「フリーターからの就活は厳しいといわれ、自信を失ってしまった」
「フリーターから正社員にステップアップしたいけど、方法がわからない」
そろそろフリーターを抜け出して、正社員として安定した社会人生活を送りたいと考えている人も多いでしょう。
しかし、いざ就活を始めたくても方法がわからなかったり、自分に合う仕事が何か迷ってしまいますよね。
この記事では、フリーターの就活についての基礎知識、フリーターでも就活できる理由、具体的な就活の進め方や職探しの方法、おすすめの業種について解説します。
後半では、フリーターが就活に失敗する原因と対策にも触れているので、ぜひご一読ください。
フリーターの就活を始める前に知っておくこと
フリーター就活を始める前は不安がいっぱいだと思いますが、実は企業はフリーター採用に前向きというデータもあります。
フリーターからの就活を始める前に知っておくべきことを説明します。
- フリーターでも採用される理由
- 企業が求める人物像
- 就活期間の目安
- 事前に準備すべきこと
フリーターでも採用される理由
レバレジーズ株式会社の調査によると、実に6割以上の企業が「フリーターは採用対象である」と回答したデータがあります。(参照:中途採用を行っている企業の約6割がフリーターは「採用対象者に入る」と回答 |PRTIMES)
フリーターの方は「アルバイト経験しかない自分なんて対象外だ」と思い込みがちですが、採用側はそうは考えていません。
特に規模の大きな会社ほどフリーターのポテンシャルに期待しての採用を実施しており、フリーターの採用数も多くなっています。
このように「フリーターだから」という理由で採用対象外とされることは少なく、就活に希望が持てるアンケート結果があることを覚えておきましょう。
企業が求める人物像
フリーターからの就活を志すにはまず、企業が求める人物像を理解しなければなりません。
株式会社学情のアンケート調査によると、多くの企業が重視するのはコミュニケーション能力や成長意欲が群を抜いており、業務に関する知識やスキルはあまり気にしていないことがわかります。(参照:業種・職種未経験者を採用する際に重視するポイントは「人柄・社風との相性」が最多。評価する能力は「コミュニケーション能力」、「成長意欲」/人事担当者アンケート)
フリーターだからと消極的にならず、企業に貢献するという意識を持って就活を始めましょう。
就活期間の目安
フリーターが就活をして正社員になるまでの目安は、2ヶ月〜半年が目安とされています。
すぐに内定が出ることもあれば、なかなか内定が出ない場合もあるため、一度の面接で諦めてはいけません。
事前に準備すべきこと
フリーターの方が就活前に準備すべきこともおさえておきましょう。
- 就職エージェントや求人サイトへの登録
- 自己分析
- スーツの用意
- 応募書類の準備
- 生活リズムの改善
まずは仕事を探すための媒体への登録をし、求人情報をチェックしてみましょう。
どんな企業が求人を出しているのか、自分にできる仕事はあるかがなんとなく見えてくるはずです。
その後自己分析や書類の作成に移りますが、並行してスーツの用意や生活リズムの改善も進めておいてください。
就活を始めた時点で生活リズムを整えて、社会人になる準備をしておきましょう。
フリーターの就活の進め方:具体的な手順
フリーターが就活を進めるための具体的な手順を解説します。
- STEP1:自己分析と業界研究
- STEP2:履歴書・職務経歴書の作成
- STEP3:企業への応募
- STEP4:面接での対策ポイント
STEP1:自己分析と業界研究
まず就活を始めるには、自己分析と業界研究が必要です。
自己分析とはあなた自身への理解を深め、強みや価値観を明確にするプロセスです。
自己分析では具体的に、以下のような内容を掘り下げます。
- 過去の経験の振り返り…力を入れたこと、達成したこと、学んできたこと
- 自分の価値観…やりがいを感じるのはどんな時か、何を大切にしているか
- 長所や短所…得意なことと苦手なこと、性格、関心があるものについて
まずは自分の歴史を振り返る意味で、これまでの人生をグラフにしてみて「いつ楽しかった、この時はこれを頑張った」などと考えてみると良いでしょう。
また、自分が進みたい業界が決まっている方は業界研究も欠かせません。
業界研究とは、進みたい業界の規模感やビジネスモデル、成長性などについて研究することです。
業界研究によって業界のニーズにあなたが貢献できる点を見つけ出したり、志望動機を明確にする助けになります。
STEP2:履歴書・職務経歴書の作成
自己分析や業界研究が終わったら、履歴書や職務経歴書の作成を始めましょう。
志望動機の部分は会社ごとに書く必要がありますが、その他の項目は共通項目です。
そのため、あらかじめ用意しておくと効率よく就職活動を進められます。
先ほど自己分析で棚卸したあなたの職歴や経歴をまとめ、書類を作成しておいてください。
なお、志望動機や自由記入欄にはその会社に入りたい理由を端的に書くようにします。
正しい書き方を知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
STEP3:企業への応募
書類を作成し終わったら、入社したい企業への応募作業を進めます。
求人サイトの場合は一括応募も可能なので、目ぼしい企業をお気に入り登録しておくと便利です。
求人サイト以外から応募する場合は企業側の応募手順に従い、履歴書の郵送などに対応してください。
求人票をチェックして条件が合う企業を見つけてエントリーし、先方の返答を待ちましょう。
STEP4:面接での対策ポイント
企業によって選考過程は異なりますが、書類審査に合格したあとはSPIなどの適性検査を受け、その後面接に進みます。
就活面接において重要なのは、ハキハキと明瞭に受け答えをすることです。
そのためには、あらかじめ面接で頻出する質問に対して回答を用意しておきましょう。
履歴書や職務経歴書との矛盾がないように、あなたが作った書類の内容も改めて頭に入れたうえで面接の回答を考えてください。
なお、本番で緊張しないように第三者に手伝ってもらって面接の練習をするのもおすすめです。
家族や友人相手に面接練習をするのは気が引けるなら、就職エージェントなどを利用すると面接対策もしてもらえます。
面接の準備や面接中の心構えなどについては、こちらの記事をご覧ください。
フリーターにおすすめの就活方法4選
フリーターの方は「就活を始めるにも、何をしたら良いかわからない」となかなか最初の一歩を踏み出せないケースが多いです。
そのような方におすすめの就活方法を4つ紹介します。
- 就職エージェント
- ハローワーク
- 求人サイト
- 職業訓練校
就職エージェント
就職エージェントとは、マンツーマンでカウンセリングを実施し、相談者に合った就職先を探して紹介し、内定を受けるまでサポートするサービスです。
サポート内容が非常に充実しており、自己分析から就職先探しと応募、書類の添削から面接対策までカバーしています。
多くの就職エージェントは無料で利用できるので、就職を誰かにサポートしてもらいたい方におすすめです。
ただし、就職エージェントはあくまで就職を前提としたサービスであり、相談のみの利用が難しい点に注意しましょう。
ハローワーク
ハローワークは厚生労働省職業安定局が運営する職業紹介施設です。
ただ職業を紹介するだけでなく、キャリアカウンセリングや職業訓練の相談も受け付けており、就職活動の始め方を無料で教えてもらえます。
完全無料で利用でき、職を探している方なら誰でも利用できるのがメリットです。
一方で地域密着型のため、紹介できる就職先が地元の零細企業が主になる点はデメリットとなります。
まずは無料で就職活動について相談したい方、地元での就職を目指している方には向いているサービスなので、一度相談しに行ってみましょう。
求人サイト
求人サイトは、さまざまな企業の求人情報を掲載したWebサイトで、サイト経由で企業へ選考の申し込みができます。
希望条件の絞り込み機能なども充実しており、一括で希望先に応募ができるなど利便性に優れています。
一方で求人サイトでは対人のサポートがついておらず、就職活動における書類作成や面接対策は自分でやらなければなりません。
一人でも就活ができる自信がある方、マイペースに仕事を探したい方は利用してみましょう。
職業訓練校
職業訓練校は、職業訓練給付金を受け取りながら、無料でスキルを身につけることができるサービスです。
直接就職先を探してくれるサービスではありませんが、スキルを身につけることで希望就職先から内定をもらえる確率を上げるのに役立ちます。
受講できる訓練は多岐にわたり、プログラミングなどのIT系スキルをはじめ、Officeソフトについてのスキルから、溶接など色々なジャンルの講座があります。
今の自分では就職できる自信がないと思う方は、まず職業訓練校に通ってスキルを身につけると良いでしょう。
フリーターが就活に成功しやすい求人の選び方
フリーターの就職成功率を上げるには、内定成功率の高い求人を見極めるのも重要です。
以下のような求人は比較的就職成功率が高い案件なので、優先的に応募しましょう。
- 未経験歓迎である
- 正社員登用を前提とした非正規雇用を狙う
- フリーターからの就活成功例が多い業種や職種で探す
未経験歓迎である
未経験歓迎求人は職歴を問わず、幅広い人員を募集しています。
そのため、仕事に役立つスキルを持っていない方でも人柄やポテンシャルで採用される可能性が高いです。
同種の仕事の経験がなくても応募しやすいので、積極的に応募してみましょう。
正社員登用を前提とした非正規雇用を狙う
いきなり正社員を狙うのではなく、正社員登用を前提とした非正規社員として雇用される方法もあります。
求人票に「正社員登用あり」と記載がある企業は、勤続年数や能力に応じて、正社員へのステップアップの道を用意しています。
非正規雇用は正社員より採用ハードルを低めに設定している企業が多いので、就職成功率は一般的な就活よりも高いといえるでしょう。
フリーターからの就活成功例が多い業種や職種で探す
職業を探す際は、フリーターからの就活成功例が多い業種で探しましょう。
フリーターからの就活成功例が多い業種とは、一般的に以下のようなものです。
- 事務職
- 一般営業職
- 介護職
- 運送業
- IT系
このような業種、職種は仕事にあまり経験が必要なかったり、人手不足で採用の間口を広げているため、比較的内定率は高いでしょう。
フリーターが目指すべき職業についてもっと知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
フリーターが就活で失敗する原因と対策方法
就活事情について調べた際に「フリーターの就活は難しい、厳しい」という意見が目に入り、不安になっている方もいるでしょう。
そもそもなぜフリーターの方の就活は難しいといわれるのでしょうか。
フリーターが就活に失敗する原因と対策について解説します。
- 自己分析が足りていない
- 年齢に応じて就活戦略を変えていない
- 求人を選り好みしすぎてしまう
- 最低限のルールやマナーを守っていない
- 自分に自信が持てずおどおどしている
- 正社員になった後のビジョンが持てていない
自己分析が足りていない
フリーターから正社員への就活に失敗する人の多くが、自己分析が不足している傾向にあります。
自分を理解していないので職業探しにつまずき、選考でも長所をアピールできません。
就活で成功するには徹底した自己分析をするのが重要です。
自己分析によってあなたに合う仕事、求めている条件がわかり、職場探しが楽になります。
書類の作成や面接での受け答えを作る際にも、あなたがあなたをわかっていないとうまく作れないので、自己分析には手を抜かずに徹底的におこないましょう。
自己分析が何かわからない方はまず、MBTI診断を活用するのもおすすめです。
MBTI診断の結果を受けて自分の新たな面を知ったり、向いている職業の指針がわかったりもします。
年齢に応じて就活戦略を変えていない
フリーターで就活に失敗する人は、年齢に応じた就活戦略を試していません。
例えばまだ20代前半と若ければ、企業側も「今後育成すれば良い」と考えて、ポテンシャルで採用を考えます。
しかし、30代を過ぎると企業側はある程度社会経験を積んだ人を即戦力として採用する傾向があるためです。
もしもあなたが30代なら、ポテンシャル採用を希望して背伸びした企業へ就職活動をするのではなく、今までのスキルや経験を活かせる職場を探しましょう。
どうしてもやりたい仕事がある場合は、資格をとって必要な基礎知識をつけてから就職活動をすると良いでしょう。
求人を選り好みしすぎてしまう
「企業はフリーターに冷たい」という多くのフリーターは、求人を選り好みする傾向にあります。
労働時間や環境、仕事内容についての理想が高すぎてしまい、なかなか求人に応募できません。
これはフリーター時代に会社員の苦労を友人やSNSから見聞きしすぎてしまい、耳年増になっているような状態です。
フリーターからの就職はまずは、正社員としての実績をつけることを優先しましょう。
まずは自分を採用してくれる企業を選ぶという気持ちを持つことで、就活を成功させられます。
最低限のルールやマナーを守っていない
就職面接に落ちてしまうフリーターの特徴として、最低限のルールやマナーを守っていないことが挙げられます。
例えば、面接に遅刻したり、企業からのメールに返信をしないなど、最低限のことができていません。
また、書類審査において履歴書の書き方が企業の応募要項に沿っていないような場合も、書類選考の時点で落選してしまいます。
まずは遅刻をしないこと、企業へのメールに対して誠実に対応するなど、人として最低限のマナーは守りましょう。
また、就活において書類の書き方などがわからない場合は、就活エージェントなどに相談してサポートを受けると安心です。
自分に自信が持てずおどおどしている
面接まで進んで落ちてしまう人は、自身のなさが表情や行動に出ていることが多いです。
「フリーターしか経験がないから、落ちるかもしれない」と思いながら面接を受けても、余計に緊張を誘い、あなた本来の良さを発揮できないでしょう。
企業側もあなたの人となりを直接会って判断する機会は面談しかありません。
面談でおどおどしていると、「会社でやっていけないかもしれない」と判断されて、内定が出ないでしょう。
面接まで進めるのはあなたの経歴に問題がない証なので、自信を持って面接を受けるようにしてください。
どうしても緊張してしまう方は、就活エージェントの面談サポートを利用して、面接の練習をするのがおすすめです。
正社員になった後のビジョンが持てていない
正社員になった後のビジョンがない人も、就活に失敗しやすいです。
履歴書に記載する志望動機が曖昧で熱意が伝わらなかったり、面接で「ただ社員という肩書きが欲しいだけ」なのが見抜かれたりするからです。
このような方は、就活の準備段階である自己分析が足りず、明確なビジョンを持てていません。
「なぜ正社員になりたいのか、正社員になったらどんな風に働きたいのか」考えて、志望動機の作成や面接に活かしましょう。
フリーター就活を成功させたいならキャリアスタートへご相談ください
フリーターからの就活は難しいといわれていますが、実は多くの企業が職歴に関係なく、熱意のある人材を採用したいと考えています。
正社員の経験がないからと自信を失わずに、しっかり準備をしたうえで、就活面接に挑めば正社員になって理想の人生を歩めるでしょう。
とはいえ、就活の方法がわからなかったり、そもそも自分に合う仕事がわからない方もいるはずです。
そんな方はキャリアスタートへご相談ください。
キャリアスタートはフリーターの就職支援に強い就職エージェントで、徹底した自己分析から企業とのマッチングを実施し、長く働ける会社への就職を支援します。
フリーターからの就活に不安がある方、まずは相談だけしたいという方も大歓迎なので、ぜひお問合せください。