、若手の転職者にとって「本当に良い転職」をするためのサポートをしており、転職後の年収アップ率は83%、会社定着率は92%です。
20代で転職を考えている人は、今すぐキャリアスタートに相談しましょう!
まとめ
本記事では、20代で初めて転職する人に向けて、知っておきたい情報をまとめました。
20代は企業からの需要が高いので、未経験の仕事に挑戦しやすい年齢層ですが、企業リサーチや自己分析が不十分だったことから、転職を後悔した人も少なくありません。
転職のプロである転職エージェントを活用して、初めての転職を成功させましょう!