「新卒で入社3ヶ月で会社を辞めても良いのか、早期退職のことを正直に話して転職できるのだろうか」と思われる人もいるのではないでしょうか。
確かに新卒3ヶ月で辞めることは辛いところもありますが、辞めてから新たな仕事で活躍している人も多く存在しており、働きやすい職場環境となり、希望の職種に就けるなどのメリットも多数あります。
そこで今回は新卒3ヶ月で早期退職するときの影響や注意点、転職を成功させるためのポイントについてそれぞれ紹介します。
気になる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
1.新卒入社3ヶ月は第二新卒になるのか
結論としては新卒入社3ヶ月は第二新卒として扱われます。
また、第二新卒は既卒と混合されることが多いのですが違いとしては下記の通りです。
- 第二新卒:新卒入社して3年以内に離職して就職活動を行う人
- 既卒:卒業後に社会人経験がなく、卒業後3年以内までの人
一般的には学校卒業後に正社員として勤務して3年以内を第二新卒として扱うため、学校卒業後に就職せずに無職・フリーターだった場合は既卒として扱われることが多いです。
2.新卒入社3ヶ月で早期退職した人の割合
新卒入社3ヶ月で早期退職した人はどのくらいいるのでしょうか。リクルートワークス研究所のデータによると、3ヶ月未満で離職した人の割合は、大学卒12.7%、短大卒13.8%、高校卒18.9%となっています。
学歴が高くなるほど離職率の比率は低くなりますが、平均して15.1%が新卒入社して3ヶ月未満で離職しているというデータとなりました。新卒入社3ヶ月未満だと研修期間中、もしくは配属して間もない段階であるため、10人に1.5人が初期のミスマッチが起きていることが考えられます。
(参考:リクルートワークス研究所|3年以内離職に占める超早期離職の割合)
3.新卒入社3ヶ月で早期退職したときの影響
新卒入社3ヶ月で早期退職したときの影響は下記の通りです。
(1)転職が不利になるケース
転職が不利になる代表的なケースは下記の通りです。
・入社してもまた早期離職するのではないかと思われる
・社会人経験や専門スキルが必要な場合は経験不足となる
・人気企業、職種の求人だと書類選考で落とされて面接まで辿りつけない
早期退職したことで継続力がない印象となったり、経験値が不足しているため採用基準を満たせずに転職が不利になるケースがあります。
(2)早期退職でも採用する会社はある
早期退職をしていても、下記のような会社は積極的に採用していることがあります。
・人材不足な業界の会社
・会社規模を拡大する予定で人員を必要としている
・研修体制が整っていて人材を育てる環境のある会社
上記のように人材を求めていて、経験が浅い人材を育てる環境のある会社であれば早期退職でも採用している可能性があります。自分ひとりで求人を見つけることが難しいという場合には、当社のキャリアアドバイザーがあなたにマッチする求人を紹介することもできますので、お気軽にご相談ください。
4.新卒入社3ヶ月で早期退職するときの注意点\
新卒入社3ヶ月で早期退職するときの注意点としては下記の通りです。
・いきなり退職すると損害賠償となるリスクがある
・無断欠勤や備品を返却しないなど就業規則に沿わない
・退職する前に担当業務の引き継ぎを行い、退職の影響を最小限にする
なお、正社員の場合は民法627条1項により退職の申し入れから2週間後に雇用契約の終了が定められているため、損害賠償となることはありませんが、円満退職をするなら就業規則に沿った退職の手順をおすすめします。就業規則の手順を踏まない退職は会社に迷惑なだけでなく、次の転職先に必要な書類をスムーズに準備できない恐れがあるからです。
5.転職を成功させるための5つのポイント
転職を成功させるための5つのポイントを下記に解説します。
(1)自己分析や企業研究をしっかりと行う
(2)早期退職の職歴を隠さない
(3)退職理由を前向きに伝える
(4)人気企業にとらわれず求人を探す
(5)転職エージェントに相談すれば一発で解消できる!
(1)自己分析や企業研究をしっかりと行う
転職を成功させるためには、まずは自己分析や企業研究をしっかりと行うことが大事です。
そのようにすることで下記のようなメリットが得られるからです。
・自分が過去にした選択・決断の失敗が明確になる
・自分が本当に向いていること、やりたいことが見つかる
・転職前に企業とのミスマッチがわかる
・企業のメリット、デメリットが明確になり判断しやすくなる
・気持ちの整理ができて迷いがなくなる
自己分析では自分が不満に感じている点や改善したい部分を明確にすることができます。自分自身がどのような働き方を望んでいるのかを改めて考えることで、より自分にあった職種や働き方が見つかります。また、企業研究をしっかりと行うことでミスマッチをなくせるため、働くことのモチベーションを上げることができます。
(2)早期退職の職歴を隠さない
結論としては早期退職の職歴は隠さずに申告したほうが良いです。経歴を隠して採用されたとしても、社会保険や雇用保険の履歴で後から判明するからです。
早期退職の職歴を隠して判明すると下記のリスクがあります。
・懲戒解雇処分となる
・職場で信頼を得られない
・軽犯罪法違反となる
上記のように早期退職すると多大なリスクがありますので、職歴は隠さずに話しましょう。
(3)退職理由を前向きに伝える
退職理由を前向きに伝えた具体例としては下記の通りです。
本音の退職理由 | 前向きな退職理由 |
---|---|
業務が単純作業で退屈 | 専門性を高めてスキルアップしたい |
長時間労働で休日出勤が多い | メリハリをもって働くことでパフォーマンスを上げたい |
団体行動が苦手だった | 主体性をもって個人で動けるようになりたい |
細分化された分業がやりにくい | ベンチャー企業で裁量をもって働きたい |
早期退職した経歴を伝えると必ずと言っていいほど面接官から退職理由を聞かれますが、退職理由は前向きに伝えましょう。本音の退職理由をそのまま伝えるとネガティブな印象となりやすいからです。
(4)人気企業にとらわれず求人を探す
転職先を探すときには人気企業にとらわれず求人を探すことがポイントになります。
人気企業にとらわれた求人を探すと、下記のようなデメリットがあるからです。
・応募者の人数が多く採用枠に対して倍率が高くなるため、書類選考が通過しずらい
・選考人数、選考回数が多い傾向があり、選考結果を得るまで期間がかかる
・応募条件が厳しく、条件にマッチする企業がなかなか見つからない
・中途採用の転職のため社会人経験豊富な転職者と比較される
人気企業は新卒一括採用か中途採用の即戦力となる人材を求める傾向があります。消費者向けのサービスでないためにテレビコマーシャルや広告を出していない企業もあり、知名度がなくても、働きやすくホワイトな企業もあります。そのため企業の知名度や規模にとらわれず、求人を探してみましょう。
(5)転職エージェントに相談すれば一発で解消できる!
転職を考えている場合には「新卒で早期退職ならではの悩みを聞いて欲しい」ということがあるかと思いますので、転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントを利用することで下記のメリットを得られるからです。
・これまでの経緯、現状抱えている悩みを相談できる
・転職サポート実績が豊富なキャリアアドバイザーからアドバイスしてもらえる
・業界、職種、会社について教えてもらえて、何が自分に向いているかがわかる
・転職サイトでは掲載していない非公開求人を紹介してもらえる
・自分の強みを引き出すための書類作成サポート、面接対策、企業への推薦をしてもらえる
当社では新卒で早期退職した人への求人の取り扱いもあり、求職者に寄り添った転職のサポート、転職成功実績が豊富にあります。
あなたの適性にマッチする仕事、キャリアプランを一緒に考え、アドバイスすることもできますので、転職のことでお悩みの場合には、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
今回の記事では新卒入社3ヶ月で早期退職するときの影響や注意点、転職成功のためのポイントについて紹介しました。新卒入社3ヶ月目から転職したいときには求人の応募条件に「未経験応募可能、経験不問」と記載のある求人に応募することがポイントとなります。
まずは、早期退職の企業と自分がミスマッチだったところを自己分析して、自分のやりたいことや強みが活かせる転職先はどのようなところなのかを考えて、業界・会社を選ぶことをおすすめします。私たちキャリアスタートでは、これまで新卒1年目で早期退職して転職をしたいという方々を未経験から新たな業界へ転職をサポートしてきました。
キャリアスタートでは、ホワイトな企業を中心に、求人サイトでは見つけることのできない非公開求人も含め、ご希望にマッチした求人をご紹介可能です。今の会社を続けるかお悩みの方、これからへの転職を考えている方は、ぜひキャリアスタートにご相談ください。
(1)転職が不利になるケース
(2)早期退職でも採用する会社はある
(3)心身が不調になっている