既卒1年目は就活で不利にならない?既卒1年目の就活のポイント5つ
「既卒1年目は就活で不利になるのかな…」
「新卒で就職活動するのと、既卒で就職活動するのに違いはあるの?」
このような悩みや疑問を抱いている人はいませんか?
新卒で就活に失敗し、既卒1年目の就職活動に不安を抱いている方も多いでしょう。
そこで本記事では、既卒1年目の人が就職活動することは不利なのかだけでなく、既卒1年目の人が就職活動する際のポイントや、新卒と既卒の就職活動の違いについてもまとめています。
この記事を読んで、既卒1年目の人がどのように就職活動すれば良いかを知り、行動に移せるようにして下さい!
Contents
1.既卒とはそもそも何か
既卒に対して人それぞれで考え方が異なりますが、基本的には『学校(高校・短大・大学・専門学校)を卒業してから、一度も就職経験がない人』を意味します。
よくある勘違いですが、学校を卒業してアルバイトで働いている人も、就職には当てはまらないので、既卒という扱いになると覚えておきましょう。
2.既卒1年目は就職活動で必ずしも不利にならない理由
「新卒で就職活動しないと不利になる」と感じている方は多いです。
このように不安になっている方もいるかもしれませんが、既卒1年目が必ずしも不利になるわけではありません。
ここで紹介するのは以下の3つです。
- 年齢が若い
- 就職活動に向けてきちんとした準備ができる
- 既に就職している同期から多くの情報を得られる
順に説明します。
ただし、既卒1年目であれば就職活動で不利になることは基本的にありませんが、既卒2年目・3年目と徐々に年齢を重ねると不利になっていきます。
(1)年齢が若い
就職市場において年齢は非常に重要なポイントの1つで、若い人の方が圧倒的に有利になっています。
年齢が若いため、教育も行いやすいですし、柔軟な考えを持っているため、成長が見込みやすいです。
また、一度も就職していないため、どこの企業にも染まっていないことも企業側のメリットとしてあります。
そのため、新卒で就職しなかったことを企業に不安視されやすいという点さえクリアできれば、新卒と同じ土俵で就職活動をすることができます。
(2)就職活動に向けてきちんとした準備ができる
既卒は時間がたくさんあるので、就職活動に向けてきちんとした準備ができます。
新卒の中には就職活動に時間を取れず、業界・企業の研究が曖昧になってしまい、希望する職業に就職できなかったという悩みを抱えている人も多いです。
その点、新卒に比べて十分に時間がある既卒は、業界・企業の研究や面接対策、自己分析を入念に行えます。
業界・企業の研究を行なって面接でアピールできれば、採用される可能性を上げられます。
これから就職活動を始めようと考えている既卒1年目の人は、焦らず入念に準備しましょう。
(3)既に就職している同期から気軽に情報収集を行うことができる
基本的には新卒で就職する学生が多いので、既卒であれば同期で就職している人から多くの情報を得ることが可能です。
同期が働いている企業の情報だけでなく、仕事内容や業界の話などを聞ける既卒は、気軽に情報収集を行うことができるため、就職活動を比較的有利に進めることができます。
新卒の人は先輩やOB訪問で話を聞かなければいけないので、少しハードルが高いです。
気軽に情報を収集できる環境である既卒は、就職活動を有利に進めることができます。
3.既卒と新卒の就職活動の違い
それでは、既卒と新卒でどのような就職活動の違いがあるのか解説していきます。
既卒で就職活動する場合は、新卒とは少し違う部分も出てくるので、しっかりと確認しておきましょう。
ここで紹介するのは以下の3つです。
- 学校からの支援の有無
- 就職活動に取れる時間
- 就職できるタイミング
順に説明します。
(1)学校からの支援の有無
新卒の学生は学校側が就職活動に対して力を入れてサポートするため、面接やエントリーシートなどの対策を支援してくれます。
しかし、既卒1年目の就活は学校を卒業しているので、学校の支援なしで自分で就職活動をしなければいけません。
就職活動は情報量が多い方が圧倒的に有利なので、支援を受けられない既卒は少し不利になる可能性が高いです。
もちろん学校によっては、卒業生でも新卒と同じように就職活動の支援を行なってくれるケースもあるので、支援を受けたいのであれば、学校に問い合わせしてみることをおすすめします。
(2)就職活動に取れる時間
学生は大学の授業や卒業論文などやるべきことが多くて、就職活動に取れる時間を確保するのが難しい場合があります。
実際に、単位を取るために大学の授業を受けていることで、就職活動が遅れて内定先が決まらないという学生もいます。
既卒であれば、学校の授業や卒業論文など時間を取られることがないので、全ての時間を就職活動に使うことが可能です。
多くの時間を就職活動に使うことができれば、新卒の人より業界・企業研究などを入念に行えます。
時間を確保できるという点は、既卒の大きなメリットと言えるでしょう。
(3)就職できるタイミング
新卒は内定が出てから4月に入社になりますが、既卒は内定が出たらすぐに働くことが可能です。
そのため、すぐにでも人材が欲しいと希望している企業にとっては、既卒の人の方が欲しいと判断される可能性があります。
すぐにでも就職できる状態になっているという点は、既卒の大きな強みの1つです。
4.既卒1年目が就職活動する際のポイント5選
既卒1年目でも就職活動で必ずしも不利になることはないと理解していただけたでしょう。
しかし、既卒は新卒と立場が少し違うので、同じように就職活動するのはおすすめできません。
そこで、既卒1年目が就職活動する際に知っておくべきポイントについて解説していきます。
ここで紹介するのは以下の5つです。
- 新卒で就職しなかった理由を明確にする
- 過去の就職活動の失敗を分析する
- OB訪問などを積極的に行う
- ES・面接の対策を入念に行う
- 周りと比較して焦らない
順に説明します。
(1)新卒で就職しなかった理由を明確にする
既卒が就活で不利とされているのは、「なぜ新卒で就職しなかったのか」と企業に不安視されるからです。
そのため、既卒1年目で就職活動を始める人は、新卒で就職しなかった理由を明確にしておきましょう。
新卒で就職しなかった理由を明確に答えることができなければ、『既卒1年目は不利』という企業が不安視している点が解消されません。
例えば、「なぜ新卒で就職しなかったのですか?」と質問されたら、以下の様に理由を明確に答えるようにしましょう。
- 大学4年生の時にやりたいことが見つかり、留学のしようと思ったため、新卒で就職はしませんでした。
- 自分のやりたいことが学生時代では見つからず、卒業してから色んな業界の研究をすることで、やりたいことを見つけられるのではないかと思い、新卒で就職はしませんでした。
これから既卒1年目の人が面接するのであれば、新卒で就職しなかった理由を聞かれる確率はかなり高いと思っていてください。
そこで面接官を納得させられる回答を用意しておけば、既卒1年目でも不利になることなく就職活動を進めることが可能です。
(2)過去の就職活動の失敗を分析する
過去に就職活動に失敗して既卒1年目になってしまった人は、何がいけなかったのか失敗した理由を分析しましょう。
失敗した理由を分析しなければ、同じミスを繰り返して再び内定先が決まらないという事態になりかねません。
どのような理由で落とされたのか、メールで送ってくれる企業もあるので、過去の就職活動関連で残っているものを分析しましょう。
例えばエントリーのタイミングで落とされているのであれば、エントリーシートの改善が必要だと仮説を立てられます。
面接で落ちているのであれば、面接対策を行えば採用される確率を上げることが可能です。
(3)OB訪問などを積極的に行う
既卒は多くの時間を就職活動に使えるので、OB訪問などを積極的に行なって、企業の情報を集めるようにしましょう。
- 弊社へ入社したいと思った経緯を教えて下さい
- 競合他社と比較した弊社の強みを教えて下さい
- 弊社の魅力を教えて下さい
- 弊社の事業内容をどれだけ理解しているのか教えて下さい
上記は一例ですが、企業研究をしていなければ答えられない質問が、面接ではよく聞かれます。
ホームページや口コミなどを見て研究することも可能ですが、やはりOB訪問などで実際に働いている人の意見を聞いた方が説得力は増します。
また、OB訪問したという経験をそれとなく伝えることで、評価を上げられる可能性もあります。
既卒1年目は時間があるという強みを活かして、積極的に行動することをおすすめします。
(4)ES・面接の対策を入念に行う
本気で既卒1年目で就職したいのであれば、ES・面接の対策を入念に行いましょう。
就職活動に失敗する人の多くは、基本的に何かしらの対策が欠けているケースが多いです。
自分だけでは対策できているのか判断できないので、友達や卒業した学校の先生・進路サポート担当者など客観的な視点からアドバイスを貰うのも選択肢の1つです。
あなたがどれだけ良いと思ったエントリーシートや面接での質問への回答も、他者からの評価を得なければいけないのが就職活動だと覚えておきましょう。
(5)周りと比較して焦らない
就職活動で後悔しないためにも、まずは焦らず自分のやりたいことを見つけて、業界・企業の研究を行うことをおすすめします。
同期の多くは社会人になって仕事を始めている状態なので、就職できていない自分に不安や劣等感を抱く既卒は少なくありません。
しかし、焦って就職活動を始めたとしても、業界・企業の研究、面接・エントリーシートの対策などができていない状態では、内定を貰うのは難しいです。
働く年数は40年以上になると考えると、1年の誤差でそこまで焦る必要はありません。
既卒1年目だからといって、周りと比較して焦らないようにしましょう。
まとめ
本記事では、既卒1年目の就職活動について解説しました。
既卒1年目は印象が悪いというイメージを持っている人もいますが、実際に不利になることは基本的にありません。
もちろん新卒で就職しなかったことに疑問を抱いて質問する面接官は多いと思うので、既卒になった理由を納得させられるように説明できれば大丈夫です。