【転職何回までならOK?】年代別の転職回数と転職成功のポイント9選

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「20代で転職回数が多いと転職が不利って本当?」「20代で転職何回までならOK?」

と転職回数を気にしている人も多いのではないでしょうか。

確かに転職回数は多いほど転職活動で不利になることはありますが、ポイントさえ掴めば転職を好転させることは可能です。3回以上の転職経験がある20代でも転職成功させて新天地で昇給・昇格している人も多数存在します。

こちらの記事では、年代別の一般的な転職回数から、20代の転職は何回までなら許容範囲か、転職回数が多い人が転職成功させるためのポイントなどを紹介しています。転職回数が3回を超える20代でも、きっと転職成功に一歩近づけると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.転職回数は何回までならOK?


転職回数は何回までOKなのか詳しく見ていきましょう。

ここからは、上記のトピックについて詳しく解説します。

(1)年代別の一般的な転職回数

大手転職・求人情報サイト「リクナビNEXT」が行った調査によれば、2017年1〜6月までにリクナビNEXTに新規登録した会員データを集計したところ、年代別の転職回数は以下のような結果となりました。

(参照:転職回数が多いと不利?年代別の転職回数と採用実態|リクナビNEXT

転職経験がない人の割合は20代で76%、30代・40代・50代と年齢を重ねるごとに減少しています。
20代で転職経験がある人は全体の24%で、20代の4人に1人が一度は転職経験していることがわかります。

30代になると転職経験のある人の割合が半数を超え、50代になると約7割が転職経験者となり、1社のみで働く人は少数派という結果となりました。

(2)20代の転職回数は何回までOK?


20代は約4人に1人が転職を経験しており、経験者の転職回数は1〜2回が一般的です。

転職サイトの「マイナビ」が企業の人事担当者に対して行ったアンケート調査では、20代で転職回数が多いと感じるのは「3回以上」という回答が寄せられました。
(参照:何回までOK?転職回数が多くても「内定」を勝ち取る方法|マイナビ転職

このことから、20代の転職回数が1〜2回までならあまり気にされないと言えます。

また、20代で転職回数が3回以上だからといって、必ずしも転職が不利になるわけではありません。退職理由についてきちんと説明できればマイナス評価にならないという回答もあり、面接時に転職した理由を説明して納得してもらえれば、内定を獲得できるチャンスは十分あります。

(3)採用担当者が転職回数を気にする理由

企業の採用担当者が求職者の転職回数を気にする理由は、採用後の短期離職を防ぐためです。

転職回数が多ければ、「コミュニケーション能力が低いのではないか」「責任がなく仕事を最後までやり遂げる能力がないのではないか」という印象を持たれてしまいます。一方、転職回数が少なく、同じ会社で長く働き続けている人であれば「長く働いてくれそう」という印象を持たれやすいです。

企業は人材採用にお金や時間などのコストをかけているため、採用後は長く働き続けてほしいと考えています。そのため、20代で転職回数が多いと感じる場合は面接で転職理由などを質問し、希望者の持つ責任感や人柄、忍耐力等を判断しているのです。

また、転職回数をどのように捉えるかは人それぞれですが、日本人は同じ会社で長く働くことを「美徳」とする意識があるのも、採用担当者が転職回数を気にする理由のひとつと考えられます。

2.転職回数が多い人が転職成功させる9つのポイント


転職回数が多い人が転職を成功させるには、下記の9つのポイントが大切です。

ここからは、それぞれのポイントを詳しく解説します。

(1)前向きな転職理由を伝える

転職を成功させるポイントのひとつが、前向きな転職理由を伝えることです。

転職回数が多ければ、採用担当者は「すぐに辞めるのでは」と不安を感じますが、転職理由が前向きで妥当なものであれば、転職回数がマイナスに評価されることは少ないです。

たとえば、「1社目はサービスに魅力を感じ入社、2社目はスキルを向上させるために入社、3社目は新しい仕事に挑戦するために入社」など前向きなものであれば、転職理由として納得してもらえます。

また、他責思考ではなく自責思考であることを伝えるのもポイントです。仮に残業が多くて退職した場合でも、企業が悪いからという理由ではなく「月に〇〇時間以上の残業があり、資格取得の勉強のためにメリハリのある働き方をしたかったため」という伝え方をしましょう。

(2)同じ職種は職務経歴書にまとめて記載する


転職を成功させるポイントのひとつが、職務経歴書で同じ職種をまとめることです。

職務経歴書は採用担当者の目に留まりやすくするよう社数が多い場合には、同じ職種はひとつにまとめて記載するなど工夫しましょう。

過去の職務経歴の要点をまとめ、簡潔でわかりやすくして職務経歴書は1〜2枚に収めるのが大切です。同じ職種の転職が多い場合は、「さまざまな業界で経験を積んだ」「〇〇ができるようになった」などと、経歴から得られたものをアピールしましょう。

(3)同じ派遣会社があれば1つにまとめる

派遣会社で働いたことがあり、同じ派遣元から複数の派遣先で働いたのであればひとつにまとめましょう。

原則、職務経歴書や履歴書は職歴(正社員)を省略してはいけませんが、省略するとブランク期間として受け止められる可能性があります。派遣元が同じで常駐して働いた派遣先が多い場合は、ひとつにまとめることがポイントとなります。

(4)短期アルバイトは記載必須ではない


短期アルバイトは必要に応じて記載しないこともポイントのひとつです。
たとえば、1〜2ヶ月程度の短期間のアルバイトであれば、職務経歴書や履歴書に記載する必要はありません。

ただしアルバイト経験が3ヶ月以上の場合、記載しないとブランク期間が長いと受け取られやすいので、アルバイトの経験を記載しましょう。また、アルバイト経験が応募先の企業でも活かせるものであれば、実績や業務内容などを書くと評価につながることがあります。

(5)一貫性のあるところをアピールする

経歴やスキルのなかで一貫性のあるところをアピールすることも大事です。

複数の職種・業種での経験がある場合、採用担当者から「一貫性がない」「目的を持って転職していないのではないか」と思われる可能性があります。マイナス評価につながる可能性があるため、職種や業種が異なってもそれぞれの業務での共通点を見つけて、書類に記載することが大切です。

また、これまでの職歴がコミュニケーションスキルを活かした仕事であれば、「どのような実績があるのか」「お客様や企業に貢献できたことは何か」「なぜコミュニケーションスキルを活かす仕事を選んだのか」などを明確にすると、転職理由がより一貫性のあるものになります。

(6)仕事での実績を具体的に記載する

仕事での実績をわかりやすく具体的に記載することも大事です。

これまでの仕事で自分なりに工夫したことや成果を振り返り、数字や具体的なエピソードを踏まえて書類に記載することが大切です。転職回数が多い人でも、努力や実績が魅力的であれば「転職回数が多いけれどウチに欲しい人材」「面接で直接話してみたい」と思ってもらえます。

また、職務経歴書の書き方やポイント、記入例を以下の記事で解説しているので、職務経歴書に書くことがなくて悩んでいるという人は、ぜひあわせてご覧ください。

【状況別に解説】職務経歴書に書くことがないときの対処法を徹底解説

2023.06.20

(7)会社に貢献できることを伝える


自分が応募企業に何が貢献できるかを伝えることも大切です。
企業の採用担当者は、候補者を採用してどのようなメリットがあるのか、会社にとってプラスになる人材かどうかを判断しています。
自分が会社に貢献できることを積極的に伝えることで、採用担当者へ会社に貢献してくれるイメージをさせることができます。

そのため、自分が採用担当者ならどのような人材が欲しいかという視点で考え、転職回数が多くさまざまな経験をしてきたらこそできることを書類や面接で伝えましょう。

(8)面接対策を徹底する

面接対策を徹底することも転職を成功させるポイントのひとつです。
転職回数に関わらず、面接では必ず退職理由を聞かれるため、マイナスに評価されないように前向きで一貫性のある内容をすぐに回答できるように対策しておくことが大切です。

そのほか、面接時に明るくハキハキと元気に話すことで、人柄という部分でプラスな印象を与えることができます。練習をせずにいきなり面接を受けると、緊張してうまく答えられなかったというケースは少なくありません。

面接で緊張する理由や必要なマインドセット、緊張せずに面接を受ける方法について以下の記事で解説しています。緊張しやすくて面接が不安な人はこちらの記事も参考にしてみてください。

面接で緊張しすぎは解決可能!面接で緊張しない方法を面接前・面接中に分けて解説

2023.05.31

(9)転職エージェントに相談する


転職回数が多い20代が転職を成功させるなら、転職エージェントに相談しましょう。

転職回数が多くても転職することは可能ですが、回数が多ければ多いほど転職活動のハードルが高くなってしまうのは事実です。
その場合、転職エージェントを利用すれば自己分析、書類作成、求人紹介、企業への推薦応募、面接対策など転職で必要なトータルサポートを受けられます。

さらに、非公開求人の紹介や応募企業に対して、あなたの経験やスキルを踏まえた魅力をアピールすることも可能です。

転職エージェントを利用することが転職成功にもつながるので、20代で転職を考えている人は転職エージェントに相談しましょう。

3.転職回数が多い人も入社しやすい会社・業界


転職回数が多い人でも入社しやすい会社・業界は主に次の5つです。

(1)ベンチャー企業

ベンチャー企業は転職回数が多い人でも、大手企業と比較して入社しやすいです。

ベンチャー企業は人手不足に悩んでいるところが多く、転職回数をあまり気にしない傾向にあるからです。
入社後は経験がない分野も含め、さまざまな業務を任せてもらえることが多い一方で、仕事は体力的にハードになりやすいことが特徴です。

ひとつの職種を深く追求する安定的な仕事を求める人にはあまり向いていませんが、同時に複数の職種スキルを身につけて最短で成長したいと考えている20代にはおすすめの転職先です。

(2)建設業界

建設業界も転職回数が多い人でも入社しやすい業界のひとつです。

建設業界も日本の少子高齢化によって若い人材が不足しており、転職回数が多くても採用される可能性が高いです。人材確保のために間口を広げて求人募集している企業も少なくありません。

建設業界の職種は下記の通りです。

建設業界の職種

・土木作業

・電気工事

・水道工事

・道路工事

・地盤調査

・鳶職

近年の建設業界は労働改革が進んでいて教育や研修制度が充実しているため、転職後に働きながらスキルアップを目指せます。

(3)IT業界


IT業界は比較的新しい分野で、実力成果主義の傾向があるため転職回数が多くてもあまり気にされません。

さらに、ITの急速な成長によって人手も不足しており、未経験向けに研修制度を完備し、ポテンシャル採用を導入している企業も多いので20代なら転職のチャンスは十分あります。

IT業界はこれからもニーズが拡大すると予想される業界のため、将来性も高いです。「IT関連の資格やスキルを身につけたい」など、意欲的な人にはおすすめの業界です。

(4)介護業界


介護業界は少子高齢化によって需要が高まっているのに対し、人手不足となっているため転職しやすい業界
です。
未経験者歓迎の求人も多く、資格取得できるように研修制度が完備しているところも少なくありません。

また、介護業界は体力やコミュニケーション能力が求められる業界でもあります。そのため、体力的に自信がある人や、人と関わることが好きな人、未経験でも働きながら仕事を覚えていきたいという意欲がある人は介護業界も選択肢のひとつです。
今後も需要は増えるため、将来性がありスキルを身につけてキャリアアップしていくこともできるでしょう。

(5)運送業界

運送業界は、インターネットの普及によってWeb上で商品を購入する人が増えたため、宅配の需要が高まっており、転職しやすい業界のひとつです。
さらに、近年は働き方改革法案によってドライバーの労働時間に上限が設けられることで、長距離で物を運べなくなると懸念されています。
(参考:国土交通省|物流の2024年問題について

運送業界は若手ドライバーが不足している状況で、ドライバーの研修制度や労働環境が整備されている企業も多いです。一人で仕事をするのが好きという人は、長距離ドライバーなどの運送業界もおすすめです。

まとめ


今回の記事では、年代別の転職回数や、転職回数が多い20代でも転職成功させるポイントなどを紹介しました。

20代で1〜2回の転職は一般的で、3回を超えると採用担当者から「転職回数が多い」という印象を持たれる傾向にあります。しかし、転職回数が多くても転職理由が明確で、納得のいくものであれば、転職回数が多くてもマイナスに評価されにくいです。

そのため、転職回数が多い20代が転職を成功させるためには、書類作成を工夫したうえで面接対策も徹底することが大切です。書類作成や業界・職種研究、面接対策など、転職活動に不安がある人は転職エージェントを利用しましょう。

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