面接を突破するための自己PRのポイント|説得力のある回答例付き
「自己PRは苦手」という人は少なくないはず。
「自分の何をアピールしたらいいのかわからない」
「どんなアピールをすれば面接官に良い印象を与えられるのか自信がない」
多くの方には、自己PRなどしたくないと思うことでしょう。
ここでは面接突破のための自己PRのポイントについて、職種別自己PR例を交えながら解説していきたいと思います。
企業の採用面接で主に聞かれる質問の例
自己PR
採用面接において、自己PRは採否をも左右する重要な要素。限られた時間内で効果的な自己PRをするには、事前の対策が必要です。
【自己PRで主に話すべき内容】
・自分の強み
・これまでの経歴
・自分が応募企業に貢献できること
・キャリアプラン
これらを具体的なエピソードを織り交ぜながら説得力を持って話す必要があります。
長所・短所
長所と短所はバランス良く話すことが大切です。長所だけを強調するのではなく、自分の短所を認めていることも伝えましょう。短所を話すときは内容がネガティブになりすぎないように伝え方に注意しなければなりません。自分の短所に対する問題意識と具体的な改善策を伝えるとマイナスイメージを与えにくくなります。
キャリアプラン
面接では、自身のキャリアプランを聞かれることもあります。若手を採用する場合、企業側は長期的なキャリア形成を念頭に置いており、「応募者がどのようなキャリアプランを持っているか」は重要な判断ポイントとなります。キャリアプランを問われたら、自分が応募した企業でどんな仕事に携わっていきたいのかを具体的に話すのがよいでしょう。自社で実現可能なキャリアプランを持っていることを伝えられると、「この人にこんな仕事を任せてみたい」というポジティブなイメージを面接官に興味を持ってもらいやすくなり、面接を優位に進められます。
前職に対する問題意識
これは応募者の考え方や仕事への取り組み方、問題解決能力を見られる質問です。話しているときの表情や口調がチェックされやすく、ネガティブな内容もポジティブに話す練習をしておくとよいでしょう。この質問で注意すべきなのは、前職への批判を強くしないことです。話す主題は「前職で感じた問題意識に対してどんな改善策・解決策を講じたのか」「自らの工夫によりどう改善されたのか」であると認識しておいてください。
面接で自己PRするときのポイント
「求める人物像」に合わせた話題を選ぶ
どれだけ経験豊富で高いスキルを持っていても、企業側の求める人物像に合致しなければ採用とはなりません。そのため自己PRでは企業が求める人物像と自分との合致点を見出し、そこにフォーカスしたアピール内容を吟味する必要があります。
多くの企業は求人サイトや採用HPなどで具体的な求める人物像を公開していますので、その企業がどんな人物像を求めているかを比較的容易に知ることができます。公開されていない場合でも、事業内容や社長メッセージなどを参考にして、社員に求められる資質などは十分予測可能です。
たとえば、企業の求める人物像が「チームを巻き込んで働くことができる人材」だった場合、アピールすべきポイントは「リーダーシップ」「マネジメント力」「チームワーク」となります。自分が企業の求める人物像に合致する強みを持っていることを語れる具体的なエピソードを盛り込みアピールするとよいでしょう。
初めに結論を伝える
自己PRにおいては、まず内容の結論から話し始めるのが鉄則。
話題とするポイントを事前に伝えることで、最初に相手の興味を引き、内容が伝わりやすくなるからです。
結論を話してから、その裏付けとなる理由を、自分の過去の行動や成果を交えて伝えることで説得力が増します。
明るく前向きな姿勢で話す
面接官とのコミュニケーションにおいては、表情や話し方にも注意。明るい笑顔でハキハキと話すことを心がけ、前向きな発言により仕事へのモチベーションの高さを示すことが大切です。暗い声で話したり、ネガティブな発言をしたりするとマイナスイメージを与えやすいので注意しましょう。
≫自己紹介の例と考えるときのコツ|転職で強みをアピールするには?
面接での自己PRの回答例
自己PR1【実績】
前職のアパレルショップでは販売を担当しておりました。おかげ様で今期は目標売り上げの120%以上を達成し、社内TOPの成績で社長賞を頂くことができました。達成できた要因は3つあると考えます。一つ目はコーディネート提案力がお客さまに支持されたこと。二つ目は在庫管理の適正化で、機会損失を減らしたこと。三つ目はお客さまの導線を意識した売り場づくりを徹底したことです。目標達成に対する強いこだわりを持ち、常に創意工夫をすることこそが、仕事において何より大切なことだと私は考えます。
自己PR2【コミュニケーション能力】
前職の営業では主に新規営業を担当しました。何人もの前任者が一度も取引いただけなかった企業20社から受注を頂くことができ、売上はトータル30億円を達成。年間MVPも受賞しました。私が多くの新規受注を頂けた要因はコミュニケーション力にあると思います。窓口の担当者だけにお会いするのではなく、様々な部署の方々からとにかくたくさんお話を伺うことを心がけ、とにかく人脈を作ることに集中しました。するとある企業で多部門を横断する形で大型新規事業がスタートされることを知りました。複数部門に人脈を作っていた成果からいち早く事業のキーマンとなる方にお会いすることができ、競合他社に先駆けて提案することに成功しました。
自己PR3 【リーダーシップ】
前職の外食チェーンでは私以外のスタッフが全員アルバイト・パートでしたので、ごく自然に私がリーダーシップを執る立場になりました。私は赴任してすぐに、スタッフの勤怠管理がしっかりなされていないことに気づきました。無断欠勤や遅刻が目立ち勤務シフトにも極端な偏りがあったため、まずは全員との面談の機会を作り、何でも話し合える環境づくりを進めスタッフの意識改革を行いました。さらにスタッフの勤怠状況を一元管理できるシステムを作り、2ケ月先までの勤務シフトが組めるようにしました。その効果からスタッフのサービスの質も向上し、売り上げも対前年比110%を達成しました。
≫第二新卒が自己PRするときのポイントは?【パターン別例文付き】
「自己PRは自らの経験を基本にせよ」
説得力に欠ける自己PRでは意味がない
自己PRの良し悪しはズバリ説得力で決まります。
たとえば、「私の長所は粘り強さです」という自己PRをするとします。
この場合必要なのは、粘り強さを伝えるための具体的なエピソードです。
目標達成に向けどのような困難があり、どのような解決策を講じたのか。目標達成するまでに、どんな能力・スキルが発揮され、それは第三者にどう評価されたのかという具体的なストーリーとして語られなければなりません。
自己PRのポイントは客観的視点に基づいた自己分析から導き出す
「自分が見た自分」と「第三者から見た自分」には必ず乖離があります。
自分にとっては何でもないことが、他人からは高い評価を得ることもあれば、自分ではコンプレックスでしかないことが他人には長所に見えることもあります。つまりどれだけ緻密に自己分析を行っても、自分の主観に頼っている限り、その結果は必ずしも正しいとは言えないのです。
自己分析においては、自己評価と第三者からの評価とを比較することが重要で、親・友人・知人・同僚・先輩などあらゆる人の意見を参考にすることが大切。第三者の意見として最も信頼できるのは転職のプロの意見。多くの転職エージェントが、無料登録での転職相談を行っていますので、積極的に利用されることをおススメします。