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高卒ニートでも就職できる?成功確率を上げる5つのポイント

高卒ニートでも就職できる?成功確率を上げる5つのポイント

高卒ニートの状態が続くと、「もう就職できないのでは」「人生終わりかもしれない」と不安を感じてしまいがちです。しかし実際には、高卒ニートから正社員就職に成功している人は決して少なくありません。大切なのは、現状を正しく理解し、就職成功の確率を上げる行動を取れるかどうかです。高卒・職歴なしという状況でも、選ぶ職種や進め方次第で道は十分に開けます。

この記事では、高卒ニートでも就職できる理由と、成功確率を高める具体的なポイントをわかりやすく解説します。この記事を通して、今からでも人生を立て直すための一歩を踏み出しましょう!

高卒ニートでも人生終わりじゃない理由

高卒ニートだからといって人生が終わりというわけではありません。実際、高卒ニートから就職や正社員への道を掴んでいる人も多くいます。ここでは、データを基に高卒ニートの現状と社会復帰の可能性について見ていきます。

高卒ニートの割合は少なくない

高卒ニートの具体的な割合は不明ですが、令和6年の厚生労働省「若年者雇用対策の現状について」によると、ニートとされる15~34歳の人は全国で約61万人に上ると報告されています。このうち、高卒者が占める割合も少なくないとされています。

一般的に、非労働力人口とされるこれらの人々は学校に行っておらず、家事もせず、職業訓練を受けていない人が対象となります。

特に、高卒で就職活動がうまくいかずに一度も働いていない人や、就職後に仕事を辞めて無職になった人が多いことが特徴です。

高卒という学歴が就職市場で不利なイメージを持たれる場合もありますが、その一方で実際には多くの高卒者が仕事を見つけることに成功しています。

高卒ニートの社会復帰率

高卒ニートが社会復帰を目指す場合、実際にどの程度の確率で成功するかは気になるところです。

独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)の『若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③』では、高卒で無職状態になった人の復帰率が示されています。

この調査によると、15~34歳の高卒者では、約3割弱が何らかの形で社会復帰を果たしています。

また、35~44歳と年齢が上がると復帰率は2割程度になりますが、年齢に関わらず社会復帰が不可能というわけではありません。

特に、正社員ではなくまずはアルバイトや派遣社員としてキャリアをスタートさせた例も多く報告されており、ニート生活から抜け出すためのステップとして重要性があることが示唆されています。

高卒ニートにおすすめの職種

高卒ニートでも挑戦しやすい職種は複数あります。ここでは、未経験者や学歴を問わない傾向のある職種を中心に、それぞれの特徴やメリットを詳しく解説します。

営業職

営業職は、学歴よりも個人のコミュニケーション能力ややる気が重視されるため、高卒ニートの方でも挑戦しやすい仕事です。例えばルート営業や法人営業などでは、お客様との信頼関係の構築が重要視されます。また、業界によっては未経験者を積極採用し、研修を手厚く行う企業も少なくありません。さらに、成果が給料に反映されやすい点も魅力です。努力次第では短期間で正社員としての収入を得ることが可能で、安定した生活を目指せる仕事と言えるでしょう。

販売職

販売職も高卒ニートにとっておすすめの職種です。スーパーやコンビニなどの生活に密着した現場から、家電量販店やアパレルショップといった専門性のある現場まで幅が広く、自分に合った働き方を選べます。また、接客経験があるとその後のキャリアに役立つことが多く、コミュニケーションスキルやクレーム対応力が身につく点もメリットです。また、シフト制を導入している職場が多いため、徐々に仕事に慣れていくことができる点も働きやすさの理由といえるでしょう。

就職エージェントのアドバイザー職

自らの経験を活かして、同じように就職が難しい状況にいる人を支援する「就職エージェントのアドバイザー職」も興味深い選択肢です。自分がニート経験を持つことで、他の求職者に寄り添ったアドバイスができ、感謝されるやりがいを感じられる仕事です。また、未経験可の求人も多く、キャリアパスとしては人事や採用関連の業務へのステップアップも見込めます。このように、過去の経験が他者に役立つ形で活かせる点が魅力的な職種です。

事務職

事務職は、パソコンの基本操作ができれば未経験からでも挑戦できる場合が多く、高卒ニートの方にもおすすめの職種です。書類作成やデータ入力、電話対応などのルーチンワークが中心で、働きやすい環境が整っていることが多いです。また、正社員登用への道が開けている場合も多く、長期的な安定を得やすい職業です。パソコンスキルに不安があれば、簡単な資格を取得することで一層就職へのチャンスが高まるでしょう。

ドライバー職

物流や運送業界のドライバー職は、常に人手が不足しており、高卒ニートでも比較的応募しやすい職種の一つです。この仕事は働きながら資格(中型・大型免許)を取得できるケースもあり、スキルアップが可能です。また、体を動かすのが好きな方や、単独で作業を進めたい方に向いています。収入も安定しており、夜間勤務や長距離運転をする場合には手当がつくため、努力次第で高収入を目指すこともできる魅力的な仕事です。

高卒ニートから就職成功するための5つのポイント

高卒ニートであっても適切な行動を取れば、就職に成功する可能性は十分にあります。ここでは、高卒ニートから就職を成功させるために押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。

まずは派遣社員から始めてみる

派遣社員として働くことは、高卒ニートが就職成功への第一歩を踏み出す方法として非常に有効です。派遣社員は比較的短期契約が多く、特別なスキルや経験が求められることが少ないため、無職の状態でも挑戦しやすい特徴があります。また、働くことに慣れながら実務経験を積むことができる上、勤怠が良く評価が高い場合は、そのまま正社員登用のチャンスが与えられるケースもあります。まずは短時間の派遣業務からスタートし、徐々に自信をつけることで、次にチャレンジする選択肢の幅が広がるでしょう。

ニートの支援に強い転職エージェントを活用する

高卒ニートが就職を目指す際には、ニート支援に特化した転職エージェントを活用することがおすすめです。これらのエージェントは、高卒や未経験者向けの求人を多く取り扱っているため、自分に合った仕事を見つけやすくなります。また、キャリアアドバイザーによる履歴書の添削や面接対策なども受けられるため、無職期間が長くて不安を感じている方でも安心して就職活動を進めることが可能です。特に、UZUZのような高卒ニート向けの支援に力を入れるエージェントを活用すると、企業とのマッチングがスムーズになるでしょう。

未経験可の求人に応募する

高卒ニートが就職を目指す場合、未経験歓迎の求人を積極的に探して応募することが成功への近道です。特に人手不足が続く介護業界、工場作業、ドライバー職、接客業などの分野は、高卒での採用実績も多く、未経験者を歓迎する企業が多いのが特徴です。未経験であっても、一度就業することで社会経験を積み、自信を得ることが可能です。また、職務経験を積むことで、キャリアアップや転職時の選択肢が広がります。最初から完璧な仕事を探すのではなく、小さなステップから始めることで、就職成功の可能性が高まります。

ニート期間に理由づけをする

高卒ニートからの就職活動では、「なぜニート生活をしていたのか」を説明できる理由を整理することが重要です。長期間の無職期間について適切に説明ができないと、面接で不利になることがあります。しかし、例えば「家族の介護をしていた」「自分に合う仕事を見つけるために自己分析を行っていた」といったポジティブな理由があれば、採用担当者も納得しやすいでしょう。重要なのは、無職期間中に何らかの自己成長や活動があったことをアピールすることです。そのために資格取得を目指したり、アルバイトやボランティア活動をすることも効果的です。

高卒ニートに関するよくある質問

高卒ニートに関する疑問は多くの人が抱えており、生活の選択肢や将来設計に影響を与える重要なテーマです。ここでは、よくある質問に丁寧に答えていきます。

高卒のニートの割合は?

高卒ニートの割合については、厚生労働省のデータで全体像を把握できます。令和6年時点で、ニートとされる15~34歳のうち29.1%が最終学歴「高校卒業」とされています。人口ベースで推計すると、高卒ニートは約18万人に達するとも言われています。この高い割合からも、高卒ニートの課題が大きな社会的テーマであることがわかります。

高卒でニートになるのはなぜ?

高卒者がニートになる理由はさまざまです。高校卒業後の進路に迷いが生じたり、就職活動がうまくいかずに無職期間が長引いたりすることが挙げられます。また、人間関係や職場環境に馴染めず、離職を繰り返したケースも多いです。さらに、「何をしたいのかわからない」という自己分析の不足も、高卒ニートになる大きな要因の一つです。

ニートは何歳まで許される?

ニートとしての生活に対する社会の許容度は年齢とともに低下していきます。特に20代後半からは、同年代の多くがキャリアを積み始めているため、就職へのハードルが高くなります。また、年齢が上がると中途採用市場での競争率が高まり、長期的なニート生活は早期の脱却が求められる理由の一つです。

高卒で勝ち組になれる年収は?

高卒で「勝ち組」とされる年収の目安は職種や年齢層によりますが、一般的には年収400万円以上が一つの目安とされています。特に営業職や資格を活かせる職種では、努力次第でこのラインを超えることも可能です。高卒であっても地道にスキルや経験を積むことで、安定した収入と成功への道を切り開けます。

高卒一人一社制なぜ?

「一人一社制」は、高校卒業生の就職活動における特徴です。この制度は、就職活動が過度に過熱しないよう配慮されたものです。一人一社制を導入することで、企業とのミスマッチを防ぎ、高卒者が安定して社会へ参入できる環境が整えられています。ただし、この制度が選択肢を狭める一因ともなり得るため注意が必要です。

まとめ

高卒ニートであっても、人生を変えることは十分可能です。現状、非正規雇用やバイトからスタートし徐々に経験を積む方法や、ニート支援に強い転職エージェントを活用することで、就職への道は大きく広がります。また、ニート生活で形成された就業ブランクへの不安も、企業研究や身だしなみを整えて面接に臨むなどの事前準備で乗り越えられます。高卒でも正社員として働く選択肢はあり、年齢が若いうちに動き出すことで成功確率も上がります。この機会に、まず一歩を踏み出しましょう。そして、自己分析や資格取得など地道な努力を積み重ねることが未来に繋がる鍵となります。勇気を持って新しい生活に挑戦してみてください。

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。