「フリーターだけど一人暮らしがしたい」
「アルバイトだと物件審査が通らないって本当?」
フリーターでも一人暮らしは可能ですが、収入と支出のバランスをしっかり管理することが重要です。
初期費用や毎月の生活費を考慮した計画的な準備が必要になります。
本記事では、フリーターが一人暮らしをするために知っておくべき費用や注意点、そして物件の審査に通るためのコツを詳しく解説します。
安定した一人暮らしを実現するためのポイントをしっかり押さえて、快適な生活をスタートさせましょう。
1. フリーターの一人暮らしは可能?

フリーターの一人暮らしは可能ですが、実家暮らしよりも生活費がかかることは確かです。
まずは一人で暮らすうえでかかる費用を把握しておきましょう。
(1)一人暮らしにかかる生活費
フリーターが一人暮らしをする場合は、生活費のすべてを自分で負担しなければなりません。
例えば、東京都で一人暮らしをする場合の生活費の平均は167,620円です。(出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)、家計調査、家計収支編、単身世帯)
以下に、一般的な一人暮らしの生活費の費用項目と金額を紹介します。
- 家賃:3〜8万円(地域による)
- 水道光熱費:1万円前後
- 食費:3〜4万円
- 通信費:1万円前後
- 日用品費:5,000円程度
- 交通費:5,000〜1万円
- 娯楽費・交際費:1〜2万円
これらを合計すると、最低でも月に10万円、平均的には15〜20万円の生活費が必要になります。
この金額を継続して稼ぎ続けられるかどうかをよく考えましょう。
上京して一人暮らしを考えている方向けの記事もあるので、こちらも参考にしてください。
(2)フリーターの月収平均
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査結果」によると、フリーターを含む非正規雇用者の平均年収は約202万円で、月収にすると約16.8万円です。
しかし、税金や社会保険料を差し引くと手取りは14万円程度になります。
時給1,000円のアルバイトで月収20万円を得るには、週5日働いて1日8時間以上の労働が必要です。
シフトの変動や体調不良などがあると給与が減るので、生活費を毎月の収入目標とし、労働時間やシフトの回数を調整しなければなりません。
2. フリーターが一人暮らしの前に用意すべき資金

一人暮らしで必要なのは毎月の生活費だけではありません。
一人暮らしを始めるための資金として、以下のような費用が必要です。
- 物件の初期費用
- 引っ越し費用
- 家具や家電の購入費当
- 当面の生活費
(1)物件の初期費用
賃貸物件を借りる際には、家賃以外にもさまざまな初期費用がかかります。
一般的に必要となる費用は以下の通りです。
- 敷金:家賃の1〜2ヶ月分
- 礼金:家賃の1〜2ヶ月分
- 仲介手数料:家賃の1ヶ月分(税込)
- 前家賃:入居月の日割り家賃と翌月分
- 火災保険料:1〜2万円程度
これらを合計すると、家賃5万円の物件で約20〜30万円の初期費用が必要になります。
地域や物件によって費用は異なるので、事前に不動産会社に確認しておきましょう。
(2)引っ越し費用
荷物の量や移動距離にもよりますが、一般的な引っ越し費用は以下の通りです。
- 引っ越し業者利用:3〜10万円
- 軽トラックレンタル(自力で行う場合):1〜2万円
- 梱包材費用:5,000円程度
少しでも費用を抑えたい場合は、友人に手伝ってもらったり、オフシーズン(2〜6月以外)に引っ越しを計画したりするのがおすすめです。
(3)家具や家電の購入費
一人暮らしに最低限必要な家具・家電とその費用の目安は以下の通りです。
- ベッド・布団:2〜5万円
- 冷蔵庫:3〜5万円
- 電子レンジ:1〜3万円
- 洗濯機:3〜5万円
- 照明器具:5,000円〜2万円
- テーブル・椅子:1〜3万円
- 調理器具・食器:1〜2万円
新品をすべて揃えると15〜25万円程度かかります。
初期費用を抑えるためには実家から持ち込める家具は持ち込むこと、家具や家電などはリサイクルショップなどを利用してやすく抑えるのがおすすめです。
(4)当面の生活費
フリーターが一人暮らしを始めるにあたって、当面の生活費は貯金しておきましょう。
初めての一人暮らしでは、毎月の出費がいくらくらいか分からず、思わぬ出費をしてしまうことがあります。
また、環境の変化で体調を崩すリスクもあるでしょう。
具体的には2〜3ヶ月は働かなくても暮らせる貯金をもっておくことをおすすめします。
万が一のための備えをしておけば、急なシフトの減少や体調不良にも対応できます。
3. フリーターが一人暮らしをする際によくある課題

フリーターが一人暮らしをする際には、以下のような課題に直面することが多いです。
- 物件の入居審査に通らない
- シフトの変動で家賃や生活費が払えない
- 生活リズムが崩れてバイトを休みがちになる
(1)物件の入居審査に通らない
フリーターは収入が不安定と見なされるため、物件の入居審査に通りにくいという問題があります。
特に高額な家賃の物件や大手不動産会社の管理物件では審査が厳しい傾向にあります。
「アルバイトで働いている」という理由だけで審査落ちになることもあるので、審査のための対策が必要です。
例えば、親に連帯保証人になってもらえるように頼んだり、貯金を増やして資金力をアピールすると良いでしょう。
(2)シフトの変動で家賃や生活費が払えない
フリーターの収入はシフト制のため月によって変動します。
繁忙期は収入が増えますが、閑散期や体調不良でシフトに入れない月は収入が大幅に減少することも。
その結果、家賃や光熱費などの固定費の支払いが難しくなり、滞納してしまう人もいます。
万が一のシフトの変動に備えて、冒頭でも説明したように貯金をしておきましょう。
(3)生活リズムが崩れてバイトを休みがちになる
一人暮らしは自由である反面、自己管理が必要です。
親の目がないため生活リズムが崩れがちになり、夜更かしや朝寝坊でバイトを休んでしまうケースも少なくありません。
バイトを休むと収入が減るだけでなく、最悪の場合シフトを削られたり解雇されたりする可能性もあります。
一人暮らしは今までのように気軽に親を頼れる環境ではありません。
自分を律して「毎月の生活費は自分で稼ぐ」という意識をもちましょう。
4. フリーターが一人暮らしする物件の審査に通るためのコツ

収入が不安定なフリーターが一人暮らしを始めるためには、まず物件の審査を通過しなければなりません。
どうすれば物件の審査に通りやすくなるか、そのコツを5つ紹介します。
- 安めの物件を選ぶ
- 正社員の家族を連帯保証人にする
- 家賃の半年分の貯金をしておく
- 保証会社を利用する
- スマートフォンなどの滞納をなくしておく
(1)安めの物件を選ぶ
収入に対して家賃が高すぎると審査に通りにくくなるため、無理のない範囲の物件を選びましょう。
フリーターは収入の不安定さから審査が厳しくなる場合があるので、可能なら安めの物件を選ぶのがおすすめです。
一般的に一人暮らしする際の家賃の目安は収入の3割といわれています。
例えば、月収が平均20万円なら6万円程度の物件を選ぶのが良いでしょう。
家賃が安い物件が見つからない場合は築年数が経った物件を選んだり、駅から距離がある物件を選ぶのがおすすめです。
(2)正社員の家族を連帯保証人にする
フリーターが物件審査を受ける際は、正社員の家族を連帯保証人にすると良いでしょう。
連帯保証人をつければ万が一家賃が滞った場合の後ろ盾があるので、家主や管理会社の不安が軽減され、審査に通りやすくなります。
連帯保証人は家族以外でもなれますが、責任の重い立場なので身内に頼むのがおすすめです。
補足ですが、連帯保証人をつけたとしても家賃の支払い義務は契約者であるあなたにあります。
「連帯保証人に払わせればいいや」と家賃を滞納すると、信頼関係にも傷がつくので、支払いを滞らせないように注意してください。
(3)家賃の半年分の貯金をしておく
物件審査までに家賃×半年分は貯金をしておきましょう。
入居審査の際の支払い能力の有無を、貯金の金額で確認されることが多いからです。
家賃の半年分貯金があれば、シフトが減ったり、急に仕事を辞めても当面の家賃の支払いが可能だと判断されます。
審査をスムーズに通すためにも、貯金は多めにしておきましょう。
(4)保証会社を利用する
物件審査を受ける際に、家賃保証会社を利用するのもおすすめです。
家賃保証会社とは、賃貸契約上の連帯保証人の代わりをしてくれる会社です。
物件の契約者であるあなたと保証会社が「保証委託契約」を締結することで、あなたが家賃を支払えない場合に、家賃を代位弁済してくれます。
保証会社の利用には保証料がかかりますが、家主や管理会社の安心材料になるので、利用を検討してみましょう。
契約時に不動産仲介会社に「家賃保証会社を利用したい」と伝えると、家賃保証会社の選定や契約処理を代行してくれます。
(5)スマートフォンなどの滞納をなくしておく
一人暮らしを始めるまでに、滞納している料金があればすべて支払っておきましょう。
料金滞納があると、信用情報に傷がつき、物件審査に響く可能性があるからです。
例えば、携帯料金やクレジットカードの支払いが滞っているような場合は、信用機関に情報が共有されている可能性があります。
事前に滞納歴がないか調べて、精算を済ませてから物件審査を受けましょう。
5. フリーターのまま一人暮らしする際の注意点

フリーターのまま一人暮らしをする場合は、以下の点に注意する必要があります。
- 家計簿をつけて収支管理をする
- 衝動買いを控えて節約する
- 収入を一定水準以下に落とさない努力をする
(1)家計簿をつけて収支管理をする
収入が不安定なフリーターにとって、家計簿は非常に重要です。
毎日の収支を記録することで、無駄な出費を見つけたり、節約できる部分を特定したりすることができます。
月初に収支計画を立て、それを目安に生活していけば、生活費が不足するといった自体を避けられるはずです。
スマートフォンの家計簿アプリを活用すれば、簡単に収支管理ができるので、活用してみてください。
(2)衝動買いを控えて節約する
一人暮らしで自由を得ると、つい衝動買いや無駄遣いをしてしまう人がいますが、これも危険です。
今月バイト代が多くても、来月同じように稼げるとは限らないからです。
収入が不安定なフリーターの方は、基本的に食費を自炊にしたり、光熱費の節約を心掛けるなどしています。
遊びにお金を使いたい場合は使い、その後節約をしてバランスを取るなどの工夫が必要です。
シフトが減っても生活費に困らないように、衝動買いを控えて節約しながら暮らしましょう。
(3)収入を一定水準以下に落とさない努力をする
フリーターの方は収入を一定水準以下に落とさないよう、シフトを調整しましょう。
万が一収入が激減してしまうと、家賃や光熱費を滞納せざるを得なくなったり、食費にも困ることになります。
もしも家賃滞納が3ヶ月以上になった場合は、一人暮らしの家を追い出されたり、支払いの面で連帯保証人に迷惑をかけるかもしれません。
基本的にシフトは休まず、最低額を稼ぐためのシフト数は確保するという覚悟が必要です。
6. フリーターが安心して一人暮らしを楽しむには

ここまで記事を読んで「フリーターの一人暮らしは大変そう」と感じた人もいるでしょう。
そんなあなたに、安心して一人暮らしを楽しむための方法を紹介します。
(1)正社員など給与が安定した仕事に転職する
一人暮らしを安心して満喫したいなら、正社員など給与が安定した仕事に転職しましょう。
固定給を得られれば、使いすぎない限りは破綻するリスクは少なく、安定した暮らしを得られます。
また、物件審査の際にも安定した収入から信用性が高いと判断され、スムーズに住みたい家に住める可能性があるでしょう。
正社員はアルバイトより平均年収が高く、ボーナスももらえる会社が多いので、収入面の安心感が違います。
また、有給があるので体調不良で仕事を休んでもお給料が激減することもありません。
将来のキャリアアップや収入増加も期待できるため、長期的な視点で考えると正社員への転職がおすすめです。
フリーターが正社員になるメリットについては、こちらの記事をご覧ください。
(2)十分な貯金をしてから一人暮らしを始める
一人暮らしをする前には、十分貯金をしておきましょう。
アルバイト先を変えたり、正社員への転職を考える際にも、貯金があれば転職活動に専念できます。
実家に住んでいる間にできるだけ貯金を増やし、少なくとも半年分の生活費を確保しておきましょう。
貯金があれば急な出費にも対応できますし、旅行や遊びにも多少はお金を使えます。
「節約生活に追われて一人暮らしを楽しめないのは嫌だ」と思うなら、積極的に貯金をしてください。
一人暮らしを楽しむためにキャリアサポートへご相談ください!
フリーターでも一人暮らしは可能ですが、収入の不安定さから様々な課題があることがわかりました。
安心して一人暮らしを楽しむためには、正社員への転職が最もおすすめの方法です。
「フリーターから抜け出したいけど、どうすればいいかわからない」
「正社員になりたいけど、どんな仕事が自分に合うのかわからない」
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