フリーターの不安要素と、不安から抜け出す方法
【はじめに】
アルバイト、派遣、有期契約などの非正規雇用で働く人を一般にフリーターと言います。
年によって多少の増減はあるものの、企業の正規雇用枠の少なさや、自身の私生活との兼ね合いなど、望むと望まないとに関わらずフリーターとして働く人もたくさんいます。
現代の日本では少数派ではないものの、フリーターという立場に不安を抱居ている人も少なくありません。
【なぜ、フリーターは不安なのか】
「フリーター」という言葉は、1980~1990年代のバブル期に生まれました。
バブル期には「会社に縛られない新しい働き方」、「ちょっとおしゃれな働き方」として若者を中心に注目を浴びましたが、バブルが崩壊し景気が厳しくなると、フリーターで生計を立てることは避けるべきという風潮が根強くなりました。
ご存知の方も多いかと思いますが、フリーターの不安要素には、次のようなものがあります。
1.失業の不安
アルバイト、契約社員、派遣社員などの非正規雇用は、多くの場合、その会社で働く期間が決まっています。
決められた期間が過ぎても、雇用主と相談して継続して働ける場合もありますが、自分自身の経済状況や会社の運営状態によっては厳しいことも。
そうなると、転職先を探さなくてはなりません。
転職をしながらスキルを上げて引く手あまたという人もいるかもしれませんが、正社員のように定年退職まで職が保障されていないという点は、どうしても大きな不安要素となってしまいます。
2.収入、待遇の格差
非正規雇用の社員は、多くの場合、正社員と違ってボーナスや福利厚生がありません。
こうしたことから年収や働きやすさに格差が出てきて、貯金がしづらい、病気になった場合会社に在籍したまま療養することが難しいといったデメリットがあります。
普段は、今生活していけるだけの収入があれば大丈夫かもしれませんが、いざと言う時のことを考えると不安になってしまいます。
【不安から抜け出すには】
上記に挙げたフリーターの不安要素を取り除くには、安定して長く働ける仕事を探すことが一番です。
今働いている会社で正社員登用を行っているならそれを目標に準備を進めればいいし、短時間のアルバイトで仕事以外の時間が余っているなら、簿記やWord、Excelなどの役に立ちそうな資格の勉強をしてもいいかもしれません。
状況が許すなら、一度仕事を辞めてハローワークなどが主催している職業訓練に通って勉強に集中するのも手でしょう。
そして、具体的な転職活動をする段階になったら、社会人やフリーターを対象としたキャリア支援サービスを活用し、履歴書や面接のアドバイスをもらいます。
プロの力を借りることで、自分では気づかなかった改善点が見つかり、限られた資金と時間の中でも、効率よく転職活動を進めることができます。
【最後に】
今回は、フリーターの不安要素と、不安から抜け出す方法をまとめました。
ここで取り上げたことは、転職を考えている方ならご存知の情報ばかりかもしれませんが、あらためて見てみると、今自分にできそうなことが分かってくるのではないでしょうか。