【状況別】逃げの転職はリスク!?後悔しない判断軸と転職を成功させるコツ

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「逃げの転職は甘え?」「転職した方がいいサインは?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
逃げの転職は決して悪いことではありません。何も考えずに転職すると失敗するリスクがありますが、転職の判断ポイントさえ押さえておけば転職で成功することは可能です。

実際、逃げの転職を成功させて現在はいきいきと働いている人も少なくありません。

今回の記事では、逃げの転職がリスクとなる理由や逃げの転職をしてもいいケース、体験談、逃げの転職を成功させるコツについて紹介しています。実践することで、逃げの転職の成功につながるので、ぜひ最後までご覧ください。

1.「逃げの転職」と言われる理由


「逃げの転職」とは、現職に対する強い不満やストレスから避けるために転職することです。

人間関係の問題や労働条件、職場環境への不満など人により転職理由はさまざまで、たとえば下記のような理由があげられます。

転職理由の例

・上司や同僚が苦手

・努力しているのに見合う評価がされない

・残業が長すぎて心身ともに疲弊している

・給料が低くて昇給も見込めない


このような理由の転職は、動機が後ろ向きであるため「逃げ」と見なされがちです。
しかし、現職における問題解決のために十分に努力を尽くし、それでも改善が見込めない場合は、転職は必ずしも「逃げ」とは言えません。目的を持ち、自分の力を発揮できる仕事を探すのは、後ろ向きではありません。

大切なのは、自分のキャリアプランや働くスタイルを明確にし、次の職場でどう成長したいのかを考えることです。
転職前にしっかりと転職の軸を決めておくことで、転職後のミスマッチのリスクが下がり、より自分に合った職場で働けるでしょう。

2.逃げの転職がリスクとなるケース


逃げの転職がリスクとなるケースは次の2つです。

逃げの転職がリスクとなるケース

(1)他責思考で転職するケース

(2)自責思考で転職するケース

(1)他責思考で転職するケース

他責思考で転職するケースには注意が必要です。
他責思考の転職とは職場の環境や人間関係に不満を感じているのに「全部会社が悪い」など、その原因が自分以外にあると考えて転職するケースのことを指します。

他責思考が強いと面接でもネガティブな印象を与えやすく、転職活動自体がうまく進まないことがあります。
さらに、転職できても新しい職場でも同様の不満を抱き、結果的に転職を繰り返す可能性が高いです。
転職を成功させるためには、自分自身の問題解決能力を高め、転職する前に現職での改善を試みることも重要です。

(2)自責思考で転職するケース

自責思考での転職も場合によってはリスクが伴うので注意が必要です。
自責思考の転職とは、物事の結果が良くも悪くも、自分自身に起因していると考えて転職することです。

真面目で責任感の強い人ほど陥りやすく、「逃げるように転職している自分は情けない」などと自己肯定感が低くなり過ぎると、面接で十分なアピールができず、転職活動がうまくいかないことがあります。

さらに、転職後も自信が持てないため、新しい職場で力を発揮できず、再び挫折を経験する可能性もあります。
自責思考での転職によるリスクを避けるためには、これまでの経験を整理し、部分的にでも成果が出せたところは認めて、自分がより活躍できる環境を慎重に探すことが重要です。

3.【状況別】逃げの転職をしてもいいケース


逃げの転職をしてもいい状況は次の4つのケースです。

【状況別】逃げの転職をしてもいいケース

(1)ハラスメントに遭っている

(2)長時間労働で心身に不調をきたしている

(3)低賃金で昇格・昇給が見込めない

(4)明確にやりたいことがある

(1)ハラスメントに遭っている

ハラスメントに遭っている場合、会社に相談しても改善されなければ、転職を検討したほうがいいです。
仕事をするために出勤しているのに、その職場でセクハラやパワハラなどの精神的な苦痛を我慢する必要はありません。

ハラスメント行為が日常的に行われる職場に留まり続ければ、ストレスから身体的な不調を引き起こす可能性があります。
我慢を続ければ、最終的に深刻な健康被害やキャリアへの悪影響をもたらすリスクもゼロではありません。
このような状況下においては、転職を「逃げ」と捉えず、ハラスメントのない健全な職場への転職を積極的に行うことが大切です。
また、ハラスメントの対策についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

【状況別に解説】パワハラで辞めたいときにとるべき5つの行動を徹底解説!

2023.07.28

(2)長時間労働で心身に不調をきたしている

長時間労働で心身に不調をきたしていると感じるなら、転職を検討しましょう。
法外な労働時間で働いている場合や、残業代が払われないなど不当な給与体系の職場で働き続ければ心身ともに疲弊してしまいます。
その疲弊から頭痛や胃痛、睡眠障害などの健康問題が発生すれば、回復に長い時間がかかる可能性があります。

さらに、ワークライフバランスが崩れ、生活の質が低下することで家族や友人との関係にも悪影響が及ぶこともあるでしょう。
長時間労働で不当に働かされている場合は、自分のキャリアプランと生活を守るため、身体に不調をきたす前に早めの転職を検討しましょう。
また、心身の不調で転職活動するのが難しい場合、まずは今の会社で休職ができないか就業規則を確認しておきましょう。

(3)低賃金で昇格・昇給が見込めない

低賃金で昇格・昇給が見込めない場合には、転職を検討しましょう。
労働対価に見合った給料が払われていないと感じているまま働き続ければ、不満が積もって心身ともに疲弊するうえ、生活の質を向上させるのが難しくなります。

また、キャリアアップを目指しているのに昇格や昇給が見込めないのに、そのまま働き続けても自分のキャリアアップにはつながりません。
人生の貴重な時間を無駄にしてしまうので、早めに転職を始めることをおすすめします。

(4)明確にやりたいことがある

明確にやりたいことがある場合には、転職も選択肢のひとつです。
もし自分のキャリアビジョンが明確であり、今の職場でその目標を達成できないと思うのなら、転職することが目指すべき道を進むための最良の選択となります。

たとえば、キャリアアップや年収アップ、チャレンジしたい仕事内容などがあれば、それは逃げの転職ではなく前向きな転職理由です。
転職を成功させるために、自分のキャリアプランを具体的にして、そのプランの実現につながる環境や職場を探しましょう。

4.【状況別】逃げの転職で後悔するケース


逃げの転職で後悔する状況は、主に次の4つのケースです。

【状況別】逃げの転職で後悔するケース

(1)今の会社で改善できることがある

(2)何もスキル・実績がつけられてない

(3)転職の理由が明確になっていない

(4)一時の感情で転職したくなっている

(1)今の会社で改善できることがある

今の会社で改善できることがあるなら、転職すると後悔する可能性があります。
職場に対して不満やストレスがあっても、自分の行動や職場内でのコミュニケーション、また部署異動などによってその不満が解決できる可能性があるためです。

改善できることがあるはずなのに、問題解決しないまま転職すれば、次の職場でも同じ問題に直面し、再び転職を繰り返すリスクがあります。
結果的に辞め癖がついたり、短期転職が続いてキャリア傷がついたりして後悔するかもしれません。

そのため、今の会社に不満があるならまずはその現状を整理し、上司や同僚とのコミュニケーションや対策を試みることが大切です。それでも改善が見込めない場合は転職を検討するといいでしょう。

(2)何もスキル・実績がつけられてない

今の会社で何もスキル・実績がつけられていないと、転職で後悔する可能性があります。
現職で成長できる余地がある場合、その環境を活かして持ち運びのできるスキルや実績を積んでおくと、将来の転職で選択肢が増えて有利になります。

仮に今の会社で働き方の自由度が低かったり、仕事がルーティン化してレベルが低い状況であっても、そのなかでも創意工夫して成長する意欲は大切です。

たとえば、自ら目標を高く設定したり、昇進を目指したり、スクールに通って専門スキルを高めたり、会社とは違うコミュニティを持つなど、成長する手段はいくつも存在します。
転職にはリスクも伴うため、まずは今の会社での成長の可能性を探り、経験や実績、キャリアアップにつながる見込みがない場合に転職を検討しましょう。

(3)転職の理由が明確になっていない

転職の理由が明確になっていないことは、転職で後悔するケースのひとつです。
やりたいことや自分が思い描くキャリアプランが曖昧なままだと、転職しても同じ不満や問題に直面し、結果的に転職を繰り返す可能性があります。

転職をする前に、まずは自分の過去の経験を振り返り、自分の強み・弱みを深く理解したうえで、自分自身が将来どのようになりたいのか、キャリア目標や働き方に対する価値観を明確にすることが重要です。

そのうえで転職を決めた場合は、転職エージェントなどを活用することをおすすめします。キャリアアドバイザーのサポートを受けることで、自分の市場価値に合った職場を見つけ、転職成功に近づけます。

(4)一時の感情で転職したくなっている

一時の感情で突発的に転職をすると、転職後に後悔する可能性が高いです。
その場では問題から逃れられますが、冷静な判断ができていない状態で転職すると、新しい職場でも別の悩みに直面し、転職後に後悔することがあります。

一時の感情に任せて転職する前に、まずは冷静になって現在の職場での状況を評価し、将来についてしっかり考えることが重要です。
また、信用できる第三者へ相談することで客観的な視点を得られ、適切な判断がしやすくなるでしょう。

5.【状況別】逃げの転職の体験談


キャリアクション調査の転職の体験談を下記に紹介します。

【状況別】逃げの転職の体験談

(1)今の職場ではポストがなく昇格できない

(2)ハラスメントに遭い改善もされなかった

(1)今の職場ではポストがなく昇格できない

飲食店の接客スタッフとして勤務していたものの、今以上のポストが埋まっており、昇格・昇給できないことに悩んでいる方でした。
今の職場で昇格し、給与をアップさせたいと希望していても、いつになればそのポストが空くのかがわからないので、このまま働き続けるとキャリア形成の時間を無駄にする可能性があったのです。
そのため、飲食店の接客スタッフから営業職へキャリアチェンジの転職をして、成果を出して昇格・昇給を実現しました。

このように、職場の体制や業界の構造上の問題など、自分の努力や取り組みで解決できない問題であれば、転職して新たな職場での成長を目指すほうがキャリア形成において最良の選択肢と言えるでしょう。
キャリアチェンジの転職のコツについてはこちらの記事も参考にしてみてください。

業界・職種を変える転職は難しい?キャリアチェンジの転職を成功させるコツ

2024.05.31

(2)ハラスメントに遭い改善もされなかった

前職でハラスメントに遭い、改善されなかったため転職した方がいました。
職場で上司からハラスメント行為を受けており、会社に相談しても改善してもらえず、働き続ければ心身の不調をきたすと考えて、早めに転職活動を始め、前職よりも働きやすい職場に転職することができました。

もし逃げの転職と言われても、職場でハラスメントに遭っている状況では気にすることはありません。
自分に非がないことに対して責任を感じる必要はないため、早めの転職を検討しましょう。

6.逃げの転職を成功させるコツ


逃げの転職を成功させるコツは次の5つです。

逃げの転職を成功させるコツ

(1)退職理由と転職理由を分けて考える

(2)転職理由を前向きに捉える

(3)退職理由よりも転職理由を前面に伝える

(4)条件の優先順位をつける

(5)転職のプロに相談すれば一発解消!

(1)退職理由と転職理由を分けて考える

退職理由と転職理由を分けて考えるのが、逃げの転職を成功させるコツのひとつです。
退職理由とは退職を決意した理由のことで、転職理由は転職で実現したいことを言います。
退職理由は職場の不満やストレスなど過去の出来事ですが、転職理由は未来の出来事に焦点を当てるという違いがあります。

退職理由はネガティブなものになりやすいですが、転職理由はポジティブなものになりやすく、その2つを明確に分けて考えると面接でより前向きにアピールすることが可能です。
転職理由を考える際は、新しい職場で何を実現したいのか、どのようなキャリアを思い描いているのかを重視して考えましょう。

(2)転職理由を前向きに捉える

転職理由を前向きに捉えるのも、逃げの転職を成功させるコツです。
転職理由はポジティブなものになりやすいですが、できる限り前向きに捉えるためには、まず自分が不満・不安を感じる原因を深掘りして考える必要があります。

たとえば、「給与が少ない」という不満がある人は、その原因として年功序列の制度によって実力やスキルに見合った評価がされないことがあるかもしれません。
その場合、転職先に求める条件として「実力成果主義の評価体制」ということがわかります。

このように、退職理由は後ろ向きな内容でも、その不満・不安を深掘りすることで前向きな転職理由を見つけるうえ、建設的な企業選択ができます。

(3)退職理由よりも転職理由を前面に伝える

転職を成功させるコツとして、退職理由よりも転職理由を前面に出して伝えることが大切です。
マイナスな印象を与えたくないと考え、退職理由を隠せば不信感を抱かれるため、退職理由は最低限話しつつも転職理由を前面に伝える必要があります。

面接では、退職理由は事実にもとづき、全体の2割程度で簡潔に伝え、転職後に成し遂げたいこと、目標とするキャリアプランなどの転職理由を伝えることに8割程度で伝えるのがポイントです。
ポジティブな転職理由を前面に出すことで、採用担当者に対して前向きな姿勢を示し、自社での適応性や貢献意欲を強くアピールできます。

(4)条件の優先順位をつける


転職先を選ぶ際は、自分にとって譲れない条件を明確にし、優先順位を設定することが大切です。
転職先に求める条件が多すぎると、なかなか転職先が見つからない可能性があります。

転職先の条件に優先順位をつけるとき、検討すべき項目は大きく分けると下記の4つがあります。

転職先の条件

・仕事内容

・年収

・職場の環境

・社格(企業規模など)


また、優先順位は「MUST(必須)」と「WANT(望ましい)」の観点で整理すると、より効率的に順位づけできます。
優先順位をつけて最も転職で実現したいことは何なのかを明確にしておくと、転職後のミスマッチも防げるでしょう。

(5)転職のプロに相談すれば一発解消!

転職を成功させるなら、転職のプロである転職エージェントに相談すれば一発で解消できます。
転職する際はネガティブな思考になりがちですが、一時の感情に流されず、冷静に判断することが重要です。
しかし、一人で考え続けると問題や希望、やりたいことなどがわからなくなり迷い込むことがあります。

そこで、転職エージェントに相談して客観的なアドバイスを受けることで、現状の経験やスキルを整理し、自分の思い描くキャリアプランを立てることが可能です。

さらに、専任のキャリアアドバイザーによる業界・企業分析のアドバイス、書類作成のサポート、模擬面接、非公開求人の紹介・推薦など転職活動のトータルサポートをしてもらえます。
当社では、退職理由が逃げの理由だった方も、転職成功に導いてきましたので、お気軽にご相談ください。

まとめ


今回の記事では、逃げの転職がリスクとなる理由や逃げの転職をしてもいいケース、体験談、逃げの転職を成功させるコツについて紹介しました。
逃げの転職は決して悪いことではありません。ハラスメントを受けていたり長時間労働を強要させられていたりなど、そのまま働き続ければ心身ともに支障をきたす場合は、むしろ逃げの転職をしたほうがいいです。

しかし、逃げの転職は一歩間違えれば逃げ癖がつき、転職を繰り返すリスクがあるので注意が必要です。
転職したほうがいいのか判断に迷う場合には、転職エージェントに相談しましょう。

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