「フリーターの末路は悲惨?」
「このまま年を取ると後悔する?」
フリーターとして働いている方の中には、将来への漠然とした不安を抱えている方が少なくありません。
年収の差や結婚の可能性、そして老後の生活など、様々な心配が頭をよぎることでしょう。
この記事ではフリーターを続けることで直面する可能性のあるリスクや、実際にフリーターを長く続けた方の体験談、そして正社員になって良かったという声を紹介します。
後半ではフリーターから正社員になるための具体的なステップについて詳しく解説しているので、将来に向けて一歩踏み出したい方はぜひ参考にしてください。
1. フリーターの末路は悲惨?

よく「フリーターの末路はやばい」といわれますが、具体的に何が問題なのでしょうか?
フリーターが将来考えておくべきリスクや不安について解説するので、将来のビジョンを考える際の参考にしてください。
(1)若いうちはなんとかなるが老後は悲惨かも
10代や20代前半など若いうちは「フリーターの方が気楽で良い」と思えるかもしれません。
しかし、年齢を重ねていくうちにあなたの末路について危機感を覚える可能性があります。
#1:フリーターと正社員の平均年収の差
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査結果」によると、正社員の平均年収は約530万円、フリーターを含む正社員以外の平均年収は202万円です。
単純に計算すると正社員とフリーターの年収には328万円の差が生まれています。
若いうちは実家で生活をする人も多いため、年収が200万円程度でも問題なく暮らせるかもしれません。
しかし、年齢を重ねて一人暮らしを考えたり、結婚や親の介護の問題に直面した際に、年収面で踏み切れない可能性があるでしょう。
#2:フリーター歴の長さと就職成功率の関係性
「大都市の若者の就業行動と意識の変容|労働政策研究・研修機構」によると、20代前半の就職成功率は約75%ですが、30代前半は約58%、30代後半は約45%と年齢とともに成功率が下がっていきます。
もちろんフリーター歴が長いと就職ができないわけではありませんが、早めに行動を起こさないと「就職したいときにできない」事態になりかねません。
(2)フリーターのまま結婚した人の割合は低い
将来愛するパートナーと出会って結婚を考えたときにも、フリーターのままだと一歩踏み出しにくいかもしれません。
「令和5年国民生活基礎調査」によると、結婚している人のうちフリーターが占める割合はわずか8%であり、結婚している人のほとんどが正社員などの仕事についていることがわかります。
これはフリーターのままでは経済面の不安があったり、家族からの理解が得にくかったりすることが原因のようです。
フリーターで結婚を考えている方向けの記事も、併せてご覧ください。
(3)悲惨な末路を回避したいなら早めの行動がおすすめ
フリーターのまま年齢を重ねると、収入面での不安やライフイベントへに踏み切れないなどの問題が起こる可能性があります。
例えば、若いうちに就活のチャンスに行動しないまま40代になり、独身で親の介護問題に直面して生活が立ち行かなくなった方も実際にいるのです。
しかし、あなたが今行動を起こせばこのような末路を回避することは可能です。
もしもあなたが今の生活に少しでも不安を感じているなら、就職について真剣に考えてみませんか?
2. フリーターを続けた人の末路を紹介

周りから「早く就職しなさい」といわれても行動する気になれないのは、危機感が足りないからかもしれません。
実際にフリーターを続けた人の末路を知れば、その未来を回避するために行動する気力が湧いてくるはずです。
(1)掛け持ちのバイトで年収200万円に届かない生活
「収入を増やすためにバイトを掛け持ちしたが、年収200万円にも届かない。シフトの増減や体調不良などがあると収入が一気に減り、税金や保険料の支払いも難しい状態になってしまった」
フリーターは働いた分だけ収入を増やすことはできますが、時給がさほど高く設定されていないため、年収を上げるにも限界があります。
また、一定のラインを超えると所得税や社会保険税などの支払いも発生するため、手取りだけでは生活が難しい方もいます。
所得税や社会保険税が発生する「年収の壁」についての記事も、併せてご覧ください。
(2)就活が遅すぎて仕事がますます選べなくなった
「親が体を壊して収入が減ったため、就活を始めようとしたが、すでに35歳ということもあり就職先探しすら難しかった。なんとか就職はできたが、地元の零細企業へ就職することとなり、理想的な暮らしではない」
冒頭でも紹介したフリーターからの正社員就職成功率は、30代後半になると45%程度に下がります。
就職自体は可能なのですが、選べる就職先が少なくなるのはデメリットです。
やってみたい仕事や理想の自分像があるなら、早めに仕事を探さないと好きなことを仕事にできないかも知れません。
(3)親に追い出されて生活に困窮
「実家暮らしなので年収が低くても余裕だったが、ついに親に追い出された。一人暮らしをしてみるとフリーターの手取りではとても生活できない」
実家に暮らしている方は、一人暮らしにどれくらいのお金がかかるかまだイメージができていないかも知れません。
一人暮らしにかかるお金は家賃以外にも光熱費や食費、そして税金など多岐に渡ります。
いつまでも親が元気で実家に住めるわけではないので、将来については考えておきましょう。
3. フリーターを卒業して正社員になった人の声

フリーターを卒業後に正社員になった人が、今どのように感じているかを紹介します。
先輩たちが正社員になって良かったと思うことを聞けば、フリーターからの卒業を前向きに捉えられるはずです。
(1)社会の役に立っていることが幸せに感じる
「フリーターを卒業して今は好きな仕事をし、社会保障を得ながら生きていける。副業や在宅ワーク、有給なども選べるのがありがたい。また、自分が社会に貢献できているという意識が生まれて、幸せを感じている」
フリーターの頃は時給1,000円程度で良いと思っていたものの、肩身が狭いとは感じていたこの方。
今は正社員になって堂々と好きなことができ、さらに社会貢献できていることで自己肯定感も上がっているそうです。
(2)親孝行できるようになった
「フリーターの頃は自分で手いっぱいで親孝行ができなかったが、正社員になってから、親を旅行に連れて行ったり、食事に連れて行ったりできている。親孝行したいと思いながらできなかった時代から考えると、すごい進歩だと思う」
フリーター時代は心のどこかで「親孝行したい」と思っても、実行が難しかったこの方も、今はしっかり親孝行できているようです。
親への感謝を形で示すことができて、満足感を得られています。
(3)将来を考えられるようになって安心して生活できる
「毎月決まったお給料が入ることで、貯金に回す額なども計算できる。貯蓄があることで精神的にも安定して、将来を考えることができるようになった。フリーター時代と違うのは安心感。会社が潰れるリスクはあるとはいえ、社会保障もあるし、心が安定しやすい」
フリーター時代は社会保障もなく、収入も不安定だった方が「今は安心して生きていけることがありがたい」と感じています。
定額の給料が入るためお金の使い道の計算もしやすくなり、貯蓄も増えることで将来への見通しが立ちやすくなるのは正社員の大きなメリットです。
4. フリーターの末路を回避したい人がいますべきこと

フリーターの悲惨な末路を回避したい方が今すべき行動は以下の4つです。
具体的に何をすれば良いのかまとめるので、記事を読みながらでも実践してみましょう。
- 抱えている不安を可視化する
- 理想の人生を考えてみる
- どんな仕事がしてみたいか探してみる
- 就きたい仕事のために勉強を始めてみる
(1)抱えている不安を可視化する
今このページを読んでいるあなたは、フリーターでいる自分に不安を抱えているのではないでしょうか。
不安とは厄介なもので、その原因が悩んでいる本人にもよくわかりません。
そのため、不安を解決するための行動ができないのです。
まずは、今感じている不安を全てノートやスマホのメモに書き出してみましょう。
収入面の不安や将来への不安、結婚したいけど踏み出せないなど、書いているうちに不安の正体が見えてくるはずです。
不安の正体が見えてきたら、次はそれを解消できる具体的な行動案を考えていきます。
このステップを実践すると不安の原因が具体化され、解決のための行動がとりやすくなります。
(2)理想の人生を考えてみる
フリーターの方が将来のビジョンが見えにくいのは「何の仕事をするか」だけを考えてしまうからです。
今までアルバイトの経験しかなければ、どんな仕事があるのか、何をしたいのかが見えないのは当然です。
まずはあなたが理想とする人生を想像して、そこからやりたい仕事を逆算して導き出してみましょう。
例えば今20代前半で30代までに結婚したいと思っている場合、今の状況のままで問題なく結婚できるでしょうか?
「結婚に必要なお金は?それを貯めるには年収がいくらくらい必要?」このように理想の人生から具体的に考えていくことで「何歳までに年収〜万円くらいの仕事につく」というような目標を立てられます。
(3)どんな仕事がしてみたいか探してみる
フリーターを長く続けていると、自分のアルバイト先の他にどのような仕事があるかわからなくなります。
まずは世の中にどのような仕事があるかを、調べてみましょう。
求人サイトなどを見てみると「え?これも仕事になるんだ!」というような仕事が見つかります。
例えば「ドローン操縦士」や「自動販売機のロケーションスカウト(自動販売機を置かせてもらうように交渉する営業職)」「ピクチャーレターライター(絵葉書や手紙を代筆する仕事)」など、色々な仕事があります。
あなたの適性を活かせる仕事がきっと見つかるので、まずはどんな仕事があるかを調べてみましょう。
(4)就きたい仕事のために勉強を始めてみる
やりたい仕事があるあなたは、そのための勉強を始めてみましょう。
多くの専門職では特定のスキルが必須条件となります。
例えば、Webデザイナーを目指すなら、デザインの基礎知識やHTML・CSSなどの技術的スキルが必要です。
独学という選択肢も魅力的ですが、現実には計画的な学習の継続と客観的な成長評価を両立させることは非常に難しいもの。
今のうちにスクールに通うなどしてスキルをつけ、仕事につなげると良いでしょう。
5. フリーターの末路を回避して正社員になるための方法
フリーターのくらい末路を回避して正社員になるには、以下3つの方法があります。
- 今のバイト先で正社員の道がないか聞いてみる
- 派遣社員から社員を目指す
- 就職エージェントのサポートを受けて就活をする
(1)今のバイト先で正社員の道がないか聞いてみる
あなたが今働いているバイト先は、すでにあなたの仕事ぶりや人柄を知っている貴重な就職先候補です。
多くの企業では、実績のあるアルバイトスタッフを正社員として迎え入れています。
まずは勇気を出して直属の上司や店長に「将来的に正社員登用の枠はありますか?」と率直に相談してみましょう。
その際、自分がなぜ正社員として働きたいのか、どのような貢献ができるかをしっかりと伝えることが大切です。
もし正社員登用制度がなくても、あなたの熱意や仕事への姿勢次第で特別に検討してもらえる可能性もあるので、ぜひ勇気を出して質問してみましょう。
(2)派遣社員から社員を目指す
正社員への転換が難しい場合は、派遣社員という選択肢も検討してみましょう。
派遣社員はフリーターよりも正社員に近い雇用形態であり、専門的なスキルや経験を積むことができます。
さらに多くの企業では「紹介予定派遣」という制度を活用しており、一定期間の派遣就業後に能力や適性を見て正社員として採用しています。
派遣期間中は企業文化への適応力や業務スキルをアピールするチャンスです。
また、派遣社員として働くことで、さまざまな業界や職種を経験できるため、自分に合った仕事を見つける良い機会にもなるでしょう。
(3)就職エージェントのサポートを受けて就活をする
フリーターから正社員を目指すなら、就職エージェントを利用しましょう。
就職エージェントは求人市場に精通しており、あなたのスキルや経験に合った企業を紹介してくれます。
特にフリーター向けの就職支援に特化したエージェントであれば、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策まで丁寧にサポートしてくれるのが強みです。
また、一般には公開されていない「非公開求人」へのアクセスも可能になります。
就職活動は一人では不安が大きいものですが、プロのアドバイスを受けることで自信を持って臨めるようになります。
フリーターを卒業したいならキャリアスタートへご相談ください
フリーターの末路を読んで怖くなってしまった方もいると思いますが、あくまで「そのまま何もしなかった場合」に限った末路です。
今記事を読んで不安を覚えたなら、あなたが変わるチャンスともいえるでしょう。
フリーターの末路を回避したいなら、ぜひキャリアスタートへご相談ください。
キャリアスタートはフリーターの正社員就職に強みを持つ就職エージェントです。
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まずは一度キャリアスタートに、あなたの不安や悩みをお聞かせください。