「フリーターは何歳まで許される?」
「30代でフリーターはやばい?就職したくても、やり方がわからない」
このような疑問をお持ちの方もいるでしょう。
フリーターの限界年齢は29歳までといわれていますが、年齢に関係なく正社員になりたいと思った時点で動き出すべきです。
この記事では、フリーターのままで許されるのは何歳までか、正社員を目指すべき理由や就職の方法をまとめています。
また、最後にフリーターの方が抱く年齢についての疑問への回答、おすすめの就職エージェントも紹介しています。
「フリーターでいられるのは何歳までか」と危機感を覚えている方は、ぜひご一読ください。
フリーターのままで許されるのは何歳までか
「何歳まではフリーターでいてよい」という明確な決まりはなく、早めに就職活動をするにこしたことはありません。
フリーターのままでいればいるほど、就職難易度が上がるからです。
あくまで目安として、ここから説明するフリーターで許される年齢を参考にしてください。
- フリーター継続期間が長引くと就職率は下がる
- 29歳までには正社員を目指すべき
- 第二新卒枠を狙うなら25歳までに就職活動を始める
- 新卒と同等の扱いを受けたいなら22歳までに正社員を目指す
フリーター継続期間が長引くと就職率は下がる
フリーター期間が長期化、つまり高年齢化すればするほど就職が難しくなります。
労働政策研究・研修機構の調査によると、フリーターから正社員になれた人の割合はフリーター期間が長いほど低下します。
フリーター期間が長いと「仕事が続かないタイプなのでは」「この年齢になるまで、フラフラしていたのか」という目で見られてしまい、就職時の評価にも響くからです。
また、就職市場では30歳以上の転職者はすでに正社員を経験し、ある程度のスキルやポジションを築いた人がほとんどです。
つまりライバルが強い状態になるため、可能な限り20代のうちに転職をした方がよいでしょう。
29歳までには正社員を目指すべき
遅くとも29歳までにはフリーターを卒業するとよいでしょう。
20代から30代に切り替わると未経験でもできる求人案件が激減し、就職難易度は上がるためです。
企業としても「20代の伸び代がある若手を育てたい」という思いがあり、30代になると未経験OKの求人であっても採用率が下がる可能性があります。
そのため30代を迎える前の29歳までにフリーターから正社員を目指した方が、就職成功率は高くなると考えられます。
第二新卒枠を狙うなら25歳までに就職活動を始める
第二新卒枠で正社員に就職したいなら、25歳までにフリーターから抜け出すべく行動を始めましょう。
第二新卒枠とは新卒入社から3年以内、つまり25歳で転職する人を意味します。
25歳という若い年齢なら正社員経験がなくても、第二新卒枠と同等の扱いで就職できるチャンスがあります。
新卒と同等の扱いを受けたいなら22歳までに正社員を目指す
あなたがまだ10代あるいは21歳までなら、22歳までにフリーターから正社員を目指しましょう。
大学卒業後の新卒と同じ扱いで就職できる可能性があります。
企業が新卒に求めるのは社会経験ではなく、伸び代とポテンシャルです。
フリーターで自信が持てるスキルを身につけていなくても採用される可能性は高いです。
フリーターとは何歳まで?定義を解説
そもそもフリーターとは公的に何歳までのことをいうのでしょうか。
フリーターの定義について、厚生労働省の見解に基づき説明します。
- 厚生労働省による定義ではフリーターは34歳まで
- 35歳以上は「高齢フリーター」「中高年フリーター」
厚生労働省による定義ではフリーターは34歳まで
厚生労働省によると、フリーターの定義は34歳までとされています。
その他、女性は学校を卒業しており未婚であるなど以下のような細かな定義もあります。
「フリーター」の定義は、15~34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者とし、
1 雇用者のうち勤め先における呼称が「パート」又は「アルバイト」である者、
2 完全失業者のうち探している仕事の形態が「パート・アルバイト」の者、
3 非労働力人口のうち希望する仕事の形態が「パート・アルバイト」で、
家事・通学等していない者
35歳以上は「高齢フリーター」「中高年フリーター」
35歳を超えたアルバイト労働者は「高齢フリーター」や「中高年フリーター」と呼ばれます。
34歳までのフリーターとは意味合いが異なり、長期的に安定した職を持たない中高年の総称としてこのように呼称されています。
年齢に関係なく早めに正社員を目指すべき5つの理由
冒頭で年齢に関係なく早めにフリーターを抜け出すべきと説明しましたが、それには以下のような理由があります。
- 年齢を重ねるほど正社員としての就職成功率が下がる
- 若い方が新しい環境に適応しやすい
- 収入が安定するため余裕を持った暮らしができる
- 年金受給額が増える
- 家を買うなど大きな出費がある場合にローンが組める
年齢を重ねるほど正社員としての就職成功率が下がる
フリーター期間が長くなり年齢を重ねれば、それだけ正社員としての就職成功率は下がります。
30代以上の求人では、主任や課長候補などある程度のポジションを見越しての転職が主体となり、正社員経験がなければマッチする求人が見つかりにくくなります。
また、すでに正社員として実績やスキルを積んだ人がライバルとなるため、フリーターから正社員を目指す方にとっては不利な状況になりやすいです。
若い方が新しい環境に適応しやすい
人は年齢を重ねるほど自分の経験や知識に固執し、新しい環境を受け入れるのが困難になります。
そのため、若いうちに正社員として社会経験を積んだ方が、会社員という働き方に早く適応できるでしょう。
新しい仕事や人間関係、フリーター時代には不要だったビジネス常識を学ぶためにも、若いうちに正社員を目指してください。
収入が安定するため余裕を持った暮らしができる
厚生労働省の調査によると、正社員と非正規雇用の賃金格差は20〜24歳で85.2万円、25〜29歳で82.1万円と大きな差が出ています。
残念ながらフリーターで安定した収入を得るのは難しく、正社員のように有給休暇やボーナスなどもないため、生活に余裕がないフリーターは非常に多いです。
早期にフリーターを抜け出して正社員として働けば、安定した給与を得て余裕のある暮らしができるでしょう。
年金受給額が増える
正社員として働くことで「厚生年金」に加入でき、将来の年金受給額が上乗せされます。
基本的にフリーターが支払うのは国民年金のみで、毎月の受給額は5万円程度です。
しかし、厚生年金に加入すれば国民年金に上乗せした受給額を受け取れるようになります。
将来の備えとしてもフリーターのままでいるよりも、厚生年金などの社会保障を受けられる正社員になった方が安心だといえるでしょう。
家を買うなど大きな出費がある場合にローンが組める
フリーターは安定した収入がないことから社会的信用が得られず、ローンが組めなかったり、カード審査に通らないケースが多々あります。
しかし、正社員は安定した収入があるとみなされるため、ローン審査やカードの審査にも通りやすいです。
フリーターが正社員について感じるデメリットとその解決策
今この記事を読んでいる方は、年齢からフリーターでいることに焦りを感じつつも、正社員になるデメリットに対して不安を感じているでしょう。
フリーターの方が正社員に対してもつ以下のようなネガティブなイメージと、その解決策について解説します。
- 長期休暇が取れず自由がなくなる
- 万が一仕事が合わなくても簡単に辞められない
- 時間に自由が効かずやりたいことができなくなる
長期休暇が取れず自由がなくなる
フリーターの方は「正社員になると休みが自由に取れず自由がない」と思いがちです。
しかし、正社員には有給休暇という制度があり、長期休暇の取得は可能です。
一般的な企業は月曜から金曜までの週5日勤務が多いですが、有給を使えば平日休みも取得できます。
もちろんフリーターほど自由に休みは取れませんが、旅行にいけなくなったり、友達と遊べなくなったりはしません。
また、有給により休みを取っても大きく給料に変動がない点もメリットです。
万が一仕事が合わなくても簡単に辞められない
「正社員になったら、仕事が合わなくても辞められない」と思っている方も多いです。
しかし、正社員に限らず全ての労働者には「辞める権利」が保障されており、転職はできます。
もちろん短期で会社を転々としていると就職や転職時に不利となるため、ある程度の我慢は必要ですが、辞められないわけではありません。
仕事との相性が心配だったり、正社員として働けるか不安な人は、派遣社員などの非正規雇用から一般企業の仕事になれる方法もおすすめです。
時間に自由が効かずやりたいことができなくなる
正社員は基本的に勤務時間が決まっているため、好きなことができなくなると心配している人もいるでしょう。
確かに正社員は9時〜18時など労働時間が決まっていますが、有給を使って趣味に充てることは可能です。
また、残業がほぼない職場であれば定時退社後に何をしても自由なので、終業後に趣味を続けることもできます。
副業が許可されている会社であれば、就業後にやりたいことを副業として続けられます。
フリーターから正社員になったからといって、やりたいことを諦める必要はありません。
フリーターが就職を始める方法
フリーターから抜け出したいなら、早めに就職活動を始めましょう。
具体的にどのような方法でフリーターから正社員を目指すのかを説明します。
- まずは求人情報をチェックしてやりたい仕事に応募してみる
- アルバイト先の正社員登用を利用する
- 派遣社員などで社会経験を積む
- フリーターの正社員就職に強いエージェントを利用する
まずは求人情報をチェックしてやりたい仕事に応募してみる
正社員を目指すにはまず、求人情報をチェックしてみましょう。
求人情報を見ていくうちに、興味を惹かれる仕事や環境の良さそうな職場が見つかるはずです。
少しでも興味が出たら、求人情報に応募して面接の予約を入れます。
すぐに合格するとは限りませんが、まず求人に応募するのがフリーターから抜け出す第一歩です。
アルバイト先の正社員登用を利用する
長年アルバイトを続けているなら、そのまま正社員にしてもらえるかもしれません。
まずはアルバイト先の店長に、正社員登用制度があるか確認し、正社員になりたい旨を伝えましょう。
慣れた仕事なので環境の変化もなく、正社員という安定した社会的なポジションを手に入れられます。
派遣社員などで社会経験を積む
フリーターからいきなり正社員になるのが怖い方は、派遣社員などで社会経験を積みましょう。
派遣社員は正社員ほどの責任は負わなくてよく、一般的な企業でのコミュニケーションやビジネスマナーを覚えられます。
また、派遣社員からの正社員登用を取り入れている企業も多いため、長年派遣社員として勤務すればエスカレーター式に正社員になれる可能性もあります。
また、契約期間は1〜3ヶ月の短期のものが多く、万が一仕事が合わなければ契約更新時に辞退できる点もメリットです。
フリーターの正社員就職に強いエージェントを利用する
フリーターからの就職活動自体に自信が持てないなら、就職エージェントを利用しましょう。
就職エージェントとは就職やキャリア形成に知見の深いプロが、就職活動をサポートしてくれるサービスです。
今までの経歴やスキルから最適な職場を一緒に探し、就職活動の進め方や書類作り、面談のサポートまでしてくれます。
これまで就職活動をした経験がない方の心強い味方になってくれるので、ぜひエージェントを活用してみましょう。
フリーターの就職の流れについては、以下の記事でも詳しく説明しています。
フリーターを何歳まで続けられるかについてのQ&A
最後に「フリーターを何歳まで続けられるか」と悩む方が抱える疑問への回答をまとめます。
- フリーターで親の扶養に入っています。何歳まで扶養に入っていられますか?
- すでに30を超えている中高年フリーターでも、正社員就職は可能ですか?
Q1.フリーターで親の扶養に入っています。何歳まで扶養に入っていられますか?
親の扶養に年齢制限はなく、年収103万円以下であれば、何歳になっても扶養のままでいられます。
ただし、フリーターとして年収が103万円を超える場合、また正社員として就職する場合は所得額が上記の規定を超えるため不要には入れません。
Q2.すでに30を超えている中高年フリーターでも、正社員就職は可能ですか?
30を超えていても正社員として就職できます。
ただし、20代での転職よりもライバルが強く、企業からの目が厳しくなるのは事実です。
なるべく早めに就職先を探すこと、また就職先に条件をつけすぎないようにすれば、就職先は見つかるでしょう。
フリーターから正社員を狙うならキャリアスタートへご相談ください
年齢的に「そろそろフリーターのままではやばい」と思っているなら、キャリアスタートにご相談ください。
あなたの職歴やスキル、適正を見極めたうえで最適な職場探しから就職まで、総合的なサポートをいたします。
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