プロパー社員の意味と特徴|中途入社の社員とはどう違う?

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これから転職を考えている方は、どの企業に入社しても「中途採用」というポジションからのスタートになります。プロパー社員、所謂「新卒入社組」とはまた違った視点からの活躍を期待されていますが、お互い歩んできた軌跡が違うがゆえに、共に仕事をしていて戸惑うことや疑問が生まれることもあるでしょう。今回は両者の立場から、どのように就職活動をし、そして自分らしく働いていくためにどうあればいいのか、そのポイントを見ていきます。

プロパーとは?

日本において「プロパー」とはどのような意味を持つのか、例を挙げながら具体的に解説していきましょう。

プロパーの意味

「プロパー」という言葉は、「proper」=本来の・固有の・正式な・適切なという意味を持つ英単語が語源になっています。一般的に様々な使い方がされており、ビジネスの現場では新卒入社した正社員や自社雇用の社員を「プロパー社員」「プロパー職員」と呼ぶことがあります。学問分野においては、「社会学プロパー」=「社会学専攻」という意味を持ちますが、「社会学プロパーの争点だ」と言う文脈であれば「社会学固有の争点だ」という意味に変わるなど、熟語表現の仕方によって大きく異なります。

その業界・企業独特のもので言うと例えばクレジットカード業界では、VISAやMastercardなどの国際ブランドが直接発行する「プロパーカード」と、更に第三者的企業が提携して発行する「提携カード」に分類されています。同じく金融業界では、銀行が保証なして直接融資する「プロパー融資」や「プロパーローン」と、主に中小企業が資金調達の際にサポートする公的機関”信用保証協会”が介する「保証付融資」に区別されるなど、関わる業者・金融機関等が少ないシンプルな構造に「プロパー」という言葉が使われる傾向がありますね。また、医療業界では”医薬品の宣伝・販売を担当する販売員”を指し、アパレル業界では”卸売業者から小売店のルートで卸された、セール品以外の正規価格で販売される商品”そのものを指す言葉として浸透しています。

プロパー社員の主な例

「プロパー社員」と一口に言っても、企業の風土や状況により様々な意味を持ちます。ポピュラーな解釈としては、主に以下3つのケースに分類されるでしょう。

 

ケース①新卒入社した正社員

別名「生え抜き社員」とも呼ばれ、新卒入社時から在籍している正社員のことを指し、中途採用の転職者と区別するために使われます。

 

ケース②正社員全般

新卒・中途関係なく、正規雇用の社員全てを指します。この場合は派遣社員・契約社員・アルバイトなどの非正規社員と区別するために使われます。

 

ケース③自社社員

協力会社・関係会社からの出向や、下請けの業務委託など外部のスタッフと区別するため、自社雇用の社員という意味で使われる場合もあります。

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プロパー社員(新卒入社した正社員)の特徴

ここからは特に、新卒入社した正社員を「プロパー社員」と定義し、その特徴や傾向を見ていきます。

 

第一にプロパー社員は、新卒入社して1つの職場でずっと働いてきた経験から会社への帰属意識が高く、愛社精神が強い人が多いとされています。また勤続年数の長さを活かし、時間をかけて築いた人間関係と実績を土台に、他部署の協力を得やすい・仕事をスムーズに進められるといった能力に自信がある方も多く、社内でのチームワークを発揮しやすいというメリットがあります。

転職者から見たプロパー社員とのギャップ

中途採用の転職者とプロパー社員の待遇・働き方を比較すると、いくつかのギャップが散見されます。当然個人差はありますが、一般的にプロパー社員に多いとされる特徴を挙げていきましょう。

 

①給与が優遇されている場合がある

未だに年功序列が色濃い日本では、長く在籍する新卒入社組を大切にする企業が多いとされています。そのため同じ仕事でもプロパー社員の給与が優遇されていたり、そもそも昇進・昇給しやすい有利な給与体系になっていることも少なくありません。転職というチャレンジをして入社した中途採用の社員にとっては、納得できないと不満に感じるポイントでもありますね。

 

②閉鎖的になりやすい

1つの企業で働いてきたがゆえに、客観的な見方が出来ず視野が狭くなったり、新しいことにチャレンジしにくい保守的な雰囲気が蔓延している場合もあるようです。プロパー社員同士のグループ・派閥が出来ていると、転職者が入りづらい空気があり人間関係の悩みが生まれやすいなど、意図せずとも社内が閉鎖的になっている恐れもあります。

 

③臨機応変な対応が苦手な人もいる

社会人経験の全てを同じ組織で過ごしてきたプロパー社員の中には、会社独自のルールや前例に縛られ、トラブルが起きた時に臨機応変な対応ができないなど、柔軟性に欠けてしまうといったデメリットも見受けられます。

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プロパー社員との摩擦を避けたい!転職時のポイント

上記で挙げたように、様々な違いからプロパー社員との関係性が気になったり、入社後に悩んでしまう中途採用者もいるかもしれません。両者の摩擦を避けるためにも、転職活動中から抑えておくべき大事なポイントがあります。

社風や評価制度を確認する

企業研究や面接の段階で、プロパー社員と中途入社の社員の割合は聞いておくべきでしょう。中途社員が多数活躍している状況であれば、これから入社するあなたにとっても居心地の良い環境になる可能性が高いです。また、いずれの立場でも成果や実力によって平等に評価される制度・給与体系が整っているかも大切。オフィスの雰囲気や社員同士がコミュニケーションをとる場やイベントがあるかなどもチェックし、自分が働く姿をイメージできるかも重要ですね。

関係者や転職のプロに聞いてみる

希望先企業での勤務経験がある人から話を聞いたり、ネットを使って自分で情報収集するのも良いでしょう。何から始めたらいいのかわからない、という方は転職エージェントに依頼しサポートしてもらうのも効果的です。エージェントが扱う求人で応募する場合は、職場環境に関する生の声を聞けたり、いざ転職活動となった時に推薦状を添えてもらえる、条件の交渉などを代行してやってもらえるなど大きなメリットがあります。

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いずれの立場でも、互いを刺激し合える良い関係性を構築することが成長のカギ!

終身雇用の崩壊や副業推進など、激動の社会情勢を描く現代。人材の流動性が高まる昨今、プロパー社員や中途入社の社員、アルバイトや外注スタッフなど様々な立場の人と関わりながら毎日働いていると思います。多様な働き方が出てくる時代だからこそ、歩んできた道が違うがゆえに考え方が合わなかったり、現場で衝突することもあるでしょう。だからこそ、お互いを理解するだけでなく「自分にないものを持っている相手」と考え、協力し合って業務に取り組んでいくことが大切です。また会社側も、プロパー社員特有の制度構築など過度な差別化は避け、中途入社の社員や非正規社員のモチベーションがアップするような体系づくりに注力すべきです。立場関係なく参加できる社内研修や食事会など、双方にとって良い刺激になる機会を設けることも大きな課題ですね。そんな転職が”当たり前”と言われる今、アンマッチを防ぐ意味でも、希望先企業の実態を把握することが大切になってきます。若手の転職に特化したサービスを提供するキャリアスタートでは、事前に紹介企業へインタビューを行い、詳細な情報や働く人の目線から現場のリアルな雰囲気を応募者に共有しています。以下、転職に成功した先輩たちの生の声です。

 

【先輩たちの声】

 『企業の担当者がどんな人か、とか、会社の雰囲気の違いをしっかりと伝えていただけたのである程度想像をめぐらせて面接に行くことができました。』(所寛之さん・営業職)

https://careerstart.co.jp/archives/interview_post/%e6%89%80%e5%af%9b%e4%b9%8b

 『学歴や経験関係なく昇格した実績がある実力主義の会社に絞り、会社の雰囲気を聞き、内部の動画なども見させていただいて、魅力を感じた5社を受け内定を獲得しました。』(岩木俊太さん・営業職)

https://careerstart.co.jp/archives/interview_post/%e5%b2%a9%e6%9c%a8%e4%bf%8a%e5%a4%aa

いかがでしょうか。自分のスキルや経験に自信のない方でも、必ず活躍できる場所はあるものです。こんな時代だからこそ、社内の知識や強い人間関係を持つプロパー社員と、他社で培ってきたスキルや知見を持つ中途入社の社員、それぞれの特徴を活かして全員が成長すること…それこそが、会社個人共に生き残っていくためのカギになるでしょう。

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