高卒者の平均給料|学歴による違いと収入アップを目指す方法

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文部科学省が調査した「平成30年度学校基本調査」によると、全国の高校卒業者の数は1,061,565人で、そのうち17.5%の186,289 人が進学せずに就職しています。一般的には、大卒者の方が就職に有利と言われてますが、実際にはどうなのでしょうか。今回は、学歴による収入の違いと高卒者が収入アップを目指す方法をご紹介します。

高卒者の給料はどれくらい?

高卒者の大卒者の初任給や生涯賃金には違いがあるのでしょうか。厚生労働省のデータなどから解説します。

平均給料の目安

・初任給
厚生労働省が発表している「平成30年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」によると、高卒者の平均初任給は16万5,100円となっています。この金額は大卒や短大卒と比較すると低く、大卒者は20万6,700円、 高専・短大卒は18万1,400円です。いずれも男女別の格差はそれほど大きくなく、高卒男性の初任給平均が16万6,600円であるのに対して、高卒女性は16万2,300円となっています。

・月給(残業を含まない)
厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況」で「学歴別にみた賃金」を見ると、男性の全年齢における大学・大学院卒者の賃金は平均で40万500円、高専・短大卒が31万3,800円であり、高卒者は29万1,600円となっています。また、女性は大学・大学院卒者が29万100円、高専・短大卒が25万8,200円であり、高卒者は21万2,900円となっています。また、大学・大学院卒者と高卒者との差は、男性で10万8,900円、女性で7万7,200円の差があります。
男性では、すべての学歴で50~54歳で賃金がピークとなり、この年齢で比較した場合には大学・大学院卒者と高卒者との差は、18万2,500円にもなります。
【出典】厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/18/dl/02.pdf
【出典】厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況」より「学歴別」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/dl/03.pdf

学歴による生涯賃金の違い

独立行政法人 労働政策研究・研修機構がまとめた「ユースフル労働統計2018 ―労働統計加工指標集―」の「生涯賃金など生涯に関する指標」では、学校卒業後すぐに就職し、60歳まで正社員としてフルタイムで働き続ける場合、男性は中卒が2億円、高卒2億1,000万円、高専・短大卒2億1,000万円、大学・大学院卒2億7,000万円となっています。女性は中卒が1億4,000万円、高卒1億5,000万円、高専・短大卒1億8,000万円、大学・大学院卒2億2000万円となっており、男女とも学歴が高くなるほど賃金水準も上がり、生涯賃金も多くなる傾向にあります。

【出典】独立行政法人 労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2018 ―労働統計加工指標集―」より「生涯賃金など生涯に関する指標」
https://bit.ly/2CJaka1

学歴で給料に差が出る理由

学歴で給料に差が出るのには、企業が応募者を振り分ける指標として、学歴を基準とする傾向にあるからです。大手企業や人気企業では、求人に対して多くの人が応募するため、応募者資格を「大卒以上」とすることで足切りを行い、採用業務の効率化を図り採用担当者の負担を減らしています。
最近は、少子化により定員割れして誰でも入れる大学もありますが、一般的には大学に入学して卒業するには勉強とある程度の努力が必要です。そのため、大卒者は物事を成し遂げることができる人であると判断する目安とすることができと言え、企業は高卒者より大卒者の方が有能な人材が多いという印象を持っています。

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高卒者におすすめの給料がいい業界・職種


大卒者と比較すると給料が低いというデータがある高卒者ですが、業種や職種によっては学歴に関係なく高収入を目指せる仕事もあります。高卒者におすすめの給料がいい業界や職種をいくつか紹介しましょう。

IT業界

急激な成長を続けているIT業界は、深刻な人材不足の状態で2015年時点ですでに約17万人が不足しています。この状態は、今後も続くと予想されていて、特にプログラマーやシステムエンジニアなどのITエンジニアの確保が業界全体の課題となっています。そのため学歴を問わず採用する企業も多く、未経験でも応募可能な求人もあります。業務に必要とされる知識やスキルを身に付けていると評価されやすく、学歴に関係なく実力次第で昇給する可能性があります。

建設業

建設業は、リーマンショック後に建設需要が激減して多くの職人が建設業から離れ戻ってこないことに加えて、東日本大震災の復興や東京オリンピック・パラリンピックの建設ラッシュにより、業界全体で人材不足となっています。高卒の未経験者では、現場の作業員として力仕事がメインとなりますが、経験を積めば現場監督などの管理する役目となることもあります。学歴を問わず募集されることが多く、経験を重ねて技術が身につけば独立
して起業も可能です。

運送業

インターネット通販の普及により商品の配達を担う運送業は、特に配送する運転手を中心に人手不足となっています。2017年に免許制度が改正され18歳以上で準中型自動車免許が取得可能となり、高卒でも運転できるトラックの種類が増えました。運送業の運転手は、学歴に関わらず運転免許を取得することで応募することができるので、高卒者でも転職が可能です。大型トラックを運転できる免許は21歳以上にならないと取得できませんが、大型トラックの運転手はさらに高い収入を目指すことができます。

営業職

一部の大手企業などを除いて、営業職も高卒者でも応募できる求人が多くある職種です。営業成績によって評価されるため、4年間働けば同じ年齢の大卒初任給を超える昇給もすることもあります。また多くの場合、基本給の他に営業成績により報奨金やインセンティブが加算されて手取り額となるため、頑張れば頑張るほど高い収入を得ることができます。

公務員

公務員には、国家公務員と地方公務員とがありますが、どちらも安定した働き方ができるため昔から人気の仕事となっています。公務員になるには、公務員試験を受けて合格する必要がありますが、高卒でも受験可能です。高卒程度の試験を受けるには、高校卒業から2年以内などの規定がありますが、それを過ぎた場合でも大卒程度や経験者採用試験を受験することができます。

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高卒者が収入アップを目指す方法


大卒者と比べると初任給が低い高卒者が、収入アップを目指すためにはどのような方法があるのでしょうか。

スキルアップにより昇給を目指す

収入アップするにはスキルを磨いて、現在勤めている会社で昇給を目指す方法があります。経験や実績を重ねることで昇給だけでなく、昇格できる可能性もあります。多くの企業では、役職がつくと役職手当が支給されます。また、なかには資格手当を支給している企業もあるので、給与規定に資格手当がないのかや、ある場合には支給の対象となる資格にはどのようなものがあるのかを調べて資格取得を目指すとよいでしょう。

転職し、給料を上げる

勤めている企業の業績が厳しく、今後も成長が見込めなかったり、業界的に昇給の見込みが少ないと思える場合には、思い切って転職するのも一つの方法です。20代での転職では新卒と同様にポテンシャルが採用の基準となりますが、30代以降の転職ではスキルや能力の高さを求められます。その傾向は年齢が上がるほど高くなるため、転職を考えるなら出来るだけ早い方が良いでしょう。売り手市場の環境の中で、新卒採用が難しい企業は、若手人材の確保を中途採用に求めています。そのため、20代の早い時期であれば、未経験であったり資格が無くても転職可能な求人が多くあります。もし転職を希望する職種に必要なスキルや資格がある場合にも、若いうちであれば、まずは資格の取得やスキルの習得を目指すこともできます。一人での転職活動がうまく行かない場合は、転職エージェントにサポートしてもらうのも良い方法です。転職エージェントに登録すると、希望に沿った求人を紹介してくれるほか、応募書類の添削・面接対策などのサポートも受けることができます。

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高卒者におすすめの転職エージェント「キャリアスタート」

転職エージェントは、民間の人材紹介会社が運営している人材紹介サービスで、基本的に無料で登録でき、転職の相談やサポートを受けることができます。多くの転職エージェントがあり、それぞれ特徴がありますが、その中でも高卒者におすすめの転職エージェント「キャリアスタート」の特徴についてみてみましょう。

キャリアスタートの特徴

キャリアスタートは、フリーターや第二新卒のサポートに特化した転職エージェントです。登録すると転職のプロが希望に沿った求人の紹介から入社後のサポートまでを、マンツーマンで徹底的に支援してくれます。また、同世代による「転職交流会」が毎月開催されたり、「転職成功BOOK」の無料提供や模擬面接などさまざまなサービスやイベントが提供されています。
参考: https://careerstart.co.jp/service

先輩たちの声

風間和香様 職種:エンジニア

前職の仕事、転職のきっかけ
高校卒業後、新卒として物流会社に入社。倉庫内の商品管理業務をメインに、アパレル商品の在庫管理や出荷業務、派遣社員やアルバイトへの指示だし、各種商談対応を担当していました。工業高校出身で在学中学んだことを少しでも活かして、何か資格を取りたいという目標を叶えたいと思っていました。

キャリアスタートに登録した理由、きっかけ
自分1人だと悩む事や不安も大きいと思い、身近な立場で相談できると思ったからです。

キャリアスタートを利用した感想
何社か転職エージェントを利用した中でも、一番熱心に話を聞いてくれた事や、希望にマ
ッチした企業を提案してもらえたことが良いところだと思います。
参考:
https://careerstart.co.jp/archives/interview_post/%e9%a2%a8%e9%96%93%e5%92%8c%
e9%a6%99

H・Y様 職種:エンジニア

前職の仕事、転職のきっかけ
高校卒業後、先輩も入社した実績があるからどう?と高校の先生のススメで架空配電線工事の仕事に就職しました。約3年間勤めましたが、昇給も無く残業代も出ず…だったので退職をしました。

キャリアスタートに登録した理由、きっかけ
転職サイトからメールでオファーが届き、未経験から挑戦できそうな求人を紹介してもらえると記載があったので利用してみようと思いました。

キャリアスタートを利用した感想
人当たりが良く、気さくに話していただけたのでリラックスして相談することができました!またゲームの話やファッションの話などもあり雑談を交えながら楽しく面談できました!

実際に企業へ面接に行ってみて
キャリアスタートさんが面接トレーニングもしてくれて、実際に面接に行ってみて、そんなに緊張はしなかったです!
参考: https://careerstart.co.jp/archives/interview_post/h-y

T様 職種:営業

前職の仕事、転職のきっかけ

建築業界に興味があり、高校卒業後建設会社に入社しましたが終電でも帰れない事が続いてしまい約1年で退職しました。そのあとに福利厚生がしっかりしているという部分でアミューズメント業界に転職しましたが、副流煙から体調を崩してしまい転職を考えておりました。

キャリアスタートに登録した理由、きっかけ
媒体経由で、気になって調べてみて求人紹介だけでなく転職のサポートや自分に合う仕事、適正に合う企業を紹介してくれると感じたからです。

キャリアスタートを利用した感想
自分のやりたいことのヒアリングをしてもらって、自分に合った求人の紹介や、紹介するだけではなく、面接に有利になるような対策や面接練習をしてくれました。面接において懸念していた不安要素が自信に変わりました!
参考:
https://careerstart.co.jp/archives/interview_post/%e9%ab%99%e4%ba%95

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高卒者が収入アップを目指すなら転職もひとつの方法です


今回は、学歴別の初任給や月給、生涯賃金の違いを確認してみました。高卒で現在働いている企業や業界では収入アップが見込めない場合には、転職を考えてみてもいいかもしれませんね。もし真剣に転職を検討するなら早い方が有利です。一人で転職活動を進めるのが不安な場合には、転職エージェントを利用して専門家のサポートを受けてみてはいかがでしょうか。

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