フリーターは本当に甘えている?
フリーターには、3つのタイプがあります。
①精神的に楽がしたいモラトリアムタイプ
②環境や健康の事情でやむ得ずタイプ
③夢を叶えるために一時的タイプなど様々です。
しかし、本人の意思とは別に、世間一般では上記3つのすべてのタイプを一括りにし、「フリーターは甘えている」という認識が高いため、批判的な意見を多く目にします。この意見について、私の経験を含めて考えてみたいと思います。
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【私の経験】
私自身、体調を崩し働けない時期がありました。
はじめは、家族や親戚、友人も心配して「大丈夫?無理しないで」とやさしい声をかけてくれました。その心遣いに、深く感謝したのをとてもよく覚えています。
働いては体調を崩し、休職し、体調が良くなればまた、求職活動をはじめる。このループを繰り返すと、「自分自身フリーターのままでもいいかな。」思い始め、いつしか感謝の気持ちは薄れました。まわりから「ちゃんとしろ、甘えるな」などの叱責を煩わしく感じていました。
その後、フリーターのままで困ったことは大きく3つありました。
【フリーターで困ったこと】
1つ目は経済的困難です。
家賃や食費、通院費など目減りする通帳を見ると悲しい気分になります。
2つ目は就職活動における年齢制限でした。
いくら条件が良いバイトでも、歳を重ねるごとに選択肢は狭くなっていきます。
3つ目は社会的信頼の薄さです。
同窓会で、友人が大手企業の役職に就いたのを聞くと、精神的にきつくなりました。
私の場合、時間は掛かりましたが、体調を整え無理のない働き方を見つけることができました。この記事を書くにあたり、あのままフリーターを続けていたらと考えるとゾっとします。
自分の好きなことに使える時間があることに満足し、自由にお金と時間を使い、いざとなれば家族に助けてもらえると勘違いしていた自分を客観的に見ると、「甘えている」と言われてもしかたなかったとわかります。そう思える自分を成長したと感じるからです。
【最後に】
他人に「甘えている」と言われると気持ちの良いものではありません。
また、「フリーターは楽だからずっとこのままでいいや」という考えや、「いつか夢が叶う日まで」という考えも危険です。
フリーターは悪いと言いたいわけではなく、最初に述べたように、やむを得ない事情でしかたなくフリーターの方もいるでしょう。ただ、この記事をご覧頂いたフリーターの方に、フリーターのままでいる危険を理解して頂き、フリーターを脱却して、明るい未来を目指すヒントになればと思います。