大学を中退している人には、求人サイトを使った就職活動には向かないと言われています。
求人サイトで就職活動をする場合、自分1人で応募先を見つけて企業と連絡を取り、面接対策をしていかなければなりません。加えて、そもそも掲載求人が多すぎて、応募先を見つけられないといった難しさがあります。
大学を中退している人が求人サイトを使おうとすると、上記の理由からうまく活用することができず、結果的に就職活動がうまく進められないことが考えられます。
この記事では、大学を中退している人の就活に求人サイトが向かない理由と、大学中退者はどういう方法で就活をしていけばいいかについて詳しく解説していきます。
大学中退の就職は正社員未経験の支援に特化したエージェントを活用するのがおすすめです。詳しく就活の進め方について知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
大学中退者に求人サイトが向かない理由
大学を中退している人の就活に求人サイトが向かない理由としては、以下の3点が挙げられます。
- 1.求人が多すぎて応募先が分からない
- 2.就職活動を一人で進める必要がある
- 3.人手不足のブラック企業に入社するリスク
それぞれ詳しく解説します。
1.求人が多すぎて応募先が分からない
求人サイトには非常に多くの求人が掲載されています。
求人サイトにもよりますが、中には数十万件以上の求人が掲載されているサイトもあり、就職活動のやり方に慣れている人であれば、多くの求人から応募先を見つけられるといったメリットを享受できるでしょう。
しかし、大学を中退していて正社員になったことがないような人が求人サイトを目の当たりにすると、求人が多すぎて応募先が決められないといったデメリットに繋がってしまいます。
正社員を目指す場合、いかにして自分にマッチしている求人を効率的に見つけていけるかがポイントになります。
特に大学中退後フリーターをしている場合、フリーター期間が長引けば長引くほど正社員になりづらくなることもありますので、求人サイトを使うと応募先に迷ってしまい、結果的に正社員になりにくくなることも考えられます。
2.就職活動を一人で進める必要がある
就職活動では応募先を見つけるだけでなく、以下のような様々なやるべきタスクをこなした上で内定を目指す必要があります。
- 自己分析
- 企業研究
- 業界理解
- 履歴書や職務経歴書の作成
- 企業との面接日時の調整連絡
- 面接対策
このように、多くのタスクをこなすことで、自分にマッチした職場に就職できることになりますが、求人サイトを使う場合はこれは全てを一人で進める必要があります。
今まで正社員になったことがないような大学中退者だと、それぞれどういったことをすればいいのかイメージがつけられず、正しい就職活動ができない恐れがあります。
特に、自己分析や企業研究がしっかりとできていない場合、就職できたとしてもミスマッチを感じやすく、早期離職をしてしまう可能性も考えられます。
3.人手不足のブラック企業に入社するリスク
あくまでも傾向になりますが、求人サイトにはとにかく多くの応募者を集め、出来る限り人材を確保したいと考えている会社が多く募集しています。
加えて、常に退職者が出ていて人手不足に嘆いているような会社が求人サイトで募集していることも少なくないため、すぐに人が辞めてしまうようなブラック企業に入社するリスクが考えられます。
就活に慣れていない大学中退者にとって、数ある求人サイトの求人の中から大量募集の求人なのか、そうでないのかを見極める事は困難だと言えます。
求人サイトとしてのサービスの特徴から考えると、ブラック企業に入社するリスクが少なからず存在することもあり、大学を中退している人の就活で求人サイトはおすすめできません。
大学中退者が求人サイトで就職した時に考えられる末路
大学を中退している人に求人サイトでの就活はおすすめできないことを解説しましたが、仮に大学中退者が求人サイトを使って就職先を見つけた場合には、以下のような末路が考えられます。
- ミスマッチな職場でストレスが溜まる
- 単純作業ばかりでスキルが身に付かない
- 早期離職をして次の就職が難しくなる
それぞれ詳しく解説します。
ミスマッチな職場でストレスが溜まる
大学を中退している人が求人サイトを活用する場合、自己分析や企業研究が充分でないまま応募先に就職することになります。
自己分析や企業研究は、自分にマッチしている職場を見つけるために重要なアクションです。
したがって自己分析と企業研究が分からないまま就職してしまうことで、自分の希望やスキルにマッチしていない職場に就職するリスクが高まります。
もし就職後にミスマッチを感じてしまう場合、働いているうちにストレスが溜まることが考えられます。
フリーターを脱して正社員として安定的に働けるようになったとしても、精神的なストレスに耐えられず、うつ病などの精神病にかかってしまうといった末路が待っているかもしれません。
単純作業ばかりでスキルが身に付かない
求人サイトには数多くの求人が掲載されているが故に、単純作業しか任せてもらえないような仕事も掲載されています。
大学を中退している人が単純詐欺ばかりの求人に応募して就職してしまうと、就職後にスキルが身に付かないといったことも考えられます。
「単純作業だけでお金がもらえるのは楽だ」と感じる大学中退者がいるかもしれませんが、正社員になった後はいかにして自分のスキルを伸ばしていくかが非常に大切です。
スキルを身に付けられないと、将来別の仕事にチャレンジしたいとなった時に転職活動がうまく進みにくくなります。
また、転職をする気がなかったとしても、スキルを身に付けられなければ昇格することができずに一生同じ給料で働くことを強いられるといった末路も考えられます。
早期離職をして次の就職が難しくなる
先ほど解説した通り、大学を中退している人が求人サイトを使って就職をすると、自分の考えやスキルとミスマッチな就職となるリスクがあります。
就職直後にミスマッチを感じて早期離職をするようなことになれば、次の就職先を見つけることがより厳しくなりかねません。
就職後に数ヶ月で辞めてしまうような早期離職をしてしまった場合、再就職の面接においては、面接官から「就職直後、すぐに辞めてしまうような人を採用しても、またうちの会社で辞められてしまうかもしれない」と感じられかねません。
その結果、書類選考に通過することすらままならなくなるでしょう。
このように、大学を中退している人が求人サイトで就職活動をしてしまうと、自分にとって不本意な就職を決めかねないため、ネガティブな末路が複数考えられます。
大学中退者の求人探しに就職エージェントがおすすめできる理由
大学を中退している人の就職活動には、求人サイトではなく就職エージェントの利用がおすすめです。
なぜ大学中退者の就職活動に就職エージェントがおすすめできるのかという理由については、以下の5つのポイントが挙げられます。
- 1.プロのアドバイザーが面談をしてくれる
- 2.自分にマッチした求人を紹介してもらえる
- 3.自己分析や企業研究のやり方を教われる
- 4.企業との連絡を代行してくれるためスムーズ
- 5.求人サイトでは応募できない非公開求人に応募できる
それぞれ詳しく解説します。
1.プロのアドバイザーが面談をしてくれる
就職エージェントに登録をすると、プロのキャリアアドバイザーが一対一で自身のキャリアに対する面談を実施してくれます。
面談では、自分がどういった条件の求人を探しているかであったり、将来どうなりたいかといったキャリアビジョンに関する相談ができます。
それだけでなく、就職活動をしているものの、どういった仕事がマッチしているのかを面談を通じて明らかにすることも可能です。
現在就きたい仕事のイメージがついていない人であっても、面談を通じて自分の思考が整理できることに加えて、プロの目線から見たアドバイスももらうことができ、今後の就職活動の方針を決めることもできます。
アドバイザーの面談によって自分が就職すべき仕事や会社の特徴を明らかにできますので、それだけでも大学中退者は就職エージェントを利用する価値があると言えます。
2.自分にマッチした求人を紹介してもらえる
アドバイザーと面談をして自分にマッチしている求人の方向性を理解できた後は、アドバイザーからマッチした求人を自動的に紹介してもらえるようになります。
わざわざ求人サイトのように、自分からたくさんの求人を見つけに行く必要がありませんので、非常に効率的に応募先の検討を進められるでしょう。
特に、大学を中退していてフリーターとして生活費を稼いでいる場合は、日々フルタイムでシフトに入っていることが考えられますので、就職活動に使える時間が限られてしまいがちです。
そのような人の中には、求人サイトを使ってみたものの応募先がうまく見つけられず、結果的に就職活動を途中でやめてしまったという人もいるのではないでしょうか。
その点、就職エージェントを活用すればアドバイザーが紹介してくれた求人だけを比較検討すれば良いため、忙しい大学中退者であっても諦めずに正社員を目指すことが可能になります。
3.自己分析や企業研究のやり方を教われる
早期離職や精神的なストレスを避けるためには自分にマッチした求人を見つけることが非常に大切になってきますが、そのためにも自己分析と企業研究が重要であることを解説しました。
就職エージェントを使うことでアドバイザーから自己分析や企業研究のやり方を直接教わることができる点も、大学中退者におすすめできる理由の1つです。
自己分析とは、今までの経験を見つめ直し、長所と短所を認識した上で、自分の長所を活かせる仕事や会社を見つけるために行う分析のことを言います。
自己分析には様々なやり方やテンプレートがありますので、正しい手順で進めないとうまく分析をすることができません。
また、企業研究とは求人票や企業のホームページ、就職口コミサイトなどの情報を網羅的にチェックして、自分の希望にマッチしている企業かどうかを分析することを言います。
特に、その企業で働いている人の生の声をどれだけ収集できるかがカギとなってきますが、就職エージェントを活用することで、企業と直接やりとりをしているアドバイザーからネットにはない企業情報を教えてもらうことも可能です。
このように、就職エージェントを使うと、自己分析と企業研究の基本的なやり方を教えてもらえるだけでなく、求人サイトを使う時よりも有利に進められるという点も嬉しいポイントです。
4.企業との連絡を代行してくれるためスムーズ
就職エージェントを使って自分専任のアドバイザーに担当に付いてもらうことで、自分と応募先の企業の間に常にアドバイザーが立ってくれることになります。
これにより、応募後の企業との連絡をアドバイザーが代行してくれるといったメリットを享受できるようになります。
大学を中退している人が正社員を目指す場合、10社以上の複数の求人に応募していくことも珍しくありません。
応募する求人が増えれば増えるほど企業とのやりとりが煩雑になっていってしまうため、メールの返信漏れを起こしたり、面接日時のバッティングが起きてしまうリスクが高まります。
就職エージェントでアドバイザーに担当してもらうことで、スケジュール調整を代行してくれますので、どれだけ併願先の求人が増えたとしても、企業とのメールの返信漏れや面接日時の調整に苦戦するといったことをなくせます。
結果的にスムーズに就職活動を進めることができ、すぐに正社員を目指すことも実現できるでしょう。
早くフリーターを卒業して正社員になりたいと考えている大学中退者にとって、大きなメリットと言えます。
5.求人サイトでは応募できない非公開求人に応募できる
求人サイトで掲載されている求人は、いわゆる「公開求人」と言われており、どんな人でも応募ができる点が特徴です。
一方、就職エージェントでは公開求人だけでなく、求人サイトには掲載されていないような「非公開求人」に応募できるといった大きなメリットがあります。
非公開求人とは、企業が何らかの理由で公にはできないと考えている求人のことを言います。
非公開求人は公開求人よりも待遇が良かったり、レアな仕事であるケースもあると言われています。
応募先の選択肢を最大限に広げられるという点も、大学中退者に就職エージェントの利用がおすすめできる理由の1つです。
大学中退者が就職エージェントで求人を探すコツ
大学を中退している人が求人を探す際には就職エージェントの活用をおすすめしました。
就職エージェントに頼るだけでも自身の就活をうまく進めていけますが、以下のようなコツを意識すると、さらに就職エージェントを有効活用できます。
- 思ったことはアドバイザーに伝える
- 就職活動の基礎を教わってから求人に応募する
- 相性が悪ければ担当変更も可能
大学中退者が就職エージェントを使って求人を探す場合は、これらのコツを意識した上で、担当アドバイザーとコミュニケーションを取るようにしてみてください。
思ったことはアドバイザーに伝える
就職エージェントで自分の担当に付いてくれたアドバイザーに対しては、思ったことを率直に伝えることがおすすめです。
例えば、アドバイザーは自分にマッチしている求人を紹介してくれますが、紹介してもらった求人が自分に合わないと感じるのであれば、そのことをアドバイザーに伝えましょう。
これによって、アドバイザーが紹介してくる求人の精度が高まることが期待できます。
また、アドバイザーに対しては就職活動を進めていく上での不安を相談してみるのも良いでしょう。
「本当に正社員として働いていけるか不安」、「自分にこの仕事がなぜ向いているのか」など、不安を伝えてアドバイザーから的確にアドバイスをしてもらうことができれば、前向きに就職活動に取り組んでいけるようになります。
就職エージェントによっては、希望に応じて電話やオンラインなどでアドバイザーと複数回面談できるものもあります。
例えば、大学中退者の就職支援に強いキャリアスタートであれば、何回でもアドバイザーと面談をすることが可能です。
就職支援のプロにいつでも相談することは求人サイトでは利用できないサポートとなりますので、フル活用していきましょう。
就職活動の基礎を教わってから求人に応募する
就職エージェントを活用して正社員を目指す場合、まずは自己分析や企業研究といった、就職活動を進めていく上での基礎を教わってから求人を紹介してもらうことがポイントです。
就職活動の基礎を教わることは、これから大学中退者が正社員を目指すにあたって効率を高められるだけでなく、今後の転職活動にも活かすことができます。
転職活動においても、自己分析や企業研究といったアクションは基礎行動となってきますので、正社員デビューを目指す段階で知識のインプットをしておくと良いでしょう。
相性が悪ければ担当変更も可能
就職エージェントのアドバイザーは、就職支援に関する幅広い知識を持っているものの、結局は人間になりますので、自分との相性の良し悪しが生じてくることも考えられます。
もし自分の担当になったアドバイザーの性格や考え方、話し方などが自分に合っていないと感じた場合は、担当変更を申し出てみるのもコツになってきます。
アドバイザーに対して直接担当変更を申し出ることに抵抗感を感じてしまう場合は、就職エージェントの総合受付に連絡をしてみるのもおすすめです。
担当変更をしたからといって、就職エージェントで受けられるサービスに制限がかかるということはありません。
自分と相性の良い人にサポートをしてもらった方が就職活動の効率も高まりますので、就職エージェントの活用を検討する際は認識しておくと良いでしょう。
大学中退者が求人サイトを上手く使うコツ
大学中退者は就職エージェントをメインに使って就職活動を進めることがおすすめですが、うまく要点を掴めれば求人サイトを有効活用することも可能です。
大学中退者が求人サイトをうまく使うコツとしては、以下の3点が挙げられます。
- 求人の相場観を知るのに活用する
- どんな仕事があるのかの確認に利用
- スカウトが来た求人にだけ応募する
それぞれ詳しく解説します。
求人の相場観を知るのに活用する
求人サイトには非常に多くの求人が掲載されていますので、相場感を知ることに適しています。
仕事ごとの給与水準や働き方、興味のある企業の求人募集動向などをチェックするといった活用をすることで、就職活動のイメージをより高めることが可能です。
求人サイトはスマートフォンのアプリからでも利用できるものが多いため、バイト先までの通勤時間や家でのスキマ時間を使って、求人の相場感を知るのに活用してみてください。
どんな仕事があるのかの確認に利用
求人サイトでは様々な仕事が募集されています。
どんな仕事があるのかを求人サイトで確認し、興味のある求人を担当アドバイザーに伝えることで、紹介してもらう求人のジャンルを揃えることが可能になります。
また、一度就職エージェントで自己分析や企業研究のやり方を教わっておけば、求人サイトを効率的に見れるようになっていることも期待できますので、アドバイザーに紹介してもらう求人の種類の幅を広げたいという人は、求人サイトを併用してみるのも良いかもしれません。
スカウトが来た求人にだけ応募する
求人サイトによっては、企業からのスカウトを受けられる機能が搭載されているものもあります。
大学を中退している人であっても、年齢が若かったり、特定の学部を卒業していたりする場合はスカウトが送られてくることもあります。
求人サイトを使う場合は、自分にスカウトが来た求人だけ確認をするといった活用すれば、効率的に求人を見極められるだけでなく、有利に選考を進めていくことも期待できます。
まとめ
大学を中退した人には、求人サイトではなく就職エージェントがおすすめできることを解説しました。
求人サイトは数多くの求人に応募ができるといった特徴があるものの、掲載数が多すぎて大学中退者にはややハードルが高い就活方法だと言えます。
就職活動の基礎を知って、効率的に就職活動を進めていきたいと考えている人には、就職エージェントの利用がおすすめです。