第二新卒の転職はどのくらいかかる?新卒との違いと転職成功させるやり方

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「第二新卒の転職期間はどのくらいかかるの?」「自分でも第二新卒で転職に成功できるだろうか」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。
第二新卒で転職するか悩んでいる人は少なくありません。実際、新卒で就職してから3年以内に離職して転職している人は多いです。
第二新卒は新卒採用とは違い、新卒のやり方と同じでは失敗しやすいため、転職を早期に成功させるためには正しいやり方で行うことがポイントです。

こちらの記事では、第二新卒が企業から求められる理由や第二新卒の注意点、転職を成功させるポイントについて紹介しています。第二新卒に不安を感じている方、なかなか転職先が決まらないという方でも、きっと転職成功に一歩近づけると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.第二新卒とは?


第二新卒とは、学校を卒業してから新卒で就職し1年〜3年ほど経つ若手求職者を指します。
「第二新卒」という言葉に明確な定義はありませんが、最終学歴が四年制大学のほかに、高校や専門学校、短期大学、大学院を卒業後に就職して1年〜3年ほどの人も第二新卒とよばれます。

第二新卒の年齢は最終学歴によって異なりますが、おおよそ25〜27歳までの人を指します。
第二新卒の特徴は、採用においてポテンシャルを重視されやすいことです。スキルや経験がなくても、新卒採用と同様に本人の人柄や熱意などを重視して選考が行われる傾向にあります。

また、転職市場において第二新卒の需要は高まっており、転職サイトの求人には、業種・職種問わず「第二新卒歓迎」と書かれていることも多いです。企業によって第二新卒の定義は異なるので、「第二新卒歓迎」などの記載がなくても募集条件をクリアしていれば中途採用を受けられる可能性があります。

2.第二新卒が企業から求められる理由


第二新卒が企業から求められる理由は下記の2つです。

(1)新卒が3年以内に転職する割合

厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します」によれば、新卒として就職して3年以内に離職する人の割合は次のような結果となっています。

参照:新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します|厚生労働省

最終学歴により3年以内の離職率に差があるものの、およそ3人に1人が就職して3年以内に離職しています。

また、同調査によれば、高校卒・大学卒ともに宿泊業・飲食サービス業での離職率が高く、高校卒の場合は離職率62.6%、大学卒の場合は離職率51.4%と半数以上が離職していることがわかります。

下記の記事では第二新卒の転職理由別に前向きな退職理由を解説しているので、参考にしてみてください。

【転職理由別】第二新卒の本音の転職理由と回答例10選

2023.07.03

(2)企業が第二新卒を採用するメリット


企業が第二新卒を採用するメリットとしては、以下があります。

企業が第二新卒を採用するメリット

・基本的なビジネスマナーが身についている

・組織が活性化できる

・人材不足が深刻化している場合に補完となる

・将来のコア人材として育成できる

第二新卒は1〜3年未満とはいえ社会人経験を積んでおり、社会人としての常識やビジネスマナーを身につけていることを期待して、第二新卒を採用する企業も多いです。

さらに、第二新卒は伸び代があり大きく成長する可能性を秘めています。入社後に多くのことを吸収して成長し続ける若手がいれば、他の従業員にも伝播して組織活性化を図れるのも企業にとってのメリットです。

また、人材不足に悩んでいる企業にとってもメリットがあります。新卒採用の場合、優秀な人材は早期に内定が決まるなど、企業間での人材の獲得競争が激しいです。

そのため、新卒にこだわる必要がないと考え、第二新卒を採用することに力を入れている企業も多いです。

そのほか、企業にとって第二新卒は将来のコア人材として育成できます。同じ企業で長く働いていた人材を中途採用するケースでは、前職の働き方に慣れすぎて、転職後に自社の社風・考え方に上手くなじめずなかなか成果を出せないことも少なくありません。
一方、第二新卒は自社の社風にすぐになじんで、自社で成果を出せるコア人材に成長してもらえる可能性があります。

3.第二新卒の転職での注意点


第二新卒の転職での注意点は下記の5つです。

(1)新卒の就活と同様に活動してしまう

第二新卒は、新卒の就活とは異なるアプローチが必要です。
新卒時はできる限り多くの会社にエントリーしたり、会社説明会に参加したりして、数をこなすのが一般的です。新卒時は基本的に誰もが社会人としてのスキルや経験を持っていないため、志望動機などの書類を作りこまなくても、ある程度採用を得られるでしょう。

一方で、第二新卒の転職活動は企業から期待されていることや求められるスキルが新卒時とは違うため、新卒時と同じように行ってもうまくいかない可能性が高いです。

第二新卒を長引かせずに成功させるためには、志望動機やキャリアプランなどを明確にして新卒時よりも具体的な目的を持って転職活動に臨むことが大切です。

(2)退職理由が他責である

第二新卒で転職を成功させるためには、退職理由が他責になっていないか注意しましょう。
転職活動をはじめるきっかけが会社への不満という人もいるでしょう。
不満を会社・まわりの人のせいにしている状態では、転職活動がうまく進まない可能性があります。

まわりの人のせいにする「他責思考」が強い人は、「自分で改善したり成長したりする努力が足りないのでは?」と判断され、採用時にマイナスに評価されやすいです。

「残業が多すぎたから」「上司と合わなかったから」など、実際に本当の転職理由だとしても会社のせいにするのではなく、その経験を経て今後どのようなことを実現したいのか前向きな改善策まで考えることが大切です。
何かトラブルが発生しても自分で反省・改善しようと取り組める自責思考が強い人は、採用担当者から高く評価されるでしょう。

(3)自分を客観視できていない

自分を客観視できていない人は、第二新卒の転職活動がうまくいかない可能性があるため注意が必要です。

転職先に求める条件は人それぞれ異なりますが、「高収入」「大企業・有名企業」「ワークライフバランスを重視」など、希望条件を高くもちすぎると求人が限られてしまいます。
さらに、好条件の求人は他の求職者も狙っているので競争が激しく、採用ハードルが高くなります。

第二新卒で理想ばかりを求めていては、転職活動が長引いたり自分に合う企業を見落としたりすることもあるので注意しましょう。
自分を客観視することで、自分が本当に譲れない条件が見えてきて、マッチする企業に出会いやすくなります。

(4)転職活動のスケジュール感がわからない


転職活動のスケジュール感がわからないと、転職活動をスムーズに進められないため、注意が必要
です。
転職活動のスケジュール感は、選考期間や時期など新卒の就職活動時とは異なります。

新卒時と違って、入社時期が一斉のタイミングではなく、転職活動は明確な期限がないため、続けようと思えばいつまでも続けられますが、転職活動が長引くと疲れて妥協しやすくなる一方で、理想が高まって判断基準がブレることもあります。

企業の採用が増えるのは春と秋の年に2回です。入社時期の1〜3ヶ月前から募集が始まることが多いので、第二新卒で転職を考えている人は、その逆算したタイミングで転職活動を始めることをおすすめします。

早期に第二新卒の転職活動を成功させるためにも、スケジュール管理に力を入れましょう。
また、第二新卒が転職活動を始める時期の目安について詳しく知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。

第二新卒が転職を始める時期はいつ?活動を計画的に進めるコツ

2019.10.31

(5)転職後のビジョンが描けていない

転職のビジョンを描いていないまま転職活動を始めてしまうと、またミスマッチを起こすかもしれません。
転職のビジョンとは、将来的になりたい自分を想像してそれを実現するために必要な経験・知識・目標を立てることです。

同じ過ちを繰り返さないためにも、第二新卒の転職活動を始める際は改めて自分の目指す将来の姿を想像し、転職後のビジョンをしっかりと描いたうえで業界・企業研究を行いましょう。

4.第二新卒の転職を成功させるポイント


第二新卒の転職を成功させるためポイントは次の5つです。

(1)自分を客観視して自己分析する


転職活動する際は、自分を客観視して自己分析をすることが大切
です。
新卒とは異なり、第二新卒の強みは一度社会人として働いた経験をもとにして自己分析ができることです。

社会人として何を経験して、そのうえで今後どのようなキャリアを積みたいのかといった自己分析ができていると、志望動機に深みや説得力をもたせることができます。

自己分析で考えるべき要素には、たとえば下記のものがあります。

自己分析で考えるべき要素

・自分が情熱を注げる仕事は何か

・やりたい仕事は何か

・自分の得意なことは何か

・働いるときに評価されたことは何か

・仕事に対しての考え方

・なりたい自分像

・将来のビジョン

第二新卒は若さやポテンシャル以外にも、社会人として働いてきた経験やスキルもチェックされます。新卒で就職して得られた経験や実績などを踏まえて、面接時にアピールできるように自分を客観視して振り返ってみましょう。

(2)情報収集して企業研究する


第二新卒で自分にマッチした企業に転職するために、情報収集して企業研究をしましょう。
転職時の面接では、業界や企業について聞かれることが多いです。研究不足で曖昧な回答をしてしまうと、熱意が足りないと評価される可能性があります。
逆に、何を聞かれても明確に具体性を持って回答ができれば、熱意が伝わって高く評価してもらえるでしょう。

特に、未経験の業種・職種にチャレンジする場合は、徹底的に業界研究をしておくことで、「初めてでわからないこともしっかり調べてきている」と、より熱意が感じられます。

企業研究は企業のホームページや採用サイトのほかに、口コミ情報サイトをチェックしておくことも大切です。企業研究を徹底的に行えば、その企業の雰囲気や業界的な立ち位置、実際に働く人の声も把握でき、ミスマッチを防ぐことにもつながります。

(3)基本的なビジネススキル・マナーを身につける

基本的なビジネススキルとビジネスマナーを身につけておくことも第二新卒を成功させるポイントです。
第二新卒は、新卒時と違って基本的なビジネススキルやビジネスマナーが身についていることを期待されます。

高いスキルを有しておく必要はありません。たとえば、社会人としての話し方やメールの書き方、名刺交換の方法などの基本的なビジネススキルは身につけておくことが大切です。
また、これまでの経験を経たことで、転職先の企業でどのような貢献ができるのかアピールしましょう。

(4)書類作成、面接対策を徹底する


第二新卒で転職を成功させるために、書類作成や面接対策を徹底的に行いましょう。

転職活動する際には、履歴書や職務経歴書などの応募書類が必要になるため、正しい書類の書き方や魅力的な書き方を理解しておくことがポイントです。

採用担当者は応募者全員の書類を熟読できるわけではないため、自分を採用するメリットが端的に伝わる書類の書き方をしておくと、採用担当者の目を引くことができます。

そのほか、面接を通過して内定を獲得するためには面接対策も必要です。面接は思っている以上に緊張してしまい、自分の魅力を100%アピールできなかったとなりやすいです。

面接対策を徹底しておけば、どのようなことを聞かれてもはっきりとした回答ができるようになり、採用に一歩近づくことができます。
第二新卒が自己PRするときのポイントや面接対策についてはこちらの記事で、詳しく解説しているのであわせて参考にしてみてください。

第二新卒が自己PRするときのポイントは?【パターン別例文付き】

2019.10.18

第二新卒が面接でチェックされやすい点と聞かれやすい質問&回答例

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(5)転職エージェントに相談する

第二新卒の転職を成功させるために、転職エージェントに相談しましょう。
転職エージェントを利用すれば、自己分析や業界・職種研究はもちろん、書類作成や面接対策など転職のトータルサポートを無料で受けられます。

さらに、自分ではわからない自分にマッチした求人を紹介してもらえるほか、なかには非公開求人の紹介や推薦で条件のいい求人に応募できるチャンスもあります。

第二新卒の転職活動も、転職のプロであるキャリアアドバイザーと一緒に伴走しながら転職成功を目指せるのが転職エージェントのメリットです。

転職に不安を感じている方や書類の書き方がわからない方、自分に合う求人がわからない方はぜひ転職エージェントを利用してみてください。

まとめ


今回の記事では、第二新卒の定義や第二新卒が企業から求められる理由、第二新卒の転職の注意点、成功させるポイントについて紹介しました。

第二新卒は新卒で就職して1〜3年未満で転職する人のことを指します。実際に3年以内に離職する人は3人に1人と少なくありません。
企業にとっても、第二新卒を採用すれば組織が活性化したりコア人材を育成できたりするなどのメリットがあるため、第二新卒の需要は大きいです。

第二新卒の転職を成功させるためには、新卒の就活のようなやり方ではなく、社会人経験を経たうえでの自己分析や将来のビジョンを描き明確にしておくことが大切です。

第二新卒の転職のやり方に悩みや不安がある人は、転職エージェントを利用しましょう。
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