契約社員の雇用形態の特徴とキャリアアップの方法
【はじめに】
現在の日本には非正規雇用で働く「フリーター」と呼ばれる人が大勢います。
しかし、雇用の待遇面や、定年退職までずっと職が保障されていないなどの問題から、フリーターという立場に不安を抱いている人も少なくありません。
また、ひとくちに非正規雇用といっても、派遣社員、契約社員、アルバイトなど様々な雇用形態があります。
今回は非正規雇用の中の「契約社員」の雇用形態の特徴と、キャリアアップの方法をまとめます。
【契約社員について】
契約社員(有期労働契約社員)とは、労働者と雇い主の合意によってあらかじめ働く期間が定められている雇用形態です。
(1)派遣社員との違い
派遣社員との違いは、雇用主が派遣会社を通さず直接労働者を雇うところです。
(2)正社員との違い
正社員との違いは、雇用契約で契約期間が定められていることと、多くの場合正社員と同じ福利厚生が受けられないことです。
(3)メリット、デメリット
メリットは、勤務地、転勤の有無、残業の有無などの契約条件を雇用主との交渉で決められる可能性がある点と、専門スキルがあれば正社員よりも高い給与を得られる可能性がある点。
デメリットは、正社員と同じ福利厚生やボーナスを得られない、期間満了となった時点で雇用契約が自動的に解除されるので、次の仕事の宛を探すことへの不安がつきまとう点などが挙げられます。
【契約社員がキャリアアップするには】
契約社員からキャリアアップするには、そのまま今働いている会社の正社員登用を狙うという方法があればいいのですが、会社の都合でそれが叶わないことも多いと思います。
その場合は、転職活動をしなければなりません。
一人で転職活動をするのが不安な場合は、社会人を対象に求人情報の提供、模擬面接、履歴書の書き方指導などのキャリア支援を行っている、転職エージェントというサービスを利用するといいでしょう。
これらのサービスは、求人を出している会社から料金を徴収して運営されているところがほとんどなので、求職者は無料で利用できます。
現在の仕事も続けながら、模擬面接を受けに行く時間を確保する必要はありますが、プロの力を借りることで効率的に転職活動を進める事が出来るかもしれません。
【最後に】
今回は、非正規社員の中の「契約社員」の雇用形態の特徴についてまとめました。
契約社員にもメリットはあるとはいえ、このご時世不安も大きいと思います。
ですが、現在の職種や仕事内容によってキャリアアップの方法も違ってくると思うので、ただ現状を不安がるだけではなく、一つ一つ調べたり、時には専門家の力も借りながら計画を立てていくと、キャリアアップへの手がかりが掴めるのではないでしょうか。