【経験談あり】施工管理の8つのやりがい・魅力

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施工管理の仕事は、なんとなく「大変」というイメージを持たれるかもしれませんが、そんな苦労の多い施工管理の仕事を、10年、20年以上と長く続けている人が建設業界には沢山います。
なぜ、そんなにも長く頑張っていけるのか、その理由には「仕事に対するやりがい」が大きく関係しています。今回は、仕事選びの参考になるよう施工管理の仕事の充実感、高収入が期待できるなどやりがい・魅力について紹介します。
施工管理の仕事が気になる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

1.施工管理の仕事は?


下記に施工管理の仕事について紹介します。

(1)施工管理の仕事内容について

施工管理の主な4つの仕事内容について下記に紹介します。

<施工管理の主な4つの仕事内容について>

上記の仕事をスムーズにこなし、工事が問題なく進むように現場全体の管理を行います。
多くの人が関わる建設工事を滞りなく進めるには、全体をまとめて管理する施工管理職が非常に重要とされています。

施工管理の仕事内容についてさらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

施工管理に必要な能力・向いている人の特徴を解説

2022.11.21

(2)施工管理と現場監督は違う?

建設業の求人票を見ると、「施工管理・現場監督」といったように職種が並んで書かれていることがあり、両者を同じ仕事だと思う人もいるかもしれません。

施工管理と現場監督の仕事内容は、どちらも建設現場での作業をスムーズに、安全に進めることを目的に現場の管理を行うことです。厳密にいうと施工管理や現場監督には少しだけ違いがあります。

どのような違いがあるのか、下記にご紹介します。

施工管理

・工事に関わる全ての管理を行う(施工計画・工事予算・安全面など)

・工事現場の管理だけでなく、書類作成などのデスクワークも行います。


現場監督

・主に工事現場の管理を行う(作業者への指示・工事の進捗管理など)

・工事現場の管理が中心で、「現場の司令塔」といったイメージです。


現場監督よりも施工管理のほうが、業務の幅が広いと考えると良いでしょう。

書類作成などの事務作業は、施工管理が担うことが一般的です。

・資格がなくても施工管理の仕事は可能

施工管理と現場監督は、建設現場を監督する立場にあるため資格がないとなれないと思う人は多いのではないでしょうか。
しかし、実際には、無資格でも現場の監督業務をすることができます。

未経験者を積極的に受け入れている会社もたくさんあるので、経験がないからとあきらめず、ぜひチャレンジしてみると良いでしょう。
なお、「施工管理技士」の有資格者を施工管理職とする場合もあります。人材の数が限られている中小企業では、施工管理と現場監督を同じ立場として扱う場合もあるようです。

2.施工管理のやりがい・魅力

施工管理の仕事内容についてどんな瞬間にやりがい・魅力を感じるのかについて詳しく見てみましょう。

 

(1)スキルアップを実感したとき

施工管理でスキルアップを実感したときには、やりがいを感じられます。
進行管理の業務の中で、予算や人員配置、予定をやりくりし、納期までに工事を完成させるのは簡単なことではありません。
思わぬトラブルが発生することもあるため、施工管理としての問題解決能力は必然的に向上していきます。

また、「知識が増えた」「大きな現場を任された」など、経験を積んでできることが増えると、自分の成長を実感できます
能力が向上すると報酬もそれに見合った額になるため、自分の成長が楽しみになるでしょう。

下記は、当社キャリアアドバイザーが実際にサポートして入社した方の声になります。

(キャリアクション調査)

【未経験から建築施工管理になった方の声】

「入社時には全く知識がなく、右も左もわからなかったけど、実際の現場に入ってわからないことがわかるようになってきた」

「建築分野の新しい知識が増えていって、日々出来ることが増えていくのが楽しい」

など、施工管理になる前にはわからなかったことや出来なかったことが出来るようになったときに、 やりがいを感じている人も多いです。

自分のスキルアップを実感できると、仕事に対する意欲も上がっていくでしょう。

(2)安定的に仕事の需要があるため給与が高い

施工管理の仕事は、新しい建物だけではなく、古い建物の建て替えや補修などもあるため、今後も高い需要が見込まれます。

特に、国や自治体などから依頼を受ける道路や橋などの構造物も今後なくなることはないため、仕事の需要は常に安定しているでしょう。

地震の影響もあり、災害が多い日本を守る仕事に携われるのは、施工管理として誇りに感じられるのではないでしょうか。

また、建設業界は就業者の高齢化が問題となっていて、平成29年時点では34.1%が55歳以上、29歳以下は11.0%です。全産業の55歳人口は29.7%、29歳以下人口は16.1%のため、建設業界で働く若手が少ないことがわかります。

建設業の需要は安定しているのに対し、高齢化によって働き手が減少していることから、施工管理の需要も今後さらに高まると考えられています。

※参考:平成30年2月13日時点

国土交通省|建設産業をめぐる現状と課題

さらに、施工管理は給与水準が高いことも魅力となっています。どのくらいの給与水準なのか、下記の日本人の平均給与所得を見るとわかりやすいでしょう。
国税庁が調査している令和元年の民間給与実態統計調査の結果によると、
日本人の給与所得者の平均給与は年収436万円となっています。

業種別に見ると、建設業の平均給与は賞与を含めて年収491万円で、日本人の平均給与より高いことがわかります。

施工管理業務に携わる人の平均給与は国から発表はされていませんが、

一般的には正社員で450万円以上と考えられています。

資格の有無・役職・年齢によって、700万円前後まで給与が上がることも魅力です。

また、施工管理の仕事は成果報酬が貰える場合があり、仕事を頑張り成果が出せれば、収入を増やすことができます。

成果に応じた報酬が発生するため、スキルを活かして評価してほしい人には向いている職業でしょう。

 

(3)経験年数・資格取得で給与が上がる

施工管理職は、勤続年数が長いほど、年収が高い傾向があります。

多くの経験を積んで身につけたスキルが評価されて、昇進や昇給につながる可能性が高いからです。

下記グラフは、施工管理の年代別平均年収のデータになります(キャリアクション調査)。

上記グラフを見ると、年代が上がるに比例して、年収が上がっていることがわかります。

実務経験を積みながら、2級施工管理技士、1級施工管理技士とスキルアップしていくことで、さらに年収の上昇も見込めるでしょう。

 

【試験を受けるには実務経験が必要】

2級施工管理技士の二次検定は、大卒の場合は最低で1年以上、高卒では3年以上の実務経験が受験資格として定められています。

また、1級施工管理技士の場合、大卒では最低で3年以上、高卒では10年以上とさらに長い実務経験の年数が必要です。

1級を受験するために必要な実務経験年数に達するまでは、2級施工管理技士として働きながらスキルを身につけると良いでしょう。

いずれにしても、建設業界のスキルアップやキャリアアップには、資格が大きく関係してきます。

理由のひとつとしては、多くの会社で資格手当を出しているからです。

また、国家資格である施工管理技士は、一定の技術や知識を持っていることの証明になるため、担当する業務が増えたり、収入アップが期待できます。

【施工管理技士の7つの資格種類】

施工管理技士は建築施工管理技士と電気工事施工管理技士など下記のように7つに分類され、それぞれに1級と2級の資格が用意されています。

資格の種類によって担当できる工事の内容が異なりますので、事前にしっかりとみておきましょう。

出典:一般財団法人全国建設研修センター

国家資格である施工管理技士の受験には実務経験が必要なため、働きながらステップアップしたい人におすすめの資格です。

資格を取得していると、担当できる施工の規模が大きくなったり、重要なポストに就けたりします。そのため、スキルアップは昇給のチャンスでもあります。

自分次第で高い収入を得られるため、仕事を評価してほしい人や収入を上げたい人にはやりがいを感じられるでしょう。

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(4)責任ある仕事を任される

施工管理職としてさまざまな建設現場に携わる中で、時には駅や病院など公共性の高い建物に関わることもあるでしょう。

このような建物の建設に携わることは、建設業界にいなければなかなかできることではありません。

華やかな舞台で脚光を浴びることはあまりありませんが、建築工事は社会のさまざまな営みを支えているとも言えますので、社会の中で「縁の下の力持ち」として責任のある役割を果たしていると言えます。

また、役職や立場にもよりますが、施工管理は自分の裁量で施工が進みます。

一方で、うまく進行管理ができないと施工遅れにもつながる責任の大きな仕事です。そのため、手腕を試されることがやりがいにも感じられるでしょう。

(5)自分の仕事が形として残るため達成感がある

ものづくりが好きな人にとっては建設物をつくる過程の充実感、出来上がったときには下記のような達成感を感じられます。

・何もなかった地域に地元の人たち待望の商業施設ができる

・大きな川があり分断されていた2つの街を橋を通してつなげた

・観光エリアの工事をして、大勢の観光客が訪れて喜んでもらえた

多くの作業員や協力会社と力を合わせて、何もない土地にゼロから建設物をつくり、後世に残せるということは施工管理の誇りであり、同時にやりがいにもなります。

作った建設物は地図に載り、何十年も人々が利用し続けることもあります。

さらに、自分の担当した建設物がメディアに取り上げられたり、テレビ撮影に使われたりと実績を残す可能性もあります。
「建設に関わった」と話題にできるかもしれません。
また、自分が造った建設物をたくさんの人が利用しているのを見ると、「頑張って良かったな」と感動するものです。
現場を指揮する司令塔として、工事に携わる多くの人をまとめ上げたときの達成感や、納期までに無事に工事を終わらせることができたときの充実感は施工管理者ならではです。

(6)実力・努力が評価されたとき

建設の施工管理の仕事は、設計図書や仕様書、安全基準や品質を満たした建物を、工期内に事故なく終わらせることが評価につながります。

施工管理は、成果物が目に見えており、期間も決められているため評価されやすい職業です。

評価に値する仕事ができれば、大きな案件を任せてもらえることもありますし、昇給や昇進も夢ではありません。

また、工期の厳守、事故件数などにより、成果報酬が別途で支給されることもあるようです。

そして、施工管理に関する資格を取ることで、スキルアップすることができ、また給与も高くなる傾向があります。

施工管理の仕事は多岐に渡りますが、どんな業務にも対応できる知識や技術が身につけば、会社からの信頼度や評価が増していきます。

自分の実力・努力が認められて、目に見えるカタチになって還元されることは大きなやりがいのひとつだと言えるでしょう。

(7)お客様や地元の利用者の方に喜んでもらえたとき


自分が施工管理を担当した建設物のお客様に喜んでもらえることは、とても嬉しい気持ちになります。

例えば、お客様には下記のように感謝されるシーンが多いです。

・念願のマイホームが完成したお客様から「ありがとう」と感謝された

・大規模な商業施設を依頼したお客様から感謝された

・過疎エリアに商業施設をつくって、地元の人たちに喜ばれた


お客様からお礼の言葉をもらったときはやはり大きなやりがいを感じます。

完成までに苦労はあっても、最後まで諦めなくてよかったと施工管理の仕事を誇りに思うでしょう。

作り手とお客様が顔を合わせることのない業種と異なり、施工管理は実際にお客様と話す機会が多いことも人の役に立っている実感がもてるため、やりがいにつながりやすいポイントでしょう。
また、地元の利用者の暮らしを便利にするという社会貢献のできる仕事でもあります。

例えば、

・「隣の街に行くのに川を越えていたところ、橋が架けられたことによって大幅に近道できるようになりました。」

・「遠方まで買い物に出かけていたところ、商業施設ができたことによって近所で済ませることができるようになりました。」

など自分が携わった仕事が、人々の生活を豊かにしたという事実は、とても誇らしい気持ちになるでしょう。

 

(8)職人と良好な関係を築けたとき

施工管理の仕事はデスクワークも多いですが、現場に赴いて進捗を確認したり指示を出したりする業務もあります。
建設物は、施工管理だけでは完成しません。もちろん職人だけで作られるものでもなく、

現場の職人や施工管理、関係者で協力し合って工事を進め施工します。

職人と信頼関係を築くことができれけば、工事がスムーズに進みやすくなり、満足のいく仕事をできるでしょう。

現場の職人から信頼してもらえることは、施工管理のやりがいにつながります。

もともと友好的に接してくれる職人もいますが、中には無口で近づきずらい職人もいて、信頼を得るには仕事で認めてもらうことが必要になるでしょう。
下記は、当社キャリアアドバイザーが実際にサポートして入社した方の声になります。
(キャリアクション調査)

【未経験から建築施工管理になった方の声】

「最初は恐いと思っていた職人さんへ、自分から毎日挨拶をして声掛けをしていたら職人さんのほうからも声を掛けてもらえて、昼御飯に誘ってくれるようになった」

「自分が徐々に仕事ができるようになってきたら、職人さんとの信頼関係ができて作業調整の依頼にも快く応じてくれた」


など、最初は恐いイメージのあった職人さんも信頼関係ができたら、仕事がスムーズに行きやすくなったり、 楽しくやりがいをもって働くことができている人も多いようです。

まとめ 

今回の記事では、施工管理のやりがいについて、いつ・どんな瞬間にやりがいを感じるのかをご紹介してきました。

施工管理の仕事は責任が大きく大変なこともたくさんありますが、その分の見返りや得られるものも多いので、やりがいのある仕事です。

建設現場において欠かせない存在のため、建設業界がずっと続いていく限り、施工管理職者の需要は途絶えないと言えるでしょう。

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