新入社員が「会社を辞めたい」と思う理由6選!転職の判断軸も紹介
「新入社員だけど、もう会社を辞めたい…」
「入社1年目で転職してもいいのかな?」
このようなお悩みはありませんか?
仕事が原因で心身に不調をきたす場合や成長が見込めない会社であれば、新入社員であっても転職して大丈夫です!
実際に入社1年目で離職する人は、1割以上存在します。
この記事では、会社を辞めたいと思う新入社員に向けて、離職理由や転職のメリット・デメリット、転職の判断軸などを解説します。
併せて、会社を辞めたいと思った時にするべきことも紹介しますので、仕事で悩んでいる20代はぜひ参考にしてください。
Contents
1.新入社員が「会社を辞めたい」と思う6つの理由
厚生労働省のデータによると、入社1年目の離職率は大卒11.8%、短大卒17.8%、高卒16.3%で、入社3年以内の離職率は、大卒・短大卒・高卒ともに3割以上です。
出典:新規学卒就職者の離職状況況(平成31年3月卒業者)を公表します|厚生労働省
このことから、新卒で入社した会社を早期離職する人は、少なくないことがわかります。
新入社員が離職を決意した理由は、以下6つが考えられます。
順に説明します。
(1)労働条件が悪い
令和3年雇用動向調査結果では、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が20代前半の離職理由として最も多くあげられました。
残業や休日出勤といった時間外労働の多さにストレスや疲れを感じて、離職を決意する新入社員が多いようです。
睡眠不足や疲労の蓄積は集中力や作業効率の低下を招き、さらに労働時間が増えてしまう悪循環に陥ってしまい体調を崩すケースも少なくありません。
また、労働時間の長さが評価される社風や上司から次々と仕事を振られるなど、長時間労働が当たり前な会社の場合だと、身体だけでなく精神面への負担の大きさから離職につながることも考えられます。
(2)給与等収入が少ない
(株)マイナビの「転職動向調査2022年版(2021年実績)の「転職活動を始めた理由」では、2割以上の20代が「給与が低かった」と答えています。
入社前に想定していたよりも多くの業務を任せられる、仕事内容がクレーム対応といったストレスの多い業務を担当した場合などは、仕事と給料が見合わないと感じてしまうケースがあります。
また、国税庁が発表している平均年収(20代前半269万円、20代後半371万円)より大幅に低い給与の場合は、経済面の苦しさから退職を考える新入社員もいるでしょう。
加えて、入社後に業績悪化によって給与の引き下げが行われた場合は、仕事へのモチベーションの低下から退職する新入社員もいるようです。
(3)職場の人間関係が良くない
新入社員が離職を考える理由として、「職場の人間関係」をあげる人も少なくありません。
上司からのハラスメントに悩む新入社員だけでなく、上司や先輩の指示がわかりにくい・同僚との仕事への向き合い方の違いなどからストレスを感じて離職を決意する新入社員も存在します。
また、自分が直接かかわっていなくても社員同士で仲が悪かったり、いつも苛立っている社員がいたりすることで働きづらさを感じて離職することもあるようです。
(4)会社の方針や社風と合わない
会社の方針や社風が合わないことから、転職する新入社員も存在します。
たとえば、「体育会系の職場が自分とは合わない」「ノルマを達成しなければ厳しい指導が入ることがつらい」など仕事の進め方や考え方が合わないことから、新入社員が息苦しさを感じてしまうことがあります。
また、「若手は業務提案ができない」「年功序列で成果をあげても評価してもらえない」など、勤続年数を重んじる会社の方針によって、新入社員のモチベーションが下がり、離職する新入社員も少なくないようです。
(5)仕事内容に不満がある
仕事内容への不満も新入社員が会社を辞めたいと感じる要因の一つです。
具体的には、「希望した部署に入れなかった」「いざ仕事を始めると苦手な業務だった」「興味の持てない事業内容だった」といった理由が考えられます。
また、新入社員にもかかわらずノルマが多すぎたり、責任が重すぎる仕事を任されたりすることで、プレッシャーを感じて「辞めたい」と思う人もいるでしょう。
(6)会社の将来性に不安を感じた
入社後に会社の将来性に不安を感じて退職する新入社員もいます。
たとえば業績赤字が続いていたり、周りの社員が次々と退職していたり、上司や先輩に向上心がないことなどから、仕事への意欲が低下してしまうことが考えられます。
「このままではこの会社は倒産してしまうのでは…」「この会社にいても成長できない」といった不安が新入社員の離職につながっているのです。
以下の記事では、20代社会人が仕事に疲れたときの対処法を詳しく説明していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
2.新入社員が転職するメリット・デメリット
新入社員が転職することは、メリットとデメリットの両方があります。
(1)メリット
新入社員が転職するメリットとしては、以下があげられます。
- 今の仕事の悩みから解放される
- 未経験の仕事に挑戦しやすい
- 第二新卒として転職活動ができる
- 早いうちから次のキャリアに進める
転職の最大のメリットは、労働環境や人間関係などをリセットすることができ、仕事の悩みから解放されることでしょう。
また、20代の若手は企業からの需要が高く、経験や知識よりも伸びしろを評価する会社が少なくないため、未経験の仕事に挑戦しやすい年齢層です。
加えて、新卒3年以内であれば「第二新卒」として転職活動ができるので、企業の選択肢が広がります。
以上のことから、やりたい仕事が明確にある場合は早めに転職をすることで、自分の望む働き方ができる会社に出会える可能性が高まります。
(2)デメリット
新入社員で転職するメリットがある一方、以下のようなデメリットも考えられます。
- 転職活動でネガティブな印象を持たれる可能性がある
- 転職しても問題が解決できないこともある
- 失業手当を受給できないケースがある
企業によっては、短期で離職する人に対して「忍耐力がない」「採用してもすぐ辞めてしまうのではないか」とネガティブな印象をもつことがあります。
そういったイメージを持つ会社に応募した場合は、なかなか内定を獲得できないでしょう。
また、人間関係で転職する場合、転職先の人間関係が良好とは限りません。
職場の雰囲気や社員の人柄は入社するまでわからないことが多く、場合によっては転職前の会社の方がまだ良かったというケースもあります。
さらに、入社して1年以内に退職する場合は、雇用保険の要件を満たさないため失業手当の受給ができません。
20代は転職しやすい年齢層ではありますが、すぐに転職先が決まるとは限らないため、経済的な面も考慮した上で退職を検討しましょう。
3.新入社員でも会社を辞めた方が良いケース・辞めない方が良いケース
転職の判断軸として新入社員でも会社を辞めた方が良いケース・辞めない方が良いケースをそれぞれ紹介します。
(1)転職した方が良いケース
新入社員でも転職を検討した方が良いケースは、以下のとおりです。
- 長時間労働や平均よりも低すぎる給与などブラック企業に入社してしまった
- 給与の未払いや業績不振など会社の経営状態が明らかに傾いている
- ハラスメントや過度なノルマなどによって心身に支障をきたす
- 自身が成長できない会社に勤めている
劣悪な労働条件やハラスメントが横行している企業で、相談しても改善の見込みがない場合は転職を検討した方が良いでしょう。
特に会社の待遇や労働環境などで身体や精神面に不調が出ている場合は、新入社員であっても退職や休職を検討して会社から離れるべきです。
また、会社の経営状態などから将来性を感じない場合も、倒産する前に転職活動を始めましょう。
加えて、昇進しても労働条件がほとんど変わらない・自分が目指しているキャリアが積めそうにない場合も若いうちに転職を検討することをおすすめします。
(2)転職を踏みとどまった方が良いケース
新入社員が転職を踏みとどまった方が良いケースは、以下のとおりです。
- やりたいことが明確にない
- 「なんとなく上司や先輩と合わない…」という理由だけで離職を考えている
- 仕事に興味は持てないが人間関係や労働条件が良い
- 希望部署に配属されなかった
挑戦したい仕事ややりたいことが特にない場合、転職をしても仕事にやりがいを感じられず、また「辞めたい」と思う可能性があるため、おすすめできません。
またハラスメントなどではなく、上司や先輩と合わないという理由だけで離職を考えている場合も、本当に転職するべきか熟考しましょう。
最初は苦手だと思っていた上司・先輩でも、長く一緒に仕事をすると相手の癖や考え方がわかって接し方がわかったり、部署異動したりすることで解決できることもあるためです。
さらに、人間関係や労働条件が良い会社はそう多くないことも頭に入れておきましょう。
「1.新入社員が会社を辞める6つの理由」で紹介したとおり、20代の離職理由の多くは人間関係や労働条件です。
希望部署に配属されず、一見自分が目指すキャリアと関係のない業務に就いたとしてもキャリア形成に役立つ仕事はあります。
将来、希望する部署に入るための下積みとして配属されている可能性もあるので、今の職場環境に不満がないのであれば、転職するよりもどうしたら仕事をおもしろくできるか工夫してみましょう。
4.仕事を辞めたい新入社員がするべきこと3選
「会社を辞めたい…」と思った新入社員にしてほしいことを、以下3つ紹介します。
順に説明します。
(1)辞めたい理由と向き合う
まずは、辞めたいと思う理由を書き出してみましょう。
つぎに、どうすれば今の仕事への不満が解決できるのか書いていきます。
これらを書き出す中で、前章を参考に自分の悩みは今の会社で解決できることなのか、それとも転職でしか解決できないのか考えていきましょう。
このように会社への不満や悩みを整理しておくことで、本当に転職するべきかどうか判断しやすくなります。
また、自分の考えを可視化しておくと、転職しない場合は会社への交渉や上司・先輩への相談で具体的に話すことができますし、転職する場合は転職理由や転職先に求める条件を考える際に役立ちます。
(2)転職を決意した場合は退職の手順を確認しておく
転職を決意した場合は、退職の流れを把握しておくことが大切です。
一般的には、就業規則で決められている期日までに退職の意思を上司に伝えて退職届を提出、退職日までに引き継ぎ作業を終える流れとなります。
退職の意思を伝える期日は、法律上では退職を希望する日から2週間前までとされていますが、会社によっては「1カ月前まで」「40日前まで」など決められていることもあります。
そのため、退職の申し出をする前に就業規則は必ず確認しておきましょう。
(3)転職エージェントに相談する
「2.新入社員が転職するメリット・デメリット」でも述べたとおり、短期間で退職する場合、失業手当が受給できない場合があるため、転職活動はできる限り在職中に行いましょう。
転職活動はハローワークや転職サイトでもできますが、自分に合った転職先を見つけるためには転職エージェントに相談することがおすすめです。
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応募企業に合わせた選考対策はもちろん、ハローワークや転職サイトでは行っていない年収や労働条件の交渉を行っているので、「労働条件が悪い」「給与が低すぎる」といった求職者の悩みを解決できます。
また、「そもそも転職すべきかどうか」「どんな企業が向いているのかわからない」といった転職前の相談も可能です。
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以下の記事では、転職で失敗しないためのポイントを詳しく紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
まとめ
この記事では、「会社を辞めたい…」と思う新入社員に向けて、離職理由や離職するメリット・デメリット、離職の判断基準などを紹介しました。
労働条件の悪さやハラスメントで体調を崩しかねない状況であれば、新入社員であっても早めに転職した方が良いでしょう。
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