20代で辞めてから転職できるのか?失敗しない方法を徹底解説!
「20代で会社を辞めたら転職できるかわからない」「どうすれば転職に成功できるの?」
と不安になっている方もいるのではないでしょうか。
20代で会社を辞めたからといって、転職が不利になるわけではありません。仮に勢いで会社を辞めてしまってもやり直すことは十分可能です。
実際、20代で転職する人は決して少なくなく、転職後して活躍している方は多いです。
こちらの記事では、退職後に転職した人の割合や平均的な転職期間、20代が転職で重視すること、20代が転職するときのポイントを紹介しています。すでに会社を辞めしまった方でも、きっと転職成功に一歩近づけると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
1.20代で退職後に転職した人の割合は?
20代で退職後に転職した人の割合は、約3割です。
厚生労働省が行った調査「令和3年雇用動向調査結果の概況」によれば、20代の男女別の転職率は次のような結果となっています。
(参照:令和3年雇用動向調査結果の概況 図6−1|厚生労働省)
男女含めて見ると20代前半の約3割、20代後半の約2.5割が転職している状況です。
年齢が上がるにつれて転職率は下がる傾向にあり、同調査では30代前半の転職率は男性が9.2%、女性が11.0%となっており、20代は活発的に転職を行っていることがわかります。
今の20代はインターネットやSNSを通してのコミュニケーションが盛んになっており、ものの見方が多角的になっていると考えられます。
家族や身近な人だけでなく、幅広い人たちの考え方を吸収し、自分のなかでしっかり考えたうえで自身のキャリアを冷静に考えることが今の20代の特徴です。
そのため、現在は20代で転職をするのは珍しいことではなく、むしろ多くの20代が転職を行っている状況となっています。
2.20代の転職期間の平均はどのくらい?
厚生労働省が行った調査「令和2年転職者実態調査の概況」のなかにある項目「3 転職について」では、20代前半・後半の転職期間はそれぞれ以下のような結果となっています。
(直前の勤め先を離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間 表20より)
参照:「令和2年転職者実態調査の概況(3.転職について)」|厚生労働省
20代の転職期間は人によって大きく異なりますが、前の会社を退職してから転職するまでの期間でもっとも多いのは「1ヶ月未満」です。なかには、転職期間なしで退職後すぐに転職先で働く人もいますが、
おおむね4ヶ月以内には転職していることがわかります。
退職後に転職する際は、転職期間を長引かせないことが重要です。
退職してから転職するまでの空白期間が伸びると、市場価値が下がる可能性があるためです。
同じスキル・経験の人材であれば、年齢が若い方が転職に有利とされます。さらに、空白期間が長ければ、面接官に「どこにも採用されていないから、本人に問題があるのでは?」など、就業意欲の低さを疑われるリスクも高まります。
平均的な転職期間である「1ヶ月未満」で転職する必要はありませんが、遅くとも2ヶ月〜4ヶ月を目安に転職するのがポイントです。
3.20代が転職で重視することは?
組織・人事コンサルティングなどの事業を行う「株式会社パーソル総合研究所」が行った調査によると、20代が転職で重視することでもっとも多かった上位6つは次の結果となっています。
(参照:「働く10,000人の就業・成長定点調査 2023|パーソル総合研究所」)
20代が転職において重視していることのなかで、もっとも多かったのが「希望する収入が得られること」、その次が「休みが取れる/取りやすいこと」でした。
この調査結果から、20代は勤務条件などの働きやすさをもっとも重視する傾向にあり、そのうえでやりがいを求め、やりたい仕事にも就きたいと考えていることがわかります。
転職活動を成功させるためには、転職において何を重視するのかを明確にすることが重要です。
どのような背景で転職をはじめ、どのような条件を優先し、働くうえで何を大切にしたいのか整理しておけば、転職の軸をブラさずに、理想の職場に転職できる可能性が高まります。
その他の20代が何を重視して転職をしているのかを把握したうえで、自分は何を重視するのか考え、転職の軸を決めましょう。
4.20代が会社を辞めてからやり直せる理由
「勢いで会社を辞めても転職はできる?」と不安になっている方は多いと思います。
しかし、20代は会社を辞めてからでも十分やり直すことが可能です。その理由は大きく次の2つです。
・若手人材の不足
・未経験の業種でもポテンシャル採用あり
現在は15歳〜34歳の若年労働力人口が減少しています。総労働力人口のうち、若年労働力人口が占める割合は30%を下回り、減少が続いている状況です。
(参照:「若年者雇用を取り巻く現状|厚生労働省」)
少子高齢化も関係し、今後さらに若手人材が不足すると考えられており、若手人材のニーズも年々高まっています。
さらに、20代はポテンシャル採用のチャンスがあります。
ポテンシャル採用は「今の実力や経験だけではなく、これからどれだけ成長できるかの伸びしろ」を重視して未経験者を採用する方法です。これによって企業側は、会社の成長に貢献してくれる多様性のある組織をつくれるようになります。
そのため、現代は20代の転職は当たり前となっているため、異業種や未経験の転職でも、若いというだけで転職できる可能性が高いです。
特に20代前半であれば、第二新卒向けの求人もあり、今後の伸びしろやポテンシャルを考慮して採用してもらえるケースは少なくありません。20代後半でも、30代と比べると異業種や未経験の転職できるチャンスは十分あります。
5.20代が退職後に転職するときのポイント
20代が退職後に転職するときのポイントは次の5つです。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
(1)失業手当をもらう
20代が仕事を辞めて転職する際は、失業手当(失業保険)をもらいましょう。
失業手当は、失業しても安定した生活を送りつつ、再就職するために受けられる支援のことです。地域のハローワークで失業手当の申請を行うと受け取れます(要件を満たしている場合)。
20代で仕事を辞めても失業手当をもらえば、日々の生活費を過度に気にすることなく、転職に専念できます。もし勢いで会社を辞めてしまい、すぐに転職先が決まらなくても食べ物や住居に困ることはありません。
ただし、失業保険は主に「自己都合退職」と「会社都合退職」の2種類があり、給付時期や給付金額が異なるので注意が必要です。
特に、自己都合退職の場合、「離職の日以前から2年の間、雇用保険の被保険者期間が通算12ヶ月以上あること」が失業手当をもらう要件です。さらに、7日間の待機期間と3ヶ月間の給付制限が設けられており、実際に手当を受け取れるのは、会社を辞めた日から3ヶ月と1週間後になります。
失業手当をもらいながら転職活動をするためには、辞めるまでに1年間以上会社勤めしていること、退職後3ヶ月間の生活費を用意しておくことを念頭に置いておきましょう。
(参考:厚生労働省 「雇用保険手続きのご案内」)
(2)自己分析をする
転職に成功するためには、自己分析をすることが重要です。
自己分析を行って自分を客観的に見ることで、自分の適正に合う求人を見つけやすくなり、ミスマッチのリスクを下げることができるからです。面接時においても、自分のどのような部分がマッチしているか、企業に対してどのような貢献ができるのかを冷静に伝え、アピールできます。
収入や休みなどの勤務条件を重視して転職先を選んだとしても、志望する企業にとって雇うメリットがなければ採用は得られないので、自己分析を行って面接官にアピールしましょう。
また、転職は新卒のときの就活とは異なり、中途採用の経験者と比較されたり、過去の職歴を見たりして採用が決められます。そのため、「なぜ前の会社を退職したのか」「同じ退職理由を繰り返さないためにどうするのか」など、面接官が気になっていることをスムーズに応えられるよう、自己分析を徹底しておくことが大切です。
もしも、すでに会社を辞めてしまったという方は、「なぜ転職をしたいのか」「転職に何を求めているのか」「自分の長所や強みは何か」「自分にはどのような経験・スキルがあるか」など妥協せずに徹底的に自己分析を行ってみてください。
自己分析する方法はさまざまですが、書籍を参考にしたり自己分析ツールなどを使ったりするのもおすすめです。
(3)業界・職種研究をする
業界・職種研究(業界研究)をしておくことも、20代の転職には重要です。
20代であれば、未経験や異業種への職種チャレンジするケースは多くありますが、業界・職種研究ができていないと、転職した後に後悔する可能性が高いからです。業界のことを知っているつもりでも、実際に研究してみたら想像とは違ったということも少なくありません。
さらに、業界・職種研究を行っておけば、説得力のある自己PRや志望動機を用意できるようになり、転職を有利に進められます。
また、業界・職種研究を行って転職する業界を絞った後は、希望先の企業研究を行うことも大切です。
自分が志望する企業の会社概要や理念、歴史、業界の動向などを把握しておけば、その企業で働きたいという熱意をアピールでき、20代でも異業種の転職成功に一歩近づけます。
企業研究を行う際は、企業のホームページだけでなく、口コミサイトもチェックするのがポイントです。企業のホームページには企業のよい部分しか見えないことが多いので、口コミサイトもチェックすることで、企業の実態を把握でき、ミスマッチを防ぐことができます。
(4)求人を探す
転職を成功させるためには、いかに自分の適正にマッチした求人を探せるかが鍵です。
ハローワークや求人サイトには、さまざまな求人が掲載されていますが、同じ仕事内容でも勤務形態や福利厚生、従業員の雰囲気などは大きく異なるためです。
希望の条件だけで求人を選んでも、自分の適正にマッチしなければ採用を受けるのが難しくなるだけでなく、採用を得られても働きはじめてから「思ったのと違った」と後悔する可能性があります。
また、求人サイトには膨大な量の求人があるため、どのような求人が自分の適正に合うのかわからないという方は、キャリアカウンセリングなどの担当者と相談するのもおすすめです。就活のプロからアドバイスをもらえば自分自身の得意や強みが見え、適正とマッチした求人情報がわかるようになります。
(5)転職エージェントに相談する
会社を辞めて20代で転職するなら、転職エージェントに相談しましょう。
転職エージェントは、転職のプロが転職に関するアドバイスをしたり、求人を紹介したりする無料のサービスです。
転職エージェントを利用すると、自己分析や業界・職種研究が容易にできるだけでなく、書類作成のサポートや推薦による求人応募、面接対策までサポートを受けられます。転職活動がスムーズになるため、転職経験の少ない20代でも転職成功の確率を上げることが可能です。
20代で転職活動に不安を抱える方や求人を自分で探すのが手間に感じるという方は、当社キャリアアドバイザーがサポートしますのでご相談ください。
まとめ
今回の記事では、20代で会社を辞めてから転職した人の割合や転職期間の平均、転職するときのポイントなどを紹介しました。
20代で退職して転職する人の割合は約3割で、決して少なくありません。現代は20代で転職するのは珍しくなく、仮に勢いで会社を辞めてしまった方でもやり直すことは十分可能です。
また、20代が退職後に転職する際のポイントとして、失業手当をもらったり自己分析や業界・職種研究をしたりすることが挙げられます。そのうえで、適正に合う求人を探す必要があります。
しかし、転職経験が少ない20代であれば、自分に合う求人がわからない、書類の作成方法がわからないという方は少なくありません。転職活動に少しでも不安がある方は、転職エージェントを利用しましょう。
私たちキャリアスタートは、20代を中心に転職支援を行っています。自己分析や業界・職種研究のサポートはもちろん、転職のアドバイスや一人ひとりに合った求人の紹介が可能です。
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