【状況別に解説】転職でブランク期間に何もしてないときの5つの対処法
「転職でブランクはなぜダメなのか」「ブランク期間があっても転職はできるの?」と不安になっている方もいるのではないでしょうか。転職においてブランク期間が不利に働くことはありますが、仮に1〜2年以上のブランク期間がある方でも、面接時の対処法や面接官への伝え方を身につけておけば、マイナスなイメージを払拭することは可能です。実際、ブランク期間があっても転職に成功し、活躍している方は少なくありません。
こちらの記事では、転職でブランク期間が不利になるケースや採用側が抱く印象、面接の対処法、ブランク期間を聞かれたときの答え方を紹介しています。きっとブランク期間がある方でも採用に一歩近づけると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
1.転職でブランク期間があったら不利?
ブランク期間によっては転職で不利になる可能性があるため注意が必要です。特に空白期間が1〜2年以上の場合、採用担当者は「働く意欲に欠けているのではないか」「採用後にすぐに辞めるのではないか」などと不安になってしまいます。
企業にとって人材採用にはコストがかかる分、できる限りミスマッチを防ぐために、ブランク期間が長い方の採用は慎重になる傾向があります。
しかし、ブランク期間が長い方でもアピール次第ではマイナスなイメージの払拭が可能です。面接前にしっかり対処法を考えておけば採用を得られる可能性は十分あるので、ブランクをネガティブに考える必要はありません。
また、ブランク期間が1ヶ月〜半年程度であれば「その期間に転職活動していたのだろう」と理解してくれるケースがほとんどなので、あまり気にする必要はないでしょう。
2.空白期間がある人に採用側が抱く印象
空白期間(ブランク)がある人に採用側が抱く印象は、主に次の4つです。
(1)能力の適さない人材と思われる
(2)社会性が低いと思われる
(3)無計画な人だと思われる
(4)自分を客観視できてないと思われる
(1)能力の適さない人材と思われる
ブランク期間があると採用担当者に「能力が適さない人材では?」と思われる可能性があります。仕事ができて能力の高い人材であればすぐに転職を済ませてブランク期間を作らないだろうと思われるからです。
つまり、長い期間採用されていないということは能力の低い人材かもしれない、などと間接的にネガティブな印象を与えてしまいやすいのです。しかし、ブランク期間が能力の適正を決めるわけではありません。
能力が高い人材もブランク期間が発生するケースは少なくないので、面接時にブランクが生まれた理由を説明して、面接官に納得してもらえれば十分挽回できるでしょう。
(2)社会性が低いと思われる
長い期間採用が決まっていないと、「どこか欠点があるのではないか」と疑われやすいです。特に、経歴やスキルに問題がないのにブランク期間が長ければ、働くうえで必要な社会性が低いのではないかと疑われる可能性が高いです。たとえば、一緒に働くにあたって「協調性に欠けているのではないか」「仕事に対する責任感がないのだろうか」など、社会性の低さを疑われかねません。
日本企業は集団意識が強く、協調性や責任感を求められる傾向にあります。そのため面接では、十分な社会性を備えていることとして、協調性や責任感をもって取り組んだエピソードを伝えて、ブランク期間の原因が社会性の低さではないことをアピールするのも重要になります。
(3)無計画な人だと思われる
ブランク期間があるのは「無計画に転職活動を始めたからではないか」などと、マイナスな印象を与えることが考えられます。採用担当者によっては、「転職活動の期限を決めて逆算して行動すればブランク期間は生まれないはず」と厳しく捉える人もいるでしょう。
しかし、「ブランク期間が長い人は転職活動がうまくいっていない人」とは限りません。転職活動の期間中、希望する仕事に向けて努力していたため期間が空いてしまった人も多いです。面接時はブランク期間で何を得られたのか説明することが大切です。ブランク期間に転職活動以外の取り組みをしていれば、「無計画な人だ」とマイナスに思われないでしょう。
(4)自分を客観視できてないと思われる
ブランク期間が長い人材は、自分を客観視できていないと思われる可能性もあります。求職者のなかには、大企業をはじめとする好条件の企業にこだわって転職活動を行い、なかなか採用を得られずブランク期間が長くなったという方もいるでしょう。特に、高学歴の方であれば、自分の学歴に自信を持っているが故に学歴に見合った企業に採用されるべきだと、転職先のハードルが高くなっている可能性もあります。
「自己評価が高過ぎて選考に落とされているのでは」「自分を客観視できていないのでは」などとマイナスな印象を持つ面接官もいるかもしれません。仮に、好条件の企業にこだわってなかなか採用を得られていないという方は、面接時にこれまでの転職活動を振り返っての反省や心境の変化を明確に伝えることが大切です。
きちんと自己分析できていることをアピールすれば、逆に自分を客観視して行動できる優秀な人材と評価される可能性があります。高望みしている場合は、考え方を変えて幅広い求人へと視野を広げ、自分の適正に合いそうな業界・職種を探してみましょう。
3.面接で空白期間を聞かれたときの対処法
空白期間が長引いてしまった方は、空白期間に行っていた活動をアピールすることが大切です。ここからは、空白期間に行っていた取り組み別に、面接で空白期間を聞かれたときの5つの対処法を紹介します。
(1)就活をしていた場合
(2)語学留学や資格取得の勉強をしていた場合
(3)親族の介護をしていた場合
(4)体調不良で療養していた場合
(5)目的もなく過ごしたと感じる場合
(1)就活をしていた場合
ブランク期間に就活・転職活動をしていて、なかなかうまくいかずに長引いてしまったという方は多いかと思います。就活をしていた方がブランク期間を聞かれたときは、次のように答えましょう。
「長く働き続けたいと思える職場を見つけるため、〇ヶ月間転職活動をしていました」ただ「転職活動を続けていた」と伝えるのではなく、説明を工夫することが大切です。なぜ転職活動が長引いたのか説明しないと、「人柄・スキルに問題があるから転職活動がうまくいっていないのだろう」と思われてしまうからです。
時間がかかっても、自分のキャリアプランに妥協したくなかったことを説明すれば、芯の通った人と評価してもらえるでしょう。
(2)語学留学や資格取得の勉強をしていた場合
語学留学や資格取得の勉強をしていた方は、その経緯と成果を具体的に説明することが大切です。仮に資格取得に励んでいた方であれば、資格取得の目的や計画、計画に対するこれまでの取り組み、成果についてわかりやすく説明しましょう。計画と取り組みまできちんと説明することで、計画性やチャレンジ精神を評価されますし、結果的に資格を取得したのであれば成果も評価対象になります。
試験に落ちて資格を取得できなかった場合でも、「なぜその資格を取得しようと思ったのか」「どのような将来設計を描いているのか」を答えられれば、評価につながる可能性は十分あります。
また、語学留学や資格取得をしていない方でも、ハローワークの職業訓練を受けたことがあれば「職業訓練でPCスキルの勉強をしていた」などと答えると、マイナスな印象を払拭しやすいです。
(3)親族の介護をしていた場合
親族の介護をしていてブランク期間がある場合は、事実をそのまま伝えるほうがよいです。ただし、現在は仕事に支障がないことも伝えることが重要です。親族の介護の負担が今も続いているとなると、面接官は仕事への影響を考慮して採用を見送る可能性があるからです。
もし親族の介護が続いている場合には、両立するための手段とともに仕事に支障がでないようにする旨を伝えましょう。あらかじめ事情を話しておくことで、入社した際に働き方を調整しやすくなるほか、企業側が把握していない状態で発生する後々のトラブルを避けられます。
(4)体調不良で療養していた場合
体調不良で療養していた場合は、ブランク期間を聞かれたらそのまま事実を伝えるほうがよいです。採用担当者は、今後一緒に働くうえで仕事に支障がないかを考えるからです。療養していたこと、今は完治して再発のリスクがないことを伝え、担当者の不安を取り除くことで採用を前向きに進められます。
もし健康状態が万全でないのであれば、仕事に支障がない場合でも強がらずに正直に伝えることが大切です。
後々トラブルになるのを避けるため、健康状態は隠さず話しましょう。また、療養期間が長引いてブランク期間が1〜2年以上ある方のなかには、過去を気にし過ぎて積極的にアピールできない方もいるかと思います。
現在体調が回復しているのであればブランク期間をあまり気にする必要はありませんので、応募企業で貢献できることを考え、自信を持って転職活動をしてください。
(5)目的もなく過ごしたと感じる場合
ブランク期間に目的もなく過ごしていたと感じる場合でも、転職活動で悲観する必要はありません。ブランク期間に何か印象に残ったこと、少しでも取り組んだことをアピールすることが大切です。
たとえニート・フリーターとして過ごしていた方でも、思い返すとアピールにつながるエピソードが見つかることは少なくありません。また、「ブランク期間に自分自身と向き合った」「人生における仕事の大切さを改めて実感した」など、ブランクが自分に必要な時間だったことを伝えるのもひとつの方法です。
もし目的もなく過ごしていたと感じていて、アピールにつながるエピソードも思い浮かばないという方は、当社キャリアアドバイザーがアドバイスすることもできますので、お気軽にご相談ください。
4.面接で空白期間を伝えるときのポイント
面接で空白期間について伝えるときには、次の3つのポイントがあります。
(1)自信をもって話す
(2)早期で辞めないことを伝える
(3)空白期間の虚偽報告はしない
(1)自信をもって話す
ブランク期間があっても、面接時は堂々と自信を持って話すことが大切です。ボソボソと話したり言いよどんだりするとブランク期間についてマイナスな印象を与えますが、話し方や態度に自信があるとブランク期間でも本人なりにしっかり取り組んだように見えてマイナスなイメージを払拭できます。
自信のあるような話し方・態度を作るうえで大切なのは、常に相手の目を見て発言は語尾をはっきりと言い切ることです。たとえば、語尾を「〜だと思います」とすると自信がないように思われやすいですが、「〜です」「〜でした」などと言い切ると、自信があるような印象を与えやすいです。
そのうえで、ブランク期間に対してきちんと反省していることをアピールし、今は意欲を持って取り組んでいる様子を態度で示すと面接官に高く評価してもらえるでしょう。
面接対策について詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。
(2)早期で辞めないことを伝える
面接時に入社しても早期で辞めるつもりがないことを伝えるのが重要です。ブランク期間が長いと仕事に対して意欲が欠けていると思われやすく、「入社しても早期に辞めるのでは?」と疑われる可能性があるからです。企業側からすれば、早期に辞められると採用コストがムダになってしまいます。
そのため、面接の際にすぐに辞めそうな人材と判断されれば、内定が遠ざかるでしょう。もし、ブランク期間でアルバイト生活を転々としていた方は、辞めた理由をしっかり職務経歴書に記載し、面接でもわかりやすく伝えるのが大切です。、また、志望動機や会社でのキャリア目標を伝えると、長期的に働く意思があると思われやすくなります。
職務経歴書について詳しく知りたいという人はこちらの記事も参考にしてみてください。
(3)空白期間の虚偽報告はしない
面接で質問されたときに答えにくいからと言って、決してブランク期間の虚偽報告をしてはいけません。面接で一度嘘をつくと、そのつじつまを合わせるために何度も嘘を重ねることになります。
仮に面接時に嘘をついて、その後採用されたとしても、入社後は嘘を続けることになりますし、嘘がバレれば最悪の場合には経歴詐称で解雇となってしまうことがあります。
もし、目的もなく過ごしたと感じる場合でも「ただ働きたくなかった」などと伝えるのではなく、将来的な目標やその企業に勤める目的を前向きに伝えることが重要です。また、面接官は求職者の経歴だけを見て判断することはありません。
特に20代の若手を採用する際は、本人の人柄や意欲なども重要視しているので、嘘をつかずに前向きに自信を持ってアピールしましょう。なかなか自信がもてなくて悩んでいるという人は、当社キャリアアドバイザーが伴走しながらアドバイスしますのでお気軽にご相談ください。
まとめ
今回の記事では、転職でブランク期間が不利になるケースや採用側の印象、面接での対処法を紹介しました。転職活動でブランク期間がある場合、採用が不利になる可能性があります。6ヶ月程度のブランク期間であればあまり気にする必要はありませんが、1〜2年以上のブランク期間がある場合はきちんと対策しておくことが大切です。
事前に対策しておけばブランク期間について聞かれたときに自信を持って答えられて、ブランクがある方でも無理なく採用に近づけます。私たちキャリアスタートは、20代を中心に新卒・第二新卒をはじめとする転職支援を行っています。ブランク期間でお悩みの方へ転職のアドバイスや面接対策、求人のご紹介などを行っています。
これまで多くの方の転職成功へと導いてきましたので、ブランク期間があって転職できるか不安という方もぜひお気軽にご相談ください。まずはこちらからご登録ください(簡単1分・無料)