第二新卒が転職を始める時期はいつ?活動を計画的に進めるコツ

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少子化による若年人材の不足と企業側の高い採用意欲による求人数増により、新卒採用は競争が激化し「売り手市場」が続いています。一方、大卒新卒者の3割が3年以内に退職してしまうという状況に、企業は人材確保を、転職市場の若手に期待しています。そのなかでも特に、新卒入社から3年目以内に転職する第二新卒に対して積極的に採用枠を広げる企業が増えています。では、第二新卒と呼ばれる人たちが転職かつどうを開始する時期はいつ頃が良いのでしょうか。活動を計画的に進めるコツも紹介します。

第二新卒の時期はいつまで?転職時のメリット・デメリットは?

2019.10.18

第二新卒が転職活動を始める時期の目安

積極的に採用を検討する企業が増えている第二新卒ですが、では第二新卒の人が転職活動を始めるのにベストな時期はいつ頃なのでしょうか。スケジュールの目安を紹介します。

第二新卒とは?

「第二新卒」とは、一般的に大学や短期大学、専門学校などを卒業してから入社してから、およそ3年以内に、転職活動を行っている若者のことを指します。入社後およそ3年ということから、およそ25歳までの求職者を第二新卒と呼ぶことは多いですが、企業によっては20代後半も含めて全般を第二新卒と呼ぶところもあります。

第二新卒は、一定の社会人経験を持つため、基本的なビジネスマナーや実務経験を備えていることが期待され、採用しても新入社員教育にかける時間とコストを節約できるというメリットがあります。また、長く続く売り手市場により、企業は新卒採用が難しい状況にあり、若手人材確保の目的で積極的に採用をする企業が増えています。

第二新卒と似ている言葉に「既卒」があります。既卒とは大学や短期大学などを卒業して、正社員としての職歴がない人のことを指し、第二新卒と同じ20代前半の若者であることが多いですが、就職の経験の有無という大きな違いがあります。

企業が第二新卒を積極的に採用する理由

第二新卒は、前の職場において新入社員研修などマナー研修を受けていることが多く、電話の応対、名刺の受け渡し方など、社会人として最低限のマナーを既に身につけています。したがって、教育にかかる時間やコストを削減でき、すぐに現場で活躍できる可能性があります。また、入社してから年数があまり経っていないため、業界や企業にあまり染まっておらず、新卒同様のフレッシュさとやる気が期待できます。自社の風土にも馴染みやすいことも採用企業にとってメリットとなります。一方、前職を短期間で辞めてしまっていることから、採用しても再び退職してしまう不安もあります。

第二新卒が転職活動を始める時期は?

企業の採用が増えるのは春と秋の2回です。春は、新卒が入社する4月、秋は人事異動の多い10月で、一般的にはその1~3カ月前から募集が始まることが多く、そこから逆算したタイミングで転職活動を開始するとよいでしょう。スケジュールの目安としては、転職の3カ月前に自己分析、希望する業界・企業の情報収集、応募書類の作成、転職の2カ月前に面接試験、転職の1カ月前に内定、前職での退職手続き・引き継ぎなどとなります。

入社時期別・第二新卒のメリット

第二新卒が採用され入社する時期となる4月と10月。4月入社の場合と10月入社の場合、それぞれメリットがあります。具体的に見てみましょう。

4月入社のメリット

第二新卒は、一般的には新卒と中途採用の中間的な存在として考えられていますが、4月入社の場合には新卒と同様に扱う企業が多いようです。4月は、多くの新入社員が入社する時期であり、新卒と一緒に研修を受ける可能性があります。新入社員研修については、研修を受ける人数が多いことから教育プログラムが整っている企業が多く、手厚いフォローが期待できます。また同期で入社する仲間が多いことから、社内での人間関係を構築しやすいといったメリットがあります。

10月入社のメリット

10月は、人事異動の時期となることから中途採用が多い時期です。そのため一般的な中途採用の転職者と、同じ時期の入社となる可能性が高くなります。中途採用では、さまざまな経験やキャリアを持った人が採用されるため、10月入社では異なる世代の人と同期入社となることもあり、自分の視野を広げることができるチャンスです。また、新入社員研修が行われる4月入社と比べると研修期間が短いことが一般的ですが、より早く業務に携わることができるため、すぐに現場に出て活躍した人にはおすすめです。

第二新卒の入社時期、タイミングとは?

2017.04.29

第二新卒の転職にふさわしい前職の勤続年数は?

第二新卒は、中途採用に期待される経験やスキルよりは、一般的には新卒に期待されるポテンシャルを求められる傾向が高いため、若いほど転職しやすい傾向にあります。とは言っても、すぐに転職するにはデメリットも多くあります。では第二新卒として転職するのに、ベストなタイミングと考えられる勤続年数とは何年目なのでしょうか。

1年未満での転職はなるべく避けたほうが良い

第二新卒の採用に積極的な企業が増えているとは言っても、1年目未満での退職はなるべく避けたほうが良いでしょう。入社1年未満での退職では、失業保険が支給されないため、転職先が決まる前に退職してしまうと収入がなくなる可能性があります。したがって勢いだけで退職してしまわず、働きながら転職活動を進めることをおすすめします。また、1年未満で退職してしまうと、「すぐ仕事を辞めてしまう」と評価されてしまう可能性があります。採用活動にはコストや時間が掛かるため、企業はすぐ辞めると可能性がある人は、たとえ優秀だとしても採用を避ける傾向にあります。さらに、1年未満では基本的な社会人マナーやスキルが身に付いていないと判断され、第二新卒であるメリットが活かせない可能性もあります。

1年以上であれば、在職期間はあまり考慮しなくても良い

第二新卒の採用に前向きな企業に転職を考えている場合には、1年以上勤務していれば在職期間をあまり気にする必要はありません。ただし、面接では必ず前職を短期間で退職した理由を質問されるため、明確に答えられるようにしましょう。その際、退職した理由と志望動機をうまく関連付けて説明できると、在職期間の短さは関係なく評価される場合が多いようです。

第二新卒者が転職する際の注意点

第二新卒の採用に積極的な企業が増え、今は転職の絶好のチャンスです。とはいっても、転職にはリスクやデメリットも考えられます。転職をする際には、さまざまな点に注意して就職活動を進めましょう。

転職の準備には十分に時間をかける

第二新卒の採用を進める企業は、若手人材の確保を目的としていることが多く、一般的には20代前半の転職者の採用を考えています。だからと言って年齢を重ねる前にと焦って転職先を決めてしまうと、ミスマッチを起こすリスクが高まります。会社とのミスマッチを防いで転職後に後悔しないためにも、余裕をもって転職活動を始めると良いでしょう。

前職の退職理由をネガティブなものにしない

入社して数年で退職する場合、企業の採用担当者からは「すぐ辞めてしまう人かもしれない」と思われる可能性があります。面接では、必ず前職を辞めた理由を質問されます。例え前の職場がブラックな企業であったとしても、会社や上司のせいにするようなネガティブな退職理由を答えてしまうと、マイナスイメージを与えてしまう可能性が高くなります。面接官に、プラスの印象を与える回答を用意しておくようにしましょう。また、退職理由と志望動機に一貫性が出るように答えると評価は高くなります。

第二新卒は、中途採用にもとめられる即戦力としての経験やスキルだけでなく、将来性に期待するポテンシャルも必要とされます。そのため面接では志望動機が重要となるので、なぜ応募した企業を志望したのかはっきりと答えられるように、志望動機を考えておきましょう。志望動機に自信が場合には、転職エージェントを利用すると、客観的な立場から添削してもらえます。転職エージェントは、多くの場合無料で利用できるので、まずは登録することをおすすめします。

転職活動は、予想以上に時間がかかり長引くこともある

1年以上勤務してから退職すると失業保険が支給されるとはいえ、自己都合で退職した場合には給付される日数は90日が限度となります。したがって、転職先を決めずに前職を辞めた場合、その期間内に就職が決まらないと収入が途絶えてしまうことになります。収入が無くなれば、生活に困ることとなり、焦って転職先を決めてしまうと、後で後悔してまた転職するということにもなりかねません。転職をする場合には、焦って退職をせずに、転職先を決めてから退職するようにしましょう。

しかし、在職の状態で転職活動を行う場合、仕事に追われて時間が取れない場合も考えられます。仕事を続けながら効率よく活動するには、転職エージェントを利用して就職支援のサポートを受けたほうが良いでしょう。転職エージェントでは、転職希望者に代わって求人の検索や応募、企業との面接日時の調整、内定後の入社日の調整、年収などの条件交渉などを行ってくれます。また、転職エージェントは、就職サイトには公開されていないような非公開求人情報を紹介してくれる可能性もあります。

 

【先輩たちの声】

小平真理さん 職種:事務

転職しようとしたきっかけはなんですか?

異動をきっかけに、人員不足の施設に配属となり、夜勤が増え2年連続年越しが夜勤で(苦笑)、お正月もフル出勤となってしまったことで、労働環境を整えたいと転職を決めました。

キャリアスタートの良いところはなんですか?

キャリアアドバイザーの方がフレンドリーで(笑)別のエージェントを利用している友人が「エージェントは流れ作業でドライ」って言っていましたので、ここでよかったって思いました。転職って一人やるとすごく疲れるものなので、ドライだったら嫌だなって。フレンドリーでよかってです!友達も紹介しました。(笑)

 

第二新卒での転職は、焦らずベストなタイミングで

第二新卒の採用に積極的な企業が増えて、入社数年以内での転職に有利な状況になってるとは言え、焦って転職先を決めてしまうと、ミスマッチとなり再度転職をすることになりかねません。短期間で退職を繰り返した場合、企業からは「すぐ辞める可能性がある」と判断され、どんどん転職が難しくなります。第二新卒で転職を目指すなら、今回ご紹介した注意点に気を付けながら転職活動を進めましょう。その際には、第三者のアドバイスを受けるのもおすすめです。キャリアスタートは、 フリーターや第二新卒など、若手に特化した転職支援サービスです。登録や相談は無料で行えるので利用してみてはいかがでしょうか。

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