【社会人3年目の転職で知るべきこと全て】転職実態やメリット・転職の流れ
「社会人3年目で転職してもいいのかな?」
このようなお悩みはありませんか?
実は、社会人3年目の半数以上は転職を検討しているんです!
また、社会人3年目は転職で未経験の仕事にも挑戦しやすいといわれています。
この記事では、転職を検討している社会人3年目の方に向けて、転職実態やメリット・デメリットを紹介します。
併せて、転職活動の流れと転職を成功させるコツも解説しますので、転職を考えている社会人3年目の方は、ぜひ参考にしてください。
1.社会人3年目の転職実態
社会人3年目の転職実態を以下の3点から解説します。
順に説明します。
(1)社会人3年目で転職を考える人は多い?
(株)ディスコの2019年の調査では、社会人3年目の51.1%が転職を検討していることがわかっています。
引用:若手(入社1〜3年目)社員のキャリア満足度調査|株式会社ディスコ
上記の調査では、「現在転職活動中」と答えた割合は入社2年目が最も多いものの、「転職活動はしていないが検討中」は入社3年目が最も多い結果が出ています。
このことから、入社3年目で転職を考える人は多いといえます。
また、厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」では、離職している社会人3年目の割合は高卒者が8.1%、 短大などの卒業者が10.6%、大卒者が8.3%という結果が出ました。
実際に転職をした社会人3年目は、全体の約1割存在しているのです。
(2)社会人3年目の転職理由とは?
社会人3年目の転職理由は、会社の労働条件や待遇、職場環境があげられています。
以下は、厚生労働省の「雇用動向調査」をもとに作成した離職理由の表です。
年齢 | 離職理由 |
20~24歳 |
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25~29歳 |
|
20代前半は男女共通で労働条件や給与、人間関係が離職理由として多くあげられてます。
20代後半は、前半と同様労働条件や給与があげられている一方で、会社の将来性や仕事内容が離職理由になるケースが増えています。
(3)社会人3年目の転職後の変化は?
転職したことで、離職理由となっている仕事の悩みを解消した20代は少なくありません。
(株)マイナビが実施した「転職動向調査 2022年版(2021年実績)」で、20代の多くが答えた「直近の転職後の変化」は以下のとおりです。
- 仕事に取り組みやすくなった
- 1日当たりの労働時間が減った
- 自分に合った仕事ができるようになった
- 仕事のやりがいが感じられるようになった
- 年収が上がった
- 人間関係が良くなった
上記の調査から、20代の転職後の変化としては「労働時間が減った」「人間関係が良くなった」「年収が上がった」などがあがっており、転職によって前職での悩みを解決した人が多いことがわかります。
2.社会人3年目の転職活動は有利といわれる3つの理由
一般的に社会人3年目の転職活動は有利といわれており、その理由は以下の3つが考えられます。
順に説明します。
(1)第二新卒として転職活動ができる
(株)リクルートの「若手の中途採用・転職意識の動向」の人事担当者向けに行った「『第二新卒』は何歳までと定義されていますか」という質問では、「25歳まで」が23.4%と最も多い回答となりました。
このことから、社会人3年目は第二新卒を歓迎する企業などに挑戦できるため、30代以上の転職希望者よりも転職先の幅が広いといえます。
(2)企業からの需要が高く未経験の仕事にも挑戦しやすい
社会人3年目は、若手であることから企業からの需要が高い傾向にあります。
以下は、(株)マイナビが企業に対して実施した「中途採用活動企業の正社員過不足感」調査の結果です。
引用:中途採用・転職活動の定点調査(2022年8月)|株式会社マイナビ
上記のデータでは、約7割の企業が20代の人材不足を感じていることがわかります。
この数値は他の年代よりも高く、20代人材の需要の高さがうかがえます。
加えて、社会人3年目は前職に染まりきっていないため、企業の仕事の進め方などに柔軟に対応できる点も企業からの需要が高い理由です。
以上のことから、社会人3年目は未経験の仕事であっても挑戦しやすい年齢といえるでしょう。
(3)社会人1・2年目よりもアピールポイントが多い
社会人3年目は、1・2年目よりも社会人経験が長いため、ビジネスマナーやスキルを身に付けています。
また社会人3年目の場合は、仕事で成果を出していることもあり、選考で「即戦力」をアピールできることもあります。
社会人1・2年目と同様の若さがありながらも、1・2年目の人材より経験があることが社会人3年目の強みといえるでしょう。
3.社会人3年目の転職で考えられる2つのデメリット
前述のとおり、社会人3年目は転職活動を行うメリットがありますが、デメリットもあります。
(1)企業によってはネガティブな印象を持たれてしまう
企業によっては、入社3年目で転職することを早期離職と捉えて、「採用してもすぐに辞めるのではないか」と思うケースがあります。
そういった企業の場合は、選考を受けてもなかなか評価してもらえないでしょう。
そのため、離職理由や転職先でのキャリアプランなどはしっかりと考えておくことが大切です。
(2)年収が下がってしまう可能性がある
未経験の仕事を目指す際は一から仕事を教わる必要があるため、新卒と同様の給与になってしまうことが少なくありません。
また、前職で昇進していた場合、転職先でも同じ役職に就けるとは限らず、結果的に給与が下がってしまうおそれもあります。
特に給与の決定方法が年功序列の企業は、前職で経験を積んでいても1年目の給与からスタートする可能性が高いでしょう。
以下の記事では、20代の転職後の年収の変化について解説していますので、こちらも参考にしてください。
4.社会人3年目の転職を成功させる5つのステップ
社会人3年目で、最適な転職をするための5つのステップを紹介します。
順に説明します。
(1)本当に転職すべきなのか考える
まずは転職活動を始める前に、本当に転職すべきなのか現状と向き合うことが大切です。
具体的な方法としては今抱えている悩みを書き出し、その悩みが自分に及ぼしている影響・悩みを解決するために行ったこと・悩みの解決方法を考えます。
現状を可視化したうえで、仕事や会社への不満は「転職でしか解決できないことなのか」を判断しましょう。
たとえば業務量を上司に相談したり、人事異動の希望を出したりすることで、転職しなくても仕事の悩みを解決できるケースがあります。
しかし、慢性的に人手不足で業務量を減らせない、パワハラが常態化しているなど、会社の体制に問題があって改善される見込みがない場合は転職を視野に入れましょう。
また、赤字続きで会社の将来性が不安な場合や、挑戦したい仕事が決まっている人は転職をおすすめします。
このように、現状の分析を行って転職理由を明確にすると次の会社選びの基準がわかるだけでなく、選考で聞かれる可能性が高い転職理由や志望理由を考える際にも役立ちます。
(2)自分のスキルや経験の棚卸しをする
転職活動を行ううえでは、自分の強みを理解することも重要です。
自己理解を深めるためにも、以下のことを書き出してみましょう。
- これまで担当した業務内容
- 担当した業務上の目標
- 業務の遂行で大切にしたこと
- 目標を達成するまでに行ったこと・業務で工夫したこと
- 業務で得られた成果
- 業務を通して学んだこと・スキル
社会人3年目の場合、大きな成果を書き出すことが難しいこともありますが、3年間の経験や業務から学んだことはあるはずです。
数値的な実績がない人は、顧客や上司から褒められたこと・評価されたことを書き出してみましょう。
これまでの経験を振り返ることで、自分の適性や転職活動でのアピール材料が見えてきます。
(3)キャリアプランを明確にする
ベストな転職をするためには、自分の目指す将来像とその道筋を考えることもポイントの一つです。
以下を参考にキャリアプランを考えてみましょう。
- 仕事で大切にしたいことは何か
- 転職によって実現したいことは何か
- 将来どのように生きていきたいか
- 上記を実現するためにはどのような仕事を目指すべきなのか
- 自分のスキルや経験を活かせそうな仕事は何か
上記を書き出していくことで、次に目指したい会社像や希望条件が見えてきます。
また、キャリアプランを考えておくと、転職活動での自己PRでも活かせます。
会社によっては社会人3年目に対して早期離職の懸念をもつこともあるため、長期的なキャリアプランを立てて、次の転職先では長く働く意思を伝えることが大切です。
(4)転職支援サービスを活用する
転職活動を円滑に進めるためには、転職支援サービスの活用が必要不可欠です。
転職サイトや企業のWebサイトなどから求人応募をして転職活動を行う方法もありますが、応募先とのやり取りや選考対策、企業研究などはすべて自分で行わなければなりません。
転職支援サービスでは、職業相談や求人紹介、選考対策などのサポートをしてくれるため、自分に合った求人を見つけやすいだけでなく、効果的な選考対策ができます。
転職支援サービスを行う機関にはハローワークと転職エージェントがあり、どちらも求職者は無料で利用が可能ですが、以下の特徴があります。
ハローワーク |
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転職エージェント |
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地元の中小企業への転職を目指す方はハローワーク、年収を上げたい・大企業に転職したい方は転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントは数多くあり、転職エージェントによって得意な分野や保有する求人の傾向は異なります。
社会人3年目の転職希望者向きの転職エージェントは、キャリアスタートです。
キャリアスタートでは若手の転職希望者の強みを見極めて希望条件に合う会社を紹介しているため、入社後の定着率は92%以上、年収アップ率は83%です。
「転職すべきか悩んでいる」「自分に合った仕事はなんだろう?」といった相談も可能なので、転職を考えている方は今すぐキャリアスタートに相談しましょう。
以下の記事では、社会人3年目を含む第二新卒におすすめの転職エージェントを紹介していますので、こちらも参考にしてください。
(5)選考対策を徹底する
入社したい会社を見つけたら、選考対策を行いましょう。
前項までで紹介した、転職理由や自分の強み・スキル、キャリアプランをもとに、応募書類や面接の準備をします。
選考対策を行ううえでのポイントは、第三者に見てもらうことです。
伝わりにくい部分がないか、話し方に問題はないかなどを客観的にアドバイスしてもらいましょう。
転職エージェントでは、キャリアのプロが応募先企業に合わせた選考対策を行っています。
選考通過率がグンと上がるので、転職エージェントの選考対策のサポートも活用しましょう。
まとめ
本記事では社会人3年目の方に向けて、転職実態と転職のメリット・デメリット、転職活動の流れを紹介しました。
転職を考える社会人3年目は多く存在し、転職によって仕事の悩みを解決するケースもありますが、準備を十分行わないまま転職すると失敗してしまう可能性があります。
「そもそも転職した方がいいのか?」「自分の強みを活かせる仕事はあるのか」といったことを考えてもなかなか答えが出ない場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。