給料のうち手当は1割を占める?どんな種類があるの?
職場から受取る給料の中には、基本給以外に手当が含まれることがあります。勤務先によって異なりますが、住宅手当や家族手当、通勤手当など色々な種類があり、資本金5億円以上で労働者1,000人以上いる企業を対象に実施した「平成27年賃金事情等総合調査」によると賃金の1割程手当が支給されているという結果も出ているくらいです。
基本給とは?
基本給は、年齢や勤続年数などによって決定する年齢・勤続給、そして業務内容などで決まる職務・能力給に分類されます。他にも業績によって業績・成果給などもあります。
職務・能力給が全体の3割を占めますが、仕事や業務の内容で給与が大きく影響を受けると言えるでしょう。
手当とはどのような費用?
手当は給与の中で、基本給以外に諸費用として支払われる賃金で、職務や勤務条件、時間外労働、生計費、賞与などに基づいて支給されます。
種類としては会社によって名称など異なりますが、住宅手当、家族手当、扶養手当、通勤手当、役職手当、地域手当、資格手当、技能手当、時間外手当などです。
・手当の分類
手当は職務関連のものと生活関連のものに分けることができます。
職務関連の手当には、技能手当、役付手当、特殊勤務手当などがあり、仕事や業務の内容で支給され決まる手当なので勤務状況や昇格などで受取る金額が異なります。
生活関連の手当には、家族手当、通勤手当、住宅手当、出向手当、地域手当などがあります。生活を支援するための意味合いが強く、扶養している家族の有無や住んでいる場所などによって支給されます。
・マイホーム購入予定がある人は住宅手当の確認を
住宅手当は扶養親族がいるか、住む家が自宅か賃貸かなどで支給額が変化します。借家など賃貸のほうが多く支給される傾向が強いので、マイホームを購入する予定がある人は購入後に手当がどのくらい変動するかを確認しておきましょう。
・家族手当は制限が設けられていることもある
また、家族手当は約2割の会社では支給の制度が設けられていませんし、制度が設けられていても配偶者手当の有無、支給は第1、2子までといった人数制限、支給する額の上限など、会社によっては設定されていることもあります。
給料のほとんどを手当が占める会社は損?
手当は多ければ多いほど良いですが、注意したいのが給与のほとんどが手当で基本給が少額という取り決めの会社です。
毎月受取る額が同じなら問題ないと思うかもしれませんが、賞与や退職金は基本給を基準にして支給されることが多いので注意しましょう。
毎月の給料や賞与、退職金などがどのような取り決めで支給されるのか、内容をしっかりと確認しておくことが大切だと言えます。