面接の効果的な練習方法とは?好感を持たれやすいポイントと質問例
面接の練習は就活をしている方は必ずおこなっておくべき練習です。エントリーシートなどでもある程度の人柄や能力は伝わりますが、実際に会って話を聞くことで受ける第一印象は採用に大きな影響をあたえます。面接の練習を怠ってしまったばかりに、本当は企業に必要とされている能力があるのに内定を逃す就活生も珍しくありません。話のスピードやトーンなどで印象は大きく変わるので、自己分析できていれば大丈夫と考えずにしっかりと面接練習はしておきましょう。
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「面接の主な練習方法」
面接対策の練習は入室や退室などの作法もありますが、回答内容を考えておくことがとても重要となります。実際に面接で質問されるであろう内容を想定した回答だけでなく、客観的にみてもらうことが大切です。ひとりでの練習だけでなく第三者に見てもらうのが効果的で、学生であれば学校のキャリアセンターなどを利用し、そうした施設がない転職・就職活動中の方はエージェントを活用するのがおすすめです。
想定される質疑応答を用意して読み上げる
面接の本番でどのような質問をされるのかを事前に考えておき、その質問に対しての受け答えを自分で考えておきます。頭にイメージするだけでは実際の面接時に忘れてしまうことがあるので、紙に書いたりパソコンに文章入力したりするなどして形に残しましょう。その際にリスト化し、ポイントを抑えるとよいです。
想定される質問が思いつかない場合や回答に困った場合には事前にエージェントに質問をしておくと、企業にあった内容や傾向を教えてくれます。既に履歴書やエントリーシートを提出している場合、矛盾が発生しないように注意して考えてください。
文字にした回答を整理し、何度か実際に声に出して読み上げて頭にいれておきます。また言葉に出して話すと分かりづらいと感じたり書き言葉で違和感があったりするため、読み上げを何度か繰り返して伝わりやすいように何度も作り直すことが大切です。繰り返すなかで話の時間や声の大きさなども調整していきましょう。
話す時間が短すぎても長すぎてもいけませんので、声の大きさやスピードは、ストップウォッチで計測したり、録音したりして確認してみましょう。
誰かに面接の練習相手になってもらう
人前で意識して話すことに慣れていないと緊張で早口になってしまったり、時間を気にすることで喋り方が棒読みになってしまうことがあります。しかし自分が話している内容の速度や声のトーンなどは自分自身では分かりにくいため、家族や知人などに面接官役をやってもらい練習をするとよいです。その際にアドバイスやフィードバックしてもらうことが大切なので、知り合いだからと気を抜かないように注意し、気になった点はすぐに指摘してもらうようにしましょう。
面接の練習役を頼める人がいない場合でも、エージェントが面接練習を実施していたりセミナーを開催していることがあるので、よい練習方法や参加できるものがないかを相談してみることが大切です。
動画を撮って自分の様子を確認する
鏡にむかって練習することで面接のふるまいを客観的にみることができますが、スマートフォンをもっている方であれば、自分の面接の練習を録音したり録画することでさまざま面からチェックすることができます。特に録画であれば話す速度や声量の他にも、顔の表情や手のしぐさ、目線などさまざまな改善点が見つかりやすいです。
話している際に面接官が見ているポイントは、職種や仕事内容などによっても異なります。企画やプレゼンをする仕事であれば話の内容が分かりやすく理論的にまとまっていて伝わりやすいかなどが重視され、お客の前に立つ販売業やサービス業では話し方よりも身だしなみを重視する傾向にあります。それぞれ異なってくるこうした面接での重視ポイントも事前にエージェントに確認しておくことで、面接の採用確率もあがります。
「面接を練習する際のポイント」
面接の練習をするときには回答の要点ポイントをおさえ、簡潔ながらも具体的に話の内容が伝わるように心がけましょう。
回答は簡潔かつ具体的にまとめておく
面接の回答は結論を先に話し、その補足や裏付けなどを後から追加すると面接官にも話の内容が伝わりやすいです。紙に書いて整理するときに、あらかじめ結論と伝えたいポイントを 分けて記載しておきましょう。
話す内容のなかで抽象的な言葉は避けて具体的に話すことがポイントです。例えば過去の仕事の経験を話す際に「売上アップのために頑張った経験がいかせると考えています」という話では何を頑張ったのかがわかりません。しかし「担当している商品の売上は入社当時10件ほどでしたが、1年で100件に上げることができました」などと数字などを盛り込んで説明すると効果的です。
しかしアピールをしたいばかりに、さまざまな話を盛り込みすぎてはいけません。話が長くなってしまったり、1回の回答で情報を詰め込みすぎてしまうと、話している内容を面接官が理解しづらくなってしまいます。質問の想定内容と回答を考えて紙に書き出している時点では多くの情報を詰め込んでも構いませんが、練習を重ねる上で大事なポイントを押さえてシンプルになるように削っていくようにしましょう。集団面接や個別面接にかかわらず、1回の返答はだいたい1分前後で終わらせるのが目安です。
話す内容を丸暗記しない
事前に想定した内容を覚えておく必要がありますが、一語一句丸暗記しようと考える必要はありません。本番まで期間があっても丸暗記することは大変ですし、覚えても要点を認識していないと感情が入らなくなってしまいます。回答が棒読みになってしまうと自分の経験や考え方から話しているように伝わらず、その他の面接でも同様に使い回してしまっているような印象を与えてしまいかねません。
「面接で聞かれる質問の例」
面接で聞かれやすい質問例として、自己紹介やPR、志望動機や前職の退職理由などがあります。自分の気持ちや考え方を絡めてしっかり伝えられるように考えておきましょう。
「自己紹介をお願いいたします」
自己紹介は面接で最初に言われることが多いです。自分の名前に加えて仕事の経歴や、そこでの成果や得たものなどを簡潔に1分ほどで伝えられるとよいです。
「志望動機を教えてください」
応募している企業の特色や考え方などに合わせて具体的に回答できるのがよいです。しかし「御社の理念や考え方に共感した」などの回答は抽象的になってしまいます。「顧客を第一に考えている姿勢に共感した」や「開発している製品が使いやすいと感じている」などその企業に当てはまる内容を具体的に回答できるようにしておきます。
どんな企業でも同じ回答ができてしまうような「販売職をしたかった」や「営業職が向いていると思った」などの回答もよい印象を与えません。他にも学生でなく転職する社会人であれば、自分が学びたいとアピールばかりで入社後にどのように貢献ができるかを伝えられないと、企業側が採用するメリットを感じられなくなってしまいます。
「自己PRをお願いいたします」
自己PRは自分の自慢話にならないように注意しましょう。性格や過去の部活や仕事など活躍した実績などと、それをとおして得たものなどを伝えてアピールします。志望動機のように自分のアピールポイントがどう会社に役に立ちそうかを合わせて話すことができるとよいです。
面接官は自己PRの際に内容だけではなく自分に自信をもっているかどうかもみられますので、相手の目を見て早口にならないようにはっきりと喋りましょう。話し方や声のトーンなどに注意し、何度か練習しておきます。自己PRは1人1分や3分などでの時間を決められることがあるので、まずは1分で話せるようにしておき、その後3分の場合も練習しておきましょう。
「あなたの長所と短所はどこですか?」
長所と短所もよく聞かれますが、この質問は人間性だけではなく自分を客観的に分析できているかどうかもチェックされていることが多いです。短所は業務上で影響がなさそうなことを選び、どのように克服しようとしているか合わせて説明します。
なかには自分に長所がないと考えている方もいるかもしれません。しかし短所も考え方によっては長所と捉えることができ、仕事に役立ちそうな内容でいいかえることもできます。例えば心配性であればしっかりと計画や準備をする性格ともいえますし、なんでも抱えてしまう方は責任をもって仕事をする、周囲にすぐ合わせてしまう性格は協調性がある、などととらえることができます。
「前職を辞めた理由を教えてください」
転職の際には聞かれることの多い質問が前職の退職理由です。会社に何らかの不満をもってやめた方も多いと思いますがそのまま伝えるのはNGです。グチや悪口になってしまい採用担当者によい印象が残りません。自分を評価してもらえる環境で仕事をしたい、業務を効率的に進められる職場で勤務したいなど、前向きで現在の応募している企業とつなげられる内容を考えておきましょう。
「面接の練習はエージェントを活用しよう」
面接の練習をしておかなければ、自分のもっている考え方やよい点などを面接官に充分伝えることができません。大変と感じるかもしれませんが、回数をこなすほど内容が頭に入るので面接での回答がスムーズになりますし、人に見てもらうことで緊張しにくくなるのです。エージェントに事前相談したりチェックしてもらうことで、練習効果は高くなります。