建設業を辞めたいと思う理由とは?おすすめの転職先4選と転職のコツ
「建設業を辞めたいけどどの企業に転職したらいいの?」
「建設業を実際に辞めている人の原因って何なの?」
現在建設業で働いている方の中には、辞めたいと思うくらい仕事がつらい人もいるのではないでしょうか。
実は、建設業は離職率が高く、実際に辞めている人には共通の理由があるのです!
本記事では、建設業を辞めたいと思う一般的な理由や辞めたいと思ったときにすべきこと、建設業からおすすめの転職先、転職のポイントについて紹介します。
この記事を読めば、今の職場を辞めるかどうかの決断ができ、より良い労働環境を求めて転職できるようになりますよ!
Contents
1.建設業を辞めたいと思う5つの理由
一般的に多く挙げられている、建設業を辞めたいと思う理由について紹介します。
主な理由は以下の5つです。
順に紹介するので、あなたの辞めたいと思っている理由と一致しているか確認してみてください。
もし一致しているようであれば、あなたが抱えている悩みは他の人も持っている悩みなので、1人で思い悩む必要はないですよ。
(1)休日が少ない
建設業界は休日が少ないのが特徴です。
一般企業では、週休2日制が常識かもしれませんが、建設業は残念ながら週休1日制の企業が多い傾向があります。
大企業や従業員数が多い中小企業では、週休2日制を導入し、有休取得率も高い傾向がありますが、従業員が30人未満の企業のほとんどは週休1日制で、満足に休息を取ることができません。
完全週休2日制を導入している企業とそうでない企業の休みの格差は大きいです。
週休1日制の会社で働いている人の多くは、休日の少なさに頭を抱えていると言っても過言ではないでしょう。
(2)残業や休日出勤が多い
仕事の特性上、どうしても残業や休日出勤が多くなりがちです。
働き方改革の意識が高い会社は、労働時間の改善を行っていますが、慢性的な人手不足により、現実はサービス残業を従業員に強要している会社も多くあります。
特に現場監督は、工事の作業が終わっても退勤できるわけではありません。
事務所に戻って報告書や計画書の作成などをしなければならず、帰宅時間が19~20時になるのは日常です。
また、悪天候による工事の中断や、作業員の病気・怪我による離脱などでスケジュールが遅れることもあります。
その場合、工期に間に合わせるために休日に出勤することもよくあるのです。
ただでさえ少ない休日が減ることもあるので、ゆっくり休息を取れない点が建設業のつらいと感じる部分でしょう。
(3)長時間労働で対価が低い
長時間労働にもかかわらず対価が低い点も辞めたいと思う原因の1つです。
建築業は朝7時から出社して、20時前後の退社も日常茶飯事なので、1日の労働時間が一般業種に比べると多い傾向があります。
施工管理技士の資格を取得していれば高い収入を得られますが、専門資格を取得していなければ、給与を時給換算すると700~800円前後になるのです。
正社員として働いているのにアルバイトをしている感覚になってしまうため、他の業種への転向を考えてしまうのは当然と言えるでしょう。
(4)気性が荒く気の短い人が多い
気性が荒く、気の短い人が多い点も多くの人を悩ませている要因の1つです。
一般企業よりも口調が悪い人が多い傾向があり、ベテラン職人になると話を聞いてもらえないこともあります。
上司から怒号を受けたり、作業員に逆切れされたりすることも当たり前で、コミュニケーション能力が高い人でなければ、良好な人間関係を作るのは困難です。
言動が荒い人に慣れていない人は、職場に行くだけでもストレスになることもあるでしょう。
(5)精神的なストレスが溜まりやすい
精神的なストレスが溜まりやすい点も建設業のつらい部分です。
ただでさえ肉体労働にもかかわらず、ミスも許されないほど精密な仕事が求められるため、精神的な疲労度も大きくなります。
先ほど述べたように、人間関係を築くにも一苦労で、毎日作業員に対して気を遣わなければなりません。
せっかくの休日でも翌日には仕事をしなければならないので、気持ちが休まる暇がないのです。
ストレスを上手く発散できない人は、徐々に精神が病んでしまう可能性が高いでしょう。
2.建設業を辞めたいと思ったら先にやるべき3つのこと
建設業を辞めたいと思っている方が、まずやるべきことについて紹介します。
主にやるべきことは以下の3つです。
もしあなたが本当に今の仕事を辞めたいと思い悩んでいるのであれば、すぐに行動に移しましょう。
(1)労働基準監督署に相談する
労働環境に対して不満があり、会社に改善を提言しても聞く耳を持ってくれない場合は、労働基準監督署に相談しましょう。
建設業界は、残念ながら労働基準法違反や36協定を超えた残業時間を従業員に強いている企業が多い傾向があります。
そのため、労働基準監督署も建設業界には目をつけており、悩みに対して理解を示してくれる可能性が高いです。
人に相談するだけでも気持ちが軽くなりますし、労働基準監督署から企業に対して改善を働きかけてくれます。
労働基準監督署の指導に対して企業がどのように行動してくれるかで、転職するか検討してみましょう。
(2)休職して就活を行う
思い切って休職することも1つの方法です。
精神的なストレスにより仕事を辞めたいと思っている方は、心療内科や精神科で診察してもらいましょう。
もし、うつ病などの精神疾患の診断書が発行されれば、休職希望を出しやすく、会社から承認されやすくなります。
また、業務による症状ということで、労災が認められる可能性もあり、労災認定が下りれば休業補償(給料の8割)をもらうことが可能です。
万が一労災が下りなくても、疾病手当金として給与の66.7%が最大1年6カ月支給されます。
休職中も収入が見込めるので、安心して転職活動に専念できるでしょう。
(3)建設業で優位に働けるように資格を取得する
建設業で優位に働けるように、専門資格を取得することも選択肢の1つです。
施工管理技士などの専門資格を取得することで、人材としての価値を向上できます。
人的価値が高くなれば、会社から求められる存在になるため、会社に対して立場が強くなるのです。
特に、施工管理技士の数だけ企業の評価が高くなるため、会社にとって施工管理技士資格取得者は貴重な存在になります。
昇給や昇進も期待でき、会社からの待遇も高くなるでしょう。
また、資格取得者は転職市場の需要も高いため、大企業への転職も実現します。
なお、休日に資格の勉強が難しい場合は、休職期間中に勉強するのも1つの方法です。
資格を取得して、あなたの存在価値を高めましょう。
3.建設業からおすすめの転職先4選
次に、建設業から転職する方向けに、おすすめの転職先をいくつか紹介します。
特におすすめの転職先は以下の4つです。
建設業を辞めたいと思う理由によっておすすめの転職先も変わるので、あなたの悩みを解消できる業種に転職しましょう。
(1)公務員
働く上で休暇を重要視する方は公務員がおすすめです。
あらゆる業種の中でも、残業時間や休日出勤が特に少ない傾向があります。
また、安定した収入もメリットの1つです。
しかし、公務員試験に合格するためには、ある程度の勉強時間が必要なので、休職期間中や退職してから公務員を目指すことになるでしょう。
(2)不動産会社
不動産会社も人気の転職先です。
建築業界に携わったことで得られる知識や経験を活かして、不動産デベロッパーや不動産仲介業者に転職する人が多い傾向があります。
不動産業界に転職する場合は、国家資格の宅建士を取得しておくと有利です。
士業資格の中では取得しやすい方なので、休日や休職期間を利用して取得を目指しましょう。
(3)トラックドライバー
トラックドライバーは、建設業の人間関係に嫌気が差して辞める人におすすめの職業です。
仕事の特性上、黙々と1人で行うため、他人に気を遣う必要がありません。
肉体的な疲労はありますが、精神的なストレスが少ないため、のびのびと働けます。
在宅勤務やオンラインショップの普及により慢性的に人手不足なので、宅配ドライバーの求人採用率は高く、転職しやすいのが特徴です。
建設業ほど過酷な残業をすることはなく、個人で行う仕事なので、40代や50代でも新人として入りやすい業界でしょう。
(4)IT・WEB関連会社
畑違いの業種を探している方は、IT・WEB関連業界もおすすめです。
インターネットサービスの普及により、ITやWEBシステムを導入している企業が増加傾向にあります。
専門的スキルを身につければ、独立して自由に仕事ができる点も特徴です。
急速な発展により、IT・WEB業界も人手不足なので、求人も多く転職しやすいでしょう。
20代や30代でこれから個人的なスキルを身につけたい方は、選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントに求人を紹介してもらうこともおすすめします。
4.建築業から転職するときの3つのポイント
建設業からの転職を成功させるために、いくつか気をつけるべきポイントがあります。
特に意識すべきことは以下の3つです。
建設業から他業種に転職して終わりではありません。
転職先で有意義に仕事をするために、これら3点は頭に入れておきましょう!
(1)早めに見切りをつける
転職を決めたら、早めに今の職場に見切りをつけましょう。
特に他業種への転職は、早いに越した事はありません。
20代であれば、潜在的なスキルだけで採用してもらえるので、いくらでもチャンスはあります。
30代になると即戦力としてみられるので、なるべく早い方が他業種への転職はしやすいでしょう。
ちなみに、30代や40代で他業種に転職する場合は、建設業の経験を活かせる会社を選ぶことをおすすめします。
(2)転職先の条件を明確にする
転職先の条件を明確にするのがポイントです。
今の仕事がつらいというネガティブな理由だけで転職をすると、次の職場でも同じような理由で退職が頭をよぎる可能性が高くなります。
ただ職場を変えるのではなく、あなたが働く上で重視していることが実現できる会社を選ぶのが重要です。
収入や定時退社、労働環境などあなたが一番会社に求めることを明確にした上で、そのニーズにマッチした会社を選びましょう。
(3)複数の転職サイトで情報を集める
複数の転職サイトで情報を集めることをおすすめします。
転職サイトによって求人内容が異なるため、1つの転職サイトに固執すると、あなたが得られる情報量が少なくなるのです。
少なくとも3つの転職サイトを利用して、それぞれのサイトの内容を精査して、自分に一番マッチした企業を探しましょう。
まとめ
建設業を辞めたいと思う理由は人それぞれなので、今の職場で働くのがつらいと思っている方は、前向きに転職を検討することをおすすめします。
労働基準監督署に相談し、労働環境の改善が見られなければ、休職期間を利用して転職活動に専念しましょう。
あなたのニーズにマッチした企業に転職して、充実した生活を目指しましょう!