「職業訓練校おすすめしない」と言われる理由5選!向いている人の特徴も紹介
「職業訓練校はおすすめしないって聞くけど本当?」
「職業訓練校はどんな人に向いているのかな?」
このような疑問はありませんか?
職業訓練校をおすすめしない最大の理由は、訓練を受講しても就職先が約束されていないことです。
この記事では、「職業訓練校はおすすめしない」といわれる5つの理由と訓練校のメリット、訓練校が向いている人・向いていない人を解説します。
記事の後半では、再就職を目指す人におすすめの就職支援も紹介するので、転職を検討している人はぜひご一読ください。
Contents
1.「職業訓練校はおすすめしない」といわれる5つの理由
「職業訓練校はおすすめしない」といわれる理由は、以下5つが考えられます。
順に説明します。
(1)訓練を受ければ必ず就職できるわけではない
職業訓練は、就職に必要なスキルや知識の習得ができますが、就職先を保証する制度ではありません。
仕事に役立つスキルがあっても面接や書類審査など選考で不合格となる可能性はありますし、訓練修了後にすぐ希望に合った求人を見つけられないこともあります。
実際に令和2年の職業訓練実績では、公共職業訓の受講者の就職率は平均77.5%、求職者支援訓練の受講者の就職率は平均56.25%でした。
厚生労働省が発表している令和2年の大学生の就職内定率の89.5%と比較すると、職業訓練校受講者の就職率は低いといえます。
(2)選考に落ちるケースがある
受講したい職業訓練コースがあっても、人気のあるコースには応募者が殺到するため、選考に落ちて受講できないケースがあります。
訓練の実施時期によって倍率は大きく異なりますが、例えば東京の委託訓練の場合、実践オフィスソフト科2.5倍、システム開発エンジニア養成科4.13倍など高倍率の訓練コースは実際に存在します。
つまり、希望の訓練コースを受講できるとは限らず、受講するために行った訓練校の情報収集や見学会への参加、申込書の準備、選考対策に割いた時間が無駄になる可能性もあるのです。
(3)就職までに時間がかかる
就職までに時間がかかってしまうことも、職業訓練をおすすめしない理由としてあげられます。
前述のとおり、高倍率の訓練コースを希望して選考に落ちた場合、次の機会を待っていると失業期間が長引いてしまいます。
また、希望の訓練コースを受講できる場合でも、見学会に参加して選考を受け、合格通知を受け取り、入校の説明を受けて…と受講開始まで数か月かかることもあるようです。
失業保険が受け取れるとはいえ、受給額は前職の給与の3分の2なので、失業期間が長期間になると経済的に厳しくなる可能性もあります。
そのため、訓練を受講している間でも求職活動は行いましょう。
(4)手続きが多い
職業訓練を受けるための手続きが多いことも、職業訓練をおすすめしない理由の一つです。
訓練を受けるまでには、ハローワークでの相談・訓練の情報収集・訓練校の見学会・申込書の準備・申し込みの手続き・選考試験・入校手続きなどやらなければならないこと多くあります。
また、受講給付金を受給するためには、訓練中から訓練修了後3か月間は、原則として月に1回、指定された日にハローワークで定期的な職業相談を受けなければなりません。
20代の求職者の場合、企業からの需要が高く未経験であっても採用する会社が多いため、こういった手続きをするよりも求職活動をした方が効率的に希望の求人を見つけられる可能性があります。
(5)基礎的な内容しか学べない
職業訓練の多くは、仕事の基礎的な内容を学びます。
訓練のレベルは知識や経験が全くない人に合わせているため、人によっては「簡単すぎて学ぶ意味がない」と感じることもあるようです。
すでに知っている内容の授業を受けるよりも、求人情報の収集や企業研究をした方が早く再就職できる可能性もあるので、職業訓練校に応募する前に訓練内容はしっかりとチェックしておきましょう。
2.職業訓練校に通うメリットもある!
「職業訓練校はおすすめしない」という意見もありますが、訓練校に通うメリットもあります。
- 基本的にテキスト代のみで訓練の受講ができる
- 資格取得を目指せる訓練コースもある
- 給付金がもらえるケースがある
- 仲間ができる可能性がある
- まったく知識のない分野に挑戦できる
職業訓練は公的な制度なので、基本的に受講料が無料です。
未経験の仕事の知識をテキスト代のみで習得できるのは、大きなメリットといえます。
訓練の中には資格試験に挑戦できるコースもあり、資格を取得できれば就職活動を有利に進められるでしょう。
また、職業訓練は集団で受講するため、同じ目標を持つ仲間ができることもあります。
さらに、一定の要件を満たせば給付金を受け取りながら訓練を受けられる点もメリットといえるでしょう。
以下の記事では、給付金がもらえる条件や受講料など職業訓練の制度内容を詳しく紹介していますので、職業訓練に興味のある人はぜひ参考にしてください。
3.職業訓練校をおすすめしない人の特徴3選
職業訓練校をおすすめできない人の特徴を以下3つ紹介します。
順に説明します。
(1)すぐに就職したい人
職業訓練は数か月から長いコースだと1~2年受講するものもあります。
「1.「職業訓練校はおすすめしない」といわれる5つの理由」でも述べたように、訓練を受講するまでに数か月かかるケースもありますし、訓練後にすぐ就職できるとは限りません。
そのためすぐに就職したい人は、働きながらスキルを身に付けられる企業を探した方が早いといえます。
ただし、知識やスキルを身に付けたうえで未経験の仕事に挑戦したい人や知識がないことから不採用が続いている人は、職業訓練を検討しましょう。
(2)とりあえず受講を考えている人
失業給付の受給期間を延長するためや、「なんとなく受講しておこう」くらいの気持ちで職業訓練を受けることもおすすめできません。
就職の意思が感じられない場合は、倍率に関係なく職業訓練の選考に通過しない可能性があるためです。
また、興味のないことを1日に数時間、数か月以上勉強することは時間がもったいないですし、知識やスキルも身に付きにくいでしょう。
(3)在職中の人
未経験の仕事に就きたい一心で「退職して職業訓練を受けよう!」という人は、踏みとどまった方が良いでしょう。
企業は、20代を採用する際に必ずしも経験や知識を求めているわけではなく、ポテンシャルや柔軟性、仕事への意欲を重視しているケースも多々あります。
いきなり会社を辞めるのではなく、まずは自分が目指している仕事にどのくらい未経験者採用があるのか情報収集をしてみたり、転職エージェントに相談してみたりすることをおすすめします。
4.職業訓練校に向いている人の特徴3選
職業訓練に向いている人の特徴は、以下3つあげられます。
順に説明します。
(1)基礎的なことから学びたい人
未経験の仕事に挑戦する前に基礎的を学びたい人は、職業訓練に向いています。
たとえば東京都の委託訓練の場合、Webシステムの開発に必要な知識を基礎から学ぶJava プログラマ養成科や診療・調剤事務、医療用語といった専門知識を習得できる医療・調剤事務科などが設けられています。
IT系や医療系などは専門性が高く、未経験者を採用する企業が全くないわけではありませんが、基礎知識や資格があった方が就職しやすい業界です。
こういった専門性の高い業界に挑戦したい人や、就職前に基礎的な知識を学んでおきたい人には職業訓練がおすすめといえます。
(2)お金をかけずに知識を習得したい人
「2.職業訓練校に通うメリットもある!」でも紹介したとおり、職業訓練は基本的に無料で受講できます。
一般的に資格取得を目指す専門学校に通う場合は数十万円~数百万円、通信講座であっても数万円の費用がかかりますので、テキスト代のみで学べることは、職業訓練の魅力の一つです。
職業訓練は、お金をかけずに再就職先で役立つ知識を習得したい人には、最適な制度といえます。
(3)資格取得を目指している人
簿記検定や第一種電気工事士など、取得したい資格が明確にある人も職業訓練に向いています。
職業訓練で目指せる資格の例は、以下のとおりです。
- 電気工事士
- 消防設備士
- 品質管理検定(QC検定)
- 中小企業診断士(経営管理)
- ITパスポート
- Webデザイン技能検定
- CCNA
- LPICレベル1
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- 簿記検定
- 医療事務認定実務者試験など
出典:こんな人にオススメ|厚生労働省
知識を持っている証になる資格を保有することで、未経験の仕事でも挑戦しやすくなります。
ただし、地域によって訓練コースの内容は異なりますので、興味のある人は訓練検索・一覧で検索してください。
5.再就職はハローワークだけでなく転職エージェントも活用しよう
職業訓練を受けても就職先が約束されているわけではないため、早く再就職をしたい人はもちろん、職業訓練を受けている人も求職活動は行いましょう。
効率的に求職活動を行うためには、転職エージェントの活用がおすすめです。
(1)転職エージェントを活用するメリット
転職エージェントとはハローワークと同様、求職者が無料で利用できる転職支援サービスですが、以下のような特長があります。
- 未経験者を採用している求人を紹介してもらえる
- 大手企業の求人や非公開求人の情報法を提供してもらえる
- キャリアのプロが客観的にアドバイスしてくれる
- 未経験の仕事でも選考通過率が高い
- 効率的に求職活動ができる
- ブラック企業を避けられる
- 年収など労働条件の交渉を代行してくれるなど
ハローワークの相談員の多くは非正規雇用ですが、転職エージェントのサポートスタッフは全員がキャリアのプロです。
そのため、求職者の適性・つよみ・希望条件に合った求人情報を提供してくれたり、キャリアプランを一緒に考えてくれたりします。
また、企業の内情を把握したうえで求人掲載しているため、ブラック企業を避けられるだけでなく、未経験者を積極的に採用している企業や研修制度が充実した企業と出合える可能性が高いことも魅力。
働きながらスキルを磨きたい人や未経験の仕事に挑戦したい人など、求職者一人ひとりに最適な求人を紹介してくれるため、効率的に求職活動ができます。
加えて、企業が求めている人材に合わせた選考対策をしてくれるので、未経験の仕事でも採用されやすいでしょう。
訓練期間内に就職先が決まった場合は途中退校となりますが、職業訓練はあくまでも「就職」を目指して行うものなので、問題ありません。
以下の記事では、ハローワークだけで転職活動をするリスクを詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。
(2)再就職したい20代はキャリアスタートがおすすめ
再就職したい20代におすすめの転職エージェントは、キャリアスタートです。
キャリアスタートは、「すべての若者が輝く社会を作る」をモットーに、数多くの若手の就職を支援した実績があります。
未経験者採用の求人を多数保有しており、挑戦したい仕事がある人はもちろん、「新しい仕事をしたいけど、何が向いているのかわからない」といった人にも丁寧に面談をすることで、最適な求人を紹介しています。
求人紹介するだけでなく、応募企業や求職者の特徴に合わせた面接対策を行うため、キャリアスタートの利用者の86%が内定を獲得!
「未経験の仕事に挑戦したい」「前職よりも自分に合った企業に転職したい」20代は、今すぐキャリアスタートに相談しましょう。
まとめ
本記事では、職業訓練校に興味のある20代に向けて、職業訓練校をおすすめしない理由とメリット、職業訓練校が向いている人・向いていない人を解説しました。
職業訓練校は無料で仕事の知識を学べる制度ですが、就職できる保証があるわけではありません。
20代は若さやポテンシャルから企業の需要が高く、未経験の仕事にも転職しやすい年齢層です。
職業訓練校に通って基本的なスキルを身に付けることも一つの考えですが、転職エージェントなどを活用して働きながらスキルを身に付けられる企業に就職することをおすすめします。