高卒者におすすめの就職先とは?選び方と就職成功のポイント

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卒業予定の高校生や、既に高校を卒業し、フリーターとして働きながら就職先を探している方の中には、なかなか就職先が決まらず焦っている方も多いかもしれません。大卒に比べるとどうしても就活において不利な立場に立たされてしまう高卒の方は、より入念に就活計画を立て、それを実行することが就職先を見つけるためには不可欠となります。

今回はそうした高卒で就活をする際に活用できる知識や、高卒の方におすすめの業界をご紹介しますので、ぜひ就活をする際の参考にしてみてください。

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高卒で就職するメリット・デメリット

 

高卒での就職を考えている方の中には、「本当に進学をせずに就職してしまってよいのか?」と考えている方もいるかもしれません。このような不安を解消するためには、高卒で就職することのメリットとデメリットを把握し、実際に高卒就職した自分の姿をイメージしてみるのがよいでしょう。高卒で就職するメリットとデメリットとしては以下のことが挙げられます。

メリット

高卒で就職すると18歳から社会人として働くこととなるため、22歳から本格的な社会人経験を積み始める大卒就職者に比べて早い段階から社会経験を積むことができ、必要なスキルを早く身につけられるというメリットがあります。特に専門的な技術や知識を働きながらでないと積むことができない業界では、この4年の差がその後のステップアップに影響を与えることもあり、職種次第では高卒で就職したほうが有利となる場合もあります。

また、高卒就職のメリットとしては10代のうちから自由に使えるお金が得られ、お金を貯めることができるという点も挙げられます。就職時からコツコツと給料の一部を貯め始めれば、20代前半である程度の貯金を作ることができ、経済的な余裕が生まれれば趣味に使えるうえ、結婚や起業、転職などといった人生における重大な決断もしやすくなるでしょう。

一方、金銭面でいえば大学に通うための入学費や学費といった大きな出費を節約できるという点でも、高卒での就職にはメリットがあるといえます。また、昨今では奨学金の返済が社会人になってからの生活で大きな負担となることもあるため、奨学金を利用してまで進学するのであれば、いっそのこと高卒で就職してしまったほうがよいと考えることもできます。

以上のように、高卒での就職には経験を早く積めるという点と経済的な点でメリットがあり、高卒だからといって就職することにネガティブなイメージを持つ必要はありません。

デメリット

それでは高卒で就職するデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

職種にもよりますが、高卒で就職した場合の初任給は、大卒就職者の初任給に比べて少ない傾向があり、場合によっては就職したばかりのころは一人暮らしをするのが困難となってしまうこともあります。そのため、高卒で就職と同時に一人暮らしも始める場合には社員寮などを利用しなければならなくなることもあるでしょう。

また、学歴をキャリアとして考えている会社は新卒者の採用にあたってとにかく学歴を重要視することが多く、そのような会社の中には「大学卒業」を応募条件としているところも少なくありません。よって、高卒であるというだけで応募できない会社があるということは高卒就職のデメリットとして覚えておくべきでしょう。

ただし、昨今では学歴を重視しない会社も増えてきており、実力で評価してくれる会社などを中心に探せば、就職先を見つけることは難しくないでしょう。

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高卒者の就職先の選び方

 高卒採用を目指すためには、ただやみくもに求人に応募するのではなく、自分に適した会社を選び、自分の強みをアピールすることが大切です。特に以下の2点を押さえれば、自ずと自分に合った応募先を絞れるでしょう。

実力主義の仕事を選ぶ

高卒者は大卒者に比べると学歴で劣るため、学歴フィルターにかけられてしまうとどうしても不利な立場に立たされてしまいます。しかし、このようなウィークポイントを補える強みがあれば、それを活かせる応募先を見つけるのが就職先を見つける上での近道になるといえます。

例えば、その分野で重宝される特殊なスキルや資格を取得していて、その分野に適応できる人間性が備わっていると自負している方であれば、学歴よりもそれらの強みを重視して採用の可否を決めてくれる会社を探してみるとよいでしょう。特にプログラマーなどIT系の仕事や、接客の多い飲食系の仕事では、これらのスキルや人間性が重視されるため、高卒者の応募先としてもおすすめです。

また、このような職種では採用後に仕事の成果で評価されやすいというメリットがあり、能力次第では早期での昇進や昇給も期待できます。高卒での就活では、このような実力主義の仕事を選ぶのもよいでしょう。

採用数が多い仕事を選ぶ

大手企業や人気企業はどうしても倍率が高くなってしまうため、大卒者の応募が多い企業の場合、高卒者が採用してもらうのは容易ではありません。しかし、採用数が多い企業であれば倍率も下がるため、その分採用されやすくなるといえます。

特に運輸業、製造業、介護などの業界では一年を通じて新たな人材の採用を行っていることも多く、高卒者でも採用されやすくなっています。また、これらの業界では学歴を重視せず未経験者を多く採用している企業も多いため、特別なスキルや資格を取得していないという方も、これらの業界で就職先を探してみるとよいかもしれません。

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高卒者におすすめの就職先

 以上の点を踏まえ、高卒者の就職先としては以下の業界がおすすめです。

物流業界

運輸業界と同様に、物流業界もまたインターネット通販の普及により多くの人材を必要としています。特に物流の拠点となる配送センターや倉庫内での仕分け、在庫管理、梱包作業などの仕事は絶えることがなく、これらの職種もまた一年を通じて募集している会社は多くなっています。

また、物流業界では伝票の発行や運送トラックの手配などを行う事務職の仕事も募集していることも多く、デスクワークを希望される方もこの業界で就職先を探してみるのがおすすめです。

物流業界は運輸業界とは異なり細かい作業が多いため、体力に大きな自信はないがコツコツと細かい作業を繰り返すのが得意という方は、この業界が向いているといえます。一方、この業界もまた非正規社員が行う仕事が多く、正社員として働くためには非正規社員と同じ業務を行うだけでなく、非正規社員をまとめる仕事なども任されることがあります。そのため、この業界へ就職するためには多くの人から信頼される人柄も必要といえるでしょう。

IT業界

IT業界というと、特別な才能や知識のある人しか就職できないと考える方も多いかもしれません。当然、プログラマーやネットワークエンジニア、機械系エンジニアなどとして働くためにはそのためのスキルが必要ですが、高校で機械化や電気科の専門教科を勉強していた人であれば基礎が身についており、IT業界への就職も十分狙えます。また、学校以外でこれらの職種に関連する経験を積んだ方であれば、よりこの業界に向いているといえるでしょう。

IT業界への就職をおすすめする理由としては、IT技術者が多くの業界で必要とされているにもかかわらず、人材不足の状態になりつつある点も挙げられます。もともと実力主義の傾向が強い業界であるうえ、人材が足りなくなれば企業側は学歴よりも経験や知識などを重視するため、高卒者でも採用されやすくなるでしょう。

また、IT業界は今後もさらに発展し、より多くの人材が必要となることが予想されるため、安定した生活を送りたいという方だけでなく、高収入が得られる業界に就職したいという方にもおすすめです。

》未経験でIT業界に就職するには?応募可能な職種の例と転職活動のコツ

飲食・サービス業界

飲食・サービス業界というとアルバイトで働いている人が多いというイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、ホテルや少し高級な飲食店などは正社員が接客業務を行っていることも多く、この業界に正社員として就職することも十分に可能です。

この業界で行われている仕事の多くはお客さんと接する仕事であるため、人とコミュニケーションを取るのが好きな方には特におすすめです。また、対人能力を養えるため、長期的に働けば日常生活でも活かせるスキルを身につけられるかもしれません。

一方、この職種は都心部に多く、地方で就職先を見つけるのは難しいかもしれません。この業界への就職を希望する場合は、都心部で一人暮らしをすることを前提として求人情報を探すのがよいでしょう。

》飲食店やサービス業に転職しよう

アパレル業界

販売職は求人数が比較的安定しているため、この業界へ就職することは簡単といえるでしょう。一方、単に販売職といっても取り扱う商品のジャンルはさまざまであり、需要が安定しないジャンルの商品を取り扱う会社に就職してしまうと、安定した収入が期待できなくなってしまうかもしれません。

アパレル業界は安定した需要があり、長期的に働くことを前提とした就職先としても適しています。特に店舗販売スタッフなどの仕事は専門的な資格やスキルを持っていなくても始められるため、働いた経験のない方でも安心です。

アパレル業界の仕事は職場にアパレル商品が溢れているため、トレンドに敏感な人であれば仕事そのものを楽しむこともできます。また、人とコミュニケーションを取ることに自身がある方であれば接客にも活かすことができ、将来的な昇進・昇給も十分に望めるでしょう。

運輸業界

運輸業界というと、具体的な職種としてはトラックドライバーなどを思い浮かべる方も多いことでしょう。実際、トラックをはじめとした運搬車両のドライバーはこの業界に不可欠な存在であり、一年を通して新たな人材を募集している企業も少なくありません。また、昨今ではインターネット通販の普及などによる荷物の増加とドライバー不足が顕著となっており、若い人材を多く必要としている業界であるという点で高卒者の就職先としておすすめができます。

一方、運輸業界ではドライバーだけでなく倉庫内での運搬作業スタッフやトラックへの荷物の積み込みスタッフなどのさまざまな仕事があり、業界全体での求人数は非常に多くなっています。また、全体として見ると体力を必要とする仕事が多いため、体力に自信があるという方もこの業界への就職を検討してみるとよいでしょう。

ただし、この業界では非正規社員が行う仕事も多く、正社員として採用してもらうためには大型車やフォークリフトなどの運転免許を取得するなど、+αの強みを身につけることが求められます。

自分に合った業界の相談をする

高卒者が就職活動を成功させるためのポイント

いくら自分に合った業界を見つけても、就活を成功させるための工夫をしなければ採用してもらうことは難しくなってしまいます。就活での成功により近づくためには以下の3点を押さえることも忘れないようにしましょう。

希望の職種に合わせたスキルを身に付ける

スキルを身に付けていない未経験者が就職可能な職種であっても、その分野で活かせるスキルを身に付けていたほうが有利となります。よって、希望の職種が見つかったら、その職種に合ったスキルを身に付けるのがよいでしょう。

特に技術系や事務系の仕事ではこのようなスキルの有無が採用に影響することが多く、技術系の仕事であれば、その職種ならではの必要な知識や経験など身に付けておくことも有効です。また、事務系の仕事ではWordやExcelといった基本的なソフトを使いこなせるか否かが採用には大いに影響することから、基本的な操作方法だけでなく応用的な操作方法も覚えておくとよいでしょう。

これらのスキルを身に付ける方法としては、学校で学ぶのが最も手っ取り早いといえますが、学校で学ぶことのできないことは専門学校やアルバイトなどを通して徐々に身に付け、十分な時間をかけながら就職に備えるのもよいかもしれません。

求人を探す際に工夫する

就活では求人情報サイトや求人誌、求人票などを見て、自分の希望に合った求人情報がないか探す方も多いでしょう。このような求人の探し方で工夫することも就活を成功させる上では有効となります。

例えば「高卒者歓迎」「学歴不問」などの文言が記載された求人情報を探せば、学歴関係なく応募者のスキルや人柄だけを比較してくれる会社を見つけやすくなり、高卒という短所を打ち消すことができます。

また、希望する条件が多すぎると選択肢が少なくなってしまうため、年収や待遇に関する譲れない条件をいくつかに絞っておくとよい求人を見つけやすくなるでしょう。

就職に対して前向きな姿勢で臨む

高卒者の就活では苦労も少なくないため、どうしても気持ちが沈んでしまうこともあります。しかし、高卒者の就職は学歴や職種を問わない業界であればチャンスも多いことから、ネガティブな姿勢になってしまうのを避け、学歴への過度なコンプレックスを捨てることが就活を成功に導くカギといえるでしょう。

このことから、就活中はネガティブになりすぎないよう、気分転換をしっかりとすることも大切です。特に就活を始めた高校3年生は楽しかった高校2年生までの学校生活とのギャップに適応できずネガティブになってしまうこともあるため、就活だけに没頭するのではなく、趣味に使う時間や同級生と遊ぶ時間もほどほどに確保するのがよいでしょう。

》就職できない人の特徴とは?就活で成功するにはどうすればいいの?

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高卒者が就職するときの求人の探し方

高卒者の就職においては、複数の方法でより多くの求人を見ることも重要です。最後に、就活をする高卒者が覚えておくべき求人の探し方を3つご紹介します。

ハローワークを利用する

ハローワークは在学中、卒業後を問わず利用できるため、就活中は時間を見つけて通う習慣をつけるのもおすすめです。一般的にハローワークは仕事を探すためだけの場所と思われがちですが、相談員から「どんな仕事が向いているか」といったアドバイスを受けることもできるため、就職したい業界を決めかねているという方も足を運んでみるとよいでしょう。

ハローワークで閲覧することのできる求人情報は日本全国のものが対象となっており、エリアごとに探さなければならない求人情報サイトなどと比べると、自分に合った求人を探しやすいかもしれません。また、施設内では就職説明会や企業説明会、面接会などが行われていることもあるので、積極的に参加してみるとよいでしょう。

》ハローワークを使った転職のメリットとデメリット、上手な活用方法

求人サイトを利用する

高卒者の就活では求人サイトを活用するのもよいでしょう。特に高卒者向けの求人サイトには新卒向けの求人情報が多く掲載されており、在学中の就活に最適です。また、中には既卒者のエントリーを受け付けている求人もあるため、高校卒業後、フリーターで働きながら就職を目指しているといった方も高卒者向けの求人サイトを見てみるのがおすすめです。

一方、高卒者の就活では既卒者や第二新卒向けの就職サイトを見てみるのもおすすめです。このようなタイプのサイトでは「既卒」と入力すれば既卒者向けの求人情報だけが表示されるため、候補を絞ることでより効率的に就職先を探すことができます。また、中には未経験者歓迎、あるいは経験不問の求人情報もあるため、特別なスキルや経験はないが特定の業界へ就職したいという方もこのような就職サイトを利用するのがおすすめです。

人材紹介・就職エージェントを利用する

自力での就職が難しいと感じたとき、親や学校の先生の力を借りようとする方も多いかもしれません。しかし、「就職のプロ」の力を借りることができれば、より就職を実現しやすくなります。人材紹介・就職エージェントは企業と応募条件に合う人材をつなぐ就職支援サービスとして多くの高卒者・既卒者の就活生をサポートしており、高卒での就活でも大きな助けとなります。

人材紹介・就職エージェントが行っているサポートの内容としては非公開求人を含めた求人情報の紹介やキャリアカウンセリング、面接対策などがあり、サービス全体として若いうちから正社員になることをすすめているという魅力もあります。このことから、就活において学校の先生や親による十分なサポートが得られないと感じている方も、このような人材紹介・就職エージェントを利用してみるとよいでしょう。

また、人材紹介・就職エージェントの中には転職サポートを行っているところもあり、一度利用すれば、将来、転職活動をする必要が生じたときにもサポートを受けることができるというメリットもあります。

》転職エージェントとは?メリット・デメリットと利用すべき人の特徴

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高卒の就職では自分のやりたい仕事を探してみよう!

平成29年3月の調査では日本の高卒就職率が98.0%に達したことが報告されており、職種さえ選ばなければ高卒でも就職することは簡単といえます。しかし、就職して働き始めてからのことを考えると、自分の好きな仕事、やりがいを感じられる仕事でないと長続きせず、退職をして再び就活をしなければならなくなってしまうかもしれません。

また、一度就職をすると全く異なる業界への再就職は容易ではなくなることから、最初の就活での業種選びは非常に重要といえます。高卒の就職では以上の点を踏まえ、自分がやりたい仕事に就くためにはどうしたらよいかをよく考えてみるとよいでしょう。

 

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