未経験からエンジニアになるには?必要な知識と適性、転職活動のコツ

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エンジニアというと、専門の知識が必要で未経験では就職は難しいというイメージを持っているのではないでしょうか。しかし、日本経済が長く好景気が続いていることから企業の採用意欲が高く、また少子高齢化による人手不足と採用難で、未経験者でも募集する企業が増えています。では未経験からエンジニアになるのに必要な知識や適性にはどのようなものがあるのでしょうか。

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2019.09.10

エンジニアの仕事の基礎知識

ITエンジニアというと、コードを書いてサイトを構築するのが仕事というイメージを持つ人が多いですが、実際にはIT系でもさまざまな職種のエンジニアがいます。未経験からエンジニアを目指すには、まずはエンジニアの種類と仕事の内容、業界知識などについて知ることが大切です。

エンジニアとは

エンジニアとは、エンジニアリング(工学)に関する専門的な知識やスキルを有している人材のことです。IT業界ではシステムエンジニア(SE)やサーバーエンジニアといったITエンジニアが活躍していますが、製造業で設計を担当するエンジニア、工事現場で監督・指導を担当する土木系エンジニアなどさまざまな業界でエンジニアが活躍しています。

ITエンジニアの主な種類

・システムエンジニア(SE)

システムエンジニアの仕事は、顧客の要望を聞き、システムやアプリの仕様書を作ることで、プログラマーが作業するための設計書も作成します。また、要求分析やシステム開発、テスト、実装などの業務も担います。一般的に業務は、単独ではなく複数人でのプロジェクトチームで行われることが多く、その際プロジェクトのリーダーとして、予算の管理や進捗管理なども重要な業務となります。

・インフラエンジニア

インフラとは、インフラストラクチャーの略で、基盤や下部構造などの意味です。ネットワークやパソコン、サーバーなどのハードウエアと、そのハードウエアで動くOSやソフトウェアなどがITインフラと呼ばれています。インフラエンジニアの業務内容は、クライアントの要望から、どのようなITインフラを作るか要件を定義や設計をすること、サーバーやネットワーク、端末などITインフラの機器を設置したり、実際に設定を行ったりすることです。設定後の運用や保守も担当することが多く、システムにトラブルが起きた際はすぐに復旧作業を行います。

・ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、インフラの中でネットワークの設計や構築に特化した仕事を行うエンジニアです。ネットワーク設計では、クライアントの要望をまとめて、ネットワークの構成やルーターなど使用するネットワーク機器の種類や使用する回線などを提案します。ネットワークの構築では、設計時に立てたスケジュールに基づき実際にネットワーク機器を設置して設定していきます。また、ネットワークの運用や監視・保守も行い、障害が発生した際には対応します。

・Webエンジニア

Webエンジニアは、WebサイトやECサイト、Webアプリケーションなどで使われるシステムの設計、開発、運用、保守を行うのが主な業務です。ーザーにとって安全で、ニーズにマッチしたWebサイト・Webアプリケーションを作る必要があるため、ネットワークやセキュリティ、マーケティングに関する広い知識が求められます。

・フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、 Webサイト上でユーザーが直接操作したり、見たりする部分のフロントエンドの開発を行うエンジニアです。Webデザイナーのデザインをもとに、HTMLやCSS、JavaScript、PHPなどのプログラミング言語を用いてコーディングを行います。

・データベースエンジニア

データベースエンジニアとは、大きく分けて「データベースの開発・設計」「データベースの管理」「データベースの運用」の3つの業務を担当するエンジニアです。Microsoft SQL ServerやOracle Databeseなどデータベースアプリケーションや各種のデータベースシステムに関する知識が必要です。

・セールスエンジニア

セールスエンジニアは、ITの知識を活かして自社のサービスやアプリケーション、ソフトウェアの営業活動を行う職種で、クライアントと直接打ち合わせを行って必要なシステムを説明して提案します。企業によっては、営業担当者と顧客の間に立って、技術的なアドバイスを行うのが業務のセールスエンジニアもいます。

未経験でもITエンジニアに向いている人の特徴

基本的には、スキルや知識が必要とされるITエンジニアですが、最近の人材不足の状況で未経験でも採用を検討する企業が増えてきています。では、未経験でも本当にITエンジニアになれるのでしょうか。ITエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。

IT技術に対する好奇心がある

ITエンジニア未経験者の場合、企業は入社後にどのぐらい伸びしろがあるかで採用するかどうかの判断をします。IT業界は、技術の進歩やトレンドの変化が激しいため、ITエンジニアには常に新しい技術にアンテナを張っておくような好奇心が求められます。ITエンジニア未経験者は、面接でITへの関心の高さと自ら学習して最新情報をキャッチする姿勢や努力する意気込みを伝えることで、面接官に入社後の伸びしろをアピールすることができます。

アイデアが豊富で創意工夫ができる

システムには、突発的なトラブルが起こることがあるため、問題解決に向けて常に創意工夫をすることが必要です。そのため困難な課題に対しても、機転を利かせて解決に導ける人がITエンジニアに向いているといえます。特に短い納期の案件を少人数のプロジェクトで遂行する場合には、一人ひとりのメンバーに臨機応変な対応力が求められます。

地道な作業へのストレス耐性がある

プログラミングは、コーディングやエラー修正など地道な作業の繰り返しが多い仕事です。地道な作業を苦とせずにコツコツ進めることができる人が向いています。また、トラブルが頻発しても、過剰なストレスを感じずに対処できる冷静さも必要です。

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未経験からITエンジニアになるために必要なこと

未経験者がITエンジニアになるためには、どのような知識やスキル、準備が必要なのでしょうか。

IT業界の仕事について調べる

先述の通り、ITエンジニアといってもシステムエンジニアやインフラエンジニア、ネットワークエンジニアなどさまざま職種のエンジニアがいて、求められる知識が異なります。それぞれの職種の業務内容や必要な知識やスキルを事前に調べるとともに、自己分析を行って、自分に適性があるのはどのエンジニアなのか絞り込んでおくと就職活動の軸が定まり進めやすくなります。また、各職種の将来性についても知っておくと良いでしょう。

ITリテラシーを身に付ける

インターネットの仕組みやセキュリティに関する知識、パソコンの基本的な操作などの基本的なITリテラシーは、ほとんどのITエンジニア職種で必要です。経済産業大臣が実施するITパスポート試験は、情報処理やITに関する基本的な知識を学ぶことができ、採用試験では資格としてアピールすることができるので、受験してみるのもよいかもしれません。また、もっと基本的なことでは、素早くタイピングができたほうが、業務が早くスムーズになるのでタイピングが苦手な人は、練習をしておきましょう。

プログラミング言語の学習

企業によって使用するプログラミング言語は違いますが、基本的なプログラミングスキルは身につけておいたほうがよいでしょう。プログラミング言語の学習方法には、書籍での独学、プログラミングスクール、職業訓練学校、オンラインスクールなどさまざま方法がありますが、プログラミングスクールが短期間で確実に知識が身に付くカリキュラムが用意されているようです。未経験でも応募できる求人があるとはいえ、全くの未経験ではやはり採用されるのは難しいのが現実です。プログラミング言語を学んで、実際にアプリやWebサイトなどを作ると、成果としてアピールすることができるので、未経験者でも採用される可能性が高くなります。

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ITエンジニアを目指すなら知っておきたいプログラミング言語

プログラミング言語にはさまざまなものがあります。ITエンジニアを目指すなら基本的なものについては知っておいたほうがよいでしょう。よく使用されるプログラミング言語を紹介します。

JavaScript

JavaScriptは、主にWebサービスの開発などに使用される言語です。Webサイトに動きを持たせるのに使用するため、フロントエンドエンジニアには必要とされることが多いようです。学習の難易度は比較的低いと言われているので、書籍等での独学でもある程度の学習は可能です。

Ruby

Rubyは、Webアプリの開発などで使用されるプログラミング言語です。Webサービスの開発に使用している企業も多く、身に付けておくと活躍が期待できます。Rubyは、日本人が開発したプログラミング言語であるため、日本語の参考資料が豊富にあるので、独学でも勉強しやすい言語です。

Python

Pythonは、AI、機械学習のシステム構築などに使用されているプログラミング言語です。特にAIは、今後の成長が予想されている産業であるため、将来性が高いと考えられています。Pythonは、コードがシンプルなため、初心者でも学習しやすいと言われてます。

PHP

PHPは、Webサービスの構築などに使用される言語です。多くのWebサービスで使用されているため、身に付けておくと仕事に活かしやすく就職に有利です。難易度が低く、初心者でも理解しやすいと言われていますが、コードにミスがあっても動作してしまうことがあるため、注意が必要です。

未経験でも応募可能なエンジニア求人の探し方

未経験でエンジニアを目指す場合、応募可能な企業の求人を探すにはどのような方法があるのでしょうか。おすすめの方法を紹介します。

求人サイトで探す

転職サイトに登録すると、さまざまな条件で求人を検索することができます。未経験で応募できるエンジニアの求人を探すには、「未経験可」の条件で検索します。労働条件や勤務地など、ほかにも希望がある場合はあわせて入力して検索できます。転職サイトの中には、登録すると企業からのスカウトのメールが届くサイトもあります。

転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用するのもおすすめです。転職エージェントには、公開されていないものも含めて豊富な求人情報があります。また転職エージェントは、転職のプロなので自分の適性に合った企業や職種を紹介してくれます。応募書類の書き方や面接対策などのサポートや相談を受けられるところもあります。エントリーや面接の日程調整を代行してくれるので、現在の業務が忙しくてなかなか転職活動ができない人には、と手間がかからないので特におすすめです。無料で利用できるので、転職を目指す人は登録しておきましょう。

 

未経験でも応募可能な企業が見つかったら、労働条件などの自分の希望に合うかどうかと併せて、入社後の人材育成の制度が整っているのかもチェックしましょう。未経験でエンジニアになるには、エンジニアとしての必要な知識やスキルを、入社後に通常の業務をこなしながら習得していくことが必要です。OJTなどの研修制度がしっかりいして、業務や作業を教えてくれる上司や先輩がきちんといる企業が理想です。

未経験でもエンジニアに応募できる求人はあります

転職には、専門の経験や知識が必要とされるエンジニア職ですが、売り手市場による採用難と人手不足で、未経験者にも採用枠を拡大する企業が増えています。そのような未経験でも応募できる求人を探すには、転職支援サービスや転職サイト、転職エージェントを利用するなどの方法があります。どんな企業が良いのか分からない方や、より詳しい話を聞いてみたい方はぜひキャリアスタートに相談してみてください。

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