中卒で働ける仕事は何がある?就職活動のポイントは?

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文部科学省が発表する「学校基本調査」の平成29年度速報値では、高校への進学率は98.8%となっており、中学を卒業したほとんどの人が高校に進学しています。一方、同じ文部科学省が統計を行った「平成27年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果によると、平成27年度の高校中退者数は4万9,263人もいて、中退率は1.4%となっています。高校を中退した場合には、最終学歴は中卒となりますが、中卒の人が働ける仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。

≫中卒でもできる仕事の例|学歴不問で応募できる求人を探すには?

中卒で働ける仕事の例

最終学歴が中卒の場合、働ける仕事は男性なら体力勝負の肉体労働や工場勤務、女性なら水商売など簡単な仕事しかないようなイメージがありますが、意外に選択肢は多く、次に紹介する職種も中卒で働くことが可能です。それでは中卒で就職する際に選ばれる人気の職種と仕事内容を紹介しましょう。

公務員

公務員は「国家公務員」と「地方公務員」に分かれますが、国家公務員の自衛官、地方公務員の警察官と消防官などは中卒でもなることができます。中卒で自衛隊員になるには、高等工科学校に進学する必要があります。高等工科学校は、陸上自衛官を育成する学校で、入学すると特別職国家公務員となります。また、高等工科学校に進学しなくても、基本的に18歳以上であれば入隊することは可能です。警察官と消防官は、地方公務員の一般職になり、自治体によって受験資格が異なりますが、学歴については問われないので中卒でも受験可能です。ただし年齢制限が設けれらているので受験の際には注意しましょう。それ以外の地方公務員も、自治体によって受験資格や募集している職種が異なりますが、基本的に年齢制限が設けられている代わりに学歴による制限はありません。自衛官以外の国家公務員も学歴の制限はありませんが、高校卒業程度以上の学力が求められます。

とび職

とび職とは、建設現場で主に高所での作業を専門とする職人の事です。とび職になるには、入社試験などはないため、基本的には中卒でも目指すことができます。入社したいという会社があれば、面接を受けるだけで働くことが可能です。法律により18歳未満は高所での作業ができないことなどから、作業が限られ給与が安くなりますが、18歳以上では学歴に関係なく収入を得ることができます。経験を積めば、将来的に独立も可能です。

営業職

営業職は、常に実績により評価されるため学歴はあまり重視されません。募集要項に「学歴不問」や「未経験者歓迎」などと記載されている場合には、中卒でも応募できる可能性があります。成果が上がれば、その分評価されお金になるためとてもやりがいのある仕事です。

介護職員

介護職員は、人材不足のため採用される可能性が高い職種です。中卒でも介護職員初任者研修を受講することができ、さらに実務経験を積むと介護福祉士の資格にチャレンジすることもできます。

警備員

警備員の求人は学歴年齢が不問であることがほとんどなので、中卒でも就職しやすい職種で、正社員での採用の可能性もあります。施設警備、交通誘導などが主な仕事ですが、いずれも立ち仕事で体力を必要とします。

調理・ホールスタッフ

飲食店の調理スタッフやホールスタッフも、学歴や資格などを問われることがないため中卒でも就職が可能な職種です。調理スタッフの場合、実務経験が2年以上で、調理師試験に合格すると調理師の免許を取ることができ、料理人として飲食業への転職する際に有利となります。

販売・接客

販売・接客の仕事も、学歴を関係なく採用されやすい職種です。接客と商品の在庫管理や品出し、レジ打ちなどが主な仕事で、特別な資格やスキルも必要なく中卒でも高学歴の人と肩を並べ活躍することができます。

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中卒で仕事に就くときのポイント

中卒でも働くことは可能と言っても、高卒以上の人と比較すると応募できる求人は限られていて仕事探しは大変です。中卒で応募できる仕事を探す時のポイント、応募する時のポイントをチェックしてみましょう。

未経験可・学歴不問の求人を調べる

求人情報を検索する場合には、未経験でも応募可能な求人を探してみましょう。募集要項に「学歴不問」と記載されている場合には、中卒でも採用してもらえる可能性があります。

正社員登用制度のある企業に応募する

将来的に安定した雇用を求めるなら正社員を目指したいものです。中卒でいきなり正社員として採用されるのはハードルが高いですが、まずはアルバイトとして就職し、正社員を目指すのも一つの手です。正社員と同程度のスキルを保有していたり、必要な条件を満たしたりする必要がありますが、正社員登用制度のある企業であれば正社員になれる可能性があります。

資格を取得する

資格を持っているからと言って必ず就職できるわけではありませんが、自身のスキルアップにつながるだけでなく、仕事に必要な知識が身についている人や向上心があって勉強する人などと評価される可能性があります。

≫中卒で取得可能な資格は何がある?おすすめの国家資格と民間資格

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中卒者におすすめの資格と高等学校卒業程度認定試験

資格を取得したからと言って、必ず就職できるわけではありませんが、仕事に必要な基本的な知識やスキルが身についていると判断され、採用試験でアピールできる資格もあります。学歴に関係なく受験可能で、就職に役立つ人気の資格を紹介しましょう。

おすすめの資格

・宅地建物取引士(宅建士)

不動産取引の専門家(宅建士)を示す資格で、不動産会社や建築会社などへの就職を目指す際に有利となります。毎年20万人が受験する人気の資格で、年齢、性別、学歴等の制約がなく誰でも受験できます。

・調理師

飲食店などで2年以上の調理の実務経験があれば、調理師試験の受験資格があり、試験に合格すると調理師免許が取得できます。調理師免許がなくとも飲食店で調理の仕事はできますが、調理師としての一定の知識や技術を持っているという証明となり、就職に有利となります。

・旅行業務取扱管理者

年齢や国籍などに関係なく誰でも受験できる国家資格です。取得すると旅行の企画立案や取引、実施に関わる幅広い業務を扱うことができ、旅行業界への就職に有利となります。

・准看護師

一般的に看護師と呼ばれる職種には、国家資格である看護師と、都道府県知事が発行する免許の「准看護師」とがあります。准看護師は、准看護師養成所に2年間通うことで、主権資格が得られます。養成所へは中学校卒業が入稿要件です。

・ホームヘルパー

ホームへルパー2級と呼ばれていた資格は、「介護職員初任者研修」と変更になりました。資格の取得には、130時間のカリキュラムを修了して修了試験で合格する必要がありますが、受験資格なく未資格・未経験でも資格取得を目指すことができます。

・ITパスポート試験

ITに関する国家資格で、情報処理の入門的な知識の資格です。受験するための条件はなく誰でも受験可能です。基礎知識のためIT系の職種に就職する際には有利となりませんが、PCスキルの証明となり事務系の職種には有利となることがあります。

・高等学校卒業程度認定試験

高等学校卒業程度認定試験は、高校を卒業した人と同等以上の学力があることを認定する試験で、合格すると、大学や専門学校を受験できるようになります。また、合格したことを履歴書の学歴欄にも記載することができるので、就職の際には高卒と同程度として評価されます。

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中卒者におすすめの就職支援サービスは?

高卒や大卒の場合、在学する学校で就職に関する支援やサポートがありますが、中卒の場合にはその機会がありません。そのため就職活動を進めるにはハローワークや就職サイト、就職エージェントなどの就職支援サービスを利用すると良いでしょう。

就職エージェントの活用がおすすめ

転職支援サービスには、公的機関のハローワークや民間が運営する就職サイトや就職エージェントなどがあります。ハローワークや就職サイトでは、自分で希望する求人を探して応募する必要がありますが、就職エージェントなら、専任の担当者が希望に沿った求人の調査・提案、応募書類の添削、模擬面接による面接対策、応募企業との日程調整、条件交渉などの就職希望者に代わって行ってくれます。内定獲得までサポートを受けられるので就職活動に慣れていない中卒に人には就職エージェントを活用するのがおすすめです。

若手の転職に特化したキャリアスタート

就職エージェントには、特定の求人に特化したものもあります。キャリアスタートは、フリーターや第二新卒など若者の就職サポートに特化している就職エージェントで、中卒者向けの求人も用意されています。面談や模擬面接はマンツーマン中心に行われ、入社後も面談があるなど、アフターサービスが充実していて、安心して就職活動が進められます。

※参考:https://careerstart.co.jp/service

【先輩たちの声】

角陽介 様 職種:エンジニア

エージェントを利用したきっかけは何ですか?

中卒でアルバイトだけ、で本当に就職できるか不安がありました。それに就職の仕方がよくわからなかった中で、自分に合ったオファーをくれた。「とにかくまずは一歩踏み出そう!」と思って行ってみました!

キャリアスタートのいいところ・悪いところを教えてください!

他のエージェントさんは、電話だけで簡単に終わってしまって。「やる気あればまたきて」みたいな対応で少し不安がありました。キャリアスタートさんは直接会ってくれて、親身に相談に乗ってくれて約束どおり4社以上提案してくれて、一つ一つしっかりどんな仕事か説明もしてくれたので、何もわからない自分も前向きに選ぶことができました。

>角陽介 様の詳しい体験談はこちら

≫中卒で就職するには?学歴のハンデを乗り越える方法と面接の対策

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中卒でも就職は可能!就職エージェントのサポートで就職活動を進めましょう

中学校を卒業したほとんどの人が高校に進学するとは言え、高校を途中で退学して就職を目指す人もたくさんいます。学歴がないと正社員として就職するのが難しいと思われていますが、職種によっては学歴や経験を問われない求人が多くあります。だた、現実には中卒で応募可能な求人を自分で探すのは大変です。若者の就職に特化した就職エージェントなら、中卒でも応募可能な求人も紹介してくれます。また就活のサポートもしてくれるので、就職エージェントを上手く活用して就職活動を進めましょう。

 

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