営業職に就くメリットとデメリットとは?営業の種類別に解説
「営業職に就くメリットはどんなものがあるのか?」
「営業職ではどのようなことが大変なのか?」
営業職への転職を検討している方には、営業職のメリットとデメリットを天秤にかけている方もいるのではないでしょうか。
実は、営業職ならではのメリット・デメリットがあり、種類によってもメリットとデメリットが異なるのです。
本記事では、営業職のメリット・デメリット、営業職の種類、営業職に転職するコツをご紹介します。
最後までこの記事を読めば、あなたが営業職に就くか決めるときの参考になるでしょう。
Contents
1.営業職の6つのメリット
営業職に就くメリットについてご紹介します。
主なメリットは以下の6つです。
- 対人スキルが向上する
- インセンティブで収入がアップする
- 論理的思考力が身につく
- 分析力がアップする
- 転職に役立つ
- メンタルが強くなる
これらのメリットについて魅力的に感じた方は、前向きに営業職への転職を検討してみましょう。
(1)対人スキルが向上する
営業職のメリットは、対人スキルが向上することです。
取引先から信頼を得るために、気配りや共感を示す必要があります。
また、交渉を上手く進めるには、相手が抱える悩みや課題を察知し、解決できる提案をしなければなりません。
経験を積むうちに相手の立場を考慮した思考が身につくので、他者から信頼されるための言動を身につけられます。
(2)インセンティブで収入がアップする
インセンティブで収入アップが期待できます。
営業職は成果に応じてインセンティブがもらえるので、実力次第で高収入が見込める点が魅力です。
努力が収入アップに繫がるため、仕事へのモチベーションを保ちやすくなります。
自身の行動が結果に繫がれば、会社への貢献度も高くなるので、やりがいを持って働くことができるでしょう。
(3)論理的思考力が身につく
論理的思考力が身につく点も営業職の特徴です。
交渉を成果に結びつけるには、相手を納得させられるほどの説得力が求められます。
交渉相手に商品やサービスの魅力を伝える上で、相手が抱える課題を提起し、その原因を解消するための手段として商品やサービスを提案することが重要です。
最初は上手くいかないかもしれませんが、失敗と反省を繰り返すうちに交渉技術が備わってくるので、自然とプレゼンテーション能力の向上も期待できます。
(4)分析力がアップする
営業職に就けば、分析力もアップします。
交渉を成功させるためには、相手を納得させるためのデータも重要です。
商品やサービスの効果を数値化し、商品やサービスを利用することで得られる期待値を示す必要があります。
また、取引先の客層や売上などを分析し、商品やサービスを導入するメリットを考えることもポイントです。
営業を成功させるためには数字に強くなる必要があるので、営業職で経験を積むうちに高い分析力も身に付けられます。
(5)転職に役立つ
営業職で得た経験は転職に役立てることが可能です。
大手企業をはじめ中小企業やベンチャー企業など、全ての企業に営業部門があります。
労働人口の減少により、相対的に営業職の人手も少なくなっているため、営業職の働き先に困ることはありません。
営業スキルを身につけておくと、転職市場でも引っ張りだこになる可能性が高く、大手企業への転職も期待できます。
また、独立をするときにも営業で培った対人スキルや分析力は役立つので、将来的に独立を検討している方も一旦営業職に就くのがおすすめです。
(6)メンタルが強くなる
営業職は仕事上、相手から否定されることが多い業界なので、メンタルが強くなります。
案件によっては1日の取引が全て失敗することもあるものです。
成功するよりも上手くいかないことの方が多いですが、いつまでも落ち込んでいる暇はありません。
交渉に失敗してもすぐに気持ちを切り替えて次の交渉に挑む必要があります。
諦めない心を持って日々業務に打ち込んでいれば、精神面を強化することが可能です。
2.営業職の3つのデメリット
反対に、営業職に就くことで考えられるデメリットについてご紹介します。
主なデメリットは以下の3つです。
- 相手のスケジュールに合わせる必要がある
- 会社と取引先の板挟みに遭う
- 営業スキルがなければ給料が低い
メリットとデメリットを比較した上で、営業職に就くか検討してみてください。
(1)相手のスケジュールに合わせる必要がある
自身の予定を相手のスケジュールに全て合わせる必要がある点は、働きづらいと感じるポイントの1つです。
交渉をするためには、相手に時間を取ってもらい、確保してもらった時間の中で対応しなければなりません。
そのため、取引相手は土日祝日営業であれば、出勤日を合わせなければならないので、休日が不定期になる可能性が高いです。
場合によっては休日出勤になることもある点は、営業職の大変のところといえます。
(2)会社と取引先の板挟みに遭う
会社と取引先の板挟みに遭うことがあります。
取引先の要望と会社の方針が真逆の場合は、自分の力ではどうしようもない場面が出てくる可能性があるでしょう。
交渉相手から理不尽な要求をされたり、会社から無理難題を吹っ掛けられたりすると、どうしたらいいのか分からず頭を抱えることもあります。
両者の意見が対立したときは、経験が豊富な先輩などに相談して解決策を見つけることが重要です。
(3)営業スキルがなければ給料が低い
営業スキルがなければ、給料が低くなってしまいます。
営業職は結果を出してはじめて会社から認められる職業なので、成果が出ない社員に対しては基本給+各種手当しか払わないのが一般的です。
インセンティブを受け取ることで高年収が期待できる一方で、インセンティブをもらえなければ年収は低くなります。
労働に見合った報酬として妥当性があるかどうかは労働者本人が決めることなので、人によっては給料が物足りなく感じるかもしれません。
3.営業職の種類別のメリット・デメリット
営業の種類によって、メリットとデメリットが少し異なります。
そこで、営業職の種類ごとの特徴を以下の表にまとめました。
営業の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
法人営業 |
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個人営業 |
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ルート営業 |
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新規営業 |
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基本的には法人営業と個人営業に分類され、それぞれにルート営業と新規営業があります。
つまり、法人営業のルート営業と新規営業、個人営業のルート営業と新規営業の4つのパターンです。
転職するときはどのパターンなのか確認した上で、企業を選びましょう。
4.営業職に転職するときの3つのコツ
最後に、営業職に転職するときのコツについてご紹介します。
特に意識しておくべき点は以下の3つです。
- 得意な業界を選ぶ
- 成長が見込める業界を選ぶ
- 新規営業を避ける
営業職は就職先の企業によって、待遇に大きな差が生まれる可能性が高いので、慎重に企業を選びましょう。
(1)得意な業界を選ぶ
得意な業界を選ぶことをおすすめします。
知見のある業界の方が説得力が高くなるため、現職の経験や趣味の知識を活かせる分野の方が即戦力として活躍できるでしょう。
例として、建築現場の仕事をしている方であれば、建築資材や建築機材を取り扱っている企業に転職することで、建築現場で培った知識を活かすことができます。
全く知らない業界に入るよりも身近な業界に入った方が、安心して働くことができるでしょう。
(2)成長が見込める業界を選ぶ
将来的に成長が見込める業界を選びましょう。
今後も成長が期待できる業界であれば、会社の売上のアップも期待でき、好待遇で長期的に働くことができます。
たとえば、IT関連の商品やサービスは今特に熱い業界です。
インターネットサービスの浸透により、幅広いニーズが見込めるため、特に得意な業界がない方はIT業界をおすすめします。
ちなみに、IT業界以外にも成長が見込める業界は多いです。
医療や化学、介護、人材派遣など今後もニーズが広がりそうな業界はチェックしておきましょう。
(3)新規営業を避ける
営業の中でも新規営業はかなりハードルが高いため、営業未経験者には厳しいジャンルです。
新規営業では聞く耳を持ってくれない人が多いので、いくら営業スキルが高い人でも苦戦を強いられます。
心が折れることが多いことから、なるべく新規営業は避けて、比較的働きやすいルート営業で働くことがおすすめです。
まとめ
営業職には対人スキルや分析力が向上するなどメリットはたくさんあります。
一方で、相手側にスケジュールを合わせなければならない点や成果が求められる点など大変なこともあるでしょう。
特に新規営業は営業未経験者にとってはハードルがかなり高いので、まずはルート営業で働くことをおすすめします。
知見のある業界や成長が見込める業界の中から、あなたの希望する労働条件に合った企業を探してみましょう。