【選考段階別に解説】就活では平均何社落ちる?選考通過率と対策を徹底解説

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「就活は何社受けて何社落ちるもの?」「平均何社受かるもの?」と疑問に思われる人もいるのではないでしょうか。

初めての就活はわからないことだらけですが、事前にしっかりと対策をとったことで選考通過率が高まり、志望企業に内定した人も多く存在します。

さらに、自分自身の適性に合った企業に就職できると、仕事でやりがいを感じやすく、昇給昇格につながりやすいなどのメリットも多数あります。

そこで今回は、就活では平均何社落ちるものなのか、選考段階別の通過率と対策方法、事前準備についてそれぞれ解説します。

就活で役立つ実践的な方法を具体的に紹介しますので気になる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

1.就活では平均何社落ちるもの?


就活では平均何社落ちるものなのか、文系と理系のケースをそれぞれ見ていきましょう。

就活では平均何社落ちるもの?

(1)文系のケース

(2)理系のケース

(1)文系のケース

文系学生が就活でエントリーシートを提出した数と内定数の平均データは下記の通りです。

(参考:キャリタス就活 2023 学生モニター調査結果

本エントリー数が17.2社に対して、2.6社の内定数となっていますので、平均して14.6社が不合格となっています。

文系学生の場合、特定の深い専門知識を持っていないため、幅広い業界や職種に応募することが多く、それに伴い落ちる回数も増える傾向にあります。

幅広い業界や職種へ応募して、不合格となったとしても最終的には企業から内定を得ることは可能です。
文系学生は不合格を「成功へのステップ」として捉えて、積極的に挑戦し続けることが大切です。

(2)理系のケース

理系学生が就活でエントリーシートを提出した数と内定数の平均データは下記の通りです。

(参考:キャリタス就活 2023 学生モニター調査結果

本エントリー数が12.1社に対して、2.5社の内定数となっていますので、平均して9.6社が不合格となっています。

理系学生の就活で平均的な落ちる回数は、文系と比較して少ない傾向にあります。
理系学生は特定の分野の知識を持っているため、就職市場での専門性が求められる職種において有利な立場にあります。

特にエンジニア、研究開発、IT関連などの分野では、理系学生の専門性が重視されることが多いです。
さらに、理系学生は大学の教授とつながりのある「推薦」で就職する学生が多いことも、文系学生との大きな違いです。

このように、理系学生は専門性が高いことから、自分の知識や経験を活かせる業界や職種を狙うことで、就活での成功率を高めることは可能です。

ただし、就活を進めるなかで、自分の専門性を活かせる業界や職種に適性を感じなかった場合には、偏り過ぎずに幅広い視点からキャリアを考えることも重要です。

2.就活で平均何社受けるべき?


就活で応募する企業の数は、文系・理系によっても異なりますが、一般的には10社から30社程度が目安とされています。
プレエントリー数も含めて応募した平均の企業数のデータとしては、下記の通りです。

(参考:キャリタス就活 2023 学生モニター調査結果

文系・理系を含めた全体の平均数としては、26.9社となっており、文系は理系よりも平均11.7社多くエントリーしている状況です。

就活をする学生は、プレエントリーの時点では、志望する業界・職種が固まっていないため、幅広くエントリーする傾向があり、文系は顕著に現れています。

多くの企業に応募することは、選択肢を広げるという点では有利ですが、各企業に対する十分な準備を行う時間が少なくなるため、注意が必要です。

反対に少なすぎると、内定を得るチャンスが限られるため、自分のキャリアプランや興味・関心にマッチする企業を選び、質の高い応募を目指すことが重要です。

それぞれの企業のビジョンや事業内容、社風などを詳細にリサーチして、自分の強みや価値観が合致する企業に応募することで、効率的かつ効果的な就活ができるでしょう。

3.就活の選考段階別の通過率と対策


就活の選考段階別の通過率と対策は下記の通りです。

(1)エントリーシート(ES)


エントリーシートの通過率は企業や業界によって異なりますが、一般的には50%程度と言われています。
約半数の学生がエントリーシートで不合格になりますが、適切な対策をすることで、通過率を高めることができます。

エントリーシートでは、自分の強みや経験を効果的に伝えることが重要ですが、多くの学生が自分の個性や経験を十分に表現できていないことが、通過率が低い一因となっています。

そのため、自己分析をしっかりと行ったうえで、自分の強みを具体性をもってアピールすることが必要です。
たとえば、エントリーシートで「チームワーク」を強みとしてアピールした場合には、
単に「チームワークが得意です」と書くだけでは不十分です。

大学生活で実際に経験したことを例に挙げて、「どのようにしてチーム内の意見の不一致を乗り越えて、目標を達成したか」など具体的なエピソードも交えると伝わりやすくなります。

エントリーシートを通過するためには、自分の経験や強みを具体的に伝えて、企業に効果的にアピールできるようにしましょう。

(2)グループディスカッション(GD)

グループディスカッション開催の有無は、企業ごとによって異なり、通過率のデータは出ていません。
優秀な学生だけが通過するケースもあれば、問題行動をとる学生がいなければ全員通過となるケースもあります。

グループディスカッションで評価される主な項目は、チームワーク、リーダーシップ、問題解決能力、コミュニケーションスキルです。
そのため、自分の意見を表現しながらも、他の参加者と協力して課題解決に導く必要があります。

グループディスカッションの対策としては、事前に様々なトピックについて自分なりの意見を用意して、友人たちと模擬ディスカッションを行います。

練習をしておくことで、本番では他の参加者の意見を積極的に聞きながら、自分の意見も述べることができて、効果的にグループをリードすることができるでしょう。
グループディスカッションで成功するためには、自分の意見を明確に持ったうえで、他者の意見にも耳を傾けるバランスが重要です。

また、グループ内での友好的なコミュニケーションと協調性が、評価されるポイントです。これらを意識して実践することで、通過率を高めることができるでしょう。

(3)Webテスト


就活でのWebテストの通過率は一般的に40%〜50%程度ですが、企業やテストの種類によって異なります。テストの形式や内容を理解し、適切に準備することが成功の近道です。

Webテストは、「SPI」「ENG」「玉手箱」「GAB」「CAB」「TG-WEB」などの適性検査があり、主に言語能力、数理能力、推理能力、性格適性を測定するために使用されます。

受験方法としては、自宅から受けられるパターンとテストセンターの会場で受験するパターンがあります。
就活のWebテスト対策としては、適性検査の種類ごとの参考書で勉強したり、オンラインの模擬テストを利用して、時間を計りながら練習を繰り返す方法があります。

どのくらいの点数がとれれば合格となるかは企業によって異なりますが、一般的には、6〜8割がボーダーラインとされています。
特に自分の弱点となる分野を重点的に対策して、模擬テストを活用して実戦感覚を身につけておきましょう。

(4)一次面接


一次面接の通過率は通常、30%〜50%程度
ですが、企業や業界によって異なります。
面接の準備と自信を持って自己表現することが、成功につながるポイントです。

一次面接では、候補者が職場に適合するか、人柄や経験からポテンシャルを見極められます。
そのため、自己紹介、学生時代力を入れたこと(ガクチカ)、志望動機、自分の強みと弱み、過去の経験に関する質問への明確で説得力のある回答が求められます。

事前に面接でよくある質問については、具体的なエピソードとともにわかりやすく伝えられるように準備しておくことが大事です。
一次面接の通過率を高めるには、事前準備が重要ですので、面接対策を繰り返し行い、自信を持って話せるようにします。

まわりの人に面接官役になってもらい、面接のシミュレーションを行ったうえで、受けたフィードバックをもとに改善していきましょう。

また、初対面の印象が大きく影響するため、就活の場に相応しい清潔感のある服装や身だしなみ、礼儀正しい態度を心がけることも大切です。

(5)二次面接

二次面接の通過率は一次面接よりも低くなり、大体20%〜40%程度となっています。
企業は応募者の価値観や強み、さらには企業との相性が重視されるため、自分の価値観や強み、志望企業に対する深い理解と熱意を示すことが求められます。

応募者がその企業の業界・職種に適しているかどうか、また企業文化にマッチしているかどうかを判断するためです。
たとえば、IT企業の二次面接に臨んだ場合、事前にその企業の事業や職種に関する情報を収集して、自身の関連する経験を話せるように準備しておきます。

面接では、自主的に学んだことをもとに企業への関心をアピールすることができるでしょう。
二次面接で成功するためには、企業研究と自己分析を深めて、企業との相性の良さが伝わるようにすることが重要です。

面接官に自分の熱意と企業への深い理解を伝えることで、他の応募者との差別化を図ることができるでしょう。

(6)最終面接


最終面接の通過率は、一般的には50%程度と言われています。
最終面接は、役員や社長が面接の対応をすることもあり、企業が候補者の人間性、価値観、企業文化への適合性を総合的に評価する最も重要な面接です。

企業は、長期的な視点で会社に貢献できる人材を探しているため、面接官は候補者のキャリアビジョンやチームでの協働能力、対人関係能力などを深く掘り下げて評価します。

企業の最終面接を受けた場合、業界や職種の知識だけではなく、チームプレイヤーとしての能力や将来のキャリアプラン、企業でのキャリアビジョンに関する質問があります。

自分の長所、短所、価値観を深く理解したうえで、明確に伝えることが求められます。
最終面接を成功させるためには、自分のキャリアビジョンと企業の目指す方向性が合致していることを示すことが重要です。

また、最終面接では、内定承諾してくれるかどうかも見られているため、質問に答えるだけでなく、自らも積極的に質問をして会社に対する理解と熱意を伝えましょう。
選考中の企業に関する質問や志望度を聞かれることもありますので、焦らず落ち着いて伝えられるように準備しておくと安心です。

4.選考を通過しやすくするための事前準備


選考を通過しやすくするための事前準備は下記の通りです。

(1)就活でのマナーを身につけておく


選考を通過しやすくするためにも、就活でのマナーは事前に身につけておきましょう。
面接や企業訪問では、第一印象が重要なため、服装や挨拶、身だしなみなどの基本的なビジネスマナーができることで、面接官に良い印象を与えることができるからです。

面接では、基本的なビジネスマナーができるかも見られていますので、清潔感に気を付けて、企業の業種に合ったビジネススタイルを選ぶことが大切です。
また、挨拶やお礼の言葉も忘れずに元気よく笑顔で伝えることで、面接官に対して良い印象を与えることにつながります。

就活生として、自分を売り込むためには、基本的なビジネスマナーも重要ですので、事前にマナーを身につけておき、自信を持って面接に臨みましょう。

(2)余裕をもってスケジュールを立てる

余裕をもって就活スケジュールを立てることで、準備不足によるミスを防いで、面接や説明会に最適な状態で臨むことができるため、選考通過率が高まります。

さらに、緊急の変更や予期せぬ事態があったとしても、時間と気持ちに余裕をもてるため、柔軟な対応ができて、面接官に良い印象を与えられるでしょう。

反対に面接日程を詰め込みすぎてしまうと、準備不足で面接に臨む結果となり、うまく企業の志望動機が伝えられずに失敗する可能性があります。

選考面接の前には十分な準備時間を確保して、企業に対しての理解を深めたうえで、志望動機を伝えたほうが内定を得やすくなります。
就活のスケジュールについて詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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2023.11.30

(3)自己分析を徹底して方向性を決める


就活で成功するためには、自己分析を徹底して自分の方向性を明確にすることが非常に大切です。
自己分析を行うことで、自分の強み、弱み、価値観を深く理解して、自分に適した業界や職種を見極めることができるため、就活での方向性が明確になります。

たとえば、自己分析を徹底的に行うことで、自分がチームワークを活かせる仕事にやりがいを感じやすく、得意であることに気づく人もいます。

さらに、面接やエントリーシートでの自己PRが具体的かつ説得力のあるものになるため、選考を通過しやすくなります。

自己理解を深めて準備しておくことができれば、面接では具体的なエピソードと共に説得力をもって自分の適性をアピールできるでしょう。

(4)面接対策をしておく

就活において面接は選考を通過するための重要な場面であり、面接対策を行うことで自分自身を企業が求める人材であることを効果的にアピールすることができます。

自己紹介、学生時代力を入れたこと(ガクチカ)、志望動機、具体的なエピソードの準備をして、自信を持って伝えられるようにしましょう。

さらに、模擬面接などを通じて緊張を和らげ、自然なコミュニケーション能力を発揮できるようになります。
具体的には、面接で頻出する質問と回答を準備して、まわりの人に模擬面接を行ってもらう方法があります。

想定質問や会話をシミュレーションしておくことで、本番の面接では緊張を軽減した状態で、自分の適性や熱意を伝えやすくなります。

(5)選考を振り返り改善策を立てる

就活の選考過程での振り返りと改善策を立てることで、成功の確率をグッと高められます。

選考の各ステップを振り返ることで、自分が不得意とする部分や、以前の面接での失敗点などを改善する具体的な方法を見つけ出すことができるからです。

過去の面接で緊張から自己PRが上手くできなかったと気づいた場合には、面接で緊張しすぎないための対策を取ることが、改善策のひとつとなるでしょう。
具体的には、模擬面接を重ねることで、次の面接では落ち着いて自己PRを伝えることができる可能性があります。

選考プロセスを振り返り、自分の弱点や改善すべき点を明確にして、具体的な改善策を立てることで、次回の選考ではより良い結果を得られるでしょう。

面接で緊張しすぎてしまうときの対策について詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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2023.05.31

(6)就活エージェントに相談すれば一発解決


就活において、就活エージェントへの相談は、選考の通過率を高めるための効果的な手段です。

就活エージェントは専門的な知識と経験を持つため、求職者の適性に合う企業の情報提供や応募書類の添削、面接対策など幅広いサポートをしてくれます。

そのため、自分に合った企業を見つけやすくなり、面接などの選考過程でより良いパフォーマンスを発揮しやすくなります。
就活で何度も不採用になっていたとしても、就活エージェントに相談して、自分のつまづいていた原因と改善策をアドバイスをしてもらえば、内定する可能性が高まるでしょう。

就活エージェントに相談することで、自分の適性に合った企業を見つけて、選考でのパフォーマンスを上げることができますので、お気軽にご相談ください。

まとめ


今回の記事では就活では平均何社落ちるものなのか、選考段階別の通過率と対策方法、事前準備について解説しました。

就活を成功させたい場合には、自己分析をしたうえで、興味関心のある業界・職種、企業をリサーチして、積極的にエントリーしていくことがポイントとなります。
さらに、選考段階ごとに振り返りと改善を行うことで、選考通過率を高めていくことができます。

まずは、自己分析から始めて、自分の強みや価値観はどのような就職先が適しているのかを見極めて、業界・職種を選ぶことをおすすめします。

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