正社員推移はどんな感じ?人手不足との関係とは?
今や日本の企業は人手不足と言っても過言ではありません。
ですがそんな背景とは裏腹に正社員雇用の増加も少しずつですが増え続けています。
今回はそんな正社員の推移について確認していきましょう。
◆正社員の雇用が増えるっていいの?
正社員雇用化が増えるのは本当にいい事なのでしょうか?
もちろん日本の経済においては非常にいい事です。
正直、正規雇用者が増える事でより一層、家庭環境なども良くなるのではないでしょうか。
というのは表向きの考えで、実は正規雇用が増える事での悩みも増えてしまうのです。
それが低賃金での正規雇用化です。
例えば、正規雇用とはいえ小売業や介護系の職業など、どうしても賃金が低い業種も少なからずあります。
そんな業種で正社員が増えたとしても果たして安定した生活は得られるのでしょうか?
また正規雇用が増えたとはいえ、少子化による人口減少により国内需要の拡大が望みにくいという一面もあるのです。
今や日本の労働人口は正規雇用と非正規雇用の二極化になっていると言っても過言ではありません。
◆お給料は非正規雇用が上?
上記では正社員は増えてきているとお伝えしました。
ですが、それを上回って多いのは非正規社員です。
その要因の1つとして非正規社員の賃上げ率です。
なんと、とある労働調査によると企業や業種によって上下はあるもののなんと非正規社員の方がお給料は多いという結果になったのです。
確かに同じ仕事をこなすなら当然お給料が高い方がいいですし、
それが非正規雇用の方が多いのであれば正社員でいる必要性もありませんよね。
◆企業側の需要とは
当然企業側からの需要としては非正規雇用者の方が需要は高いですよね。
実際に有効求人倍率では正社員よりもパートタイムの方が高いです。
この有効求人倍率とは文字通り、求職者に対する有効求人数の比率の事を指しています。
また有効求人数とは新規求人者と前月から繰り越された求人との合計数を指しているということは覚えておきましょう。(ちなみに新規学卒者は含まれません)
これらを考えてもいかに中途採用者が非正規雇用者になっているのかがお分かり頂けるのではないでしょうか。
このまま企業側が非正規雇用者側の待遇を良くしてしまうと日本経済としてもあまり良い状況にはなりません。
もっと正社員を増やしていく、いずれはこの二極化した正規社員と非正規社員という分類が無くなる事が日本の経済にとっても望ましいということが言われています。
正社員の推移をもっと上げて行けるようにならないと、日本の経済も含め、厳しい状況は変わらないのかもしれません。