フリーターの一人暮らしは可能?余裕を持って生活するための節約術
誰もが一度は憧れる一人暮らし。
一人暮らしを考えている方の中には、実家暮らしに不満がある方や自立したい方、親の目を気にせず彼女と一緒に過ごしたい!と思ってる方もいるでしょう。
自分好みのオシャレな家具やインテリアで統一したり、好きな時間に好きなだけお風呂に入れたり、親の目を気にせず彼女とお泊まりできたり、一人暮らしだからできることも多いです。
でも、初めての一人暮らし。何をどうしたらいいの?そもそもフリーターで部屋を借りられるの?わからないことだらけですね。
そんな方のために賃貸契約時のポイントや余裕を持って生活するための節約術などをまとめました。
一人暮らしをしてみたいけど何をしたらいいかわからないと悩んでる方は、是非参考にしてみてくださいね!
Contents
フリーターの収入で一人暮らしはできる?
フリーターといっても様々ですが、平均的な収入はどれくらいなのでしょうか。年齢別に見ていきましょう。
また、一人暮らしをするための費用や目安について解説していきます。
フリーターの収入目安
年齢別に見る非正規社員(正社員・正職員以外)の平均月収は、20代前半で18万円。30代で20万円に到達し40代、50代はほぼ変わらないというのが現状です。
月収20万。自分の生活だけならなんとかなるかもしれませんが、将来結婚して奥さんや子供ができたらどうでしょう。家賃や生活費、健康保険や税金、子育てにもお金がかかります。飲み会やらお友達の付き合いで食事に行ったり飲みに行ったりもあるでしょう。交際費や娯楽費という出費も考えなくてはいけませんね。
毎月20万でやっていけるでしょうか。なんとかやりくりできたとしても、プライベートを充実させたり、将来への備えをする余裕はなかなかありませんよね。
正社員の収入と比較して見るとどうでしょう。
20代の時点では非正規社員(正社員・正職員以外)の収入は正社員の収入の9割弱程度あるため、差はあまり感じられません。しかし、30代以降から徐々に差が大きくなり、50代では正社員の半分程度だと言われています。
※参考:厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況(雇用形態別)」
正社員とフリーターの収入の差、若いうちはあまり差がないので気がつきにくいですね。しかし、早いうちにこの差に気がつけるかどうかであなたの今後の人生が変わってきます。
将来結婚したい人ができた時、あなたはフリーターという立場で相手のご両親へご挨拶にいけますか?いけたとしても、相手のご両親はどう思うでしょうか?
お金で苦労する暮らしが目に見えているフリーターとの結婚、快く承諾してくれるでしょうか。
男性だけの話ではありません。一般的に女性も、フリーターよりも安定した正社員の方が結婚しやすいと言われています。
それはなぜでしょう?
まずは、相手のご両親が安心すること。次に、女性には妊娠や出産という大きなライフイベントがあるため、仕事ができない時期があります。そんな時、正社員だと産休休暇や育児休暇などが適用され、仕事をしていなくても収入を得ることができるのです。
正社員の福利厚生はとても魅力的ですね。
一人暮らしにかかる主な費用
一人暮らしにかかる費用の種類の代表的なものには、家賃、光熱費、食費、通信費などがあります。
また、お部屋を借りる際には初期費用がかかってきます。初期費用には、敷金、礼金、仲介手数料、火災保険料、鍵交換費用などがあり、一般的に賃料の5〜6ヶ月分が相場だと言われています。
一人暮らしの家賃は、手取りの30%以内が目安とされていて、一人暮らしできる月収の下限は10万円程度。その場合の家賃は3万円程度となりますので、可能な限り切り詰める必要があります。
一人暮らしできるフリーターの収入目安
月収が10万円の場合、家賃の目安は3万円程度となりますので地域によっては物件を見つけること自体が難しくなります。物件が見つかったとしても、かなり生活が厳しくなりほとんど余裕がない状況になるでしょう。
月収15万円の場合、家賃の目安は4.5万円程度。物件は見つかっても、駅から遠い、間取りが狭い、何かの制限があるなど条件付きの場合が多いです。
少しゆとりを持って生活できるのは、月収20万円程度からでしょう。月収20万円の場合の家賃の目安は6万円程度。東京で暮らすのであれば、最低でもこれくらいの収入は必要になってきます。もし都心で暮らしたいと思っているのであれば、家賃7万円は目指していきたいところです。
≫フリーターの方も逃げずに見てほしい!これがフリーターの現実だ!
フリーターは賃貸契約が難しい
賃貸契約を結ぶためには審査に通らなければいけないことをご存知ですか?
フリーターで正社員と同等程度の収入があったとしても、賃貸契約時にはフリーターであることがかなり不利になってしますのです。
それはどうしてでしょう。
フリーターの賃貸契約が難しい理由
フリーターは収入が不安定になりやすいため、正社員に比べ社会的信用が低く見られる傾向にあります。
そのため、連帯保証人が必要な場合があります。連帯保証人には基本的に親族が選ばれますが、事情によりご両親を連帯保証人にできないと契約を結べません。
フリーターが賃貸物件を借りるためのポイント
自分の収入に合った、現実的な家賃の物件を選びましょう。収入の30%程度を目安にし、無理のない生活を心がけることが大切です。
フリーターは審査に通りにくいと言いましたが、貯金があると話は別です。預貯金の額により、審査に通るケースもあります。
フリーターがなぜ審査に通りにくいか、考えてみてください。
大家さん側は「家賃を払ってもらえないかもしれない」という心配があるからです。
ある程度の預貯金があることで、その心配は無くなりますね。
最近では、賃貸保証会社を利用するという不動産会社も増えており、その場合、連帯保証人を立てる必要はなくなります。
賃貸保証会社は、入居者(あなた)が家賃を払えなかった時に代わりに払ってくれる仕組みになっています。簡単にいうと、親族の代わりに賃貸保証会社があなたの連帯保証人になってくれるということです。
ただし、賃貸保証会社を利用する場合には別途費用もかかってきますし、審査もあります。
もし自分が契約者になるのが難しい場合は、親族に契約者になってもらうというのも一つの手です。
フリーターの一人暮らしにおける節約術
フリーターの一人暮らしには節約が必須!
上手に節約して、無駄遣いを無くしていきましょう。
それでは、一人暮らしのフリーターはどんな節約をしているのか紹介していきます。
家計簿をつける
家計簿というと主婦のイメージがあるかもしれませんが、最近ではたくさんの家計簿アプリなどが出ているため若い世代にも取り入れられてきています。
家計簿をつけると何がいいのか?
自分の支出しすぎている部分、つまり無駄遣いしている部分を把握することができます。しっかり把握することで、何かを購入する際「これは必要か?無駄遣いではないか?」と考えるようになり、支出を削減することができますね。
家計簿アプリや節約術アプリ、お金を貯めるためのアプリなど、簡単で使いやすいアプリがたくさんありますので活用してみましょう。
自炊する
一人暮らしだと作るのも面倒だし何かと外食したくなりがちですが、そこはグッと堪えて自炊するよう心がけましょう。
自炊する場合でもアプリが役に立ちます。クックパッドなどの料理アプリは無料で登録・利用できるものが多く、便利です。初めて料理をする方向けのメニューなども多く掲載されており「こんなに簡単に作れるんだー!」と料理が楽しくなるかもしれませんよ。
「そんなこと言ったって、仕事から疲れて帰ってきて毎日自炊するのは無理!」おっしゃる通り!!わかりますよーその気持ち!!そんな時は、休日にまとめて作り置きして冷凍しちゃいましょう。そうすれば仕事から帰ってきて冷凍庫から取り出しレンジでチンッ♪で夕飯の出来上がりです。ご飯もまとめて炊いて、冷凍でも全然いけちゃいます!
「ご飯だけは炊きたてが食べたい〜!!」のなら、朝少しだけ早起きして炊飯器のタイマーセットで問題解決!!仕事から帰宅すると炊きたてのご飯の香りがお出迎えしてくれますよ!
「料理は根本的に無理!」という方も中にはいますよね。そんな方はご飯だけは自分で炊いてみませんか?主食を自炊し副食をスーパーなどで都度用意するだけでも、節約になる可能性が高いです。
何にせよ、まずは食費の予算を決めることから始めましょう。
固定費の支出を抑える
一人暮らしをするための固定費には、家賃、光熱費、食費、通信費などがあるとお話しました。毎月必ずかかる固定費だからこそ、節約したいところですね。
まずはインターネット通信料やスマホの料金プランの見直しをしてみましょう。
格安SIMへの変更も検討してみてはいかがでしょうか。
水道光熱費に関しては、他の固定費の支出と比べると少ない部分ですが「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、毎月積み重なると結構な金額になります。
こまめに電気を消したり、冷房や暖房をあまり使わなくても大丈夫な環境に工夫してみたり、洗顔や歯磨き中に水を出しっぱなしにしないなど、日頃から気をつけるようにしましょう。
一人暮らしにかかる固定費の大半を占めているのは家賃ですね。ここを抑えられるとかなり生活に余裕が持てるようになります。
築浅、駅近、バストイレ別など希望はたくさんあると思いますが、節約のためには多少妥協も必要です。
契約の更新が近づいた時などのタイミングで、不動産会社さんに今よりも家賃が安い物件を見つけてもらいましょう。
その際には、初期費用や引越代の計算もしておくと良いですね。
不要なものを売る
家電や洋服など、不要になったものを売り、生活費や娯楽費に充てましょう。
この場合も、フリマアプリやオークションサイトを利用すると便利です。
以前は、リサイクルショップに持っていくというスタイルが一般的でしたが、最近ではフリマアプリやオークションサイトで販売した方が気軽で利益も得られると人気です。
「こんな物売れるの?」と思うようなものでも、需要があったりします。出品するだけなら無料なので、なんでも出品してみると良いですよ。
国民年金の支払い免除を申請
日本に住んでいる20歳〜60歳未満の厚生年金に加入していない方は、国民年金を払わなくてはいけません。
国民年金の支払い額は年20万円程度です。平成30年度(平成30年4月~平成31年3月まで)は月額16,340円ですが、収入の減少や失業等により節約しても生活が厳しい場合は国民年金の支払い免除を申請することができます。
そのような場合は、未納のままにせず手続きを行いましょう。未納のままにしておくと、障害基礎年金・遺族基礎年金・老齢基礎年金を受けられないケースがあります。
国民年金の支払い免除には、国民年金保険料免除制度と納付猶予制度があり、保険料免除制度は全額、4分の3、半額、4分の1の4種類があります。
保険料の免除や納付猶予が承認された期間は受給資格期間に算入されるため、未納扱いにはなりません。
ただし、年金額を計算するときは、免除期間は国民年金保険料を収めた時の2分の1、納付猶予になった期間に関しては年金額には反映されません。
受給する年金額を増やしたい場合は、国民年金保険料の追納制度を活用しましょう。追納制度とは、免除や納付猶予が承認された期間の保険料を後から納付(追納)することです。
追納した場合、納付期間として扱われ、年金額を増やしたり、社会保険料控除により所得税・住民税が軽減されます。
追納ができるのは、10年以内の免除等期間です。原則、古い期間からの納付となります。経過期間に応じた加算額が上乗せされるため、早めの納付をオススメします。
フリーターの一人暮らしを楽にするには?
フリーターの一人暮らしは、やはりギリギリな生活のように感じますね。
では、どうしたら生活に余裕がもてるでしょうか。
生活を安定させる近道は正社員としての就職
フリーターは、収入によっては常に節約を意識する必要があり、貯金なんでできる環境ではありませんね。
できることなら1万円でも2万円でも…最初は千円でもいいから貯金ができたらいいと思いませんか?そのためには、毎月安定した収入が必要です。
生活を安定させる近道は、正社員として就職すること。つまり、フリーター生活から脱出することです!
正社員で働くメリットとして、雇用期間の定めがないため定年まで働くことができます。
契約社員や派遣社員は、雇用期間が3ヶ月や6ヶ月、1年などと雇用期間が決まっており、期間満了するとまた仕事を探さなくてはなりません。
正社員は、雇用契約が終わってしまうというリスクがないので安心して働けます。
企業によっては、ボーナスや退職金があり、お給料の他にも福利厚生・各種手当も付きます。
休日の自由度が低かったり、転勤や異動があったりするのがデメリットと言われていますが、企業によっては転勤や異動がないこともあります。
パートやアルバイトに比べて責任が大きい分、仕事のやりがいも感じられるでしょう。
フリーターから正社員になる方法
アルバイトで一定の年数勤続したり、勤務程度を評価されるなどの条件をクリアすると試験を受けられることもあり、アルバイト先から正社員登用を目指すこともできます。試験は一度不合格でも、再挑戦できる場合が多いので諦めずに頑張りましょう。
今のバイト先での正社員登用が難しい場合や、新しい仕事に挑戦したい時など転職先を見つけたい場合は、転職エージェントに相談してみましょう。転職エージェントは無料で登録・利用できます。登録すると、自分に合った適切な転職先を紹介してくれたり、履歴書の書き方、面接対策など転職活動のフォローをしてくれます。
正社員になってゆとりのある生活を
フリーターの一人暮らしについてまとめてみましたが、いかがでしたか?
不可能ではないですが、毎日節約をしてギリギリの生活を送るフリーターの一人暮らし。
一般的なフリーターの収入だと交際費や娯楽費に使えるお金や、貯金をする余裕はなさそうですね。
せっかく一人暮らしをするなら、余裕のある自由な生活を手に入れたいと思いませんか?
将来のことを考えたら、早いうちに正社員になることをおすすめします。まずは正社員になって、社会的信用と安定した収入を手に入れましょう。そして住みたいお部屋に住み、大好きな人と楽しくて幸せな時間を過ごしちゃいましょう!